帝京大医学部付属市原病院(千葉県市原市)に入院していた男性=当時(43)
=が死亡したのは医師のミスが原因だったとして、遺族4人が約1億8900万円
の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(岩田好二裁判長)は28日、
同大に約1億6900万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
判決によると、男性は1992年6月、同病院で血管内にカテーテルを挿入する
脳血管造影検査を受けたが、その際に脳動脈りゅうが破裂してくも膜下出血を
起こし、同年7月に死亡した。
岩田裁判長は「医師が操作していた(カテーテルの)ガイドワイヤーの先端が
動脈りゅうに接触し、破裂した可能性が濃厚」と指摘。「医師は動脈りゅうが
あることを認識しており、破裂させることのないよう操作すべき注意義務があった」
と述べた。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020128-00000555-jij-soci