小説書くの初めてですが、頑張ります。
ハンドの知名度を上げたいと思います・・
キャラ紹介です
( ^ω^)ブーン・・内藤ホライズン。
特に変哲のない、ちょっと太った男の子。運動は苦手みたい。
今年VIP高校に入学。
('Å`)ドクオ・・内藤の親友。
体格はいいが、運動は好きではない。すぐに鬱になる。
ξ゚听)ξツンデレ・・ブーンの幼なじみ。ブーンには冷たい態度をとるが、たまに優しい。
(´・ω・`)ショボーン・・アダ名はショボ。いい奴だが、ホモっ気あり。
(゚∀゚)ジョルジュ・・金髪、イケメンなナイスガイ。でもいつもおっぱいおっぱいしてる。
(^Д^)プギャー・・なんか面白い顔してる同級生。人をバカにするのが好き。
(´−`)俺・・うん、俺。人生にやる気を感じていない。口癖は「学校つまんねー」
こんな感じです。増やすつもりでいます。
どうぞヨロシクです。
あ、物語は基本「俺」主観です
(´−`)「あぁ、今日から新しい生活の始まりか。
どうせろくなもんじゃないんだろうな」
俺は今年、晴れてVIP高校に入学した。
勉強は可もなく不可もなくって感じだったからちょっと苦労したけど。
でも対して高校になんか期待してなかった。
中学の頃は特になにもなくて、好きな野球を部活で続けていただけ。
この高校に入ったのも、学力的にいける範囲だったから。親に迷惑かける訳にもいかないし。
彼女ができるほど、モテもしなかった。
自分で努力しなかったからだと思うけど。
だから高校も同じなんだろうなって思って全く期待していなかった。
そんな事を考えながらチャリこいでると、後ろから猛スピードでくるやつがいる。
どうやら俺と同じ新入生みたいだ。
( ;^ω^)「やばいお!!入学式から遅刻するお!!」
といいながら、俺の横を通りすぎる。
(;´−`)「・・やべっ、俺もか」
考えごとをしていると時間がわからなくなる。とりあえず急ぐことにした。
(´−`)「はぁ、はぁ、はぁ・・」
なんとか間に合ったみたいだ。入学式から遅刻したら話にならない。
俺のクラスはモナー先生のクラス。不安はあるがいってみよう・・
( ^ω^)「あっ、朝みた人だお。同じクラスかお??ヨロシクだお。内藤ホライズンだお。ブーンってよんでお」
・・何気にみてたんだな。
いきなり話しかけてくれて、気は楽になったが、変な話し方するやつだな・・
しかも見た目ピザだし・・。と心の中で思った。
(´−`)「あ、あぁ。ヨロシクな。俺は祐一ってんだ。祐ってよんでくれ」
と言った瞬間、隣の女の子に目がいった。・・可愛い。金髪で、カールした髪の毛が印象的な女の子。
あぁ、こういう人が彼女ならなぁ・・と不覚にも思った。
( ^ω^)「あ、このこは僕の幼なじみのツンだお。」
ξ゚ー゚)ξ「ヨロシクね、祐一くん」
(´―`)「あ、あぁ、ヨロシク」
思わずどもってしまった。こんな可愛い人と話したんだから。
・・そういや、中学では女の子とろくな会話したことなかったもんな。
俺はあまり積極的ではなく、話が得意ではない。
友達作りは苦手ではなかったけど、女子とかとは全く話せなかった。
女子も女子で俺のこと暗い奴だと思ってただろうし。(^ω^)「おっおっおっwwww緊張しすぎだおw
仲良くしようお。僕の友達があと何人かいるから、後で紹介するお」
(´―`)「・・ありがとう。嬉しいよ」
よかった。友達は見つかったみたいだ。俺の一番の悩み・・それは部活。
VIP高校は結構部活が盛ん。野球部や、サッカー部はかなりの成績を修めている。
でも野球は嫌だ。何故かって??俺は実力ないし、なにより坊主が嫌なヘタレだからだ。
・・とりあえずブーンに聞いてみよう。
(´―`)「ブーン、部活、何に入るつもり??」
( ^ω^)「ブーンは運動とか苦手だお。
でも高校ではそれを克服するために運動部系に入るつもりだお」
そうか・・じゃあ俺はブーンが興味を持った部に入ればいいかな。とりあえず放課後まで待とう・・
あ、担任のモナー先生がきたみたいだな。
・・なんか特徴的な顔してる。朗らかっぽい優しい顔つき。
(´∀`)「はい、みんな席につくモナー。担任のモナーだモナー。ヨロシクだモナー」
・・こいつも変な話し方かよ。頭痛くなるよ。とりあえず挨拶だな。
一同「よろしくおながいします」
その瞬間モナー先生は机ごと倒れるいいリアクションをした。まるで芸人だ。
(;´∀`)「オマエラ、みんな2ちゃんネラーかモナ??早速失望したモナ」
・・そういうあんたはなんなんだ??と心の中で突っ込みを入れといた。
(´∀`)「とりあえず、今日から学校生活が始まるモナー。今日は部活見学があるからしっかりみてくるモナよ??」
一同「「「ハーイ」」」
(´∀`)「よし、おまいら、いってこい!!」
・・唐突だな、とりあえずブーン達と一緒に行くことにした。
とりあえず野球部から回ることにした。そこにはブーンの友達がいた。
(^ω^)「あ、ドクオじゃなかお」
('A`)「お、ブーンか。・・となりは新しい友達??」
(´―`)「あ、祐一です。ヨロシク。祐って呼んでください」
('A`)「よ、ヨロシク。」
彼も人付き合いが苦手そうだ。体格はいいけど・・。生かしきれてないなって思った。
なんで入学式から制服ヨレヨレなん??
(^ω^)「ドクオは野球部に入るのかお??」
('A`)「ん、見てただけ。今からブーンについてくよ。」
次はサッカー部を見に行くことにした。
ここにはなんか一変変わった人がいた。
金髪イケメンなのだが・・なんか浮いてる。
(゚∀゚)「君も新入生??」
(´―`)「あ、はい・・」
(゚∀゚)「ならヨロシクな。俺はジョルジュ長岡。ジョルジュって呼んでくれ!!HAHAHA!!! 」
・・ファンキーだなぁ。とりあえずみんなで自己紹介をした。
彼はサッカー部っぽい。見た目からして・・入るのかな??
聞いてみると、まだ悩んでるらしく、他の部活を見に行くらしい。僕らはジョルジュを加えてハンドコートなるとこに行ってみることにした。
誰もハンドボールというのがどんなものかわからなかった。
それだけに多少の興味はあった。
「ミサイルー!!」よくわからない掛け声が聞こえてきた。
一体何が始まるのか??
目の前に見えたのは、プレイヤーが上下左右に、ボールを投げキーパーが取りに行くという練習だった。
しかも6メーターくらいの距離から。 その様子を俺はただ、あぶねぇな・・と見つめているだけだった。
だが、ブーンは目を光らせて
(*^ω^)「凄いお!!凄いんだお!!」
と声をあげている。
おいおい、マジかよ・・
ミサイルという練習が終わり、シュートの練習が始まっていた。
何かよくはわからなかったけど、イメージとなんか違って面白そうとも感じていた。
(´―`)「部活見学、どれに興味もった??俺はハンドかなぁ・・」
(*^ω^)「僕もだお!!ハンドボールやってみたいお」
帰り道、ツンやドクオ、ジョルジュも加えて話していた。一日だけで結構うちてけたみたい。
驚くことにみんな、ハンドボールに興味をもってたみたいだ。
(*^ω^)「じゃあ仮入部にいくお!!いくおいくお!!」
ブーンが一番興味もってるみたいだな・・
ξ゚ー゚)ξ「ブーンはハンドボールやるの??じゃあ私、マネージャーでもやってみようかしら・・」
一同「mjdk!?!?」
そりゃみんな大歓迎だ。こんな可愛いマネージャーなら。
あの部にはマネージャーはいなかったみたいだし、大丈夫だろう。人数もあまり多くなかったし。
ξ///)ξ「か、勘違いしないでよねっ、ブーンが心配とかじゃないんだからっ!!ただ、暇潰しでやろうと思っただけなんだからね!!」
・・なんか萌えた。これがツンデレってのか。
(゚∀゚)「おっぱいおっぱい!!」
何故かジョルジュが早い手の動きと共に叫んでいたけどきにしないでおこう。
ってなわけで仮入部はハンドボールに決まった。
9 :
私事ですが名無しです:2006/11/18(土) 17:54:21 ID:k9fKKKpm
( ^ω^) ACOSおもしろいお
起きろゴラァ、起きろゴラァ・・・
う〜ん、ギコ目覚ましがうるせぇww
こんな目覚ましなかなかうってないだろうな。心からそう思う
一通り準備をして、今日から部活の仮入なのだと気が付いた。
ジャージをいれなおした。それにしてもこのジャージはださい・・
母親にいつも通り送り出され、学校へ行く。
ブーンは妙にはりきってたな・・なんか気に入ったことでもあったんだろうか??
人数は少ない部活っぽかった。キーパー合わせて五人くらいだったかな・・
一人だけ目立つ人が居た。俺の目覚ましににている人が・・
あの人・・素人目からみても動きが違ったな・・。
朝はいいねえ・・このすがすがしい風・・なんて下らない事を考えてると、通りすがりの人にみられた。ヤベぇ死ぬほど恥ずかしいww
学校について教室に入った。ブーンはまだ昨日の部活の事でうきうきしているみたいだな。
(*^ω^)「早く部活したいお!!」
あの運動嫌いっぽいのがねえ・・なんであんなに楽しみにしているんだろうか??
んまぁ、考えてても仕方ないか。実際ブーンの様子をみてみるしかないよね。
いつのまにかモナー先生が来ていた。
(´∀`)「おはようだモナ。今日から仮入が始まるもな。ジャージ忘れてないモナ??
ちなみに先生のおすすめの部活はパソコン部だモナ。えr・・いやなんでもないモナとにかくきてみるモナ」
(^ω^)「へ〜いきたいお」
ブーンは冗談でいったつもりだったんだろうが、ツンに高速のビンタを当てられていた。
ξ///)ξ「ふんっ!!」
ん〜彼女は実は怖いんじゃないかな・・
13 :
私事ですが名無しです:2006/11/18(土) 18:08:50 ID:4NcVhOx4
読みにくいよ、読者のことも考えて書いて
俺はそんな恐怖を感じながら授業を受けていた。
ん・・俺はクラスを見回すと凄く綺麗な女性がいる事に気が付いた。
川 ゚ -゚)「・・・」
黒く、美しい髪。二重の目。何か大人な雰囲気をかもちだす女性。
とても同い年とは思えない。
俺には一生縁のない女性だろうなと思いながらみていると、不覚にも目があった。
俺はあまりにも恥ずかしくて目をそらした。
きっと変な奴だろうと思われただろう。まあいい、どうせ変だし。
(´‐`) 「学校ツマンネ・・」
授業になるといつもそう思う。いつも笑顔なブーンを見てると少し羨ましい。
いつも楽しそうで・・
俺にはとてもいつも笑顔でいろって言われても無理だろうな。
ん〜・・それにしても彼女、可愛すぎる。
俺の彼女に・・いやごめんなさいどうせ無理ですね、はい。
そんな妄想をしてたら、いつの間に放課後になっていた
>>13さん
アドバイスありがとです!!以後気をつけます・・
ドクオ、ジョルジュと合流するといきなりジョルジュが
_ ∩
( ゜∀゜)彡 おっぱい!おっぱい!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
とやった。う〜ん・・こいつは完全な変人だろうな。
そういや、今日はツンもいるから、ドン引きされてるだろうな・・
ξ///)ξ「・・・」
ツンは頬を真っ赤にしてうつむいていた。そりゃ当たり前だろうな・・
こんなくだらない事をしていると、ハンドコートについた。
すると、ある人物が近くにきた。
( ゚Д゚) 「仮入希望か!!ゴラァ!!」
ヒイイイイイ!!ギコ目覚まし!?
いや、違う違う・・似ているだけ・・似ているだけだ。と言い聞かせる。
( ゚Д゚) 「今年は仮入希望者が多いぞゴラァ!!俺はギコだ!!ヨロシクな!!」
どうやら二年はいないみたい。三年生がコート準備してる。
俺らの他にも誰か居るのかな??と周りをみてみる・・
三年はキーパー合わせて5人くらいか、公式試合とかこの人数で、でれるのかな??
(´−`)「あ・・・!!」
嬉しさと恥ずかしさが入り混じる。
川 ゚ -゚)
彼女は・・マネージャー希望なのかな??
思い切って聞いてみることにした。
(´―`)「き、きみマネージャーききき、希望なの」
しまった、かんだ・・。恥ずかしい・・
川 ゚ -゚)「ん・・そうだが・・君は誰だ??同じクラスだったことは覚えている」
いけない、名前いうの忘れてた。意外だな。覚えてくれてたのか。
(´―`)「えっと、祐一。祐って呼んでくれ」
川 ゚ -゚)「私はクーだ。ヨロシクな」
なんだこんなに無表情なんだろうか・・俺嫌われてんのかな??
(^ω^)「あっ!!祐、誰と話してるんだお??」
ブーン達がよって来た。いきさつを説明した。
(^ω^)「クーちゃん、ヨロシクだお」
自己紹介もすんだ。俺はまだ回りの探索を続けることにした。
と、誰かがドクオに話し掛ける。
(´・ω・`)「やあ。ドクオ。この水はサーb・・」
('∀`)「あ、ショボン!!」
知り合いらしい。紹介してくれないか??ってか多分知らないのは俺とクーだけだな・・
他の皆は彼に走りよってる。ガタイはかなりいい。ホモっぽいけど・・
あの体見てるとあっち側にめざめs・・いやいやそんなことはない。
(´・ω・`)「あ、君たちヨロシクな。俺はショボンだ」
今疑問に思った。なんで俺だけ漢字の名前なの??まあいいか・・
( ゚Д゚)「・・自己紹介はそろそろいいかゴラァ」
ギコ先輩が待ちくたびれたようにはなしかける。いけねえ、すっかり忘れてた。
(´―`)「あ、申し訳ないっす。大丈夫です」
( ゚Д゚)「よし、一年は仮入部だから、あの同級生は経験者だから、彼から色々と教えてもらえゴラァ!!」
(^Д^)
なんか面白い顔してんなあ・・そういや、何故か二年がいないんだっけ。
(^Д^)「俺はプギャー。よろしくな。」
というといきなり
(^Д^)9mプギャー!!と叫びだした。
変人多いな・・と思った。うん、マジに。
ブーンとジョルジョ、ドクオは何故か過剰反応している。なんで・・??
まあ彼ら変人にしか分からないんだろうn・・
(#^ω^)「祐、なんかいったかお??」
(´―`)「!!い、いや、なにも・・」
なぜ見透かされた・・??まあいい。俺らの練習が始まった・・
・・・冷静にみると、ギコ先輩ともう一人、きれいな先生がいた。あれがコーチ??まさかね〜
( ゚Д゚)「今あれがコーチ??って顔してたな。あれがコーチのしぃ先生だゴラァ」
な ん で す と??
こころなしかギコ先輩の顔は赤い。まさか・・禁断の恋!?・・今きにすることじゃあないな。
(^ω^)「早く練習するぉ!!早く早くお!!」
なんであいつはあんなにやる気あんのかな??今度聞いてみようかな・・
ところでマネージャー含めて、皆入るのかな・・??
まあブーンが入る=ツンもはいるから問題なし。
俺は俺で入りたい部はないし、何よりクーがいるk・・ゲフンゲフン!!なんでもないですはい。
早速クーのことが気になってるみたいだ・・。早すぎだろ俺。
('∀`)(´・ω・`)「ワイワイ」
あの二人は多分入るな。ブーンの友達だし・・
それにしてもあの仲、まさか ウホッ って感じの仲なんじゃ・・いや、そんなこと無いよねと言い聞かせるしかない。
ジョルジュはおっぱい好きみたいだから問題ないな。ツン、クーは巨乳だしwww
プギャーは経験者だし、入るだろう・・
(^Д^)m9「その考え甘い!!プギャー!!」
!!二度も考えをよまれた・・俺がサトラレ・・??ま、まさかな。
ツンはわからない。考えがいまいち読めん・・まあはいってくれればいいな〜。
最初は走りこんでロングシュートの練習をすることになった。
9mライン(ゴールから9mのとこにある点線のライン)まで走りこんでジャンプシュートを打つ練習だ。
俺はプレーヤーにはあまり興味がなかった。このスポーツ、サッカーとバスケをあわせたようなもんだな。
ならば、俺は昔からチラベルトに憧れていた!!あのチラリズムがた、たまらんのだ・・
だからキーパーやりてえ・・
( ゚Д゚) 「おまい、キーパーやりたいのか??ゴールの方ばっかみて・・」
(´―`)「あ、はい。興味あります。チラベルトの影響で」
( ゚Д゚)「じゃあやってみろ!!しぃ先生と先輩に教えてもらえ!!ゴラァ!!」
いきなりしぃ先生のとこにいくのもなんか気まずいので、ごく普通のキーパーの先輩のとこにいくことにした
俺の心の中「あ〜 なんでチラベルトみたいじゃねーんだよ・・あんたフリーキックきめられんの??」
先に言っておこう。これはサッカーではない。
五分くらい退屈な指導をうけてると、しぃ先生がこっちにきた。
(*゚ー゚)「こんにちわ。私はしぃ。あなたは??」
(´―`)「あ、俺は祐一です。祐って呼んでください。」
俺はキーパーがやりたい理由を説明しといた。
(*゚ー゚)「・・・ww。キーパーは辛いよ。精神的に一番・・ね??それでもやりたい??」
(´―`)「あ、はい、やりたいです」
なんで微妙に笑ってたんだ??俺はチラベルトが真剣に好きなのにさ・・
俺が希望を伝えると、しぃ先生は基本の構え、取り方を教えてくれた。
,.,.,.,.,.,.,.,..,.,.
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i:::/'" ̄ ̄ヾ:::i
|/ ⌒ ーヾ| また差別さ〜これにはおいらもお手上げさ〜
|=(●)=(●)=|
{ :::(__..:: |
cー、.. ', ー=ー ', ,一っ
,へ λ.. ヽ___ / 入 へ、
<<</ヽ /\>>>
(*゚ー゚)「じゃあ早速入ってみましょう」
ちょwwwwwwwwwいきなりですかwwwwwwwwwww
・・・怖ッ!!怖いよママン!!プギャーの球が速すぎるよママン!!何気に他の皆もビックリするくら球が速い。
(*゚ー゚)「しっかり手首でボールを前に落としなさい!!」
何故ボールを前に落とすのかって??それは後で説明するさ。
( ^ω^)「うはwwwww祐びびってるおwwwww」
ブーンに言われてなんかムカついたので、怖いながらも向かっていった。
ブーンが思いっきりシュートを打ってきた。ちょ、ちゃんとボールつかめよ・・と言っても初心者にそんな握力があるはずない
ちょww球はええww。 でも俺には何故か取れるって感覚があったんだ。
(´―`)「うれええああああ!!」
やる気のない顔と裏腹に、ボールに飛びつく。なんとか後ろにはじいたみたい。
(^ω^)「ま、まさかビビリの祐に止められるとは・・お」
ブーンはどこにも無いはずの壁によりかかりうなだれてた。
( ゚Д゚)「あの反射神経・・いいもんもってるなゴラァ!!」
え、俺ほめられてんの??俺調子のっちゃうよ??
そんな時の俺はすぐに考えをよまれてしまう。サトラレみたいに。
( ゚Д゚)「・・・あいつ調子乗ってんな、ゴラァ!!」
やはり読まれた。だが関係ないよ〜!!と調子こいてると、ギコ先輩のもの凄い球が顔面にぶつかった。
(´―`)「うわァ!!」
俺が気絶するのに時間はいらなかった。
( ^ω^)「ちょwwwwwww祐が気絶したおwwwww」
('A`)「・・・かわいそ」
ξ゚听)ξ「ちょっwwwww ブーン助けなさいよ」
とツンがいった瞬間、一人駆け寄っていく子がいた。
川 ゚ -゚)「大丈夫か!!」
クーだ。俺はギコ先輩達により、保健室へつれていかれたらしい。
(´―`)「う・・・・ん??」
川 ゚ -゚)「大丈夫か??」
おわっ!!クーが目の前にいる!!ビックリした・・
(´―`)「・・・ずっといてくれたの??」
川 ゚ -゚)「あぁ、部員の面倒を見るのはマネージャーの仕事だからな」
(´―`)「ありがとう」
川 ゚ -゚)「礼にはおよばないよ。それじゃ先に戻るよ」
うはwwwwフラグktkrwwwとか思ってたから、少しガッカリだけど、
あのこは優しいなあって思った。女の子に介抱されたのは初めてだったからってのもあるかもしれない。
さて、具合もよくなったしグランドにもどるかな。
俺が気絶してから、一時間くらいがたってたのかな??
