鹿児島県・馬毛島で進む採石事業をめぐって、近接する種子島の住民らは22日、
馬毛島にしか生息しないマゲシカも原告に加え、同事業の差し止めを求めて鹿児島地裁に提訴した。
訴状によると、原告のうち馬毛島周辺を漁場とする14人は「流出土砂で漁業被害が出る」と漁業権を、
種子島などに住む40人と市民団体は馬毛島の自然を享受する「自然享有権」が、
それぞれ侵害されると主張。同島に約500頭生息しているとされるマゲシカは生存の権利を求めた。
自然物が原告の「自然の権利訴訟」は、特別天然記念物アマミノクロウサギの名を人間の原告に冠し、
鹿児島県・奄美大島のゴルフ場開発許可取り消しを求めた訴訟などがあるが、
いずれも原告適格を認められていない。
http://www.nikkansports.com/news/flash/f-so-tp0-020122-18.html