テレビドラマ「だいこんの花」など、数多くの映画、ドラマに出演した二枚目俳優の
竹脇無我(たけわき・むが)さんが21日午後2時5分、小脳出血のため死去した。67歳。
葬儀は22日に済ませた。喪主は長女友加(ゆか)さん。
千葉県我孫子市出身。高校在学中の1960年、映画「しかも彼等(かれら)は行く」でデビュー。
映画「アンコ椿は恋の花」(65年)で初主演。端正な顔立ちと安定した演技で人気を博した。
「姿三四郎」「大岡越前」などのテレビドラマや、舞台でも活躍した。
90年代にうつ病を患い、闘病生活を続けていたが、01年に舞台復帰。
03年には「凄絶な生還 うつ病になってよかった」を出版。来年1月の明治座公演
「女たちの忠臣蔵」にも出演予定だった。
竹脇さんと親交のあった俳優仲間たちは、悲しい胸の内を語った。
津川雅彦さん(71)「うつ病で相当悩んでいたんでね。なかなか自分で克服できなくて、
ここ何十年か苦しんでいたんでね。解放されて良かったなというのが先輩としてはありますね」
「大岡越前」で共演した加藤剛さん(73)は「本当の親友より親しい親友同士でした。
まさに『黙』の中に私は今、じっとして友の突然の死を受け止めかねているのです」
とコメントしている。