フィリピン中央銀行の承認を受けずに、
同国の銀行を買収したとして日本で預金を集めていた問題が発覚した
「ジー・オーグループ」の「大神銀行」の案内パンフレットが、
米国系金融機関「シティバンク」のものをそのまま引用していたことが31日分かった。
グループ側は、毎日新聞の指摘に引用を認めたうえで「作り直す」と話しているが、
買収をめぐるグループのずさんな実態が浮き彫りになった。
パンフレットは国内の会員向けに預金を募集した際に配布された。
A4判18ページで、商品・サービス一覧や外貨預金、投資信託など一連の銀行業務を紹介している。
「どこからでもアクセスできる多彩な商品とサービスの数々」
「子供の教育資金、マイホームの購入、ゆとりある老後」など、
シティバンクのパンフレットとまったく同じ見出しや文言を掲載。
さらに「提携都銀・地銀のATMお引き出し手数料無料」など、
仮にフィリピンで銀行業務が承認されても、
現時点では実現できないサービスまでそのまま記されていた。
パンフレットには、シティバンクのホームページ(HP)の内容を紹介する画面などが掲載されていたうえ、
記載された大神銀行のアドレスではHPにアクセスできなかった。
同グループは「担当部署に問いただしたところ『シティバンクをまねた』と報告があった。
すべて作り直してこのようなことがないようにする」と釈明している。
一方、シティバンク広報部(東京都)は「当行と大神銀行は一切関係がない」と話している。
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020101k0000m040086000c.html