神戸市などでつくる第三セクター、神戸新交通の六甲ライナー住吉駅(同市東灘区)の構内に、
金券ショップ「甲南チケット」(本社・同市東灘区)の支店がオープンした。
隣接するJR住吉駅の「みどりの窓口」とは約20メートルの近さで、
同駅発のJRの切符を最大で約4割安く買うこともできる。
JR側にとっては、足元に現れた「強敵」のはずだが、
「金券ショップも当方から回数券を仕入れてくれているので問題ない」と強気だ。
[朝日新聞 兵庫版](11/28)
http://mytown.asahi.com/hyogo/news02.asp?kiji=3879 記事全文は
>>2 金券ショップ登場/JR住吉駅構内で
神戸市などでつくる第三セクター、神戸新交通の六甲ライナー住吉駅(同市東灘区)の構内に、
金券ショップ「甲南チケット」(本社・同市東灘区)の支店がオープンした。
隣接するJR住吉駅の「みどりの窓口」とは約20メートルの近さで、
同駅発のJRの切符を最大で約4割安く買うこともできる。
JR側にとっては、足元に現れた「強敵」のはずだが、
「金券ショップも当方から回数券を仕入れてくれているので問題ない」と強気だ。
甲南チケットは兵庫県や大阪府内に20店舗を構える金券ショップ。
消費者から商品券やコンサートチケットなどの金券を買い取るほか、
鉄道の回数券については、JRなどの鉄道会社から直接買い付け、ばら売りしたりしている。
例えば、甲南チケット六甲ライナー住吉駅店では、平日の昼間(午前10時〜午後5時)と土曜、
休日に使えるJRの「昼間特割きっぷ」(12枚つづり)の「住吉−大阪」を、
JRから一般客と同じ値段の2780円(1枚あたりの単価231・6円)で購入。
それを1枚260円でばら売りしている。
それでも、同区間の切符を1枚単位で購入する客にとっては、
JRの券売機で買う値段の380円より3割以上も格安になるという仕組みだ。
さらに、「住吉−大阪」「大阪−京都」の昼特きっぷを1枚ずつワンセットにして販売している
「住吉−京都」の場合610円で、JRの券売機の料金1050円より、4割以上も安い。
六甲ライナー住吉駅は同路線の主要駅で、1日の利用者は1万人を超える。
神戸新交通は、集客力のあるテナントを構内に誘致することで電車の利用客増を期待。
鉄道関連商品が主力の甲南チケットは「一歩でも駅に近い所に出店を」とのねらいがあり、
双方の思惑が一致した。
一方、JR西日本の担当者は「金券ショップもお客様。売り上げとしては変わらない」と、
表向きはいたって冷静だ。
ただ、甲南チケット六甲ライナー住吉駅店では、六甲ライナーの回数券は取り扱っていない。
同駅構内に出店する際、神戸新交通側から「六甲ライナーの切符は扱わないでほしい」
と申し入れがあったからだ。
甲南チケットの小林宏至社長も「商売の道義上、構内で安売りするのは問題があるかと…」と、
「大家」には遠慮気味だ。
JRに対して、神戸新交通企画課は「悪いなという気もするが、甲南チケットもJRの回数券を購入したりし、
うまくつきあってくれているようなので安心している」と話している。
[朝日新聞 兵庫版](11/28)
http://mytown.asahi.com/hyogo/news02.asp?kiji=3879