http://www.yomiuri.co.jp/hochi/home.htm NGO拒否問題 外務省内から批判も
外務省が、鈴木宗男衆院議院運営委員長の意向を踏まえ、一部非政府組織
(NGO)のアフガニスタン復興支援会議への参加を拒否したとされる問題で、
「(野上義二外務事務次官らは)国民に事実関係を明らかにしようとしていない」
などと、幹部の対応を疑問視する声が26日、外務省内でも出始めた。
野上次官は24日の臨時記者会見で「今回の選定の過程で接触があって、
いわんや圧力があったという事実はない」と明言。重家俊範中東アフリカ局長も
翌日の国会答弁で「アフガン全般の状況やNGOの安全の問題で鈴木氏から意見は
聞いたが、個別の団体の復興会議への参加、不参加に関しては一切聞いていない」
と述べた。
しかし、複数の外務省筋は「鈴木氏から反対の意見表明があったのは明らか」
「鈴木氏の意見で、参加の是非について省内協議があった」と証言している。
参加を拒否された「ピースウィンズ・ジャパン」の大西健丞氏は、鈴木氏の関与
を明言したうえで「言った言わないではなく、問題の本質は政治家が外務省に圧力
をかけ、ポリシーをねじ曲げたこと」と強調した。(共同)