関西大学の河原秀久助教授らは、凍結による細胞の損傷を防ぐたんぱく質をワカサギ
から効率よく取り出すことに成功した。食品の鮮度を保ったまま凍結しやすくなるほか、
移植などに使う骨髄や細胞を長期間保存できるようになる。従来難しかった量産化に
つながる成果で、食品会社などと共同で実用化を目指す。
河原助教授らが取り出したのは、耐寒性を高めるために魚や植物が持つ不凍たんぱく質
の一種。氷の結晶が大きくなるのを防ぎ、細胞を壊れにくくする働きがある。
こなごなにしたワカサギを化学処理して抽出する方式で、1グラムあたり約0.01グラム
取り出せた。このたんぱく質を溶かした溶液にミニトマトを浸し、10日間凍らせたところ、
浸さなかったトマトに比べ、しわが寄らず鮮度が保たれていた。
不凍たんぱく質は昆虫などからも見つかっているが、大量に取り出すことが難しかった。
河原助教授らは5月にも産学協同の「不凍たんぱく質応用開発研究会」を発足させる予定で、
早期の実用化を目指す。
ソース:
http://health.nikkei.co.jp/news/top/topCh.cfm?id=20020306eimi115606 今日はhealth.nikkei.co.jpからの発信が多かった。
医療、健康、バイオ技術系のいいニュースが多いということか。こういう日もあります。