ブログはじめたいんだけど・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加
42デビッド・リンガム ◆3OXAGQHOPE
――お爺様の後景にある建て屋の屋根の白さにハッと息を呑みました。
この白さ!沖縄の家屋の屋根が白いなんてイメージは本土人の私にはまるで
ありませんが、白熱灯のようなカラッとした太陽光に晒され、日焼けし、
さらに真っ白に退色した屋根瓦とその凛とした配列に本土人が知ることのない
沖縄のリアルを感じて感服いたしました。ご当地ブログの醍醐味はこれだと思います。
にげちやさんのレスに出てくる田中一村と同じ奄美大島に暮らしたことのある大作家、
島尾敏雄の文章を書く際の奥意に「(自分の文章を)ちょうど白昼の人のいない岩陰に
太陽をいっぱい吸って、ただ堆(つ)み重なっている白い珊瑚虫の骨片群のような文字のつらなりにしたい。
太陽にさらされてさらさらな珊瑚の骨片のつらなり。さらされた後の、あの腐食をまぬがれた色彩と
互いに触れ合って生じる乾いた音に、終局自分の文章のイメージを重ねたい」というのがあります。
ブログに掲載された上記の写真を拝見し、まるで落雷に打たれたこどく唐突にこのエピソードを
思い出しました。私も一応ブロガー兼小説家を目指しておりますので。
つまり極彩色の絵の具で現実を塗りたくることはできるけれど、最後に残るのは白、
どこまでもごまかしのない限りなく無に近い、等身大のいつわりのないリアルの色合いということでしょう。
こでこでと不自然に飾り立てた芸能人もどきのインチキ臭いブログはたくさんあって、
それなりに人気を集めているようですけれども、ぜひラテックスさんには、
そんな虚飾とは無用のリアルな沖縄を表現、報じ続けていただきたいと思います。
これからも応援させていただきマンモス?
もしかしたら、ご当地の家屋の屋根は元々白いのかもしれませんが、ナンカ知りませんが、
出色のお写真に触発されて恥ずかしながら、以上のようなことを想った次第です。それでは。