日本生命の削除依頼公開スレッド

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『霞ヶ関的たらい回し』

金融庁が二本生命の特別検査を実施したところ、金融機関でないという重大問題が持ち上がり、
所管替えを含め、事務次官等会議に諮ることになった。これはその概要である。

官房副長官 : 内閣府次官を通じて二本生命保険相互会社の本業逸脱問題を討議したいとのこと
        でありますが、事案説明を内閣府次官どうぞ。

内閣府次官 : 本日、金融庁次長を出席させておりますので、次長に説明させます。

金融庁次長 : 先日、当庁が国民からの苦情に基づき、抜打ち検査を実施したところ、業務形態
        が、既に生命保険会社の態をなしてないことが判明し、生命保険業の認可を取消
        して、併せて所管庁の変更を要請するものであります。なお、詳細はお手元配布
        の資料をご覧ください。

営業実態がフーゾクである証拠が満載された資料を見て、一同は金融庁次長の言い分にうなずく。

財務次官  : この資料によると、「下半身特約」、「特攻営業」とか何ともフーゾクと認定せ
        ざるを得ないようだが、新しい所管は国家公安委員会ということでいいのかね。

警察庁長官 : そんな話は大臣や生活安全局長からも聞いていない。確かに風俗営業法の所管は
        国家公安委員会だが、ウチへの届出や認可もしていないのに、いきなり警察だと
        言われても困る。だいたいマルチ商法みたいな営業してんだから、消費者保護は
        内閣府の所管じゃないのかね。

内閣府次官 : それはおかしい。「保険」という以上、厚生労働省の所管では・・・。

厚生労働次官: ウチは公的保険が対象で、民間保険は違う。そういえば、戦前の保険業法では、
        農商務省が所管だったと記憶するが、その系統から行けば、農林水産省か経済産
        業省になるんじゃないの?

農林水産次官: 二本生命は米でも作ってるのかね?魚でも獲ってるのかね?

金融庁次長 : 確か『ミドリの財団』とかで、営林署みたいな仕事をやっていると記憶しますが。

農林水産次官: 林野庁ということ?しかし、さきほど、警察庁長官が「マルチ商法」とか言って
        たが、「商法」つまり「商い」なんだから、経済産業省じゃないのかねぇ。
        それに、ウチはJA共済があるから、それで十分だよ。
3562/4:01/11/21 19:18 ID:NVedIu0B
経済産業次官: ベンチャーとか、輸出入産業ならわかるが、フーゾクだとなぁ。いくら「攻めの
        通産」と異名をとったウチでも扱いきれんなぁ・・・。
        そういえば、二本生命はやたら不動産に手を染めているから、国土交通省の所管
        だと思うが・・・・。

国土交通次官: 確かに、あの社長の身体的コンプレックスなのか、やけに高層ビルを建てている
        し、おまけに必ずクラシック専用のコンサートホールがくっついているからなぁ。
        秋田のアトリオン、大宮のソニックシティ、習志野のサンペデック、新宿の東京
        オペラシティなど・・、ああ、クラシック音楽といえば文部科学省じゃないの?

文部科学次官: ご冗談を。それなら、二本たばこ産業やさんとりーも文化庁の所管ということに
        なりますが、財務省はそれを認めますか?
        それにこの二本生命なんですが、奈良県北葛城郡の河合町と千葉県松戸市に、
        「エデンの園」とかいう老人ホームがありますが、随分と皮肉な名称ですねえ。
        皆さんも『旧約聖書』ぐらい読んだことあるでしょう。ほらっ、アダムとイブが
        契約違反を理由に、身ぐるみ剥がされて、素っ裸で追い出されたという話ですよ。
        ここの入居者もいずれはそうなるんですかねぇ・・・、厚生労働省の見解は?

財務次官  : それこそ冗談じゃない!文化庁はたばこや酒の税率を管理できるのか?

厚生労働次官: 特養は確かにウチの所管だが・・・。そういえば、沖縄の石垣島にリゾート施設
        を建てたそうだが、観光といえば旧運輸省の国土交通省の所管じゃないのかね?

国土交通次官: あれは確か国土法違反での二本生命役員が送検され件だったはずだが、環境破壊
        といえば環境省の出番じゃないか?

環境次官  : われわれの目的は自然保護や自然破壊など「自然」に関することです。こんな、
        「サギ」みたいなものを所管できません。もっとも、「兎」や「鷺」ならウチで
        すが。だいたい二本生命は保護しなければならない「絶滅危惧種」なのですか?
        むしろ、二本生命こそ、契約者を「反故」にしてるんじゃないでしょうか?

