地域診療拠点病院を指定し成績を公開 厚生労働省 (03:01)
厚生労働省は、来年度から、「地域がん診療拠点病院」を新たに指定し、治療水準の向上を支援するとと
もに、病院ごとの、がんの治療成績を公開することを決めた。初年度は全国で35病院程度を選び、胃がん、
肺がんなどを治療した患者の5年生存率の報告を義務づけ、年度末に公表する。病院でばらつきのあった
生存率の算出方法などを統一し、比較に客観性を持たせる。病気の治療成績を、国が責任を持って公開す
るのは初めてで、患者の病院選びに役立つと期待される。
拠点病院は、同省が専門的ながん治療のできる病院から選ぶ。国と都道府県が年間計200万円の補助
金を出し、周辺の病院と合同で、がん治療の勉強会を開くなどの活動を支援する。同時に、拠点病院には、
がんの治療成績を全国の拠点病院が集まる協議会に報告することを義務づける。
具体的には、日本人に多い肺がん、胃がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんの患者について、進行度別に
治療後の5年生存率を示してもらう。この報告を同省がインターネットなどで公開し、その他のがんの治療
成績も報告があれば公開する。
がんは日本人の死因の1位を占める。5年生存率は病院によって数十ポイントの格差が出た例もあるが、
公表している病院は少ない。さらに、算出法も病院ごとに異なり、成績の比較が難しかった。
拠点病院としては、癌(がん)研究会付属病院(東京都豊島区)、都立駒込病院(同文京区)、宮城県立が
んセンター(名取市)、徳島県立中央病院(徳島市)、国立病院四国がんセンター(松山市)がこれまでに内
定している。さらに、各地のがんセンターや成人病センターなど30施設前後が加わる見通し。同省は将来
的に、全国で300〜400病院の指定を目指す。 【高木昭午】
「医者がすすめる専門病院」などの本を編集した医療ジャーナリストの中村康生さんの話 生存率の算出
法を統一し治療成績を公表すれば、同じ土俵で強弱がはっきりして、病院選びに役立つし、地域の医療水
準も分かる。病院間の競争を促し、全体の治療成績の向上にもつながる。抗がん剤の使い方でも、現在は
医師ごとにバラバラだが、公開が進めば、成績のよい治療法に統一されるだろう。ただ、同じ病院でも医師
によって腕前に差があるので、次の段階としては、医師ごとの成績の公開も必要だ。
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