>>1の続き
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020311-00000001-yom-soci 元幹事長は「佐藤氏は個人のことと、私の政治活動とは厳然と分けている」と
説明しているが、秘書の口利きへの関与は事務所内で半ば公然と行われており、
元幹事長の認識が問われそうだ。
この秘書は2000年末ごろまで元幹事長の東京事務所に在籍し、現在は元幹事長が
会長を務める宏池会(加藤派)に派遣されている。
関係者によると、秘書は1997年ごろから、佐藤容疑者の指示で、地元・山形の
県庁や自治体幹部に事務所から電話をかけ、同容疑者の名前を出したうえで、特定の
業者に便宜を図るよう求めていた。
97年11月には、同県川西町に建設が予定されていた置賜総合病院(2000年
11月開業)の工事を巡り、県庁内に置かれた同病院設立準備室の幹部に電話。都内の
中堅ゼネコンの名前を挙げて、「この会社が受注することになった。設計図を見せる
よう設計会社に指示してくれ」などと迫った。幹部は要求を断ったが、この前にも
数回、入札公告を出す時期などの問い合わせを受けたという。
秘書は、地元の建設業者の間で「佐藤代表の代理人」として知られていた。
一部の地元業者は、佐藤容疑者に口利きの依頼で上京する際、口利き料とは別に
30万―50万円程度の現金を持参していたが、秘書が佐藤容疑者に代わって現金を
受け取ったり、話を聞いたりすることもあった。地元業者は、秘書から「代表の意向
だから」と、一方的に受注業者を名指しされることもあったといい、別の業者は
「秘書が宏池会に移ってからも、佐藤代表に陳情に行ったら、『代わりに会うから』
と宏池会に呼ばれた」と明かした。
元幹事長の事務所関係者は、この秘書について「佐藤代表の指示でかける電話が、
『横暴だ』と業界で問題になったこともある。代表の口利きビジネスに深くかかわって
いたのは間違いない」と証言している。
秘書は、読売新聞社の取材に「その件については、答えたくない」と話している。
(読売新聞)[3月11日3時7分更新]