俺が家出から帰ったのは平成12年3月17日だった。
4月2日に小渕さんが脳梗塞で倒れた。
俺は非情にも、「これで、国の借金増は抑制される」と思った。
1年後には小泉内閣が誕生し、新規国債30兆以下を約束していた。
その公約は、見事に裏切られた。
小泉内閣は、小渕内閣以上のスピードで、国債を発行した。
俺が公務員になった昭和58年当時は国債残高100兆円程度で、
国中が大騒ぎしていたのに。
「俺の信条は、いったい、何だったんだろう?」
俺は、図書館やネットで財政収支について研究することに没頭した。
40兆の収入で80兆の支出ということは、
400円払って800円のラーメンを食べて帰る客ということなんだな。
400円しか払わないなら、400円のラーメンを出せばいいわけだ。
800人公務員がいたら、400人が仕事して、
残りの400人は好きなことをやってれば良い。
ってことに強引に持っていきたいわけよ?
まあ、好きなことやってる400人は
当然、無給だけど。
無給で、政治家の決定にとらわれず、
心のおもむくままに行動すればいいと思ってる。
自然と、公務員的な行動しかできない体質なんだよな?
俺の父親の家系は、バクチ好きで、バクチは何でもやるのだが
競馬をやる人が多い。
20歳代に毎年、300〜400万円競馬で儲かっていたと
豪語するイトコもいる。
俺は、平成13年の5月から8月まで株をやって50万円、損をした。
儲かってないことを察知した父親が、俺を無理矢理
競艇へ連れていった。
母親も大反対したが、「父親が、盆と正月の2日だけ」
と言うので、仕方なく競艇へ行った。
競艇に行ったら、親父が2万円儲かった。
親父は、儲かった2万円を車代として俺にくれた。
よくわからんのだが、
その月は、3回程度、親父と競艇に行った。
翌月からは、自分だけで競艇に行くようになった。
その時、9,11テロが起こった。
放置していた株が、暴落した。
別に、株の負け分を取り返すという意識も無かったが、
俺は、競艇にのめりこんでいった。
競艇にのめりこみながらも、ヒマな時は、書店や図書館で
「日本が巨額財政赤字になった理由」を丹念に調べました。
そこで、斎藤一人さん(高額納税番付常連者)の著書に出会いました。
その人は、「税金をたくさん納めるゲーム」をしながら商売する
考え方を紹介していました。
僕は、これだ!!っと、深い感銘を受けました。
この考え方を若い人たちに2ちゃんねるで広めよう・・・と。
という訳で、2年くらい前から、斎藤一人さんの著書を
人生相談板で紹介しています。
自分が、人に本を勧めることで、自分も本のとおり
実践できるのではないか?という期待もありました。
で、本を他人に奨めていながら、自分は実践していないのですが、
最近、理由がわかりました。
僕は、商人ではなく、公務をしたい人間だったのです。
産業構造が変化し、商人が過半数を占める時代の民主主義は、
どうしても、商人の意見が通り易くなります。
そのため、公務員は、商人の性質を研究する必要があるのです。