【精神的苦痛】訴訟ストーカーROM人52【司法浪人】
母親が受験生の息子にフェラチオ、獣姦した豚を調理するレストラン―。
目を覆いたくなるような内容の数々は「低俗」の一言に尽きる。毎日新聞社の
英語版ニュースサイト「WaiWai」に掲載されたコラムに読者からの抗議が殺到し、
今年6月、閉鎖へ追い込まれたことはご記憶の方も多かろう。
社内調査の結果、同サイトが他社の記事を無断利用・翻訳した事実も明らかとなり、
先月27日には謝罪記事を掲載するというオチまでついた。
そんな泣き面の毎日を刺すような訴訟が起こされたのは去る7月。訴状では、
「日本人の一員として被告に対して強い憤りを感じ、被告の行為によって強い精神的苦痛を受けた」
とし、毎日に10万円の慰謝料を請求している。
「今年6月に一連の記事を読んだ時は怒りで頭が真っ白になりました。
こんな記事が世界中に配信されていたかと思うと許せなかった」
とは原告の佐橋宏さん(33)―仮名―。京大法科大学院を卒業し、
現在は司法浪人中の佐橋さんは、弁護士を立てず、大新聞社相手に本人訴訟へと踏み切った。
「これだけ企業倫理が問われている時代に、日本を代表するメディアがこんな問題を起こすこと自体、
信じられません。担当役員が昇進するなど、その後の対応もあまりに酷い」(同)
当時のデジタルメディア担当の常務は朝比奈豊・現社長。今年6月25日に社長に就任したものの、
その??後には役員報酬を10%返上する処分を受けている。
「朝日新聞の”サンゴ事件”では社長が引責辞任している。それと比べて毎日の対応は非常識。
問題を風化させたいだけに見える」(同)
先月10日に開かれた第1回公判には、一般紙の記者を含め40人近くの傍聴人が法廷へと押し掛けた。
一躍脚光を浴びた佐橋さんだが、それが災いして元婚約者とのトラブルがネット上に晒されてしまった。
「元婚約者から訴えられ、ストーカー規制法に基づく3年間の接近禁止という処分が出たのは事実です。
その時の彼女とのやり取りをネット上に記したことが間違いでした。今は謝罪の気持ちしかありません」(同)
件の裁判は今月3日に第2回公判があり、朝比奈社長らに対する証人尋問の申請は悉く却下されたが、
「毎日の弁護人が出廷しただけでも前進です」(同)
と、今から控訴も辞さない構え。判決は11月14日。