【社会】筋弛緩剤１本が紛失＝岐阜・関市の中濃病院

十五日午後四時五十分ごろ、岐阜県関市若草通五ノ一、中濃病院（田中孜院長）から、
筋弛緩（しかん）剤「マスキュラックス」一本（十ミリグラム）が紛失した、と関署に届けがあった。

中濃病院によると、マスキュラックスは麻酔前に筋肉の緊張を和らげる導入剤。
体重約五○キロの人なら同剤五ミリグラムを急速に静脈注射すれば、呼吸停止状態になるという。

同署は、盗まれた可能性もあるとみて調べている。

調べでは、看護婦が昨年十二月十七日午後十時半ごろ、
病院二階の中央手術室内の薬剤庫に保管されている薬品の本数を点検したところ、
同剤一本が紛失しているのに気付いた。

薬剤庫には本来、かぎをかけることになっていたが、
手術で頻繁に利用するため、当時、昼間は薬剤庫のかぎはかけていなかった。

田中院長は「中央手術室に部外者が入ることはまずあり得ないと思うが、
今後は管理を徹底したい」と話した。
病院は当日、中央手術室に出入りした医師や看護婦全員から事情を聴いたが、
同剤の所在が分からなかったため関署に届けた。
http://www.sankei.co.jp/html/0115side147.html

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