園児個人情報:卒園児宅へ送付 練馬の保育園職員 区が処分
東京都練馬区の区立南大泉保育園(伏見ユミ子園長)で今年4月、
当時の女性職員(43)が、卒園したばかりの男児(7)宅に、
男児や母親(36)の個人情報を記録した内部文書の一部を送り付けていたことが分かった。
区は9月、女性職員らを処分し、10月に母親に和解金25万円を支払った。
区によると、郵送されたのは保育園の各職員が毎月記録している
指導計画・結果に関する文書の一部で、男児を含む数人の園児について、
名前と生活態度、家族などに関する記述の切り張りがコピーされていた。
男児について「食事も好き嫌いが多く、『残す』と当たり前のように言ってくる」と記載され、
母親については
「精神的におかしいところがみられた。必要以上話すのはきんもつ!」などと書かれていた。
保育園側は、この記載が指導計画書の一部であることを認めて謝罪した。
しかし、母親は「こんなことを書かれているとは知らずショックを受けた。
納得のいく説明もない」として、練馬区を相手取り東京簡裁に民事調停を申請し、
9月に区が和解金を支払うことで調停が成立した。
区は9月10日付で女性職員を停職1カ月、園長を戒告、
区保育課長を訓告の懲戒処分とした。文書を作成した別の職員は
「外部に出ることを想定していなかった」として処分は受けなかった。
女性職員はその後、別の区立保育園に異動した。
区は「女性職員は平静な精神状態ではなかったようだ。
ふさわしくない記述もあり、文書は書き直した」と話している。
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20011127k0000e040070000c.html