来年度の公共投資前倒し執行見送り
塩川正十郎財務相は26日、2002年度の公共投資予算の実行を上半
期に集中させる前倒し執行を見送る意向を固めた。27日の予算成立を
受け、29日の閣議で正式に表明する。2001年の第二次補正予算で公共
事業を2兆5000億円を追加しており、その執行をまず見極める。来年度
の上半期については景気動向もにらみ弾力的に対応する方針だが、契
約額の目標は設けない考えだ。
政府は毎年度の予算成立直後に、公共事業費や施設費といった公共
投資の執行をどう進めるかの方針を示すのが慣例。公共投資の前倒し
執行を見送るのは3年連続。ただ、与党内には景気対策の一環として前
倒し執行を強く求める意見があり、財務相の方針を巡って政府と与党の
意見対立が表面化する可能性もある。仮にこの段階で年度上期に公共
投資の前倒し執行を表明すれば、年度の下半期の公共投資の息切れを
防ぐための補正予算編成に直結しかねない。財政構造改革を掲げる小
泉純一郎首相は来年度予算で国債の新規発行を30兆円以下に抑える
方針。
ソース:
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20020326CEEI058525.html リクエスト:
http://news.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1016943598/161