もう他の練習にうつっていたみたいだ。
一対一という相手とのタイマン勝負で、相手を抜く為の練習みたいだ。
これはスピード、テクニック、体さばきのすべてが大事みたいだ。
( ^ω^)「おっおっおっwww簡単だお!!」
ブーンがギコ先輩を抜いていた。いや手加減はしてるさ、もちろん。
だが初心者があんなに簡単に経験者をぬくなんて・・あいつはセンスがあるのかもしれない。
走り方が腕を広げてだから面白いけどwwよくボール落ちないな・・意外に握力あるの?? だったら俺の時もボールしっかりにぎれ。」
その練習も終わり、最後に体力テストをすることになった、
その結果俺は反射神経、ブーンは足、ジョルジュは筋肉、ドクオはジャンプ、ショボンは敏捷性、
プギャーは全体的に人より少しずつ優れてることが判明した。
( ゚Д゚)「ほう・・今年は強くなるかもなゴラァ!!筋がいいぞゴラァ!!」
部活終了後、俺はクーにお礼を言ってから皆で下校した。クーは俺らと家の方向が違うから。
なんかその帰り道の夕焼けは俺らの門出を祝福してくれてるみたいだった。
いや、気のせいならばいってくれると嬉しいね
第1話 完
二話はすぐ書きます。キャラクターなどで出して欲しいのがいればいってください。
出せるように頑張ります。
第二話 「初心者達の初試合」
おいっ、起きろ!!起きないとギャリック砲をうc・・バキャッ
岩斬両山破!!ったく・・このベジータ目覚ましうるせぇ・・。
ギコ先輩が現れた日からこいつを目覚ましにしてたけど・・
ふ〜またやっちまった。私はベジータが嫌いでね・・
そんな脳内妄想はいいんだ。俺らが部活に入ってから一ヶ月が立った。
苦手な中間を乗り越え(ブーンは相当酷かったみたいだ)今日は土曜日。
休日練習である。さ、早く準備していかなきゃな・・
家を出る時、カーチャンが
AA略「キーパーなんでしょ??怪我しないようにね??」
と言われた。今日で言われるの10回目なんだけどね・・
それほど心配なんだろうな。ママン、親孝行するお(^ω^)
・・・一瞬だけブーンがのりうつったみたいだ。ブーン、おそろしや・・
学校までの道のり、そこで俺はツンで遭遇した。
(´―`)「あっ、あはようツン。ブーンはどうしたの??」
ξ゚听)ξ「おはよう、祐。あいつったら、また朝寝坊してんのよ・・」
・・・またか。あいつは俺と同じでいつもギリギリに学校にくる。しかも俺より家が学校に近いのにさ
まあ部活にはやる気があるしいいけどさ。
(´―`)「ツンも毎日大変だね・・。幼馴染とはいえ。」
ξ゚听)ξ「そうね。そろそろ朝寝坊癖治してほしいわ。
(´―`)「心配??」
ξ///)ξ「そそそそ、そんな事ないわよッ!!ただあいつが先輩達に迷惑かけないように早く来てもらいたいだけよッ!!」
どうみてもツンデレです。本当にあ(ry
ふ〜ん、ツンはブーンのこと気になってるみたいだな
ふう。もう少ししたら続き書くつもりです
36 :
私事ですが名無しです:2006/11/18(土) 19:49:47 ID:PWmhfsSv
おもしろいおもしろくないの前に、とりあえずコメント入れずに書き続けろ
つまんなかったら誰もこないし、おもしろかったら人は集まるんだから
一人で頑張ってるところを見て萌えました。
雑談をしていると後ろからもの凄いスピードでやってくる奴がいる。
ブーンだ。お前どんだけチャリこぐの早いんだ・・
(;^ω^)「ヤバイお、遅刻だお!!早くしないと・・二人ともいそぐお!!」
そんなに急ぐなら早めに来ればいいのにさ・・
まあブーンだし仕方ないかw
ξ゚听)ξ「遅いじゃない!!なんでいつもいつm・・」
(;^ω^)「そんなこといってる場合じゃないお!!」
仕方なくブーンについていく俺らだった。
三人「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
二人とも疲れてるお。なんでだお??
二人「お前のせいだよ・・」
どうやらブーンのスピードにはついてこれないみたいだお。
・・・ブーンがなにを考えてるか知らないけどもの凄いスピードだったな・・
ようやく部室に到着したので入ることにした。
部室に入ると早速ギコ先輩が、
( ゚Д゚) 「お前ら遅いぞゴラァ!!明日練習試合だからな!!しっかり準備しとけゴラァ!!」
ちょwwwいきなりですか。
確かに俺ら初心者はこの一ヶ月で確かに上手くなったとおもう。
特にブーンとショボ、ジョルジュの伸び方は以上だ。
でも練習試合ってまだ早すぎるんj・・
( ゚Д゚) 「大丈夫だ!!一年試合はあるかわからんゴラァ!!」
まるで俺の心情を察したかのようなギコ先輩の言葉だった。
とりあえず皆がやる場所を紹介しておこう。
( ^ω^)・・サイド ('A`)・・サイドor45、 (´・ω・`)・・逆45or逆サイド
(^Д^)・・オールマイティだが、45 ( ゚Д゚)・・センター (゚∀゚)・・逆45or逆サイド
俺・・キーパー である。
経験の少ない俺らに一年試合なんて出来るのか・・??
そんな俺の不安をよそに、皆は、
( ^ω^)「試合楽しみだお!!おっおっおっ!!ww」
('A`)「試合・・ウツダ」
(´・ω・`)「ふん、まず負けないな」
(^Д^)「プギャー!!」
(゚∀゚)「おっぱい!!おっぱい!!」
やはりジョルジュは意味がわからない。でも皆気楽そうなのは確かだ。
今日は逆速攻2対1という練習をやった。
これはプレイヤーがハーフラインまで走ってキーパーからボールを貰い、そのまま攻めるという練習なのだ
ディフェンスが一人なので圧倒的にオフェンスが有利だ。
なのでこの練習は能力よりも精神的な面の方が大事な練習と言える。
連続10本入るまでは終わりに出来ない。
シュートが入る度に緊張感は増していく・・
( ^ω^)「余裕だお!!」
軽くネットを揺らされる。止められないのは当たり前なんだがやはり悔しい。
(´・ω・`)「これはサービスのシュートだ」
これも簡単にネットを揺らされる。
(^Д^)「プギャプギャー!!」
・・入って当然だろうな。それにしてもあの声・・なんとかならんかな??
(゚∀゚)「おっぱいアタック!!」
・・ふざけた名前だが、威力はある。一度ポストに当たり、ゴールに吸い込まれていく。
( ゚Д゚)「入れられなきゃキャプテンやってらんねーぞゴラァ!!」
ああ・・止められるはずが無い。嫌になってきた。
他の先輩も入れて、ラスト一本になったときのシューターはドクオだった。
( ^ω^)それでそれで?
(;'A`)「あうあう、ウツダシノウ」
ちょっwwwwおまwwwwなにいってんだ。
その時のドクオのシュートにはあまりにも力が無かった。
バアン!!そのボールはあっさり俺の手にはじかれてしまった。
( ゚Д゚)「ドクオー!!なにやってんの!!外周いってこい!!」
(;^ω^)「忘れてたお、ドクオはかなりプレッシャーに弱いだったお」
(´・ω・`)「アレやればなおるかな・・」
ショボのアレを聞いた瞬間、俺には悪寒が走った。なんでかはわからない。
('A`)「ウツダ・・」
後でブーンに話してもらおうかな・・
その後の実践練習でもドクオはミスを犯してた。しかも同じような所で。
(゚∀゚)「あんま気にすんな!!ドクオ!!おっぱいおっぱい!!」
ジョルジュ・・おまいは真性の変態なんだな・・。
( ゚Д゚)「ドクオのプレッシャーに弱いの、なんとかならんかゴラァ!!」
(;'A`)「あうあう、ウツダ」
(´―`)「なぁ、どうすりゃいいかな??クー・・」
最近困るとクーに良く相談する。彼女はすぐに的確な指示をだしてくれるから。
川 ゚ -゚)「やはり、仲のいいブーンが話してみるべきじゃないのか??」
俺と同じ意見だった。ブーンに頼んでみよう・・。
ブーンにことのいきさつを話してみた。
( ^ω^)「ブーンに任せておけお!!やってやるお!!」
こんなにブーンの言葉が頼もしく聞こえたのは初めて・・かな??
ブーンに任せてみることにした。
ブーンの思考回路
ドクオは昔からそうだお。絶対にチャンスでは上がって機会を逃すお。
今までは黙って見てたけど、祐からの相談もあったし、いい機会だから、言ってみるお。
ブーンはその少ない脳味噌を使い考えた。どうやったらドクオのプレッシャーに弱いのを治せるか・・
(;^ω^)「痛いお!!」
ボールがあたったお!!そうだった、今はセットの最中だったんだお。
セットとは、オフェンスとディフェンスに別れ、試合のような攻防をする練習である。
初心者は基本を覚えないとできない練習なのだが人数が少ないのもあって、基本はみんなすぐ覚えたみたい。
運動神経がいいんだろう、おそらく。
( ゚Д゚)「おいブーン!!ボーっとしてんな!!今日はあとゲームで終わりだゴラァ!!
そうだったったお。集中するお〜
一方、ドクオの思考回路・・
なんで俺はいつもチャンスで失敗すんのかな・・今でも昔のことを思い出しちゃうよ・・
昔のこと??昔のことがトラウマになってんのかな・・。
チャンスになると、心臓が高ぶって、思考回路が飛んじまう。
それで今日の逆速攻みたいになっちゃうんだよな・・
・・・−い、おーい!!ドクオ!!
ギコ先輩の声だ、やべえ皆集合してる・いかなくちゃ・・
ゲームの時間になったお。今日はこれが最終メニューだお。
よし、ドクオに話し掛けてみるお!!理由は大体判わかるんだけど・・。
( ^ω^)「ドクオ〜今日の逆速攻n・・」
( ゚Д゚)「よし!!ゲームすんぞ!!集まれ!!」
ギコ先輩の声でかき消されてしまったお。仕方ないお・・
今日はOBの人達もきていたお!!だからゲームが出来るんだお!!
ゲームはそのなの通り、公式戦と同じよう試合をやる練習のことだ。
ちなみにドクオは45で試合にかりだされている。(プギャーは相手のセンター)
よし!!いくお!!
僕らのチームはディフェンスからのスタートだお。相手がパスを回して、僕らのディフェンスを崩す機会をうかがってるお。
相手のサイドが少し沈んできた。そのときにきたパスをブーンは見逃さなかった。
パスカットしたお!!一人で走るブーン。ブーンは50mを6秒切るかきらないかの速さである
さすがに追いつけるのは居なかった。
キーパーとタイマンになる。
50 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/18(土) 21:22:53 ID:fRihlEX6
さすがは俊足・・よくあのピザ体型で走れるなあぁ・・
俺はブーンに結構関心していた。やるねぇ・・
俺はブーンチームのキーパーだから今は暇だ。でも相手のキーパーにボールが渡った瞬間からが勝負みたいだ。
キーパーはただ止めてればおkって訳じゃないんだ。
相手キーパーからの速攻パスをカットする役目もあるし、逆にすばやくパスを出さないといけない時もある。
さて、ブーンがシュートを打つみたいだな、キーパーは随分前に出てるけど・・普通にしかうてないよな。
( ^ω^)「ブーンをなめるなお!!!!!」
え・・ループシュート!!あいついつの間に・・
そのシュートは簡単に相手のゴールを揺らしたのだった。
( ^ω^)「やったお!!」
ピーッ!!審判はラインの判定を出した。
ラインというのは、キーパーと一番近いライン(6メーターライン)
を踏んでシュートすると、ラインになり相手のキーパーボールになってしまうのだ。
(;^ω^)「マジかお。つらいお・・」
ブーンはあまり体力がない。だから相手の素早い攻撃にはついていけなかったのだ。
相手は勢いに任せかなりの速度で接近してくる。
(´―`)「ちょwww先輩、頼みましたよ!!」
だがさすがに勢いのついた敵を止める事はギコ先輩でも難しい。
ディフェンスにつかまれながら、相手の45は6メーターライン近くでシュートを打ってきた。
動揺した俺は上手な対応ができず、簡単にゴールを割られてしまったのだった。
(´―`)「ちっ・・やられちゃったよ。ギコ先輩すいません!!」
といって中央にボールを返す。心なしかブーンは申し訳なさそうな顔してる。
一年生がこの試合、意外に能力を見せ、勝負は均衡を保っていた。
ラスト一分のところで勝負は動いた。相手に少しのミスを許し、この日六点目の失点をした俺。
( ゚Д゚)「落ち着け!!まだ同点だ!!祐、気にするなゴラァ!!お前だけのせいじゃないぞ!!
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。頑張ってくれ、みんな・・
こっちの攻撃になってあと三十秒を切った。そこでドクオにパスがわたった。
(;'A`)「あうあう」
ドクオは迷った、一対一を仕掛けるには時間がない。ロングか・・ここでさっきみたいなミスを犯すわけには行かない。自分に勝たなきゃ・・
ドクオは自分で判断し、ロングシュートを打った。彼の球は遅いわけじゃない。むしろ速い。入ってもおかしくはない。
キーパーの反応は遅れてる!!だが・・ボールは手に当たる。
(;'A`)「!!ちくしょー・・」
ドクオは思わず目を逸らした。またやっちまっちたよ・・
いや、ドクオのシュートは無駄ではなかったみたいだ。
ピッピッ!!二回笛がなる。この笛の表す事。それは得点が入ったことを意味する。
点がはいるとこういう風に審判は笛を鳴らすのだ。
はじいたボールは後ろにそれて、ゴールをわっていたのだった。
( ^ω^)「・・どうやら僕が話さなくても平気そうだおww」
(´―`)「よかったな、ドクオ・・」
その前に俺は自分の心配しなくちゃいけないけど・・
ゲームセット!!俺らのチームの勝ちだ。ドクオはその後、しぃ先生と何か話していたけど気にしない事にする。
( ^ω^)546ことACOSが熱い奴だお。がんがれお!!
応援してくれてありがとです!!
マジで頑張ります!!
(゜Д゜)「おまいら、一年ながらよくやったぞゴラァ!!でも祐、最後のミス、これから気をつけろゴラァ!!」
やっぱ覚えてたか・・言われると思ってたんだ。
これは仕方ない。
それよりもドクオが一皮むけたのが俺は嬉しかった。
(´・ω・`)「一皮??レッツくそm・・」
ショボンがそういった瞬間、すぐにショボンはツンによって気絶させられた。
ショボン、自業自得だよ・・
反省も一通り終わり、かたずけに入る。
(^ω^)「じゃあ今日は最後にミスした祐が鍵当番だおっおwwww」
(´―`)「マジか・・」
仕方ない。早く鍵返して帰ろう。今日はブーンとツンは早く帰んなきゃいけないみたいだ。
行くとこがあるらしい。
俺は鍵を返してとっと家路についた。
着替えて風呂に入って、ベットに倒れ込んだ。今日は午前練だったので、まだ2時過ぎだった。
俺はそのまま眠りについた。
起きたのは五時過ぎだった。特に夢は見なかった。
とりあえず携帯を確認してみると二件メールを受信していた。
一件はジョルジュからだ。中を開いて見ると
「おっぱいおっぱい!!!!!」
はあ、いつもより!マークが多いってか。とりあえず返信しておいた。
「ジョルジュ・・おっぱい好きなんだな」と。
「うん」
(#´―`)ビキビキ・・まあいいか、気にしないでおいてやる。
もう一件はこれはまあ意外な人物だった。
「今日、ドクオのこと、心配してたみたいだが解決したのか??」
クーからだった。思わず嬉しさがこみ上げた。とりあえず早く返信しないとな。
「うん、俺らが手を出さなくても、自己解決したみたいだったよ」
・・よし、送信っと。
少しして返事がきた。
「ならよかった。祐、あの時、凄く心配そうな顔してたからな」
「・・そんな顔してたんだ。自分でもビックリだわ」
また少しして、メール受信。
「うん、していたぞ。私まで心配になってな。明日の試合、頑張ってくれ
私もサポートできるよう、頑張るぞ」
・・なんていい子なんだろうか。
「ありがとう。頑張るよ!!まあ俺が出るか分からないけどw」
とりあえず、飯を食いにしたに降りてった。もう風呂も入ったしいつでも寝れる。
クーと数回メールした後、寝る事にした。
次の日の朝、もっとおきておけばよかった・・・と後悔する事になるとは思わなかったけど。
第二話 完
第三話についてはネタ考え中です。
投下し始めたらまた生暖かい目で見守ってください・・
( ^ω^)途中で投げ出さないなんて凄いお
これからじっくり読ませてもらうお
64 :
私事ですが名無しです:2006/11/19(日) 00:07:03 ID:lbhO+V9J
(´・ω・`)まぁまぁまぁのクオリティだわな
( ^ω^)22まで読んだお 祐ちゃん心読まれすぎだお
顔に出すぎてるのかおw
続きはまたあとで読むお
66 :
私事ですが名無しです:2006/11/19(日) 00:28:10 ID:i1A/Lumi
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i:::/'" ̄ ̄ヾ:::i { :::(__..:: |
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|=(☎)=(☎)=| ヽ___ /, `i、
{ :::(__..:: | / 入/ / `ヽ,
.', ー=ー ',.:''i" ̄  ̄r'_ノ"'ヽ.i )
ヽ___ /,,.' ;. :. l、 ノ
\ ` 、 ,i. .:, :, ' / /
,;ゝr;,;_二∠r;,_ェ=-ー'" r,_,/
ハンドボールなんて知らないけど読んでたらハマったお!
ガンガレお! 。('-'。)(。'-')。ワクワク
>>66 ハンドボールぶつけんぞ、ゴラァ!!
読んでくれてる人がいてくれてるんですね。嬉しいです!!
第三話、投下します。
第三話 「ギコ先輩の大きな見落とし」
あたたたたたたたたたたたッ!!ほーわっちゃっ!!北斗百裂拳!!
ん・・朝か。やっぱりケンシロウの声だと目覚めがいい。
思わず、南斗水鳥拳奥義!!とか叫びたくなる。
ん・・??ふと携帯を目にしてみる。メールがきてる。誰からだ・・??
ギコ先輩からだ。なんだろう・・??
「スマンゴラァ!!今日は練習試合じゃなくて、俺らの引退がかかった公式試合だったぞゴラァ!!」
ちょwwwwwwww なんで見落としたwwwwwwwwwww
何故か集合時間や場所は変わらない。VIP高校の校庭は広い。
ハンドボールコートは横40m、縦20mという、サッカーよりせまく、バスケより広い中途半端なコートなので沢山作れるのだ。
6メーターラインとか9メーターラインとか書くのは面倒だけど・・
とりあえず俺、ケンシロウの声を聞いたのでノリノリである。
公式試合でもなんでも、北斗神拳でぶっつぶしてやる!!!
