車のナンバープレートの一部をくりぬく新手の方法で変造し、盗んだ車に取り付けるなどしたとして兵庫県警交通捜査課は31日、道路運送車両法違反の疑いで住所不定、無職松川亨容疑者(29)=窃盗罪で起訴済み=を逮捕した。
「200枚ぐらい作って、知り合いに売った」と供述しているといい、無登録のナンバーをつけた車が出回っている可能性が高い。
変偽造ナンバーをめぐっては、スピード違反の追跡捜査逃れや、ひったくりなどの犯罪車両に使われるなど問題化しており、同課は売却先などを厳しく追及している。
調べによると、松川容疑者は昨年九月、尼崎市内で盗んだ車のナンバー二枚を使って架空のナンバーに変造、盗んだ車に取り付けた疑い。
同課は、松川容疑者の立ち寄り先などから変造ナンバーなど約四十枚を押収。
いずれも数字一文字をくりぬき、同じ大きさにくりぬいた別のナンバーにはめ込み、裏から接着剤で張り付ける手口で、見た目には真がんの区別はつかない。
昨春ごろから百組変造し、一組約二万円で販売したほか、盗難車にも取り付けて車ごと売っていたという。
同課などによると、高速道路などの速度違反自動監視装置に写った違反車両のナンバーを照会しても、車種とナンバーが登録とは異なったり、番号が登録されていなかったりするケースが少なくとも年数件あるという。
松川容疑者は昨年十月、尼崎市内の駐車場から車を盗んだとして同課に逮捕された。
変偽造ナンバーをめぐっては同課が今年九月、合成樹脂で作った偽造ナンバープレートの原型を利用し、塗料を使ってナンバーを偽造した男女を逮捕。
松川容疑者は別グループだった。
【ソース】
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/011101ke28140.html