竹中経済財政相:首相は「金融庁にラストチャンス」−不良債権処理
http://www.bloomberg.com/jp/news/mof.html?s=AO9J6ZyKNknyShoxv 東京 10月21日(ブルームバーグ):竹中平蔵・経済財政政策担当相は21 日、
テレビ朝日の報道番組で、不良債権処理の成否は、銀行による実態の公表と同時に、
金融庁の監督にかかっていると強調。小泉純一郎首相が「金融庁にラストチャンス
を与えているのだと思う」と述べ、「(金融庁が)しっかりやらないと今までの仕
組みそのものが問われるということを首相は突きつけている」との認識を示した。
同相は、整理回収機構(RCC)の機能強化を通じた不良債権処理について、「R
CCは企業再建のために必要な器」としながらも、「大事なのは銀行が悪いところ
(不良債権)をあぶりだして表にだすかどうか。その仕組みがうまくいかないと、
どんな立派なRCCをつくってもうまくいかない」と指摘。
そのためにも金融庁の検査の果たす役割の重要性を強調。銀行が9月中間決算発表
で不良債権の実態の公表ができないと、来年4月からの「ペイオフ解禁ができなく
なる」と述べた。
>>44は、改革工程表と改革先行プログラムが発表される直前、官邸で金融庁側と、
大手30社問題(不良債権処理が進まないのは破綻懸念先の中小企業が問題なのではなく、
要注意先に隠れている大手30社くらいの企業への引当不足が原因)に代表される
反金融庁側との戦いがされて、結局小泉総理は金融庁側の意見を取り入れて、
改革先行プログラム等を作ったが、それは金融庁側に「ラストチャンス」を与えたもので、
これで不良債権問題を解決できなかったら、金融庁自体に(解散までいくかはわからないが)
何らかの権限縮小などの措置を総理は行うつもり、ということを言っているのだと思う。