こんな俺のおかしい考えが、後で役立つ事になるとは俺自身わからなかった。
とりあえず準備を始めることにした。
一年は当然ユニホームとかもってないので、ビブスを上にきて試合に出場するらしい。俺はそれが軽く嫌だった。
何故かって??なんとなく、ユニホーム着てないと、皆一丸じゃないような気がして嫌だからだ。
一通り準備を済ませるとカーチャンが
カーチャン「今日は公式戦なんでしょ??出たら頑張ってね。」
・・・いい加減、このサトラレ具合、なんとかしたいものである。
(´―`)「う、うん。頑張るよ」
そういうと何故かカーチャンは俺に交通安全のお守りをくれた。
なんで交通安全か??それはカーチャンしか分からない。
まあ、深くは考えない事にする。
朝、家を出ると、珍しいかな、ドクオに遭遇した。
(´―`)「おはよう」
('A`)「おはよう」
昨日、最後に見事なシュートを放ったドクオだ。アレは凄かった。
(´―`)「ドクオ、昨日のシュートは凄かったな。ビックリしたよ」
そういうとドクオは顔を軽く赤らめて、
(*'A`)「あ、ありがとう。自分でも入るか分からなかったんだ。
でも、入れなくちゃいけない!!っていう気持ちはやっぱりあった」
・・・彼は彼でちゃんと考えてるんだな。今日はドクオの球、止められないかもしれない。
俺の心配はしなくてもいいものだったのかもしれない。
(´―`)「そういや今日は公式戦だって。知ってた??」
(;'A`)「!!ホント??ウツダ・・俺、携帯見るのとかめんどくさいから見てなかった・・」
やっぱり知らないらしい。ギコ先輩・・。
なぜか学校に行くまで、車は一台も通らなかった。カーチャンのお守り、恐るべし・・。
校門に入るときジョルジュがいた。ジョルジュはこっちを向きながら、
( ゜∀゜)o彡「おっぱい!!おっぱい!!」
ちょwwwwwwジョルジュさんwwwww
俺ら女じゃないっすよwwwwww
するとジョルジュは俺らの反応を楽しむかのようにずっとやっている。
ドカーン!!ジョルジュは前を見ていなかったので、校舎にぶつかった。
ちょw ジョルジュ平気かな??
( ゜∀゜)o彡「おっぱい!!おっぱい!!」
ちょwwwwwwどこも怪我してないwwwwww
通りがかりでブーン、ツンが校門の近くにいた。ツンはいつものとおり、
ξ///)ξ「・・・・」
顔を真っ赤にしてうつむいてた。そりゃそうだ・・。
( ^ω^)「おっおっおっwwwジョルジュは朝から元気だおwww」
公式戦だというのに、皆緊張していない。いや、ただ知らないだけだろうか・・
俺もVIP高校に入って少しずつ変わり始めていた。
学校来るのが楽しくなったし、何より気になる人が学校にいるから・・
そういやブーンはツンの事好きなんかな??今度聞いてみるか・・
部室に入ると、ギコ先輩が既に準備にとりかかっていた。
( ゚Д゚)「お前ら遅いぞゴラァ!!今日の相手はラウンジ高校だゴラァ!!」
ラウンジ・・??聞いた事あるな、確かこことライバル関係だったような・・??
( ゚Д゚)「やつらは強いぞゴラァ!!だが!!こいつらを倒さないと二回戦には進めないぞゴラァ!!
一年もつかうからそのつもりで居ろ!!ゴラァ!!」
いきなりブーンが質問し始める。
( ^ω^)「今日は公式戦なんですかお??練習試合じゃないんですかお??」
・・・やっぱブーンは知らなかったか。
( ゚Д゚)「そうだゴラァ!!!俺のせいで勘違いさせちゃったなゴラァ!!」
( ^ω^)「そうなのかお・・じゃあ僕の凄いとこ、見せつけるお!!」
ブーンはやる気満々だ。見習わなくちゃ。
ラウンジ・・ラウンジ・・。あっ、思い出した!!
俺の学校の有名人、ぃょぅがいるとこだ!!でもあいつハンドはしてないだろうな・・
ぃょぅは俺と同じ中学の出身でそこそこ仲も良かった。彼は野球部のピッチャーで一目置かれる存在だったんだ。
推薦も結構来てた。なのにあいつはそれを全部蹴って何故かラウンジへ行ったのだ。
今は野球してないって言ってた。なにしてんのかまでは聞き忘れてしまったけど。
あいつにもしかしたら会えるのかもしれない・・少し期待していた。
( ゚Д゚)「じゃあ一年はすぐ準備を始めろゴラァ!!終わったらすぐ試合を始めるぞゴラァ!!」
・・・よし、余計な考えは捨てて、準備にはいるとするか・・
昨日、見間違いしてたというのに、ギコ先輩は何故か楽しそうな顔してた。
多分しぃ先生と電話でもしたんだな。不謹慎な・・。俺も人のことは言えないけどさ。
皆動きはかなり速い。二十分ほどで会場準備を終了させ、練習に入った!!
( ゚Д゚)「VIP、VIP、VIP−!!」
一同「VIP、VIP、VIP−!!」
何故こんな掛け声を出すのかって??伝統みたいだ・・。なんかクオリティがどうたらこうたらって・・
まあ、俺には理解できない。
( ゚Д゚)「体操始めるぞゴラァ!!」
体操を終わらせ、ミサイルに入る。そんな時、事件は起きるのだった。
( ゚Д゚)「ミサイルー!!」
どんどんキーパーにボールが投げ込まれる。ミサイルも終わりかけたその時・・
先輩「ッつ・・・」
キーパーの剛先輩が手首を押さえてかなり痛がっている。
(´―`)「ちょ、先輩!!大丈夫ですか!!」
( ゚Д゚)「ん??どうしたゴラァ!!マネージャー!!コールドスプレーだゴラァ!!」
ξ゚听)ξ川 ゚ -゚)「!!」
突然の事態でさすがに慌ててたのか、渡すまで少し時間がかかってたみたいだ。
応急処置をすると、剛先輩は笑みを浮かべて、
剛「心配すんなって。大丈夫だよ。」
と言った。剛先輩はとても上手だ。瞬時の判断。反応。肩力。どれをとっても一流であることは間違いない。
中学の頃は選抜にも選ばれてたくらいだから。
だから俺は、剛先輩が出られなくなったら・・って考えてひやひやしてた。だから声かけられて安心したんだ。
(;^ω^)「剛先輩、大丈夫かお・・??」
( ゜∀゜)「多分平気さ。理由はないけど」
こういう時のジョルジュの言葉、妙に信頼できる。普段まともに話さないからかな。
それでも、どこかに潜む、このモヤモヤ感。なにか起こらなければいいけど・・
相手のラウンジ高校や、色々な高校が到着していた。その中には
(=゚ω゚)ノ「ぃょぅ、祐」
ぃょぅだ!!あいつハンドやってたんだ・・意外だな。なんで野球じゃないの??
(´―`)「久しぶり!!ぃょう!!元気してた??」
(=゚ω゚)ノ「すこぶる元気だぃょう!!祐もハンドしてたんだぃょぅ??」
・・ここにも変なしゃべり方がいた。そういや、ぃょぅはいつもこんな感じの話し方だったな。
(´―`)「なんで野球続けなかったの??もしかしたら甲子園いけてたかもしれないのに・・」
(=゚ω゚)ノ「・・坊主がいやだからだぃょう。祐もだろうぃょぅ」
なんだ、今の一瞬の空白・・。多分本当の理由じゃないだろう。
(´―`)「・・俺はそうだよ。野球も上手くなかったし。
でもぃy・・」
( ゚Д゚)「何話してんだゴラァ!!そろそろ練習戻れゴラァ!!」
(´―`)「ヤバイ、またあとでな」
とりあえずぃょぅと別れ、練習に戻った。
俺らVIP高校はハンドボールでは大きな結果を残していなかった。
ギコ先輩曰く「当たる相手が悪いんだゴラァ!!」らしい。
最近しぃ先生はかなりの凄腕なんじゃないかって気がしてきた。
あんなに凄い三年生たちを育ててるんだから。
俺はよく分からないけどそう感じていた。
たった一ヶ月でここまで上手くなったのは、しぃ先生のお陰といっても過言ではない。
あの的確なアドバイス・・凄いなって思った。
(*゚ー゚)「・・・・・」
そんな俺の思考をよそに、しぃ先生は練習を見つめている。とにかく凄い先生なんだろうな。
俺らは逆速攻の練習を始めた。この練習、試合前のいい刺激になる
( ^ω^)「おっおっ!!www進歩がないお、祐!!」
・・甘い。シュート体制に入るブーンの目の前に入り、シュートコースを潰しに行った。
(;^ω^)「ちょwwマジかおw」
上手く潰せたとは思うけど、ブーンのシュートの威力に押し込まれてしまった。
(´―`)「ちっ・・とめたと思ったのにな」
剛「お前・・いつの間に。結構学習してるんだな」
(´―`)「当たり前ですよ。毎日剛先輩のプレーを見てるんですからね」
剛「ホントか、なんか恥ずかしいな」
剛先輩は、照れ笑いした。なかなか魅力的な笑顔だった。
でも、前に立ちふさがったところで、経験者のプギャーには無駄だった。
(^Д^)「あまいんだよ!!(^Д^)9mプギャー!!」
さすがに今回は少しむかついた。これはバカにされてるんだなってようやく気がついた。
俺らの逆速攻が終わる頃、ラウンジ高校が練習を始めていた。
ぃょぅは何故か利き腕と逆の腕で練習をやっていた。
俺は頭の中に??のマークを浮かべなが練習を見ていた。
ラウンジ高校の中にひときわ目立つ、双子のような人たちを見つけた。
息もぴったりで見事のプレーをしている。
( ゚Д゚)「あの双子は流石兄弟だゴラァ!!どうやら双子の一年生で、昔からハンドやってたらしいぞゴラァ!!」
ん〜動き的に要注意だな、あの二人だけの攻撃でも俺らは苦労しそうだ。
( ´_ゝ`) 二人ともこんな感じの顔だ。・・なかなかわかりやすい顔してる。
( ゚Д゚)「あとはあの左利きの奴、あいつはいきなり右に持ち替えて、恐ろしく速いシュートを打ってくるらしい。気をつけろゴラァ!!」
・・ぃょぅのことか。あいつ元々右利きなのになんでわざわざ持ち替えてるんだ??
そんなこと考えてると、しぃ先生から集合がかかる。
・・もしかしてぃょぅは肘が悪いのかな??
(*゚ー゚)「はい、じゃあ今日のスタメン、発表するね」
「逆サイ 隆くん、逆45聡くん。センター ギコくん。45プギャーくん。サイド ブーンくん キーパー 剛くん」
ブーンがスタメン??マジかー!!!!!!
⊂二二(*^ω^)二⊃「ブーン!!!」
あいつは凄く分かりやすく喜びを表現してる。大丈夫かな??
いや、ブーンが選抜ってことを聞いたとき、マネージャー含め一年は
|
h
冊冊冊冊
〃〃〃〃|
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∧_∧ | クイッ
( ´∀` )づ
||| || |
||| || |
ガッ h
∧冊冊冊冊
( `Д´)つ
/ _ノ⌒⌒⌒`〜、_
( ̄⊂人 //⌒ ノ ヽ)
⊂ニニニニニニニニニニニニニニ
こういうときに起こる感情になってただろうな・・
プギャーがスタメンってのはよめたけどまさかブーンがスタメンか・・
俺は空いた口が塞がらない。まぁ頑張ってきなよ。ブーン。
(*^ω^)「おっおっ!!頑張るお!!」
審判「はい、じゃあ番号言って、つめみせて」
ハンドボールは自分で番号をいって、爪が長いと危ないので確認する。
それはギコ先輩が事前に教えてくれたことだ。
(´―`)「12、祐一です。」
昨日ちゃんと爪は切っといたから問題無かった。
さぁいよいよ試合だ。
一同「VIP、VIP、VIP!!」
ふぅ、気合いがはいった。
「ヨロシクお願いします!!」
86 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/19(日) 11:43:17 ID:0nxFHLUW
どうやら相手の流石、ぃょぅは試合に出てくるらしい。
流石兄は45、弟は逆45らしい。ぃょうは逆サイドみたいだ。左だから・・??
試合開始!!オフェンスは俺らからだ。軽快なパス回し。相手のディフェンスは簡単には行かないらしい。
審判の手が上がる。審判の手が上がるという事は、もう時間はかけられない。
( ゚Д゚)「くそお!!ゴラァ!!」
ギコ先輩は珍しく慌ててしまったのかセンターからシュートを仕掛ける。確かに球は速いが、コースは甘すぎる。
相手キーパーはあっさりギコ先輩の球を止めてしまった。
( ゚Д゚)「しまった!!速攻だゴラァ!!おまえら、戻れ!!」
ぃょぅはすでに走り始めていた。ブーンほどではないが足は速い。その速さに隆、聡はおいつけなかった。
隆と聡「お、追いつけない・・」
剛先輩とぃょぅの一対一になった。
( ^ω^)新作期待ageだお!
( ;゚Д゚)「・・・・」
珍しくギコ先輩は動揺してるみたいで、それから何本かミスを繰り返し、同じような速攻をやられてしまった。
点差は5点に開いた。
ちなみに、この試合は前後半三十分、ハーフは10分だ。タイムアウト??だったかな。
前後半一回ずつ、一分間だけ休憩(というか、会議)の時間が許されている。
まだ前半は10分しかたっていない。
(*゚ー゚)「タイムアウト!!」
しぃ先生はいきなりそれを使ったのだった。
一体何考えてるのかな・・。といきなりしぃ先生はギコを呼んで話を始めたのだ。
(*゚ー゚)「ギコ君、どうしたの??動きがいつもと違うわ」
( ;゚Д゚)「最初のミスがなんか頭に残って・・上手くいかないんだゴラァ」
(*゚ー゚)「落ち着きなさい。あなたは今までこのときのために練習してきたんでしょ??
今までやってきた事がそんなに信用できないの??自信持ちなさい!!」
( ;゚Д゚)「・・・・・・」
ギコは無言で俯いたままだ。
(*゚‐゚)「もう・・男の子でしょ??シャンとしなさい!!あなたの他にチームを引っ張る人はいないのよ?」
ギコはハッとなった。そうだった。俺はこのチームのキャプテンだ。俺が沈んでたら、皆不安になっちまう。
よし、やれる事をやればいいんだ。
( ゚Д゚)「・・わかりました!俺はやれることをするゴラァ!!
(*゚ー゚)「それでこそギコくんよ、頑張りなさい!」
タイムアウトが終わる・・。ギコ先輩平気かな?
( ゚Д゚)「みんな、すまんゴラァ!!行くぞゴラァ!!」
ギコ先輩の思考はいつもどおりになったみたい。何故か頬が赤いけど。
しぃ先生と話して、照れたんだろうな。
こっちのオフェンスからのスタートになる。
( ゚Д゚)「よし、皆!!セット練習の成果を見せるぞゴラァ!」
パスが回る。プギャーにボールがわたった時点でプギャーは仕掛けた。
だが、相手のディフェンスが厚く、なかなかシュートを打たせてくれない。
ピーッ!!笛が鳴る。
相手と組み合ってる状態が長くなると仕切り直しになるのもハンドの特徴である。
ふたたびボールが回りだしまたプギャーにボールがわたる。
ブーンがパス!というサインをだしてるみたいだった。
プギャーは一対一を仕掛ける・・ふりをして、沈んでいたブーンにナイスパスをだした。
経験者は動きを違うのだろう。相手はプギャーを止めるのに、二人がかりが精一杯だった。
( ^ω^)「よし、いくお!覚悟するお!」
ブーンはギリギリまで走り、角度を付けてシュートを打ち込む。
相手のキーパーもブーンはノーマークだったのかかなり慌てているようだ。
「ガァァァァァァン!!」
狙いすぎたみたいだ、丁度外側の上ポストに当たり跳ね返ってくる、
(:^ω^)「あうあう。狙いすぎたお」
だがそのボールは相手キーパーの頭にあたり、ゴールに入っていった。
ピッピッ!!得点が入って、皆ホッとしていた。にしてもあのキーパー、サイドシュートに全く対応できてなかったな・・
( ^ω^)「よし、いくお!覚悟するお!」
ブーンはギリギリまで走り、角度を付けてシュートを打ち込む。
相手のキーパーもブーンはノーマークだったのかかなり慌てているようだ。
「ガァァァァァァン!!」
狙いすぎたみたいだ、丁度外側の上ポストに当たり跳ね返ってくる、
(:^ω^)「あうあう。狙いすぎたお」
だがそのボールは相手キーパーの頭にあたり、ゴールに入っていった。
ピッピッ!!得点が入って、皆ホッとしていた。にしてもあのキーパー、サイドシュートに全く対応できてなかったな・・
剛「いって・・・・」
剛先輩は腕を抱え。凄く痛そうにしてる。相手のチームの剛速球を受けすぎて、痛がってるのかな??
ニダーのシュートは目を見張る物がある。しかも彼はサイド。シュートを打つ回数は比較的多い。相手の攻撃は速攻中心だ。
(´―`)「先輩?平気ですか?」
俺は心配になって声をかけた。すると先輩の腕はかなりはれている。
先ほどのこともあり、腕がまずいことになってた。
剛「へへ・・すまんな。後半はお前に任せるよ。」
凄く悔しそうな顔をしながら、俺に役目を託した。さすがに断るわけにもいかない。
(´―`)「・・わかりました。頑張ります」
そういうと剛は苦笑いを浮かべ、マネージャーの方へ向かっていく。
・・もうデビューか。頑張らないとな。
( ^ω^)週間少年ACOS読者になりますお
後半は剛先輩の代わりに俺が、隆先輩に代わり、ジョルジュが入っている。
( ゜∀゜)「初試合か・・頑張るかな。おっぱい・・」
いつもほどではないが、やはり変人である。
ピーッ!後半開始の笛がなり、俺らはディフェンスからのスタートになる。
ん・・ぃょぅが45に入ってやがる。いやな予感がする。
(´―`)「ポストー!!真ん中真ん中!!」
俺はポストの声をだすのが精一杯だ。あ、ちなみに今日のポストはドクオが入ってる。
ぃょぅにボールが渡った。あいつは俺の方を向き一回笑うと、ボールを右手に持ち替え、
(#=゚ω゚)ノ「どりゃ!!」
小さい気合とともに、右手でシュートを打ってきた。
違う。今までのシュートとは違う。なんだこの速さ・・
思い出した、ぃょぅは野球で130kmの速さをだす超中学生だったもんな。
その綺麗なフォームから投げ下ろされたボールを止める術は無いに等しかった。
「ザァァァァァァァ」
あっさりネットにボールが吸い込まれていく。止められない。あんなの止めるのは無理だ・・。
( ゚Д゚)「きにすんな!!正直あれを止めるのは、剛でも難しい!!切り替えろゴラァ!!」
・・ここは切り替えておこう。
こちらがあっさり得点を奪い、再びディフェンスになる。
あれ、いようは逆サイに戻ってる・・多分肘のせいだな。
今まで黙っていた流石兄弟がここで動き出す。
( ´_ゝ`) 「兄者、準備はいいか??」( ´_ゝ`) 「ああ、ばっちりだ」
流石(兄)にボールが渡ると同時にいきなり仕掛けてくる。
おいおい。・・そんなの無理だろ。と俺は余裕をかましていると、
・・あれ??弟が消えてる・・?
あいつどこにいったんだ、俺はポストの声を出すのも忘れ、弟をさがす。どこだ?俺は痺れを切らし始めた。
「パス!」
誰にボールが渡ったんだ・・?あ、弟だ。
弟はどさくさにまぎれ、ポスト近くまで進行していた。皆は兄だけで精一杯だ。
やるしかない。俺は体制も整わないまま、弟とタイマン勝負に入るのだった。
最近VIPの方に移動したので、更新が遅めになると思います。
申し訳ないです。
俺は冷静になって、弟の目、手首をみていた。
先に動いたら負けだ・・。
(´―`)「こっちだ!!」
俺はとっさに右上に飛ぶ。その予測は見事に当たったみたいで、簡単に前に落とす事に成功した。
( ゜∀゜)「こっちだ!!祐」
ジョルジュは既に走りだし、真ん中あたりにいる。
よし・・!
(#´―`)「ジョルジュ!取れよ!」
と、彼より少し前のところに投げ込んだ。
まずい、強かった・・
ジョルジュはかなりMAXスピードでそのボールを追う。
(#゜∀゜)「おっぱい魂!なめんじゃねーぞ」
彼は相手のマネージャーまで赤面させる言葉を吐くと、更にスピードをあげ、そのボールを楽々取るのだった。
(#゜∀゜)「うおお!!おっぱいアタックだ!」
あのボールは強力だ。軽くゴールを揺らす威力がある!
