米連邦捜査局(FBI)はテロ捜査班を投入、ニューヨーク市警と合同で捜査に当たる方針
を明らかにした。
今回の墜落では、事前の犯行予告や声明は出ていないが、国家運輸安全委員会のロバー
ト・フランシス副委員長は「犯罪行為がかかわっている疑いがあり、FBIと協力して捜
査を進める」と語り、テロの可能性を示唆した。その根拠は機体爆発の目撃者の証言だ。
「真っ二つに裂けるように爆発した」「火の玉のようになって墜落した」といった機体爆
発の激しさを物語っている。
元FBI捜査官のオリバー・レベル氏も「ジャンボ機を空中で破壊するためには、破壊
工作でなければあり得ないことだ」と語った。
一方、事故後にTWAのケリー副社長はケネディ空港で記者会見し、「ケネディ空港で
は厳重なチェックを行った」と語った。事実、アトランタ五輪を前にして、空港の持ち物
チェックは厳重を極めていた。このチェックをかいくぐって、ジャンボ機を真っ二つに裂
くほど強力な高性能爆弾を機内に持ち込むことは至難の業であり、事故もあり得るとして
いる。
元CIAのテロ対策専門家のビンセント・カニストラト氏は「爆弾があったとすると、
これはテロが新段階を迎えたものだといえる。過去、空港の安全チェックはかなり厳しく
なっている」と語った。
http://www.sankei.co.jp/databox/paper/9607/html/0719side01.html