田中外相、G8出席へ 自民党国対がやっと許可
田中真紀子外相がニューヨークで来月11日に開かれる予定のG8(主要8カ国)
外相会議に出席することが決まった。国会日程を理由に難色を示していた自民党の
大島理森国会対策委員長が26日、ようやく認めた。
テロ事件後、外交舞台で活躍する場面が全くなかった外相が懸命に訴え、
与野党議員にも働きかけたことで、大島委員長が根負けした。
会議出席の雲行きが怪しくなったのは25日夜。自民党国対が、
12日に始まる予定の衆院予算委員会に外相の出席を求めたためだ。
パウエル米国務長官を筆頭に各国外相の活発な外交が目立つなか、外相は
テロ対策特措法の国会審議のため、上海APEC(アジア太平洋経済協力会議)
閣僚会議にも出席できず、ストレスがたまっていた。
「国会審議より目立つ外遊を優先する」(自民党国対幹部)姿勢にお灸(きゅう)を
すえようと上海APEC出席を認めなかった大島委員長も、テロ対策がテーマとなる
G8が重要なことや特措法の審議が一段落したことから、出席を許可。
外相は国連総会にも出席し、テロ対策やアフガニスタンの和平・復興などについて
演説する。
http://www.asahi.com/politics/update/1026/019.html