そのボールは相手のキーパーの横をもの凄いスピードで通りすぎ簡単にゴールを割った。
俺、ジョルジュの活躍もあってか、相手は完全に勢いを失った。
こっちの攻撃のみといっても過言ではないような、もの凄い攻めを見せた。
途中ショボンが出てきても、その勢いは止まらず、むしろ増していた。
俺は俺で、さっきのプレーで自信がついたのか、ぃょぅ、ニダーのシュートも0に押さえた。
結果は24対15。圧勝だった。
試合終了後、ぃょぅがこっちにやってきた。
(=゚ω゚)ノ「祐、お前キーパーだったのかぃょぅ。初めて一ヶ月にしてはかなり上手いじゃないかぃょぅ
(´―`)「コーチと、キャプテンが良くてね」
(=゚ω゚)ノ「そうかぃょぅ・・なんか羨ましいょぅ、お前のチーム」
俺らにはない、何かがあるょぅ。あ、流石弟がお前のことライバル視してたょぅ」
マジか、めんどくさそうな奴にライバル視されちまった。
なんだろう、俺らにしかないものって・・
そういい残すとぃょぅはチームに帰っていった。
後方付けをし、反省になった。
( ゚Д゚)「お前ら、よくやったゴラァ!!今日の勝ちは皆の団結にあるぞゴラァ!!
二回戦もこの調子で勝ち上がるぞゴラァ!!」
団結・・これがぃょぅの言ってた何か、なのかな・・。
それから俺らは順調に勝ちあがり、県決勝まで駒を進めることになった。
第三話 「ギコ先輩の大きな見落とし」 完
今日はここまでで・・読んでくれてありがとです!
( ^ω^)乙だお
第四話 「真夏の太陽」
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャ!!」
(´―`)「うわっ、うわああああ!!」
俺は何故か今、包丁を持っている人に追い掛け回されている。
逃げても逃げても、襲ってくる。
恐ろしい・・ホントに殺されちまう。
やばい!おいつかれた!!
(*゚∀゚)「しねえ!!ww」
(´―`)「うっ!ううう・・」
バイバイ・・俺の青春・・バイバイ皆・・、バイバイ、クー・・
はっ!! 夢だったみたいだ。一体あの人、誰だろう・・?
どうも今日は何かあるな・・
大会には後一週間ある。うちの高校は何故か定期テストは二学期の始まりにあるので、テストの心配はない。
にしても不吉な夢だったな・・。
何故かマミーは凄くいい笑顔を俺に向けてきた。
マミー「おはよう。試合勝ったんだってね」
流石に情報が速い・・やるな、マミー
マミー「まあ部活もいいけど・・そろそろ彼女でも作ったらどう?」
俺は味噌汁を噴出した。なんてこというおばさんだよ。
仕度も出来たので、学校に行く事にした。
家を出ると、隣の人と目があった。しっかり挨拶したお(^ω^)9m
一応真面目ですから・・自分で言ってるほど説得力ないけど・・
今日は誰にも遭遇しない。珍しいな・・
よそ見をした瞬間、俺は電信柱にぶつかった。
いてーな・・周りの人は俺を指差して笑ってる。死ぬほど恥ずかしい・・
そのなかに見覚えのある人がいた。
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャ!」
ちょwwwww やばいってwwwwwww
俺はすぐにチャリを立てるとダッシュで逃げた。恐かったんだ!!
(*゚∀゚)「なんでいきなり逃げたんだ。うちの生徒なのに・・」
俺は朝の夢の恐怖をまだひきずってるようだ。
命からがら学校に着いて、クラスにむかった。
川 ゚ -゚)「どうしたんだ?大丈夫か?」
クー・・心配してくれてありがとう。クーはいつも優しい。無表情だけど・・
(´―`)「い、いや、なんでもないよ。きにしないで」
川 ゚ -゚)「・・?そうか、無理するなよ」
チャイムが鳴り響き、ブーンは遅刻してた。ツンは間に合ってたのにさ。
・・嫌な予感がした。なぜか、今日の先生はモナー先生ではなかったんだ。
(´―`)「あ、ああああああああ!!」
俺はかなり動揺した。だってそこに居たのはさっきの人だったんだ。
(:^ω^)「ちょwwwwどうしたんだおwww」
ξ;゚听)ξ「ちょww ブーン、なんとかしなさいよ」
(:^ω^)「祐、落ち着けお」
あああああ!ああ・・あ?良く考えろよ・・うちの副担って・・あ、そうだ!つー先生だ!
(*゚∀゚)「え〜今日はモナー先生が休みです。よって私が来ました。祐一くん、大丈夫かな?」
おかげでクラスの皆に笑われてしまった、恥ずかしい・・
彼はつー先生」。明るくてひょうきんな先生だ。その性格もあってか生徒に人気があった。
なんで俺の夢にでてきたかって?それは俺にもわからない。
淡々と授業を受けていった。やっぱ授業はつまらない
(´―`)「はあ、部活やりたい・・」
俺がそう思うなんて奇跡に近い。昔の部活は厳しくて大嫌いだったのに。
昼休み、皆で飯を食べていた。俺はトイレに行きたくなって、廊下に出た。
その時、俺はとんでもないものを見た。
ジョルジュと一緒に可愛い女の子が歩いてるんだ。
(*‘ω‘ *) 顔はこんな感じ。誰だよちくしょー・・
二人はとても仲良さそうにあるいている。俺が見てると知らずに・・
思い切って俺は、ジョルジュに声をかけてみることにした。
(´―`)「おい、ジョルジュ!その子誰だよ!」
(;゚∀゚)「げ、祐・・いつの間に」
あれでばれてないと思ってたのかよ・・油断しすぎだろ。
(´―`)「さあ、白状してもらおうか!」
いつのまにか、部の一年(マネージャー含む)がやってきていた。
(゚∀゚)「このこは・・・俺の彼女です・・」
ジョルジュ、あっさり吐いたな。なんで・・
俺は後ろを振り向く。いつもよりも数段厳しい、ショボンの目つきがあったのだ。
(´・ω・`)「・・・・・・」
な、なんという悲しい目!!あれに見られたら隠し事できないよね・・仕方ないよ。
さあ、自己紹介がまだだな。早く紹介してくれ。
(゚∀゚)「自分で自己紹介してくれ」
(*‘ω‘ *) 「うん・・私はちんぽっぽっていうんだっぽ」
・・・うん。こいつも変なしゃべり方だ。マトモな人いないのか??
ん〜・・確かにキョヌーだし、優しそうな可愛い顔。ジョルジュの彼女に申し分ないよな。
(# ^Д^)「裏切り者!プギャー!!」
プギャーが反応してる。きっと先に彼女を作られて、むかついてるんだろうな・・
(゚∀゚)「俺ら、卒業したら結婚するんだ・・」(*‘ω‘ *) 「っぽ」
ちょwwwwwwおまえらwwwwww
気早すぎだろwwww
まあ結婚したら嬉しい限りだけど。これから試合とか見に来そうだな・・
(゚∀゚)「じゃあ俺ら行くから・・」
さすがジョルジュ。おっぱいおっぱいって言わなかった。空気は読めるみたいだな。
なんでショボンはあんなに悲しい目をしてたのか・・??
(´・ω・`)「僕にはドクオがいればそれで・・」
ビクッ!なんかいったかな・・気のせい気のせい。
(*'A`)
ドクオはまんざらでもない顔をしている。
マズイな・・俺がこいつらを引き止めないと・・
彼らをみてると、俺自身の恋愛も頑張らなくちゃなって気分になった。
今まで恋愛に本気になることもなかった。元々モテなかったし。
でも今は夢中になれそうな人がいる。それだけでいい。
少しずつ俺は、成長してるみたいだ。
俺は窓の外を見ているクーの姿を見つめていた。
気が付くと放課後になっていた。今日は珍しく部活もない。試合後だからだろうな。
気が付けばもう六月の下旬だ。暑い季節が始まる・・・
第四話「真夏の太陽」完
( ^ω^)保守だお!
保守どうもです!じゃあ5話貼りますね〜
第五話「ギコの根性」
川 ゚ -゚)「好きです。付き合ってください」
(´―`)「・・・もちろん。昔から好きだったんだ」
二人の気持ちは重なった。二人は熱いキスを・・
・・・・夢かよチクショウ。
最近目覚ましを変えたらこんな夢しか見なくなった・・。目覚ましケンシロウのに戻そうかな。
恋わずらいになっちまう。
母親の声が響き渡った。
「今日は試合でしょ!?起きなさい!!」
そうだった、今日は県の決勝じゃないか。どことやるっていってたかな・・
あ、思い出した。VIP二高だ。ようは俺らのパクリって訳だ。
準備完了して、外にでる。っと目の前に可愛い女の子が通り過ぎていく。
(*ノωノ)「・・・・・」
へええ・・可愛い子だな。制服着てるけど、学校いくのかな。
VIP二高は場所はここから結構離れてる。俺の家から駅は近いので歩きで行く事にした。
・・・いかんいかん、最近クーがよく夢に出てくるようになって、よく女の子のことを考えてしまう。
マズイなァ・・俺も真性の変態になりつつあるって訳だ。
どうやらあの子も駅に行くみたいだ。まさかVIP二高のマネージャーかも分からんね。
(:^ω^)「おはようだお、祐」
ξ゚听)ξ「おはよう、祐」
おっ、ブーンとツンは先に到着してたみたい。
(´―`)「なんでブーンそんなに汗だくなの?」
(:^ω^)「わからんね、普通に歩いてただけだお」
ξ゚听)ξ「あんたが未だにピザデブだからよ」
ちょwwwwwそれは厳しい一言wwwwwww
確かにブーンはやせた。だがまだ人よりかはいくらか太っていた。
とりあえず、駅に集合の人を待つ事にした。
120 :
私事ですが名無しです:2006/11/22(水) 22:31:22 ID:/duU0VMO
(#^ω^)「ちょwwwwおまww 謝れお!」
・・・ブーンもしつこいね、それ言うのはもう5回目だよ。
ξ゚听)ξ「・・・・うっさいデブ」
一回一回そういう風に言うからブーンが食いついてくるだと思うよ。ツン
あ、そういや、さっきの可愛い子、見失った。もう電車乗っちゃってのかな。
・・・あっ、居た。なんか男の人と話してる。彼氏?いや。様子はそんなんじゃないか、普通の友達って感じ。
\(^o^)/ 「・・・・・・・・」
(*ノωノ)「・・・、・・・・・・・」
一言二言話して、二人は駅に向かっていった。どういう関係?まあいいか・・。
(´・ω・`)('A`) 「おはよう」
考え事をしていると、残りの二人も到着した。
ジョルジュ、クーは電車通いなので、向こうで合流するらしい。
俺らはVIP二駅までの切符を買う。
そんなに離れてはいないのだが、チャリで行くには面倒な道のりである。
電車の中では誰もしゃべらない。VIP高校の生徒は、痴漢はしても、電車のなかでは絶対に騒がない。
・・あっ、俺らは痴漢なんてしないよ、当然。
(*^ω^)「・・・・・綺麗だお」
ブーンは電車の中にいる綺麗な人に見とれている。確かに綺麗だな・・
(:^ω^)「いってーお!!ツンなにすんだお」
ξ#゚听)ξ「女の人ばっか見て・・なによっ!」
(^ω^)「やきもちかお?」
ξ///)ξ「ちっちがうわよ!ただブーンが逮捕されたらこまるから見てただけよ」
・・あ〜あ皆見てるよ。微笑ましいこった。朝から痴話ゲンカご苦労様・・
そんなことをしていると、目的地に着いたみたいだ。
VIP2町・・ここは荒れ果てた町。
誰も人は居ないように思える。だがっ!人類はいまだにいきていた!
そんな乱世に現れた一人の男・・
(*^ω^)「お?」
テレレーテレレレレレテーテーテーテッテッ youはshock!
ブーンの拳!お楽しみに!
・・こんな下らない妄想はいいんだ。VIP2町についた。ここは俺らが住んでるとこより全然綺麗で広い。
(´―`)「誰か行き方分かる人?」
・・・誰も居ない。困ったのでギコ先輩に電話してみる事にした。
( ゚Д゚)「根性でこいゴラァ!遅れたらぶちころすぞゴラァ!」
無理だよそんなの・・誰か助けて
ヽ(`Д´)ノ「もしかしてハンドボール部の人ですか?」
(´―`)「あっ、そうです。VIP2高への行き方がわからないんです」
地獄から天国とはまさにこれだ。誰か知らないけど話し掛けてくれたぞ。
ヽ(`Д´)ノ「あ、俺VIP2高のハンド部員です。良かったら案内しますよ」
・・早速相手に遭遇ですか。でも優しい人でよかった・・。俺らは戦いを忘れ、案内してもらう事にした。
ウワァァァンの思考回路
早速敵にあって、しかも案内までするなんて、俺はバカなのかな・・
でも困った人は見捨てられないんだ。ウワァァァァン!!
?彼は何かを考えてるみたいだが・・声は掛けないようにする。
おかげで迷わず高校についた。といっても真っ直ぐきただけなんだが。
VIP2高・・俺らVIP高校とは師弟関係にある。部活の盛んさはVIP高に引けを取らないくらい盛んだ。
ここのハンド部は全国大会出場も果たしている、強豪高なのだ。
最近はあまりいい結果は聞かないが・・
油断は出来ない相手だが。
俺はあたりを見回す・・・あっ、
(*ノωノ)\(^o^)/ 「・・・」
駅にいた人達だ。マジでハンド部員なんだ・・。偶然が重なりすぎだよ。
\(^o^)/ 「部室のかぎが無い・・人生オワタ」
ちょwwwあいつドクオに引けを取らないくらいのネクラじゃないか。表情は明るいのに。
ヽ(`Д´)ノ「部室のかぎなら俺が持ってますって。心配しないでください」
\(^o^)/ 「俺の人生ハジマタ」
ちょwwww単純wwwww
('A`) 「・・・・・・」
ドクオは微妙な気持ちでオワタと言ってる青年に目を向けていた。
そりゃそうだ・・あれが自分と同じ人だからなあ・・
(゚∀゚)「おはよう」
あ、ジョルジュ。彼女は連れてきてないみたい。
(゚∀゚)「今彼女って思っただろ?部活の時の俺には彼女は必要ない・・俺はただのおっぱいマシーンと化すからさ」
はいはいワロスワロス。ちょっとは恥ずかしいと思えボケが。
( ゚Д゚)「よーし!おまえらよく間に合った!誉めてつかわす!」
(*゚ー゚) 「おはよう、みんな」
しぃ先生に癒された。いつみても美人ですね・
バカみたいな事言ってるジョルジュはほっといて、俺らは準備に取り掛かった。
荷物は取られないとこに置いといて、着替えを始めた。
今日の試合は激しくなるだろうな・・
( ゚Д゚)「じゃあ早速アップ始めんぞ」
おっ、相手も同じくらいにアップを始めてるみたいだ。遅れをとらないようにしないとな。
( ゚Д゚)「ビィーップ!ビップビップビップカメラ!」
一同「ビィーップ!ビップビップビップカーメラ!」
うはwwwww恥ずかしいwwwwなんだこの掛け声。相手から白い目で見られた。そりゃ当たり前ですよ。ギコさん。
( ゚Д゚)「試合前の緊張をほぐす為だゴラァ!」
それにしてはつまんなすぎですよ。ギコさん
川 ゚ -゚)「ギコ先輩、ギャグセンスがないな」
ξ゚听)ξ「そうね」
(*゚ー゚)「そうだね」
血も涙もない女性軍団だった。
\(^o^)/ 「wwwwwwオモスレー!!wwww」
ちょww受けてるよおかーさん!!どうやらあの人がキャプテンみたいだ。
あの人で平気なのか・・良くチーム全体がまとまるよな。
(*ノωノ)「あぷー、つまんないです」
やはり女性人からの評価は最悪だ。
練習も進み、ミサイル、逆速攻と簡単に流れていく。
もう皆この練習になれたからだな。
(´・ω・`)「余裕だね」
最近伸びてるのはショボンだ。球も速くなったし何より体格がいい。
相手を萎縮させるにはもってこいの人材だ。
・・来年も強いままでいれればいいな。
練習が一通り終わり、いつものように集合する。
(*゚ー゚)「じゃあスタメン発表するね〜」
今日のスタメン・・ サイド (^ω^) 45 (^Д^) センター ( ゚Д゚)
逆45 (´・ω・`) 逆サイド (゚∀゚) ポスト タケシ キーパー 剛
らしい。タケシ?タケシっていたっけ?まあいい。
しぃ先生曰く今日はドクオ、俺も必ず出るらしい。
・・?相手の練習を見る限り強そうにも見えない。なんでかな?
こんな甘い考えはすぐに試合になって、かき消されるのであった
(’e’)
ん・・?あんな人居たかな。相手チームの監督みたいだ。
随分ボーッとしてやがる。この勝負、もらったようなもんだな。
俺は完全に勝利を確信した。出番なんてないはずだ。多分。
あっという間に試合時間になった。整列し挨拶をして、皆で集合した。
( ゚Д゚)「絶対に油断するな!自分達の力を出し切れゴラァ!!」
なんでこんな奴らに・・?まあいいか。
試合開始!相手のオフェンスからだ。余裕よゆ・・・あれ?
剛先輩なんできめられてんの?
\(^o^)/「守ってくぞ!しっかりやれよてめえら!」
「おおっ!!」
試合になると別人格だ。・・どうやらあいつは超人的なロングシュートを打つらしい。注意が必要だ。
俺はよそ見しててよくわからなかったけど、ドクオは震え、しぃ先生は軽く脂汗をかいていた。
そんなにやばい相手だったのか・・俺が相当油断してたみたいだ。
( ゚Д゚)「切り替えろゴラァ!まだ一点だけだゴラァ!!」
皆はギコ先輩の声で我に帰る。皆も相当ビックリしていたようだ。
(;^Д^)「俺のディフェンスがまるで意味なかった・・」
プギャーがまともにしゃべるとき、それは相当ヤバイと思ってるときだけだ。
他の奴らがどんなものか分からないけど、油断は禁物だ。
さて、パスを回しはじめる。ショボンのとこにボールが渡ったところで早速しかけた。
相手の逆45はヽ(`Д´)ノこいつだ。奇声をはっしているが気にしちゃいけない。
彼はガタイが良い。だがさすがにショボンにはかてなかった。
(´・ω・`)「ふんふん!ははは人がごみのようだ!」
乗ってますねショボンさん。そのままディフェンスに倒されずに普通にショートに持ち込んだ。
フンッ!! はやっ!どんだけ速いんだよ!口であらわすには難しい速さだ。
バシーン!!相手のキーパーはその6メーターからの速いシュートをいとも簡単にとめて見せたのだ。
ななななな、なんだってー!!下手したら剛先輩より上手いかもしれない・・
タケシ「甘いね!」
相手のキーパーはショボンを止めるのが精一杯でタケシには目が行ってなかったみたいだ。
ん〜タケシって誰?ぼくわかんないや。
ポストシュートならどんな上手いキーパーからでも入れる可能性は高い。
見事に決め、タケシは帰ってきた。
タケシ「やったぜ!」
お前はなんかのスポコンの主人公かっつーの。
あっさりタケシはドクオと交代されていた。
しぃ先生曰く「彼とは合わない」らしい。
さすがしぃ先生!!俺らが言えないことを平然といってのける!!そこに痺れるッ!憧れるぅー!!
・・脳内ジョジョごっこはココまでにして・・しぃ先生はここまで予想して俺らに出番があるといってたんだな。
俺の出番はこなさそうだけど。
この試合、ギコ先輩が皆を引っ張り、皆もそれについていった。
だが相手の壁はやはり厚い。7対9とリードされたまま前半は終了した。
(*゚ー゚)「いい?相手は超人がいて、チームワークもいい、間違いなく強敵よ。
相手のミスは逃さない事!あとあのキーパー、サイドシュートに弱いみたいよ。多用しなさい」
さすがしぃ先生、相手の弱点をしっかり見切ってる。さすがだな・・
(*゚ー゚)「それと祐くん、後半から出すわよ。しっかりやりなさい」
・・え?なして俺を?確かに剛先輩は今日調子悪いみたいだけど・・
剛「頑張れよ。応援してるからな!」
剛先輩・・はい、俺頑張りますよ。多分しぃ先生にはなにか考えがあるはずだ。
それに答えられるようにやるか・・
後半戦、スタート!!
俺らのオフェンスからだ。皆しっかりやってくれよ・・。
ギコ先輩が早速仕掛けていった。だが背の高い相手に苦戦し
ピーッ!・・仕切り直しだ。
何度かパスを回し、もう一度ギコ先輩が仕掛ける!!・・ように見せかけて、前に走ってたプギャーにパスを出す。
プギャーはギコ先輩が何をしたいのか、既に分かってるみたいだった。
ポストのドクオが超人的ジャンプでパスを受け取りそのままシュートに持ち込んだ。
(#'A`) 「うおおおお!!操気玉」
ちょwwwwwヤムチャのパクリりかwwww
でも名前に恥じない凄まじいシュートだ。流石にドクオのこのシュートには反応できないみたいだ。
「ガァァァァァン」「ズバーン」
見事にドクオは決めて見せた。後一点差と迫っている。
(´―`)「ココで止めて、入れれば同点だ。多分打ってくるのはキャプテンだな・・」
多分しぃ先生は何か考えがあるはずだ。・・反射神経を生かせって事か?
