【きょう牛病】乳牛出荷で感染見つかる可能性、高くなるかも11/17

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1お代官様φ ★
7万7千頭のシロ、信頼度は?…狂牛病検査1か月

 すべての食用牛を対象にした狂牛病感染の全頭検査がスタートして17日で
まる1か月となる。全国の食肉衛生検査所で検査を受けた牛は約7万7000頭。

結果はいずれもシロで、関係者は胸をなで下ろしているが、「クロが出ないのは
農家が高齢や病気の牛の出荷を手控えた結果」との見方もあって、2頭目への
不安はなお残る。牛肉の消費は低迷を続け、相場も回復していない。

農水省は、感染の可能性が高い「死亡牛」も新たに検査対象に加え、
消費者の不安を払しょくする方針だが、信頼回復までの道のりは遠そうだ。

(続く)
2お代官様φ ★
■2頭目なぜ出ない?
「狂牛病が疑われる牛がいたら最初から出荷しない。怪しい牛の出荷は見合わせる
農家も多いのではないか」。広島県の畜産農家(61)が言う。
宮城県の食肉衛生検査所でも「農家は健康そうな牛から順に出荷し、体調の悪い牛は
ほとんどいなくなった」と話す。
クロ判定を恐れた農家が「農場で死なせて保険金をもらった方がいい」と
出荷を見合わせているとみられる。

感染例がほとんどない2歳半未満の若い牛の出荷が大幅に増えたのも特徴。
厚生労働省によると、二歳半未満の牛が出荷全体に占める割合は例年は2―3割だが、
この1か月間で5―6割に急増した。
 国内初の感染牛(乳牛・5歳)が出た千葉県では、検査した1110頭のうち7割近くが
二歳半未満で、ほとんどが肉牛。

県畜産課では「肉骨粉は乳の出をよくするために乳牛に使われていた。
乳牛が出荷されるようになれば、感染牛が見つかる可能性は高くなるかもしれない」と懸念する。
大阪府や高知、香川県などでも2歳半未満が8割以上を占めている。

 消費者団体・日本子孫基金の小若順一事務局長は「高齢牛や乳牛を検査しなければ、
2頭目が出ないのも当然。国が高齢牛を買い上げて検査し、それでも見つからなければ
消費者は本当に安心できる」と話す。

■死亡牛
農水省は16日、食肉処理場での全頭検査とは別に、病気などで死亡する年間16万頭の
「死亡牛」すべてを検査対象に加える方針を表明した。これまでは検査の対象外で
焼却されるか肉骨粉に加工されていた。
 欧州連合(EU)では、死亡牛も検査対象にしているが、今年1―8月に約40万頭を
検査したところ、約1700頭に1頭の割合で感染牛が見つかった。
約2万8000頭に1頭の割合で見つかる食肉処理場での検査に比べ、
はるかに汚染度は高い。
 小野寺節・東大教授は「2頭目も1頭目と同様、病気とされる牛から出る可能性が高い。
潜伏期の8年以上、発生がないことを確認し続けなければ根絶は宣言できない」と警告している。
以下略

http://www.yomiuri.co.jp/04/20011116ic47.htm