NTT東日本とNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は今春から、
無線を使った高速インターネット通信事業にそれぞれ参入する。
喫茶店やホテル、駅構内など人が集まる場所に無線基地局を設置。
半径100メートルのエリア内で毎秒10〜30メガビットの大容量通信を利用者で分け合う。
同じNTTグループのドコモの携帯電話FOMA(フォーマ)と競合関係に入る。
NTT西日本も02年度中の事業参入を検討している。
無線による高速ネットは企業向けを中心に新電電などがすでに始めているが、
光ファイバーなど圧倒的な通信インフラを持つNTTの参入で、普及に拍車がかかりそうだ。
東日本、コムの新サービスは、喫茶店やホテルなどのポイントまで
光ファイバーやADSL(非対称デジタル加入者線)で結び、そこから先を無線で飛ばす。
無線基地局から半径約100メートルの範囲内なら、利用者はパソコンや携帯情報端末(PDA)を持ち込み、
専用の無線LAN端末を差し込んで高速ネット接続ができる。
コムは自ら基地局を設置。利用者から料金を徴収する方針で、月2000円程度の定額制を検討している。
東日本は喫茶店などに基地局と専用端末を一括して納入し、
基地局を設置した事業者が顧客に端末を貸し出す仕組みを考えている。
無線による高速ネット接続サービスでは、NTTドコモによる第3世代携帯サービスFOMAがあるが、
携帯の画面は約2インチと小さい。しかも毎秒384キロビットの速度ではスムーズな動画利用には限界があり、
無線LANを活用したサービスに注目が集まっていた。
http://www.asahi.com/business/update/0101/001.html