(*゚ー゚)「・・・・・」
しぃ先生を見ても何か答えが浮かんでくる訳じゃない。やるしか・・
相手がやってきた。長いパス回し、俺は翻弄される。いつ打ってくる・・?
俺は集中を切らしてしまった。ヤバイ、奴が来る!!
\(^o^)/「人生ぃぃぃ・・オワタァァァ!」
こいつ・・ドクオに負けてないな。こんなふざけた声でうってきやがって。
ヤバイ!ここで入れちゃいけない!ヤバイ、ちょ、ヤバイって。
バアン!!・・え?俺は無意識のうちにあいつのボールに触っていた。
ボールは横にそれていった。
えて言うなら・・俺の防衛本能って奴??
よくわからないけど、体だけが。脅威の反射神経を見せたのだ。
あぁー・・これが狙いだったんだな。
俺はすぐに二次速攻に切り替えるため、ブーンにパスを出した。
(^ω^)b「おk。祐、俺にまかせるお!」
心なしかブーンのキャラは違う気がする。ま、ほっとくか。
ブーン!!
あいつは訳のわからない構えを見せ、走り出した。
ちょ、速い!!速いよ!クララ!!
例えていうなら・・暴走機関車トーマス?
ごめん、俺は例えが下手くそなんだ。ブーンはもの凄いスピードで走る。しかも一人で。
このままじゃマズイって。いや、決して性的な意味ではない。
ショボンが反応してた。いっっけねえ!!
掘られる恐怖を押さえながらブーンを見ていた。
(^ω^)「おーーーー!!おっ」
あいつはロングの構えを見せたかと思うとギコにパスを回した。フェイントかよ!
ギコ先輩はなにか考えてる。
( ゚Д゚)「このボールにチームの運命がかかっているぞ・・俺で負ける訳にはいかんぞゴラァ!!」
ギコ先輩が叫んだ。俺らもビックリだ。相手はその気合に萎縮されている。
が、一人だけは違った。
\(^o^)/「いかせんぞギコ!お前に俺を超えられるか?」
あー、もうなんだこいつら。ついてけないぜ。
が、ギコ先輩は真剣だ。
( ゚Д゚)「余裕だゴラァ!!」
その姿はまるで趙雲に見えた。ギコ先輩はタイマン勝負を仕掛けるのだった。
ゼロステップを踏み、相手を翻弄する。だがそう簡単に仕掛けさせてはくれないらしい。
( ゚Д゚)「やるねぇ・・だが!これなら!」
ギコ先輩は真っ直ぐに突っ込んでいく。あれは自殺行為だ。一体何考えてるのか?
\(^o^)/「うぬの力はその程度か」
あんたも北斗マニアか・・嬉しいな。
( ゚Д゚)「甘いのは貴様だゴラァ!!」
ギコ先輩は大きく、しかも直前にステップを踏み、大きく右に飛んだ。
\(^o^)/「くっ・・、貴様ッ!!」
相手は手を伸ばす。だが届かなかった。キーパーとギコ先輩のタイマンになった。
( ゚Д゚)「覚悟しろッ!波動拳!!」
でたっ!ギコ先輩の波動拳!!あれを止められるのは多分いないだろう。
かなりの勢いがついてる。だが相手も素人じゃない。前におおい被さって、ボールの勢いを殺す。
キーパー「うぬぬぬぬっ。ぬうっ!! うわあああ!!」
キーパーがボールをはじいた。しかし、そのボールは無常にもポストに当たり跳ね返った・・
ボールに飛び込みそのボールは触って、ゴールの方向へ突き飛ばした。
キーパーはその様子に気がついたらしく、キーパーも飛び込んでいく!!
どちらが一体速いのだろうか・・・
・・ボールは軽くネットを揺らす。
相手の攻撃の時にきっかけは起こった。
こちらのちょっとしたミスで相手に流れを取られる。
・・なんでだ?皆慌ててるみたいだ。
「おい、祐!集中しろ!くるぞ!」
誰かの声が聞こえた。それに気がつくのが遅すぎたみたいだ。
ズバン!!ネットを揺らされる。得点されてしまったようだ。
( ゚Д゚)「祐!まだ時間はある!楽にいけゴラァ!」
入れられてしまったことは仕方が無い。でもみんなの動きは明らかに鈍ってきていた
こちらの攻撃に移るも、皆動きは鈍い。あの能天気なブーンでさえも
(;^ω^) 「はあはあ、疲れたお」
ハンドボールはバスケと同じくらい走り回る。後半になってはもう体力は残っちゃいない。
それはベンチの人達も同じ事だ。明らかに疲労の色が出始めていた。
(*゚ー゚)「タイムアウト!」
一分のタイムアウトを取る。このタイムアウトはいい方向に向くのだろうか。
(*゚ー゚)「落ち着きなさい!疲れてるのは相手も同じよ!
いつもの事をすればいいの!がんばりなさい!」
( ゚Д゚)「そうだゴラァ!お前ら楽にいけゴラァ・・」
さすがにギコ先輩も疲れてる。仕方ないよな、フル出場だし・・
短いタイムアウトが終わる。奇跡はおこるのだろうか。
よし、俺らの攻撃だ。でも時間はいつのまにかラスト一分になっていた。
マズイ・・なのに俺らはパス回しばかりしている。一体何を考えてるんだ・・?
( ゚Д゚)「よし、仕掛けるぞゴラァ!!」
時計は30秒を既に切ってる。ギコからどんどん逆サイ方にボールを回している。
ボールはジョルジョの方に回る
(゚∀゚)「アターック!ナンバー1!」
それにしてもジョルジュ、本当にノリノリである。
だがさすがに威力はある。キーパーの足元を凄い速さで抜けていく。
キーパーは対応しきれず、足を出した。それが偶然足元にあたり軌道が変わった。
だが、たいした意味は無かったみたいだ。ゴール!ゴールだ!
誰もがPT戦に持ち込まれるとおもっていた。
ピーッ!!試合終了!!
誰もが言葉を失う。何故だ・・?
(*゚ー゚)「ちょっと!どういうこと!さっきのはゴールじゃないの!?」
しぃ先生がもの凄い勢いで抗議にかかる。そりゃそうだ。誰の目から見てもゴールなのだから。
審判は説明しだす。ジョルジュがシュートを打ったとき、既に笛は鳴っていたらしい。
(*゚ー゚)「そ・・・そんな・・・」
( ゚Д゚)「・・・・・」
(´―`)「・・・・・」
(;゚∀゚)「・・・・・・」
皆言葉を失っていた。
試合終了。皆しずんでいた。確かにこのメンバー、一年だらけのメンバーでここまで来れたのは凄い。
だけど負けてしまっては何も意味は無い。まして三年生には最後の戦いだったのに。
俺は自分を攻めた。あそこであんなミスしなきゃ・・でもそんなことはまるで意味を持たないのだ。
(´―`)「ギコ先輩・・すいま・・」
謝ろうとした。なんでそうしたのかは分からない。
でもそのときのギコ先輩は、とても話の出来る状態じゃなかったのだ。
( ;Д;)「ううっ・・・うう・・俺らの夏が・・」
(;―;)「・・・・・」
俺はその姿を泣きながら見つめる事しかできなかった。
後日、キャプテン決めをした。
キャプテンは(^ω^) 副キャプテンは(^Д^)と俺になった。
何故ブーンなのか?それはみんな理解できないことだった。
・・・・まあやらせてみればわかるかな。
そろそろ夏休み、ホントに俺らだけになったんだなっていう実感がない。
まだ引きずってるんだろうな・・
そんな時一通のメールが届く。
「今日、暇か?」
・・クーだ。
なんだろう??
「うん、暇だよ。」
返事が来た。
「午後からでかけないか?最近元気がないようにみえるんでな」
・・見抜かれてたか。まあ丁度いい。気分転換したかったとこだし。
「うん。いいよ。時間はどーする?」
「一時に駅でいいか?」
今は十一時。大丈夫だな
「了解、んじゃあとでね。楽しみにしてるよ」
・・・ふう、初めての女の子からの誘いなのに、気が乗らない。
やっぱしショックはでかい。
ヤバイ、遅刻だよ。のんびりしすぎたみたいだ。
急がないと・・。俺は五分遅れで到着した。
クーはもうついていた。私服もやっぱかわいい。
川 ゚ -゚)「きたか・・」
(´―`)「はあ、はあ、遅れてごめん」
川 ゚ -゚)「大丈夫だ。慣れてる。どこへ行こうか?」
(´―`)「任せるよ」
川 ゚ -゚)「ホントか?じゃあいきたいところがあるんだ」
その後買い物にかなりの時間付き合わされたのは言うまでも無い。
そのころツンは・・
(*^ω^)「おっおっおっ!アイスおいしいお!」
ブーンと一緒にアイスを食べてた。
ここはデパート。よくブーンと一緒に来ているとこだ。
ホントに気楽そうだ。大丈夫なのかな?
ξ゚听)ξ「・・あんた、キャプテンなのにそんなに気楽で平気なの?」
(^ω^)「平気だお!皆協力してくれるお!僕一人でキャプテンしてるわけじゃないお」
・・そっか。ブーンはもう皆と仲間だもんね。それは皆を信じてるからこそ、言える言葉だった。
ξ゚ー゚)ξ「・・。ブーン、ジュースおごってあげるわよ」
(^ω^)「?ありがとうだお!」
そんな彼の曇りのない笑顔に顔を赤面させたツンだった。
川 ゚ -゚)「試合のこと、気にしてるんだろ?お前だけのせいではないよ」
(´―`)「でも・・俺があそこでミスしなかったらって思っちゃう。
それで自分を責めちゃうんだ」
・・それをしてもどうにもならない事はしってるんだけど。
川 ゚ -゚)「・・祐がミスをしたら、皆がカバーしてくれるじゃないか。
なんで一人で抱え込もうとする?皆いるじゃないか」
(´―`)「そうだけど・・」
俺は俯いた。そんな俺のことをクーは仕方ない・という感じで見つめてた。
・・ん?頬に柔らかいものがあたった。
川 ゚ ー゚)「それはこの前の試合のご褒美だよ、あんまり落ち込まずに頑張れよ」
と彼女は笑顔を見せて、去っていく。
俺は最初、何をされたか分からなかった。気が付いたのは少ししてからだ。
・・・おっしゃー!!明日からまた頑張るぞ!
そろそろ終了式。これからうまくなるかどうかは俺ら次第だ・・
第五話 ギコ先輩の根性 完
俺らはというと駅近くの公園に来ていた。
(;´―`)「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
俺は疲れきっていた。女の買い物ってこんなに長くなるんだ・・
川 ゚ -゚)「どうした?はい、これ」
なんでクーは顔色一つ変えずに居る・・?すげえ・・クーは紅茶を買ってきてくれた。彼女らしい。
(´―`)「ありがとう・・金、払うよ」
川 ゚ -゚)「いらん、買い物に付き合ってくれたお礼だよ」
彼女は無表情だけどやっぱり優しい。
今日はこんな子と二人で居れて幸せだったな・・
そう思ってるとクーが口を開く。
>>145より
>>146ガ先です。間違えました・・
では今日はここまでで・・読んでくれた人、感謝です!
148 :
私事ですが名無しです:2006/11/22(水) 23:14:50 ID:Te03aldH
( ^ω^)乙だお。今から読ませてもらいますお
149 :
私事ですが名無しです:2006/11/25(土) 19:30:56 ID:xQefb8j/
( ^ω^)乙だお
( ^ω^)次も楽しみにしてるお
第6話 地獄の夏休み
ちょっ・・クー・・ダメだよこんなとこで・・
えっ・・ブーン!?あ・・・あ・・アッー!!
アッー!!アッー!!アッー!!アッー!!バコン。
なんだこの目覚まし・・ちくしょう、途中まで良かったのに気分ワリイ・・
あ、今日から夏休みか。しぃ先生は夏休み限定でコーチを呼んでくるらしい。
とりあえず下におりるか・・
151 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:11:29 ID:MlZQuvZb
下に下りるとなんかしらんけど母親がニヤニヤしてる。なんで・・?
俺のサトラレ癖は日に日によくなってるのに・・
マミー「www。がんばりなさい」
・・・不気味だ。なんだこの笑みは・・
ヤバイ予感がしたので、早く家を出る事にした。
家を出るとなにやらもめてる人が居る・・。 うほっ!
(><;)「駅までの道のりなんてわかんないですッ!!」
どうしたんだろう。
(><;)[あ、きみきみ!!駅まで道のりわかりますかッ!?」
妙に興奮してる。助けてあげよう。
(´−`)「わかりますよ、つれてってあげます」
(><;)「ありがとうなんですッ!!」
・・もうこの町には語尾のおかしい人しかいないのか?
152 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:13:02 ID:MlZQuvZb
駅についた。そこにはブーンもいた。
(^ω^)「あ、祐じゃないかお、どうしたんだお?」
俺は今までの流れを説明した。
するとブーンも同じ事をしてたらしい。
(^ω^)「僕はあそこに居る人を駅まで送ってたんだお」
どの人だろう・・あ、あの人か?
( ゚д゚ )
ちょwwwwこっちみんなwwwww
すると彼らはお話をしだした。知り合いか・・?なら好都合だ。
153 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:14:06 ID:MlZQuvZb
(´―`)「はァ、はァ、はァ・・」
やっぱりブーンの自転車こぎのスピードは速い。いかれてるとしか言いようが無い。
(^ω^)「そらもとべ〜るはずだお」
なんか歌ってる・・まあいいや、いくよ、ブーン。
部室についた。皆が揃うと、しぃ先生は新しいコーチの紹介をする。
(*゚ー゚)「じゃあ紹介したいとこなんだけど、まだきてないのよ・・」
・・・まさか。俺とブーンは嫌な予感がしてたまらない。
(# ^Д^)「誰もきてないじゃないか!プギャプギャプギャー」
プギャーが騒いでる。あいつ、気短いからな・・。
(*´・ω・`)「ドクオ・・ハアハア」
ちょーっとそこの人、朝から濃い場面見せないでくれ。吐き気が・・ウホッ!
出来れば来て欲しくない。多分俺らの勘は当たってるからだ。
ん・・声がする。
「・・・・・なんですッ!」
俺のほんのわずかな希望はすぐに崩れ去った。
154 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:15:02 ID:MlZQuvZb
( ゚д゚ )
(^ω^)と(´―`)「ちょwwwwwwwwwwwwこっちみんなwww」
イッテー。殴られた。
(#゚ー゚)「初対面なのに失礼でしょう!?二回目ならいいけど・・」
どこか、しぃ先生は抜けている。口から出てきそうになる言葉を押さえた。
(><;)「こっ、こっ、こっ、こんにちわです!僕は和漢内 出巣(わかんないです)ですッ!
こっちは、コッチ・ミンナですッ。皆さん短い期間だがヨロシクなんですッ!!!」
とりあえずその話し方何とかしてくださいよ。和漢内さん。てか漢字なのか・・
155 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:15:41 ID:MlZQuvZb
抽選の結果和漢内コーチはオフェンス、コッチコーチはディフェンス。しぃ先生はキーパーと基礎練を担当するらしい。
(*゚ー゚)「ふふっ、当然の結果ね。彼らの担当に上手く配置できたわ」
・・当然ってか、必然でしょ。
(*゚ー゚)「ん?なんかいった??」
(´−`)「い、いえ、なにも・・」
(*゚ー゚)「私はキーパーが専門じゃないけど・・かなり絞るから覚悟してね・・?」
背中に悪寒が走る・・しぃ先生はSなんじゃないかな。
とりあえず、練習を開始する事になった。
156 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:16:49 ID:MlZQuvZb
(^ω^)「声だすお〜いくお〜。
エンヤコラヨットステテココラヨット!!」
誰も声を出さない。ある意味当然だろう。
(^ω^)「??やっぱだめかお
じゃあ次やるお!テーレッテー!!」
(´−`)と(><;)と(゚∀゚)「テーレッテー!!」
うん、これがなんの音楽かわからない人はとりあえず北斗の格ゲーやってくれ。
てか和漢内さん、北斗好きなんだ。
(^ω^)「これもダメかお??うーん・・」
むしろ俺は大歓迎だ。でもみんな分からないからダメだな。
声だしを考えてると、ランニングは終わってしまった。夏休みはいつもより長めなのに
157 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:18:05 ID:MlZQuvZb
ストレッチも無事に終わりいよいよ本格的な練習に・・
いやまだらしい。夏休みはフットワークという練習をとりいれるらしい。
その名の通りだが、これは意外とキツイ。特にこんなに暑い日だと
(;´−`)「きっついなあ・・ついていけるかな、俺」
('A`)「大丈夫だよ、頑張ろう」
ドクオは最近ずいぶん明るくなった。これも部活のお陰かな。
フットワークがようやく終わる。
いよいよ、本格的なボール練習に入るみたいだ。
158 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:21:39 ID:MlZQuvZb
(*゚ー゚)「じゃあ始めるわね〜キーパーはこっちきなさい」
うう・・しぃ先生の言葉が怖い。やるしかないのか。
最初の練習は左右に転がったボールを連続で取りに行く練習。
敏捷性がつくんだってさ。
(´―`)「ちょwwww早過ぎる!」
一個のボールをとると次のボールがすぐに飛んでくる。
これはヤバイかもしれんね。
1セットが終わった。俺はもうバテた。
(*゚ー゚)「なにやってんの!!もう1回よ!!」
ちょwwwwブライトさん、手加減してくださいよ
ようやくこの練習が終わる。既に結構疲れたな・・
そのころ、ブーンたちは・・
( ゚д゚ )「・・・・・・ワタシニホンゴワカリマセーン!hahahaha!」
・・まあとにかく「俺を抜いてみろ」ってことらしいお。
じゃあキャプテンらしく僕から・・
(^Д^)「俺が行くぞ!」
あっ!・・まあいいお。お手並み拝見だお。
159 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:23:43 ID:MlZQuvZb
プギャーの思考回路
こいつ・・遅れてきてギャグみたいな事いいやがって・・
軽く抜いて、お前にはコーチなんて無理だ!プギャー!
確かにコッチさんは体格は抜群にいい。正攻法では抜くのは無理だろう。
プギャーは考えた。・・やっぱ速さでやるしかないな。
(^Д^)「行くぞっ!プギャー!!」
とりあえずボールをもらうまえに思いっきり加速しておいて、彼をスピードで抜く作戦にでたようだ。
プギャーはゼロステップを踏み、何故か一度静止してしまった。
(;^Д^)「・・・こいつ」
プギャーはなす術なく、僕らの列に戻ってきてしまった。
160 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:24:22 ID:MlZQuvZb
(;^ω^)「どうしたんだお?プギャー・・・」
プギャーは一対一をする時、今までこんな事はなかった。例え、抜けなくても必ずシュートまでは持っていく。
そのプギャーが、なす術なく帰ってきてしまったんだ。
(;^Д^)「・・・なにかは分からない。だけど、あいつは何かが違う。俺がいえるのはそれだけだ」
(;^ω^)「・・・・何か?」
何か、の正体とはなんなのか。確かめる為に僕が・・・
(*´・ω・`)「僕が行こう・・・ウホッ!」
・・なんか危ない気がするけどいいお。頑張ってお。
(*´・ω・`)「・・ウホッ!いい男!」
僕はドクオが居る事も忘れて、目の前に居る男に夢中だ。
鍛えられた肉体、色黒い肌、高い背・・どれをとっても完璧だ。
(;゚д゚ )「・・・・・・」
コッチはうすうすショボンの思考に気が付いてるみたいだ。
(*´・ω・`)「ハアハア・・。ハッ!ハンドとは無関係!
いざ、参る!」
体格だけで見ればショボンもまけちゃいないお。勝てる確率はあるお。
161 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:25:53 ID:MlZQuvZb
(´・ω・`)「僕は力では勝負しない・・。敏捷性で勝負するよ」
ショボンはマッチョな割りに足もかなり速い。敏捷性もだ。
ショボンはボールを貰うと、体を素早く横に揺らす。
(;゚д゚ )「!!」
流石にこの動きにはビックリしてるようだ。かなり翻弄されている.
