http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20020103k0000m040093000c.html うそ発見器:顔の温度測る新しいシステム開発
うそをついた時に顔に出るわずかな温度の変化を離れた場所から測り、うそを見破る新しい
システムを米ミネソタ州にあるメイヨークリニックなどのチームが開発、3日付の英科学誌
ネイチャーに発表した。
現在実用化されているうそ発見器(ポリグラフ)よりはるかに簡単な装置で、発見率はほぼ同じ。
将来は空港や重要施設でのセキュリティーの向上に貢献するという。
研究チームは、人間がうそをついた時に、目の回りの血流に微妙な変化が現れることを発見。
高感度で人間の顔の温度の変化を観測する装置にカメラやコンピューターを組み合わせて、
この時に起こる温度の変化を観測、うそをついているかどうかを判断した。
ボランティアに架空の犯罪シナリオを演じさせる実験では、83%の正答率で、うそをついて
いるか否かを短時間で判断することができたという。
うそをついた時に起こる微妙な血圧や呼吸の変化、発汗などを総合して判定する現在のポリグラフ
と違って、新システムは離れた場所から短時間で判定ができ、熟練した担当者もいらないなど、
多くの利点があるという。(ワシントン共同)
[毎日新聞1月3日] ( 2002-01-03-07:36 )