医療事故での証人すり替え、甲府の産院長が認める

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1まさとφ ★
証人すり替え:甲府の産院長が認める 謝罪の上申書提出

甲府市の産婦人科医院をめぐる医療事故訴訟の証人すり替え問題で、
院長(60)側は26日、証人の看護婦をすり替えた事実を全面的に認めて、
遺族らに謝罪する上申書を甲府地裁に提出した。
診療記録を破棄したうえ、立ち会っていない看護婦に作成させて証拠提出したことも明らかにした。
しかし、院長は医療ミスは認めておらず、
真相解明は遺族の告発を受けた甲府地検の捜査にゆだねられる。

「陣痛促進剤による被害を考える会」(事務局・愛媛県今治市)代表の出元明美さん(49)は、
看護婦の経験から「仮に上申書の内容が正しいとしても、
事故から4カ月以上たってもカルテができていないこと自体、信じられない。
診療がずさんで、開いた口がふさがらない」と批判する。

医師の行政処分を決める医道審議会の事務局を務める厚生労働省医事課は
「現時点では、民事裁判の結果は処分の根拠にしておらず、
偽証の刑事処分が確定しないと審議できない」と説明する。
医道審の委員からは、悪質な医師を排除するため、
医師免許の更新制度や研修の導入を求める声もあるが、
医事課は「検討するかしないかはコメントを控えたい」と言葉を濁す。

問題のある病院への立ち入り調査などを管轄する厚労省監視指導・麻薬対策課も
「医師の資質の問題で、医道審でしか対応できない」という。

日本医師会は「個々の医療行為の事実解明は裁判所で行うべきで、
医師会がかかわる立場にない」と述べた。
医師免許の更新制度についても「役員会で議論したことさえない」と必要性を否定している。

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20011127k0000m040187000c.html