http://www.yomiuri.co.jp/00/20020204i313.htm 人工的に増やした臍帯血、骨髄の難病患者に初移植
白血病などの治療に使われる「臍(さい)帯血移植」で、東海大医学部の堀田知光教授の研究
グループは4日、人工的に増やした臍帯血を移植する手術を国内で初めて実施した。臍帯血は
新生児のへその緒の血液で、白血球など血液のもとになる「造血幹細胞」を豊富に含んでいる。
今回移植を受けたのは、骨髄の造血細胞が働かなくなる難病(骨髄異形成症候群)を抱えた、
神奈川県内の50代の女性。約26億個の造血幹細胞を含む臍帯血を移植した。移植された幹細胞は
3、4週間で、血液を作り始める見込み。
臍帯血は1度に30ミリ・リットル程度しか採取できず、体重40キロ以下の患者にしか
移植できないのが最大の難点で、堀田教授はマウスの細胞の助けを借りて大幅に増殖させる方法を
確立、2000年4月に学内の倫理委員会の承認を受けていた。
(2月4日23:13)