南米コロンビアの政府と同国最大の左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍との和平交渉が13日、決裂した。
革命軍によるテロや政府軍との衝突などでの死者は過去10年で約4万人。
交渉決裂により、政府・革命軍間の戦闘が再び激化する懸念も出始めた。
パストラナ大統領は1999年、革命軍側に譲歩する形で同国南部から治安部隊を撤退させ、
「緊張緩和地域」を設定して和平交渉を開始した。
しかし同地域周辺の政府軍による監視の停止を求める革命軍との対立が深刻化。
大統領は9日、革命軍側の態度を非難して交渉中止を発表していた。
革命軍も13日、交渉を妨げたのは政府側だと糾弾し、交渉決裂を確認。
政府の要求に応じ、緊張緩和地域を支配する革命軍メンバーを撤退させることを明らかにした。
政府側は14日夜の革命軍撤退期限に備え、軍車両を周辺地域に待機させており、緊張が高まっている。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20020114CF1I004414.html