【社会】医療を問う：東京女子医大病院手術ミス　安全より「裁判対策」［3/23］

「このままじゃ受け取れませんね」。２月２１日、厚生労働省の担当者は、東京女子
医大病院の幹部が持参したリポートの原案を突き返した。

　平柳明香（あきか）さん（当時１２歳）の心臓手術ミスをきっかけに、厚労省から１
月、安全管理体制の改善計画を２月２２日を期限に提出するよう求められ、ひと月
以上かけて原案をまとめた。しかし、事故報告が病院長まで直接上がらないシス
テムになっていた。その「欠陥」が指摘された。

厚労省幹部は「病院でどれほど真剣に議論してきたのか疑問だ」とあからさまに批
判した。病院は急いで書き直し、期限の５日後にようやく提出した。

医師、看護婦、技士合わせて１４人。昨年３月、明香さんの手術にかかわったメンバ
ーだ。その誰一人として、病院の再発防止機関「安全管理委員会」に事故の報告を
していない。「報告しなければならないとは知らなかったし、安全対策の指導を受け
たこともない」。明香さんの担当医（４６）を含め、複数の医師はそう言い切る。

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　「浜野委員会」。女子医大には、専務理事の名前を冠して、そう呼ばれる組織があ
る。患者側との紛争処理の方法について内部で話し合う場とされる。昨年夏、明香さ
んの担当医は、ミスの隠ぺいを委員会に報告した。

遺族と裁判で闘うべきかどうか。「カルテの改ざんさえしていなければねえ」。会のメ
ンバーの一人が発言し、改ざんの事実で不利になる裁判を選ぶより、示談で内々に
処理する方針が決まったという。

この事故は、安全管理委員会には一切伝えられなかった。「安全」より「裁判対策」を
優先する大学の姿勢が、医療の現場にも反映している。

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020323k0000m040163000c.html

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夜汽車♥

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まさと♥

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女子医大を含め、厚生労働相の承認で高度先端医療を担う「特定機能病院」は
全国で８２施設ある。横浜市立大の患者取り違え事故を機に、安全管理委員会
の設置が義務づけられた。そのシステムを支えるのが、現場から上げられるミ
スやミスに近いケースの報告だ。女子医大ではこの報告書の一部を、事務部門
の幹部が職員に指示してシュレッダーにかけて廃棄していたことが明らかにな
った。

報告は匿名が原則で、ミスを起こしたスタッフの責任は問わない。しかし、「い
くら匿名でも医師はミスを認めたがらず、報告が少ない」と、ある大学病院の
病院長は言う。医師からのミス報告が少ないのは、多くの病院に共通する。

どんな事故を報告させ、どう役立てるのか。国のガイドラインはなく、すべて
が病院任せだ。厚労省への事故報告義務もない。厚労省の担当幹部は「このま
までは絵に描いた餅になりかねない」と制度の早急な見直しの必要性を認める。

厚労省の研究班が昨年３月、特定機能病院の病院長を対象に行ったアンケート
で、安全面の改善について、病院長の権限で「容易に実現できる」と答えたの
は２９％にとどまった。

調査の責任者で北里大学病院の柿田章院長が指摘する。「大学病院では病院長
より医学部の教授の方が力を持っていることが多い。病院長の権限をもっと強
めないと、安全管理体制は確立できない」
［毎日新聞３月２３日］ ( 2002-03-23-03:01 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020323k0000m040163000c.html

あらら

医者って結局バカがなってるよね

帝京大だったらもっと叩かれていたでしょう。

帝京大に一歩近づいた！