(;´・ω・`)「くっ・・・・!!」
それなのにショボンは動揺してるみたいだ。なぜだお??
ショボンは翻弄する動きを繰り返す。
コッチも手加減しない。なかなかスキを見せてはくれない。
(;´・ω・`)「・・・・ならこれならどうだ!」
ショボンは右方向に体を向ける。ん・・バレバレだお。
と次の瞬間瞬発力を駆使して思い切り左へ飛んだのだ。
(;゚д゚ )「!!!!」
さすがにコッチもこれには反応しきれないみたいだお。ショボンの勝ちだお!
162 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:26:53 ID:MlZQuvZb
(゚д゚ )「・・・・・・・」
(;´・ω・`)「グッ!!!」
完全に抜いたと思ったのにショボンは、コッチの長い手に阻まれてしまったのだ。
(゚д゚)「アマイデース」
ちょwwwwwこっちみるなおwwwwwwww
日本語しゃべれるじゃないかお・・・・
(゚д゚)「アイテノタイカクモアタマニイレナイトダメデスヨーソレトジブンノタイカクモ・・・」
('A`)「・・!」
その言葉にドクオはなにかひらめいたみたいだ。
;'A`)「・・僕がいく!」
ドクオ・・何か考えでもあるのかお?
確かにドクオはハンドボーらーにしては170cmと小柄な方だお。
だが・・プギャー、ショボンですら抜けなかったコッチをぶくことなんて可能なのかお?
僕は、ドクオのプレーをじっくり見させてもらうことにしたお。
ドクオ・・一体何を考えてるんだお?
163 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:30:31 ID:MlZQuvZb
ドクオは昔、サッカーをやっていたんだお。
その体さばきを使って対応するのかもしれないお
( 'A`)「・・僕がこいつに勝つには、あれしかないな」
ドクオは自分なりに方法を考えている。多分やることは決まっているのだろうが。
( 'A`)「いくぞ!!」
ドクオは勢いよく飛び出す。そして相手の前でなぜか止まった
(;^ω^)「あいつ、何考えてるんだお・・?」
当然僕には理解できなかったお。彼は敏捷性はあるっちゃあるお。
でもいきなり止まっちゃそのスピードを生かしきれないお。
( 'A`)「・・・・」
(゚Д゚)「・・・・」
二人は9メーターラインの近くで、対峙している。
・・一瞬、時がとまった様に静かになった。
痺れを切らしたのかコッチコーチから仕掛け始めた。
(゚Д゚)「フンフンフン!」
コーチはドクオを捕まえにかかる。
だが、ドクオはまるでそれをまっていたかの様に動き始めた
164 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:33:22 ID:MlZQuvZb
( 'A`)「今だっ!」
ドクオは一瞬体を小さく丸める動作をとったお。
(;゚Д゚)「キ、キエタ・・」
そうかお、こういうことかお。
コッチコーチは体が大きいお。それゆえに低い位置にいれば、いる程、彼の視界は狭まるお!
ドクオはそれを利用したのかお
( 'A`)「・・もらった!」
ドクオは小さい体をさらに小さくして、瞬発力で思いきり左にとんだんだお
・・その方法は上手くいったみたいだ、ドクオは華麗にコッチを抜いていった。
( 'A`)「や、やった!」
だけと彼は抜いたことに感動して、シュートを打つのを忘れていた。
(゚Д゚)「・・・・」
コッチは唖然とした顔でドクオを見つめていた。
その頃、俺は・・
(*゚ー゚)「ホラッ、次ボールきてるわよ、ボケッとしない!」
しぃ先生に乱打をうけていた。
(´―`)「なっ、ちょ、ヤバイってw」
こんな練習きいたことがない。しぃ先生は、一人でやってるのに、ガンガン速いシュートがとんでくる。
俺は苦戦していた。
これは反応だけでなんとかできるもんじゃない。
位置取り、しっかりやらないとな・・
165 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:34:10 ID:MlZQuvZb
位置どりとは、キーパーはちゃんと相手のボールに合わせていかないと、いくら反応がよくても取れたもんじゃない。
だから、相手のボールに合わせて、いつでもボールに飛んでいけるようにするんだ。
(´―`)「よし、基本に忠実に・・」
俺は剛先輩に教えてもらったことを思い出した。
(*゚ー゚)「ホラホラッ、次いくわよ!」
よし、全ては基本ってね・・
俺はその言葉を胸にしまい、位置取りを始める。
そういや、今までちゃんと位置取りなんかしたことは無かったような。
だから、いつも必死でとめに行ってたのかもな。
・・いける!さっきまで苦戦していたボールが、驚く程簡単に見える。
(´―`)「!」
俺は来たボールに間髪を入れずに飛んでいた。
いける・・これなら!!
166 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:34:49 ID:MlZQuvZb
パシッ・・ようやく一球触れた。そのボールは後ろにそれていく。
(´―`)「やった・・ようやく止められたよ」
なにかを掴んだようなきがする。ようやく初心者キーパーから一人前になれたような・・そんな感じ
そんな様子をしぃ先生は微笑みながら見つめていた。
(*゚ー゚)「彼も成長してるのね・・
はい、気抜かない!!次いくわよ!!」
(´―`)「はい!!」
その練習は一時間近く続いていた・・
(;^ω^)「はぁはぁ、ぬけないお」
プレイヤーはプレイヤーで結局、ドクオ以降誰もコッチを抜くことに成功していない。
プギャーとショボンは結構いい線までいくが、結局はばまれてしまう
167 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:35:35 ID:MlZQuvZb
ジョルジュはというと
(゚∀゚)「・・おっぱい」
なんか彼なりに悩んでるみたいだよ。
(;^ω^)「どうやったら抜けるんだお?」
ブーンはその答えをなかなか出せずにいた。
(*゚―゚)「はい、じゃあ次の練習うつるわよ〜」
ブーンは結局答えを見つけられなかったのでウズウズしてるみたいだった。
次はポジションシュートの練習をするようだ。
ポジションシュートとは、自分のポジションに入って、それぞれのシュートを練習する。
この練習のコーチは和漢内コーチに変わるようだ。
168 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:36:22 ID:MlZQuvZb
和漢内コーチはなぜか突っ立ったままだ。
・・やる気あるのか??
早速練習が開始される。
(;><)「ちょ、きみ、くるんですッ!!」
(^ω^)「ん、僕かお?」
今シュートを打っていたブーンが呼ばれた。
(;><)「・・・・・・、・・・・・・」
和漢内コーチはなにかアドバイスをしてるようだった
( ^ω^)「わかったお!」
ブーンが戻ってきた。あいつはどうもサイドシュートがいまいちなんだよな。
(^ω^)「もう一回やるお!」
・・ふん、ブーン程度俺が楽勝にとめてやるよ。余裕だよ。
俺は正直舐めてかかっていた
169 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:37:33 ID:MlZQuvZb
・・その時のブーンのシュートはまるで別人が打ったようなシュートだった。
(´―`)「う、うわっ!」
俺は思わず萎縮した。
いつもの目で簡単におえるシュートではなく、キレのある、速いシュートだった。
( ^ω^)「ほ、ホントに僕の投げたボールなのかお?」
本人もビックリしてるみたいだ。
あのコーチ、ただもんじゃない・・
(;><)「フッフッフッ・・・ゴホンゴホンですッ!」
似合わない行動するからですよ・・
170 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/25(土) 20:38:09 ID:MlZQuvZb
そんなこんなで、いいコーチを率いた俺達は、キツイながらも楽しい練習を、こなしてきた。
お盆の前に、二人のコーチは去っていった。
(;><)(゚Д゚)「色々と忙しい(んですッ!)」
らしい。短い期間だけど、皆コーチから技術を吸収してたみたいだ。
皆上手くなってきた。もしかしたらギコ先輩の無念もはらせるかもしれない・・
そんな考えているうちにあっという間にお盆休みになったのだった。
第6話 地獄の夏休み 完
171 :
私事ですが名無しです:2006/11/26(日) 13:39:03 ID:6fXtMahM
(´・ω・`)wktkなんだぜ
172 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 17:56:05 ID:pZZnlZPG
第七話 それぞれの夏休み
ヤバイ!!遅刻だ遅刻だ!!寝坊したよ!!
俺はブーンに遅れるとのメールを入れといた。
数分後、メールが返って来る。
「今日からお盆休みだお。慌てすぎだおww」
・・そうだった。今日からお盆休みだったんだ。
慌てて損したよ。二度寝する事にした。・・こんな夢をみた。
173 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 17:56:46 ID:pZZnlZPG
・・ここはどこだ?俺はどこにいるんだろうか?
「ちょ、祐、後ろ後ろ!!」
ん、試合してたんだっけ?良く分からないけど頑張んなきゃ
俺は辺りを見回してみる。
ん、観客席の方になんか貼ってあるぞ。
全国・・ハンドボール大会・・。
ちょwwwwなんでこんな所いんだよ・・。
今は自分のチームのディフェンスみたいだ。辺りなんか見回してる場合じゃない。
ん、自分のチームがせり負けてる。これはマズイ・・
完全に集中力はかけてる。それを相手に見抜かれるようにシュートをうたれた。
ヤバイ、ヤバイって・・
174 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 17:57:31 ID:pZZnlZPG
シュートが入るか入らないかのところで目が覚めた。
・・危ないとこだった。ホントの試合じゃなくて良かったと心から思った。
家にいるのも非常に暇だ。なにしようか迷う・・
どうしようかな・・。
とその時、一通のメールが届いた。
「祐、今日暇かお?良かったら近くの広場で練習しないかお?」
ブーンからだ。あいつ墓参り行かなくていいのかな?
「墓参りとか行かなくていいの?」
ん、返信が返って来る。
「ブーンはいいんだお。祐は平気かお?」
今年は親父が忙しいみたいで墓参りには行けないみたいだ。親父は休みが不定期だから。
だから俺んちは少し遅れてから墓参りにいく。
「うん。平気。何時からやる?」
数通メールを繰り返し、集合時間と場所が決まった。よし、準備しないと・・
175 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 17:58:12 ID:pZZnlZPG
準備もすませた事だし、そろそろ行くか・・
そう思い外に出ようとする。
と、いつもの通りカーチャンだ。最近何言うんだが心配でたまらない。
カーチャン「練習?頑張って来なさいね」
珍しく普通だ。なんかニヤニヤしてるのを除いては。
この笑顔恐ろしい・・さて広場に向かうとするか・・
広場は、最近の広場にしては結構でかい。
未だ壊されずに残っているのは嬉しい限りだ。
( ^ω^)「おーい、祐〜」
ブーンがやってきた。今日は時間ピッタリだ。珍しい。
( ^ω^)「あと、ドクオとショボンもくるお」
ジョルジュとプギャーは家遠いし、仕方ないよな。
・・あの二人もお墓参りいかないのか。
176 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 17:58:48 ID:pZZnlZPG
ん、今気がついた。道具あるの?
ハンドボールは意外に高価だ。確か一つ4000円くらいしたような気がする。
(´―`)「ねえブーン、道具あるの?せめてボールくらい・・」
(:^ω^)「・・忘れてたお。ドクオかショボンがもってなかったらひたすら走るお」
ちょwwwww計画性ないな・・まあそれがブーンだ。仕方が無い。
とりあえず、二人が来るのを待つ事にした。
そういや、俺には一つ聞きたいことがあったんだ。いい機会だし聞いてみようかな。
(´―`)「ねえブーン、入学したばっかの事、覚えてる?」
(^ω^)「うん、覚えてるお。しっかり鮮明に・・」
なら大丈夫だな、聞いてみよう。
(´―`)「なんでハンドボールにあんなに興味持ってたの?」
ずっと気になってた。あいつのやる気は人一倍だったから。
どんな答えを返してくるのだろうか。
177 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 17:59:29 ID:pZZnlZPG
(^ω^)「特に理由なんてないお。あるとすれば・・」
(^ω^)「なんかかっこいいって思ったからだお。興味を持つ理由はそれだけで充分だお」
・・高校生らしい答えだ。ブーンらしいとも言えるかな。
(´・ω・`)('A`)「おーい」
二人がやってきた・・。聞きにくいけど聞くしかないな
(´―`)「ねえ・・ボールとかもってる?」
(´・ω・`)('A`)「え・・?道具?ブーンが持ってきてるんじゃないの?」
・・・やばい、この二人、持ってないみたいだ。
(;^ω^)「・・ごめんだお。忘れちゃったお」
二人の口からため息がでる。そりゃそうだ・・
178 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:00:08 ID:pZZnlZPG
(´・ω・`)「どうせそうだって予想してたよ・・はい、これ」
なんと、人数分ボールがある。
(´・ω・`)('A`)「二人で運んできたんだ。なんかお礼しろよな」
ちょwwwwwストレートすぎwwwwww
・・まあいいか。これで練習できる。
でもここはただの広場だ。ゴールも線もない。どうすんのよ?
(;^ω^)「とりあえずアップするお!」
二人はブーンにしぶしぶついていった。
あいつのアップは長いから・・妙に張り切るし・・。
(´―`)「じゃあ俺は自分のアップでも始めるかな」
179 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:00:45 ID:pZZnlZPG
そのために体は柔らかくしなくちゃいけない (作者は体がマジ固いので苦労してます)
幸い、俺はそこそこ柔らかい方だったので、わりにスライディングは出来るほうだ。
・・ここは砂固そうだし、スライディングはしないけど。
次は壁当てを始める。俺は肩が野球部時代から悪かったので、練習では結構スローイングの練習をする。
ハンドをはじめてからまだ三ヶ月くらいだけど、確実に進歩することができた。
それは、周りの環境がいいからだ。ここに来て、自分は昔のネクラの自分より確実に変わり始めていた。
戸惑いもあるけど、嬉しさの方が大きい。
これであの子が彼女になってくれたら・・・最近は妄想ばかりだ、恥ずかしい話・・
でも俺には未だに女の子とどう接したらいいのか良くわからない。だからまだまだ先の道のりみたいだ。
・・いけね、考えごとが過ぎる。アップ再開しなくちゃ。
とりあえずランニングしておく。体が冷えたままで怪我したら話にならないから・・
180 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:01:22 ID:pZZnlZPG
おっ、みんな戻ってきたみたいだ。
(;´・ω・`)(;'A`)「・・・・・ハアハア」
やっぱ二人とも疲れてる・・ブーン相当飛ばしやがったな。倒れこんでるもん。
(^ω^)「お?二人ともごめんお・・」
ブーンは実は努力家だ、夜、こっそり走ってるのを俺は知ってるんだから。
それにサイドだし、一番走る機会が多い。だから体力は二人の二倍くらいある。
(´ー`)「ブーンらしいな」
俺もあの位体力あったらな・・キーパーでも体力はなきゃやっぱ疲れる。
足は普通より速いけど、体力は正直ない。持久走とか大嫌いだ。
とりあえず二人一組でキャッチボールを始める事にした。
181 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:01:53 ID:pZZnlZPG
俺はブーンとだ。最近あの二人の仲には誰も入れなくなってる。
マズいなぁ・・ホントにホモになりそうで恐い。
(*´・ω・`)(*'A`)「楽しいなあ」
なんでハァハァしながらキャッチボールしてんの?キメェwwwwww
俺は向かい側のドクオに悟られないように、ボールを当てといた。
ブーン、球随分重みが増したな・・これも和漢内コーチのお陰かな?
改めて、みんなの成長には驚かされるばかりだ。
(゚∞゚)「・・・・」
さっきから、40歳くらいのおじさんがこっちをガン見してくる。
見られるのってなんか興奮すr・・・いやいや、そんなことないぞ!これ以上変態になっても仕方ない。
とりあえず練習続けよう。でもキャッチボールには飽きてきたな。
なにしよう・・?
182 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:02:30 ID:pZZnlZPG
(´・ω・`)「僕に任しとけ」
ショボンがなんとかしてくれるらしい。彼は学年一を争う頭脳の持ち主だ。
頼んだ、ショボン!
んー・・そこに線引いて、そこにも線ひいて・・
(´・ω・`)「よし、出来たよ。これでゴールの横幅くらいは分かるはずだよ」
ん〜さすがショボ・・・ん、こんなの誰でも出来るよ。
(*^ω^)「凄いお、さすがショボン!!」
・・バカが一人いた。さすがはブーン・・
人数少ないけど簡単にミサイルをやることにした。
183 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:03:13 ID:pZZnlZPG
(゚∞゚)「俺がコーチしてやるチュン!こう見えて俺は昔ハンドボールやってたんだチュン!」
あ〜はいはい、やっぱこの町には変なのしかいないんだな。シカトすることにした。
(゚∞゚)「ちょwwwwwシカトすんなチュン!だったら証拠を見せてやるチュン!ボール貸すチュン!」
・・仕方ないな。
(´―`)「じゃあ俺とPTで一本のみの勝負をしましょう。外したら帰ってくださいね」
(゚∞゚)「望むところチュン!」
あ〜あ、めんどくさいことになっちまった。
PTとは・・ペナルティースローの略。
ゴールから七メートルのとこにラインを引き、そこからシュートを打つこと。
サッカーのPKと思ってもらえれば分かりやすい。
(^ω^)「準備できたお!」
(゚∞゚)「よし、合図頼むチュン!!」
・・ん〜あながちホントみたいだ。この威圧感・・無責任なこと言わなきゃよかった
184 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:03:45 ID:pZZnlZPG
俺はおっさんの手に全神経を集中させた。
う・・脂汗が出てくる。この威圧感。相手の目を見た瞬間、ヘビに睨まれたカエルになりそう・・。
こんなタイプの人間はウチのチームにはいない・・
同時に、興味も湧いてきた。こんな人の教えも受けてみるべきじゃないか・・?
でも手加減する訳にはいかん。俺は再び意識を相手の腕に戻す。
彼はまだ静止して俺を睨んだままだ。
185 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:04:20 ID:pZZnlZPG
・これはマズイな。静止してるだけでも相手の雰囲気に飲み込まれかける・・
相当な精神力の持ち主・・!!
・・!動いてきた!俺の体は思わず反応してしまう。
打ってくるんだろ?もう予測出来てる!!きなよ!
・・え、打ってこない。フェイントだ!俺は大きく右に動いてしまった。
しまった・・もう彼は打つモーションに入ってる。
俺はいちかばちかで思い切り、左に飛びなおしてみた。
だが、彼のレベルの高さを再び思い知らされる事になる。
186 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:04:50 ID:pZZnlZPG
(´―`)「オラッ!オラオラオラ!!」
タンデムだ!!・・よくこんな事言ってられる余裕があるな、俺・・
あの構えは左にしか打たない!!そう確信していた。
(゚∞゚)「甘いチュン!」
彼は思い切り手首を右に返し、俺が飛んだ逆方向にボールを放り込んだ。
この間三秒である。
・・ちっ、完敗だ。このおっさん、ただものじゃない。
(゚∞゚)「ハッハッ!まだまだ若い者には負けないチュン!」
(;^ω^)「あんた・・何者なんだお?」
ブーンもその凄さには気が付いてたみたいだ。
187 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:05:34 ID:pZZnlZPG
(゚∞゚)「私?私はただ昔にハンドボールをやってただけ。普通の人間だチュン」
・・並みの選手じゃ出来ないことをやってるから質問したんだけどな。
(´・ω・`)「ん〜・・僕はあなたをどこかで見たことあるんだが・・思いだせない」
(゚∞゚)「多分気のせいだよ。世界には似てる人は三人いるっていうじゃない」
(´・ω・`)「そうですけどね・・・」
いや、そんな特徴的な顔してる人なかなかいないって。
(゚∞゚)「じゃあ約束どおり、コーチするチュン!」
正直、大歓迎だ。今日で、彼の球を一球は止められるようになりたいな。
(゚∞゚)「ほら、もっと手首を柔らかく使うチュン!それじゃさっきのシュートは打てないチュン!」
プレーヤー三人組みはさっきのシュートに憧れたのか、PTの仕方を教わってるみたいだ。
だけどあの手首の動き、一日でマスターできるもんじゃないって。
あんなことしようなんて無理無理無理無理!
