孫氏は自らの原発反対の立場を明らかにした。「1年前は
原発はやむを得ず必要だと思っていた。震災後、従業員と
一緒に福島第一原発の30K圏内にガイガーカウンターを持って入った。
測定値が上限を超え鳴りっぱなしだったが、そこには外で
走り回る子ども、生活のため自転車で走るお年寄りなど危険にさらされて
いる住民の姿があった。これを見て大変だと思った」
と語っている。孫氏は100億円の寄付もして
いる。対談の過程で本当に熱心に聞き理解しようとする姿勢が
現れていた。2人の技術者により政府・東電・保安院・
原子力安全委員会・御用学者(このグループを「原子力村」と云う)
がほとんどブレーキがない車のように独走し、情報を隠ぺいしたり
強引に事を進める実態が明らかにされた。これに応えて、
孫氏は「原子力村(利益共同体)の実態がよく分かった。
過去の通信業界と良く似ている。だから、この独走を止めるのは
容易ではないことがよくわかる。原発の問題は国民投票でも
しない限り止められないだろう。いまこそ国民投票に託すべき時期で
はないか」と語っていた。2011年4月5日火曜日15:15:15JST