経済産業次官: いっそ、二本生命を北朝鮮にでも輸出したらどうだ。COCOM違反にはならん
        だろう。金融庁で輸出申請してくれたら、ウチで即認可するよう根回しするよ。

外務次官  : あんなの国外に輸出したら、また叩かれますよ。過去、老人を輸出しようとした、
        旧労働省の「シルバーコロンビア計画」と同じですよ。今度は「日本は自動車だ
        けでなく、テロ集団をテロ支援国家に輸出するのか」って言われるだけですよ。
        東アジア情勢が悪化するのは避けたいですね。国際問題に発展しないように、何
        とか国内で解決してください。こんなのウチの大臣は絶対認めませんよ。

大臣と事務方の対立は出席者一同よく知っているので、外務次官の哀訴にも似た発言に同情した。
3573/4:01/11/21 19:19 ID:NVedIu0B
依然として議論は錯綜を続け、官房副長官が調整しようと内心苦慮しながら、

官房副長官 : テロ集団か。自衛隊?、機動隊?、それとも公安調査庁か?

法務次官  : 公安調査庁はウチですが、破壊活動防止法違反の事例がありますか?だいたい、
        二本生命は、政治目的を標榜して活動しているんですかねぇ?

警察庁長官 : 政治献金はしているようだが。いま大阪高裁で政治献金裁判の控訴審をやってい
        るはずだ。政治団体なら、総務省が所管じゃないの?

総務次官  : ウチが扱う政治団体は、一応マトモなものが対象で、こんなのは問題外です。

財務次官  : 大蔵の時から、二本生命には国債や国有地を不祥事のたびに、積極的に購入させ
        たが、総務省も地方債の消化を考えたら、積極的になった方がいいですよ。
        この連中は不祥事が多いから、「免罪符」として売りつけるんですよ。

総務次官  : いやいや、地方交付金を財務省がもっとくれたら、考慮しなくてすみますよ。
        それより、最近「2ちゃんねる」とかいうネット掲示板に「ニセイ工作員」なる
        連中が暗躍しているようで、これはテロですか、それとも不法潜入ですかねぇ?

防衛次官  : 国外から武力で侵略してきた場合は、自衛隊の防衛出動に該当しますが、国内で
        のテロだと、公安調査庁か警察庁警備局で、単なる不法入国なら法務省入国管理
        局でしょう。二本生命は内国法人ですから、ウチの所管じゃありません。

法務次官  : 入国管理局は出入国に関することですから、この場合該当しません。また、公安
        調査庁は監視が主な目的ですから、実力阻止となるとやはり警察庁でしょう。

警察庁長官 : 公安や外事は共産主義団体、国粋主義団体や国際テロ集団などが対象ですから。
        はたして、二本生命がそれに該当するかどうかは・・・・。

間髪を入れず官房副長官が、金融庁次長を指名し、

官房副長官 : 金融庁次長、この二本生命とは一体どういう会社なのか、もう一度説明してくれ
        ないか。時間も迫っているから簡潔にね。
358E/4:01/11/21 19:20 ID:NVedIu0B
金融庁次長 : 当庁の分析では、以下の特徴が認められます。
        @薬物や車を用い、被保険者を殺傷し多額の保険金を騙し取る「テロ殺人集団」
        A暴露本を買占めて、出版社に圧力をかけて言論を弾圧をする「威嚇口封集団」
        B過酷ノルマを女性に課して、「自爆特攻レディ」を養成する「破産強要集団」
        C株主の地位を濫用して、非常勤役員に就いて報酬を搾取する「特殊株主集団」
        D総代会という役員翼賛団体を利用して私有財産制を否定する「共産主義団体」

        特に5番目の、何の罪もない契約者を強制的に「社員」なるものにして、やたら
        責任ばかり負わせ、契約者から集めた保険料は、勝手に役員の趣味に投資して、
        ほとんど赤字にしてしまい、会社の財産を浪費してます。しかも、契約者が文句
        を言おうものなら、弾圧して圧殺します。これは旧ソ連共産主義の悪業となんら
        違わない「共産主義団体」です。先輩たちは「法人共産主義」とよんでました。

官房副長官 : 共産主義といえば警察の出番じゃないかね。それに、マルチ商法、フーゾクなど
        の他にテロという以上、警察の取締範疇に属すると思う。警察庁長官どうかね?
        アフガニスタン情勢も緊迫しているし、わが国から人殺しや金で協力する団体が
        でたら、政府の威信も失墜するし、警察の威信も同様だろう。

警察庁長官は憮然とした顔をして押し黙っている。納得がいかないようだ。そりゃそうだろう。
こんな面倒なものを押し付けられ、部下になんと説明すればいいのか。誰だって納得はしない。
おまけに緊縮財政で、取締要員の増員は、財務省主計局に拒否されるのは目に見えている。
だけど金融庁も必死だった。いつまでもフーゾクの面倒なんか見ていたら、自分たちが誤解され
るだけで、このさい何とか理屈をつけ、他省庁に押し付けようという魂胆だ。

官房副長官 : では今日の事務次官等会議の決定は、「二本生命は金融庁から警察庁に移管を行う」
        ということで、明日の閣議に上程しよう。念のため、各大臣には出席者からも報告
        してほしい。本日はこれにて散会とする。諸君、長時間ご苦労。