(゚∞゚)「さて・・君たちはその手首の使い方をマスターするまでやってるチュン
君は私の球を止められるように特訓だチュン」
(´―`)「あ、はい。ヨロシクお願いします」
願ってもないチャンス。彼はかなり上手な選手だ。彼のボールを止められるようになれば、並みの選手は楽なはずだ。
188 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:06:20 ID:pZZnlZPG
何かわかるように注意して見ないとな・・。
最初はとりあえず動かないで相手の腕だけ見てることにした。
(゚∞゚)「それでいいのかチュン?」
ん・・言われた。これはあえての作戦。だから問題ない。
うしろのネットにボールが当たる音が聞こえる。もうボールは放たれていた。
しまった。集中力を切らしてしまってたみたいだ。
(゚∞゚)「いつもフェイントしてくる訳じゃないチュン。
君はさっき、私のフェイントを見て同じようなシュートが来ると思ってたんじゃないかチュン?」
・・図星だ。全て見抜かれている。
(゚∞゚)「どんなシュートがきても対応できるような考えを持つチュン
PTは駆け引きだチュン。圧倒的にシューターの方が有利って事を頭に入れるチュン
その分シューターにはプレッシャーも大きいはずだチュン」
確かに。シューターは状況が有利だ。だからこそ確実に決めなきゃいけない。
感じるプレッシャーは大きい。
キーパーは止める確率は低い。だから決められて当たり前。相手をどう崩すか考えればいいんだ。
そう思うと俺の緊張は不思議と消えていった。
(゚∞゚)「さあ、次いくチュン!」
189 :
私事ですが名無しです:2006/11/26(日) 18:06:55 ID:pZZnlZPG
だけど、頭で分かってても体は上手に動いてはくれない。
彼は百戦錬磨のプレーヤー。そう簡単にはいかない。
かれこれもう一時間がたつが結局一球も止められなかった。
(;^ω^)(;´・ω・`)(;'A`)「コーチ、ダメです。難しいです(お)」
彼らも苦戦してるようだった。だが、フェイントは覚えていたみたい。
これからの練習で使えるようになるだろう。
(゚∞゚)「なかなか一日で出来るような事じゃないチュン!仕方ないチュン!
さあ、私ももう時間が無いチュン。これで最後だチュン」
(´―`)「は、はい。頑張ります」
(゚∞゚)「君なりの考え、最後にしっかり示して欲しいチュン」
わかったよ。最後に俺の考えてた奇策、実行します。
合図がでた。さあ、やるか・・
190 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:07:27 ID:pZZnlZPG
俺は今までの立ち位置より数歩前にでた。これが答えなのかは誰にもわからない。
(゚∞゚)「・・・・・」
彼は無言で俺の方を見続ける。相変わらず凄い威圧感だ。しかもさっきより近い位置に居る。プレッシャーで押しつぶされそうだ。
(;^ω^)(;´・ω・`)(;'A`)「・・・・・・・」
三人も固唾を飲んで見守っているみたいだ。
ξ゚听)ξ[あっ、あれ、ブーン達じゃない?」
川 ゚ -゚)「ホントだな。何かしてるみたいだぞ」
でも完全に向こうに行ける雰囲気ではない。こちらがわで見学してることにした。
・・てかこの二人もお墓参りいってないのね。
191 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:08:13 ID:pZZnlZPG
(;´―`)「くっ・・・・・!」
一瞬の沈黙なのに、その時の俺にとっては何分にも感じられる。
次の瞬間、彼は間髪いれずに思い切り、右下を狙ってきた。
(´―`)「・・もらった!!」
俺は思い切りスライディングをした。だがボールの高さにあってなかった為、足の先がはじいただけだった。
ここでスライディングが役に立つとはね・・
(;´―`)「ま、マズイ!!」
はじいたは良いものの、ボールの勢いはまだ残っている。
ゆっくりボールは転がっていき、ゴールの中にはいってしまった。
(;゚∞゚)「・・・・・・」
(;^ω^)(;´・ω・`)(;'A`)「・・・・・・」
ξ;゚听)ξ川; ゚ -゚)「・・・・」
(;´―`)「・・・・」
何故かみんな数秒間言葉を失った。よくは分からないが、言葉が出なかった。
(;'A`)「た、たかがPTなのに、こんなに迫力のあるPTを見たのは初めてだ」
確かに・・俺もこんなシューターを相手にしたのは初めてだ。
(゚∞゚)「たかがPT。されどPT。あんまりないがしろにしちゃいけないチュン!
さて、私はそろそろ行くチュン!」
そういい、彼が去っていく・・
192 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/26(日) 18:09:39 ID:pZZnlZPG
(´・ω・`)「ちょーっと待った!あなたの名前は!?」
彼は足を止める。そういや名前聞いてなかったな。
(゚∞゚)「・・私の事は忘れなさい。せめて呼ぶならポルナレフ、とでも呼んでくれ」
ちょwwwwwwあんたジョジョファンかwwwww
ポルナレフが最後に恥ずかしい姿を見せて去っていった。
もうこんな時間か・・そろそろ帰らないとね。
川 ゚ -゚)「じゃあ行こうか」
クーたちも去っていく。なんで話し掛けなかったのか?
川 ゚ ー゚)「祐、確実に成長してるみたいだな。頑張れよ」
(^ω^)「そろそろ帰ろうお。おなかすいたお」
確かにな・・それぞれの家路についた。
早く練習の日が来るといいな・・・
第7話 それぞれの夏休み 完
193 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 15:52:32 ID:1f5r7uXX
クーとドクオがカップルになってほしいな
194 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:49:27 ID:nU4bI6G/
第8話 一年だらけの公式戦
でてこいや!でてこいや!でてこいや!でt・・・・バキャ!
・・こいつも目覚めが悪い。変えよう。
お盆休みも終わり、練習も順調に進んでいた。そろそろ大会も近い。
夏の大会、いわば新人戦だ。俺は自分の実力がどれだけ伸びたのか早く確かめたかった。
え〜と、今日はなんだっけ?昨日のことを良く思い出してみることにした。
・・・昨日。
確かあれは、練習終わって手を洗い終わった時だったな・・
ブーンが何か大切なことを話してたような気がするんだ。
(^ω^)「明日は・・だから、今日はしっかり寝て・・」
そんなことだった。なんだっけな・・思い出せないよ。
195 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 16:50:33 ID:nU4bI6G/
ん〜?思い出せない・・。
考えてて、メールが入ってたのに気が付かなかった。
もう少し考えt・・・あ、メールだよ。誰からだ?
「ちょwwwなにやってんだおww早くこいお!」
ブーンからだ。ヤベッ、おくれてんのかな。
「今日はなんだっけ?」
「試合だお!昨日あんなにいったのに、忘れてたのかお?」
血の気が引いた。そうだった。今日は試合だったんだっけ!!ヤバイな!!
俺は急いで準備に取り掛かることにした。
よし、準備完了した。これは今まで最速タイムだろう。
ブーンにメールしとく。
「ごめん、先行っててくれ!」
「場所わかるのかお!?」
「多分大丈夫!なんとかなるよ!b」
今日の会場はどこだっけ・・?え〜と・・
あ、思い出した!ニュウソク高校だ。
って考え事にふけってる場合じゃない!急がないと・・
196 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 16:51:21 ID:nU4bI6G/
俺は急いで外にでて、重たい荷物とハンドシューズを持って走っていた。
ヤバイな・・これじゃ間に合わないよ・・。
ニュウソク高校はここらへんで一番の学力を持つ秀才高だ。
勉強だけでハンドボールの話はほとんど聞かない。
まだ出来て一年目の新設チームらしい。今日はそこが相手になる。
その前に遅れないようにしないと・・
俺は、後ろからゆっくりついてくる、赤い外車の存在に気が付いていなかった。
その車は前に出てきた。俺はようやくその存在に気が付く。
中にいた男は、その派手な外車に似合わないジャージを着ている、どことなくショボに似ている。
その男はジャージのチャックを外しながら俺にこういったのだ。
(`・ω・´)「や ら な い か」
ああ俺は走りましたよ。しゃにむに走りましたよ!!
でも車、ましてや外車から逃げ切ることはできなかった。
197 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 16:52:09 ID:nU4bI6G/
ああああ!まさか!!童貞を男に奪われるなんて思っていなかったよ。
(`・ω・´)「お、落ち着きなさい。俺はシャキーン。ショボの兄貴さ。
君は確か・・祐くんだね?」
(;´―`)「は、はい。そうですけど・・」
(`・ω・´)「すまないね。さっきのは冗談だ。家で弟がよk・・いや、なんでもない。
それより君はニュウソク高校にいくんじゃないのかい?」
・・なんで知ってるんだろう。
(`・ω・´)「俺は今日仕事が休みでひまでひまで仕方なかったんだ。
そこで、弟が試合をすると聞いてね。今から行くとこなんだ。良かったらのりなさい」
神様ありがとう!これで遅刻しないですみそうだ!!俺はシャキーンさんに乗せてもらう事にした。
198 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:53:01 ID:nU4bI6G/
・俺の目の前には不思議な光景が広がっていた。
警察に交通規則違反で捕まりそうになったシャキーンさん。
彼は何をしたとおもう?
(`・ω・´)「俺を誰だか知らないのか?一度だけチャンスをやろう」
警官は何かを思い出したようだった。
警察「す、すいません・・・どうぞ行ってください」
警官を黙らせたシャキーン。彼は一体何者なんだろうか・・。
そんな恐い想像はよそう!!そう思って車に乗っていた
199 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:54:02 ID:nU4bI6G/
(`・ω・´)「うちのショボンはどうだい?頑張ってるかい?」
(´―`)「あ、はい。ショボンくんはかなり頑張ってますね。そろそろ主力になってもおかしくないですね」
俺は決して嘘は言っていない。皆夏休みで相当上手くなっていた。
その中でもショボンはかなりの伸び方をみせ、しぃ先生も驚いていたほどだ。
(`・ω・´)「そうか、それならいいんだ。あいつは最近楽しそうにしてて俺も嬉しいんだ」
・・弟思いなんだなぁ。いい人だな。
ようやくニュウソク高校についたみたいだ。
皆はまだ到着していないみたいだ。遅刻するはずの運命は大きくひっくり返っていた。
皆は数分後に到着した。俺が先についてるのビックリしてるみたいだ。
川 ゚ -゚)「寝坊には気をつけるんだな」
(´―`)「・・・はい。すいません」
川 ゚ -゚)「分かればよろしい」
・・俺、尻に引かれるタイプかもしれないな。
とりあえず皆揃ったので、学校の中に入ることにした。
200 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 16:54:43 ID:nU4bI6G/
ここニュウソク高校はここ最近できた歴史の浅い高校である。
まだ綺麗な校舎が新設であることを物語っている
公立高校ではあるが、物凄い設備でいま話題になっている。
( ^ω^)「じゃ、いくお」
俺はシャキンさんにお礼を行って入っていった。
なぜかショボンはバツが悪そうな顔してた。なんでかね?
俺らがグランドに向かう途中、凄いオーラをだしてる人を見つけた。
(*`ーωー´)「・・・・」
・・やべぇ。彼、なんていうか、ドラゴンボールでいうブロリーみたいな感じだ。
軽くショボンを越える体格。風格もしっかりしてる。
まぁ、ハンド部は新設だしあんな凄い人はいないだろう。
自分にそう言い聞かせた。
201 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 16:55:23 ID:nU4bI6G/
通りがかりだが、その凄い設備を見ることができた。
ジムにも負けないトレーニングルーム。
温水プール。球場・・
私立にも負けない設備に全員言葉を失った
(;^ω^)「・・すごいお」
ここは将来有望な高校ですね
通路を抜けて、グランドにでてきた。
・・広い。俺らの高校の二倍近くはあるんだろう。おそらく。
( ^ω^)「じゃあアップ始めるお〜」
あいつはどこにいても脳天気だ。元気だよな・・
・・そんな事を考えていた。
でも俺は甘かった。ブーンは今日ばかりはそんなに脳天気ではない、そんなブーンの様子を後で知ることになる。
202 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:55:59 ID:nU4bI6G/
今日のブーン 朝
( ^ω^)「・・早く目が覚めちゃったお」
早く起きすぎたお。今日は僕らだけの初試合なんだお。
キャプテンである僕がしっかり皆を引っ張らなくちゃいけないお。
頑張らないといけないお。
どうやらブーンはキャプテンという立場から、凄く気負いしてるみたいだった。
それは初めて上の立場に立つようになった人なら誰にでもあること。仕方ないと言えば仕方ない。
(^ω^)「僕がしっかりしないといけないお!」
どうやらブーンは完全にキャプテンという立場で、皆の数倍、力んでるみたいだ
(^Д^)「そうだプギャー!!俺らはこんな所で負けられないぞプギャー!」
あいつもやっぱあの戦い、随分気にしてるみたいだな。
VIP二高に負けたあの日から、俺らは自分達のため、先輩の為に頑張ってきた。
準備は完璧なはず・・完璧なはずだ。でもなんなんだ?この不安・・俺は一体何を心配してるんだ?
自問自答しても、答えは帰ってくるもんじゃない。
・・・あっ、相手が練習を始めてる。少し観察してみるか・・
203 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:56:39 ID:nU4bI6G/
(*`ーωー´)「ニューソクーッ!!ファイッ!!」
うわっ、あの人ハンド部だったんだ・・少しショボに似たその顔つき。
体格も似てるけど、明らかにあの人の方が凄い体格してる。
185CMはあろうかというその巨大な体を目の前にすると、俺らなんて子どもに見える。
・・一体、ポジションはどこなのか?あの身長ならキーパーが妥当だな。
(;^Д^)「・・・・!!あいつ!」
プギャーはあの人を知ってるみたいだ。
知り合いなのか?
(゚∀゚)「プギャー、知り合いなのか?」
ジョルジュが俺よりも先に話し掛けた。
(;^Д^)「あいつは・・」
プギャーは重い口を開いた。
204 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:57:19 ID:nU4bI6G/
他には誰かいるのかな?見てみるか・・
ん?あの小さい奴、なかなかいい動きしてる。
(・∀・)「次、次!!」
足はやや速い。身長は165cmくらいかな・・小さいな。
彼からのロングシュートは心配しなくてもよさそうだな。小さくもぐりこまれると厄介だが。
彼はサイドらしい。ブーンとの勝負だな。ブーンなら勝てる。心配いらない。
他は・・全員どこにでも居そうな選手だな。いや、むしろ普通より下手・・
高校で始めた人たちだな。ここにはコーチはいないみたいだし・・
あのキーパーさえ、崩せれば、勝機はあるさ・・
ん、前の試合がハーフタイムに入ったみたいだ。ブーンもそれに気がつき、集合する
205 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 16:57:52 ID:nU4bI6G/
皆「ヨロシクおながいしまーす!」
それぞれの位置に入る。今日は逆速攻ではなくポジションシュートだ。
ブーンいわく、今日はあのキーパーからゴールを奪わないといけないから、良く肩をあたためるためだお。という事だ。
サイドシュートからのスタートだ。ブーンがパスを貰いこちらにうちこんd・・
(;;´―`)「ちょ、ヤバ、アッー!!!!!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!イタイって!!痛いよ!!
俺の股間にボールが直撃する。ブーンは手加減せず思い切り打ち込んできたもんだから尚更痛い。
( ;^ω^)「ごめんお、大丈夫かお?でも心頭滅却すれば火もまた凉し、っていうお」
使い方違うよ!!とにかくこの痛み何とかしろよ!!マジで!!
アッー!マネージャーまで来ちゃったよ・・恥ずかしい。
何か嫌な予感がする・・
206 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 16:59:20 ID:nU4bI6G/
とりあえず時間がない。
俺は超回復を使い、あっという間に回復した。
周りの男は皆俺に驚愕の目を向けている。そりゃそうだ。あんなに速く回復できるのは俺だけだ。
ちょっと精神力使うけど・・
・・ん、今日は皆コントロールが悪いな。いや、悪いわけじゃない。狙いすぎってやつか・・
特にブーンとプギャーはひどかった。ブーンには何か言ってやらなきゃ、ダメかな・・
短いハーフが終わる。俺たちはそそくさと退散した。
(*゚ー゚)「は〜い、皆集まって!スタメン発表するよ〜!」
すぐに集まる。ここらへんの行動は早い。
サイド・・( ^ω^) 45・・(´・ω・`) センター・・(^Д^) 逆45・・('A`) 逆サイド・・(゚∀゚)
ポスト・・( ^∀^)
ポストの人が誰かって?今まで説明しなかったけど、彼は・・あ、いや、誰か名前決めてください・・。
いつのまにかの新入部員だ。実力はというと・・そこそこだ。
・・よし!新チーム初めての試合だ!頑張るぞ!
そうだ、ブーンに声をかけてみよう。
207 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:00:19 ID:nU4bI6G/
(´―`)「今日のお前、なんか力んでないか?力抜けよ、緊張してるの?」
俺はただブーンが緊張してるから、動きがおかしいのかなって思ってた。
( ^ω^)「・・違うお。緊張してるわけじゃないお。
僕、今までキャプテンらしい事してないお。だから今日の試合で少しはキャプテンらしい事しようと・・」
あ〜あ、分かってないな・・
(´―`)「なんでギコ先輩がブーンをキャプテンにしたか、わかる?」
( ^ω^)「・・・・」
やっぱ分かってないみたいだ。俺なりの答え、教えてやるか・・
(´―`)「お前は正直バカだ。
でもな、お前にはその底抜けの明るさがあるじゃないか。
チームが暗くなった時、お前の明るさで皆を引っ張ってくれれば、もうそれでキャプテンらしい事してるんだよ。
だから、そんな気にする必要ないって」
(´・ω・`)「そうだよ。僕らは君のバカだけど、真っ直ぐで明るい所を慕ってるんだ。
それだけで十分じゃないか?難しいことは僕らに任せておけばいいんだよ?
僕らは何の為の副キャプテンなんだい?君に協力するためさ」
・・難しいことは全部ショボン任せだけどね。
( ^ω^)「バカバカ言われるのはしゃくにさわるけど・・
僕の役目、わかったお!ありがとうだお!」
ようやく明るくなった。ブーンはそれが一番だよ。
208 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:01:09 ID:nU4bI6G/
よし、チームもいい雰囲気になり始めた。多分いけるよ!
俺の不安はもうどこかに行ってしまった。勝てる、きっと勝てるよ。
そろそろ試合時間になるな・・準備しないと。
この日のために皆で買ったユニホームに袖を通す時が来たみたいだな。
俺だけキーパーユニホームで違うのが残念だけどね・・
・・よし。皆準備できたみたいだ。出陣だな!
集合の合図がかかった。お互いが対峙する。
(*`ーωー´)「・・・・・・」
こいつ、近くで見ると、さらにでかく見える・・。
周りが子どもにしか見えない。この威圧感、半端じゃない・・
プギャーが意識するのも理解できるよ。
「おねがいしまーす!!!!!!」
挨拶をすませ、最後の短いミーティングに入る。
209 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:02:02 ID:nU4bI6G/
( ^ω^)「相手にはあの最強のキーパーがいるお。
慎重に攻めるんだお!幸い、プレイヤーにそこまでマークする選手はいないお。
シュートは沢山打っていけるお!とにかく、焦らず慎重にだお!」
全員が軽く頷く。よし・・
一同「ブーン、いつものあれ、頼むよ!!」
( ^ω^)「わかったお!!」
( ^ω^)「ブーン!!!いくおー!!!」
一同「いくおーーー!!!」
はたから見たらかなり間抜けに見えるだろうな・・でもこれが俺ら独自の気合だ。
さあ、ガチンコ勝負の幕が開く・・
俺らのディフェンスからのスタートだ。
相手を良く見て闘えば、それほど苦になる奴らではない。
210 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:02:52 ID:nU4bI6G/
パス回しが繰り返される・・早速相手の45が勝負を仕掛けてくる。
(´・ω・`)「そんなやわな体では、僕を抜く事などできぬ!!」
あ〜可哀想なくらい、ショボンに簡単にディフェンスされる。あいつ、動揺してるな・・
長いパス回しが続き、俺はいつシュートがくるかと、退屈になった。
審判の腕があがる。本格的に焦ってきたみたいだ。痺れを切らしたかのように、逆45がシュートを打ってくる。
だがそのシュートは体制も整わないまま、しかも俺らのディフェンスから近い位置だったので、あまりにも力が無く、簡単に止められるボールだった。
(´―`)「やられるわけにはいかないんでね」
俺はそのボールを楽々キャッチし、速攻の体制に移る。
211 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:03:41 ID:nU4bI6G/
( ^ω^)「祐!こっちだお!」
ブーンが既に走っている。あの足の速さに追いつける奴なんてなかなかいない。
サイドラインをもの凄い勢いで駆け上がっている!
