東京女子医大病院(東京・新宿)の人工心肺装置の操作ミスで亡くなった
群馬県高崎市の小学6年、平柳明香さん(当時12)の両親が19日、
厚生労働省内で記者会見し、病院側と示談が成立したことを明らかにした。
解決金の支払いとともに、
「高度の医療水準を期待される大学病院として再発防止に努力する」との覚書を交わした。
両親は同日、坂口力厚労相に対し、
「東京女子医大病院が安全管理体制を整え、
事故の再発防止が図られるよう確認してほしい」とする要望書を提出した。
記者会見した父親の歯科医の利明さん(51)は
「病院側の対応には不満も残るが、明香の一周忌を前に区切りをつけたかった。
事故の全容解明は警察の捜査に期待したい」と述べた。
担当医らに対する業務上過失致死容疑での刑事告訴は取り下げないという。
明香さんは昨年3月2日、東京女子医大病院の循環器小児外科で心臓中隔欠損症の手術を受けた際に、
人工心肺装置の操作ミスとトラブルが重なり、脳に血液が循環しなくなり、3日後に死亡した。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20020219CCCI091919.html