「同性愛は罪」 アラバマ州最高裁が判決
アラバマ州モンゴメリ(AP) 10代の子供3人の親権をめぐり、離婚した父親と、同性愛者
になった母親が争っていた裁判で、アラバマ州最高裁は15日、父親に親権を認める理由
として、「同性愛は罪悪である」と断定した。
判事9人は全員一致で、15―18歳の子供3人の親権を父親に認めた。母親は現在、
カリフォルニア州で女性パートナーと生活している。
ムア裁判長は判決理由として、「同性愛は下劣で、非道徳的で、おぞましい、自然の摂理に
反した罪」であるとして、女性と暮らすことを選んだ女性に母親としての資格はないと断定し、
聖書の言葉をいくつか読み上げた。
ムア裁判長は昨年、州最高裁長官に就任。以来、モーゼの十戒を刻んだ重さ2.6トンもの
巨大オブジェを裁判所に設置させるなど、その激しく保守的な宗教観が物議をかもしてきた。
州地裁の裁判官時代は、法廷内に十戒を刻んだプレートを掲げていた。
アラバマ州は米国南部の「バイブル・ベルト」と呼ばれる、キリスト教原理主義など保守的な
キリスト教の影響が強い地域にある。
http://www.cnn.co.jp/2002/US/02/19/alabama.ap/