(´―`)「決めて・・くれよッ!」
俺はそのブーンに答えるようにライナー性のボールを思い切り投げ込んだ。
多分ブーンなら取れるはずだ!取ってくれ!!
( ^ω^)「余裕だお!!」
ブーンは俺のボールを余裕でキャッチしてくれた。やっぱここらへんはしっかりやってくれる。
早速、最強のキーパーと1対1の勝負になる。得点のチャンスだ。
(*`ーωー´)「・・俺に勝てるか?」
その発言のブーンは一瞬躊躇する。だが、
( ^ω^)「勝たなきゃ次に進めないお!だから勝つお!!」
(*`ーωー´)「・・いい返事だな。来い!」
ブーン、勝てよ!!皆の視線がブーンに注がれる。
212 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:04:36 ID:nU4bI6G/
( ^ω^)「いくお!!ここは直球勝負だお!!」
ブーンが思い切り地面を蹴り、飛んだ!!あいつのジャンプ力はこの夏休み練習でさらにあがった。
元々足が速い=脚力ある。なので、さらに磨きがかかったという訳だ。
ブーンは目線は上の方に残して、右下を狙う作戦にでた。これくらいはしないとこいつからゴールは奪えないだろう。
ブーンはシュートを放つ!!相手の虚をついた攻撃だ、止められるはずはない。
(*`ーωー´)「・・やはりそうきたか、甘いな・・」
そのキーパーはまるでブーンの攻撃を予期してたかの様に、スライディングをし、ボールを前にハジきとばした。
(: ^ω^)「な、なんですとお・・?」
ブーンは完全に決めたと思っていた。なので、前に転がったボールに対して、反応が遅れてしまった。
(゚∀゚)「まだ俺がいる!決めてやる!」
一緒に走りこんでいたジョルジュがそのボールを広い、シュートの体制に入る。
(*`ーωー´)「・・くっ!」
さすがにこれは予想外だったらしい。前に出すぎている。ジョルジュは素直にループシュートを放つ。
これは止められないだろう・・誰もがそう思っていた。
213 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:05:22 ID:nU4bI6G/
次の瞬間、そのキーパーは後ろに飛びこんだ。
まさか・・届くはずが無い。そう確信していた。
(*`ーωー´)「ふんっ!!」
彼の指先がボールに触れる。ボールはラインの後ろに転がっていった。
「・・・・・」
俺らは無言になった。次に攻撃に備えることも忘れて・・
(# ^ω^)「なにやってんだお!早く戻るお!!」
ブーンの言葉で俺らは我に返った。
ダッシュでディフェンスに戻る。だが、一度動揺するとなかなか収集がつかなくなる。
相手に翻弄され、あっさりと相手のポストにパスを許してしまう。
マズイ・・ここは俺が勝負しないとな・・。
俺はチームに流れを呼び寄せることができるだろうか・・
214 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:06:26 ID:nU4bI6G/
俺とポストのタイマン勝負になる。
夏休み、あんなに練習した・・だから大丈夫だ!!いけるはずだ!!
俺はもの凄い勢いで前にでて、相手の腕を潰しにかかった。
・・その時この行動をした事を一瞬で後悔する。
相手のポストはループを使ってきた。マズイ。
クッ・・気負いしてたのは俺の方じゃないのか・・?
成す術がなく、そのループシュートはゴールに入った。
(;^ω^)「祐、気にするなお!今のはディフェンスのせいだお!」
ブーンはもう汗をかきはじめていた。体力が持つのか心配だ。
確かに仕方ない。俺は次のプレーに向けて頭を切り替える事にした。
こちらのオフェンスのターンになる。
何か、いい攻撃方法はないだろうか・・?
215 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:07:15 ID:nU4bI6G/
(#^Д^)「去年の雪辱、晴らさせてもらうぞ!」
そう言うとプギャーは思い切り体を捻らせ、センターからシュートを打ち込む!
あいつのシュートはただでさえ、癖があり取りにくい。それに勢いが+されるんだから、これほど止めにくいものはない。
(*`ーωー´)「・・あのシュート、厄介だな」
皆はディフェンスに戻る体制を作り始めた。だが、きっとプギャーのシュートは入ると信じていた。
(^Д^) 「頼む!入ってくれ!」
プギャーの願いはボールに届いたのだろうか・・
そのシュートは狙いもしっかりしていた。ゴールの左上近くを襲う。
(;*`ーωー´)「・・・!!」
キーパーも精一杯の反応を見せる!!これは完全に決まったとは言い切れない。
プギャーのシュートか、キーパーの反応力か・・どっちが勝つ?
ザァン!!
プギャーのシュートは見事にゴールネットを揺らすのだった。
216 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:08:20 ID:nU4bI6G/
後半も俺らは速攻メインで攻め続け、点差は五点に開く。
だが、たった五点。いくら相手のディフェンスがショボくてもあのキーパーがいる。
簡単にゴールを割らしてくれない。ロングシュートにいたってはプギャーの他にショボンの一本しか入っていない。
・・よし、新しい攻撃を仕掛けるべきだな。
時計は既に残り10分を切っていた。
プギャーの思考回路
これ以上普通のセットを仕掛けてもゴールを割らせてくれないだろうな・・
あいつは一度やられたことは二度繰り返さない男だ。
よし・・ポストを使うか。まだ名前、覚えてないけど・・
多分上手くやってくれるはずだ。
みんなにもそのようにするサインを出した。
さて・・駄目押しさせてもらいますよ・・
何点か相手に決められてしまっていた。
少し皆浮き足だしていた。得点差は二点になっていた。
・・仕掛けるならそろそろだ。俺はわざとこうしたんだ。
相手のやる気も一緒に奪っていく、そのやり方で。
こちらのセットになる、予定通り相手のディフェンスを翻弄する。
相手は簡単に引っかかってくれた。まだまだだな。
217 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:09:13 ID:nU4bI6G/
(^Д^)「仕掛けるぞ!!」
その声と同時にポストにパスを回す。
( ^∀^) 「おk、いくよ〜ん」
なんか間の抜けたしゃべり方・・集中力が・・
ポストは間髪入れずに、思い切り相手の顔面横にシュートした。
一歩間違えれば、カードが出る距離だ・・あいつ、狙ってやったのか?
(;*`ーωー´)「・・・・・!!」
さすがに不意を突かれたみたいだ。思い切り頭でガードしようとしたが、球の方が速い。止める事は出来なかった。
・・これでもう相手のやる気はかなり持っていったようなもんだ。
218 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:09:54 ID:nU4bI6G/
相手のプレーヤーは俺の狙いどおり意気消沈だ。
その後、俺らは終わりまで終始攻め続け、快勝した。
あのキーパー率いるチームを破った!!俺らにとってはかなりの自信になった
「ありがとうございました!」
終わった後、あいつがこっちにやってきた。
どうやらプギャーに用があるようだ。
(*`ーωー´)「今日の試合の戦略・・全部お前が考えたんだろ?
俺はよく覚えてるよ。お前のチームと闘った事・・」
(^Д^)「ん・・覚えてたのか?」
(*`ーωー´)「ああ・・あのプギャー。忘れるはずもない」
(^Д^)「そういや・・あの時もそんなことやったなあ・・
負けて、泣きながらだったから情けなかったけど」
(*`ーωー´)「あれみて、お前らのためにも頑張ろうって思ったよ。
今度はお前らが頑張る番だ。俺らの分も頑張ってくれよ?
・・いい仲間を持ったな」
皆照れくさそうにしていた。でも嬉しかったな・・。
219 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/27(月) 17:10:24 ID:nU4bI6G/
(^Д^)「待ってくれ!お前の名は!?」
(*`ーωー´)「・・アマゾンだ。頑張ってくれよ」
・・アマゾン。覚えておくよ。お前らの分も頑張るからな!!
さ〜て、次の相手は・・ラウンジ高校?
ライバル再びだな・・必ず勝ってやるさ。
帰り際の夕焼けはいつもよりも数倍綺麗に見えた。明日も頑張るぞ・・!
第八話 一年だらけの公式戦 完
220 :
私事ですが名無しです:2006/11/27(月) 17:16:41 ID:dTq5Rn79
久しぶりにリアルタイムで遭遇した
感動したwwww
221 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:12:54 ID:kp0xpNVb
第九話 最大のライバル
テーテテテッ!テーテテッテ!テテーテテーテッテー!!
エキセントリック!エキセントリック!エキセントリックしょうねn・・ピッ
あ〜眠・・もう朝か、まだ昨日の疲れが残ってるみたいだ・・
今日の相手はラウンジ高校。俺らの最大のライバルといっても過言じゃない相手だ。
ぃょぅ・・どれくらい上手くなってるか、楽しみだよ。
ん、なぜ今日に限って目覚ましじゃなくて携帯のアラームかって?
俺は今まで数々の目覚まし時計を破壊してきた。13個だよ!13個!!
その13個までは親がお金を出してくれていた・・
だから俺はまだ平気だと思ってたんだ。心底。
親に壊した13個目の目覚ましをみせ、
(´−`)「新しいの買って!」
まるでガキのように親にお願いしてみたんだ。そしたら・・
222 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:13:41 ID:kp0xpNVb
カーチャン「・・あんたねえ!!!今まで何個の目覚まし壊してきたのよ!!
ケンシロウ目覚ましとかいくらしたと思ってんのよ!!
5000円よ!!あんた頭おかしいんじゃないの?自分のお金で買いなさい!」
・・・えええええええ〜。
こんなこと言われるなんて予想GUYですよ!予想GUY!!
俺はトキ目覚ましか、DIO様目覚ましが欲しかったのに・・
俺は部屋に戻ると、目覚ましのために初めてないていた。
・・まあこんなガチンコファイト倶楽部的な話はいらないよね。正直すまんかった。
さて・・下にいくかな〜そう思った矢先、メールだ。誰からだろう・・?
「今日の試合勝ってくれよ。私は熱が出て、今日はいけないのでな・・」
クーだ。夏風邪でも引いたのかな・・?
「大丈夫。必ず勝つよ。クーは風邪早めに治して、早く部活来れるようにね」
今日はクーのためにも絶対勝たなくちゃいけなくなったな・・
準備が済んだので下に降りる事にした。
223 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:14:21 ID:kp0xpNVb
カーチャンはいつもの通り、朝飯を全部準備して俺を待っててくれた
さすがはカーチャン。準備が早い。
カーチャン「今日は新チームの二回戦よね?絶対勝ちなさいよ?
負けたら今日の晩飯抜きだからね!」
いつからこんなキャラになったんですか?マミー。
あんまり深く考えちゃいけないな・・
俺は玄関へ向かい、外にでた。
・・ふう。夏の朝の風はすがすがしくていいよね!!
今日は時間にもわりと余裕があるから、のんびり学校にむかっていた。
・・後ろから猛スピードでチャリこいでくる奴が居る。絶対あいつだ・・
(;^ω^)「ヤバイお!遅れるお!」
・・あいつなんであんなに急いでのかな・・
(;^ω^)「祐!!遅刻だお!ツンは先いっちゃってるお!!」
ブーンが急ぐのには一つの勘違いからだった。
224 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:15:05 ID:kp0xpNVb
時間は戻って、ブーンの朝・・
I waana be a vipstar・・・
携帯のアラームがなってるお・・もう少しだけ寝かせてほしいお。
もう少しだけ・・・・
ん・・ドアが開く音がしたお。誰かきたのかお?
ξ゚听)ξ「ブーン、今日試合でしょ!?起きなさいよ!!」
ツンだお。起こしにきてくれたのかお。そういや今日は試合だったおね。そろそろ起きなきゃだお・・
そう思いベットから跳ね起きる。だが僕は自分の息子、ジョニーが朝だちしてるの忘れてたんだお。
ξ///)ξ「ちょ、朝から・・変態!!!!」
ツンはもの凄い勢いで僕の部屋からでていって、先にいってしまったお
ξ///)ξ「ブーンの、意外に大きかった・・」
そこでブーンのなかである方程式がうかんだ。
225 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:15:49 ID:kp0xpNVb
ん・・?僕は変態=ツンは部屋から急いで出て行く=遅刻する??
常人だったらどう考えてもそんな方程式には結びつかない。でもブーンはその時かなり慌てていた。
(;^ω^)「ヤバイお!!ちっこくちっこくだお!!」
意外に余裕あるじゃない・・。
とにかく急ぐお!!キャプテンが遅刻するわけには行かないんだお!!
ブーンは飯を三十秒で食べ終わり、そこからこのスピードでここまで来た訳だ。
・・訳がわからん。さすがはブーンだな・・
(;^ω^)「・・・という訳なんだお!!急ぐお!」
(´−`)「・・その考え方はある意味凄いよ。
ってかおまえの息子ジョニーの朝だち見られたんだw
小さいなって思われてるよきっとwwww」
(;^ω^)「そ、そんな事ないんだお!僕のジョニーは至上最強だお!」
・・ガキみたいな事言うなぁ。まあいいか。ブーンらしいし・・
そんな下らない話をしていると、あっという間に学校に着いた。
もう皆きてるかな?
226 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:16:22 ID:kp0xpNVb
部室に到着すると、もう皆集まっている。
俺が最後みたいだ。
(´・ω・`)「二人とも遅いよ?キャプテンと副キャプテンの一人がこれじゃあな・・
次もこうだったら・・ウフフフ」
!!寒気が走った。多分ブーンも同じように感じているはずだ。恐ろしい・・
二人「次は絶対に早く来るので、今日だけは勘弁してください(お)」
俺らは土下座して謝った。こうしないと何されるか分からないからな。
(´・ω・`)「今回は許してあげるよ。それじゃあグランドの準備にいくよ?」
了解。それじゃいこうかな。
227 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:17:27 ID:kp0xpNVb
準備のスピードはもう皆慣れてるのか、速い。
ましてやラウンジが来るんだから尚更早い、皆早く体を動かしたいみたいだ。
・・でも今回は俺が一番張り切ってるはずだ。
なんてったって、ぃょぅがくるんだからな・・
あいつ、肘はよくなったのk・・ダメだ、試合前に相手の心配なんて。
今日倒す相手なんだから、情けは無用だな。
ん、考え事してる間に、もう準備は終わってるみたいだ。
さすがに早いな、皆。
(^ω^)「じゃあアップ始めるお!!皆集まるお!」
おっ、いいな、やる気がいつもの二倍くらいあって・・
俺らはアップを始める。開催校は早めに準備できるからいいよな。
228 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:18:20 ID:kp0xpNVb
・・ラウンジ高校が到着したみたいだ。
さっきの声はぃょぅみたいだ。あいつ、キャプテンになってたんだな。
まあ、野球部の時も主将だったし、適任だと思う。
俺らは俄然、アップに気合が入る。必ず勝つ!!
彼らがアップを始めた頃、こちらはポジションシュートを始めだした。
今日はブーンにボールを当てられる事もなく、スムーズに練習が続く。
・・うん。今日の調子はそこそこいい。この前止められなかったぃょぅの球も止められる!多分・・
後は注意するは、相手の速攻、そして流石兄弟、ニダー。
あいつらはなかなかの曲者だ。あなどる事はできない。
・・ん、相手がこっちの練習をみてるみたいだ。視線を感じるが今は冷静に・・
貞治が最後のシュートを打ち終わり、ポジションシュートが終了する。
・・まだ時間はある。どうしようか?
229 :
私事ですが名無しです:2006/11/28(火) 19:18:36 ID:AwROpWXs
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
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_,,二) / 〔― ‐} Ll | l) )
>_,フ / }二 コ\ Li‐'
__,,,i‐ノ l └―イ ヽ |
2006年 11月28日 良スレにて
230 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:19:15 ID:kp0xpNVb
セットの練習が終わった。
ん、ぃょぅがこっちにくる。俺に用があるみたいだ。
(´−`)「久しぶりだな、元気してたか?」
(=゚ω゚)ノ「ぃょぅ、祐。元気してたょぅ」
(´−`)「それはなによりだ、だけど試合前だ、話すことはないよ」
(=゚ω゚)ノ「わかってるょぅ。俺が言いたい事、今日は絶対に負けない。それだけだょぅ」
その言葉を聞くと同時に、流石弟の視線を感じる。そういやあいつは俺のことライバル視してたんだっけな。
・・その言葉、今日の試合でそっくりそのままそっちに返してやるよ。
試合時間がが近い。いつもの通り、しぃ先生からメンバー発表がある。
(*゚ー゚)「じゃあスタメン発表するね〜、今日はラウンジだからいつも以上に気を引き締めてね」
しぃ先生もやっぱ警戒してるみたいだな。当然だ。
サイド( ^ω^) 45(´・ω・`) センター(^Д^) 逆45('A`)
逆サイド(゚∀゚) ポスト(^∀^) キーパー(´−`)
いつも通りだ。人数が少ないので、体力的には辛いものがある。
後半はもう皆かなりバテている。ここらへん、なんとかなればな・・
試合が近い。最終ミーティングに入るみたいだ。
231 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:20:11 ID:kp0xpNVb
(*゚ー゚)「今日の試合で気をつけるべきことは何かしら?」
しぃ先生からの質問だ。俺らを試そうとしてるんだな
(´・ω・`)「とりあえず・・速攻とロングじゃないでしょか?
あの左利き・・あいつが一番危ないと思います」
うん。絶対そうだ。あいつのシュートは、VIP二高のオワタって言ってた人と同じくらいの威力がある。
あのボールは後ろにはじくだけでも精一杯だ。
(*゚ー゚)「それもそうだけど・・私はあの双子に注意するべきだと思うわ
あの二人の攻撃は息がピッタリだし、油断するとすぐやられるわよ」
それもそうだな・・やはり曲者揃いのチームだ。
( ^ω^)「ま、とにかくだお。簡単に言えば油断するなってことだお
今日はクーが休みだし、クーの為にも今日は勝つお!!」
まあそうだよね。わかりやすくありがとう、ブーン。
・・クーと約束してるからな。負ける訳には行かない。
さて、そろそろ整列か。行かなくちゃな。
集合に行くといきなりニダーが、
<`∀´>「お前らには絶対負けないニダ!!」
と気合充分に叫んだ。審判に注意されてた。なんか情けない。
・・よし、今日もいつものプレーを心がけるぞ。
232 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:21:21 ID:kp0xpNVb
( ^ω^)「みんな、いつものように集まるお!」
皆が集合する。恒例の声出しだ。
( ^ω^)「行くお!!!!」
一同「ワァァァァァァァァァ!!!!」
よし、気合ばっちり!!勝つからな!!
試合が開始される。相手からの攻撃だ。
注意すべきこと・・全て頭に入っている。勝負だ・・
相手がパスを回していく。
(´−`) 「ポスト見ろ!ポスト!!
あと45のロングも注意しろ!!」
今日はぃょぅが45に入っている。持ち方も左から右に戻ってる。
あいつ、肘治ったんだ・・警戒しなくちゃな。
俺の警戒は完全にぃょぅに移っている。それが裏目になるとはな・・
233 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:22:01 ID:kp0xpNVb
( ´_ゝ`)「・・チャンスだな。弟者」
(´<_` )「ああ、この前の分、返してやるぞ・・」
流石兄弟が何か仕掛けようとしてる事に俺は全く気が付いていなかった。
ボールは流石兄弟に渡る。今日はぃょぅが45に入ってるため、流石兄弟はそれぞれ、
逆45、逆サイドに入っている。
( ´_ゝ`)「いくぞ、弟者!!」
兄者は勢いをつけて、1対1を仕掛け始める。俺は予期してなかったことに少し慌てた。
(;´−`)「うっ!!・・でもあいつ、何考えてる?」あれじゃ普通に止められるぞ」
勢いこそあったものの、その攻撃は素直すぎる。絶対に止められる!
問題はない・・はずだ。
流石兄は体が大きい。だから、こちらのディフェンスは二人がかりで止めに入る。
何故、逆サイド側よりに仕掛けてきたかは、その時の俺には分からなかった。
234 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:22:53 ID:kp0xpNVb
流石兄はいきなりシュートの体制に入った。
まさか流石兄がロングで来るとは・・予想外だ。俺は止める体制に入った。
・・なんだって?流石兄はいきなり空中で流石弟の方を向くとそちらにパスをだす
かなり強烈なパスだ。流石兄に二人がかりで行っていたので、弟はノーマークになっていた。
兄者はそこを狙っていたのだ。
(´<_` )「よし、ナイスパスだ!兄者!覚悟しろ!」
弟がシュートの体制に入る。ここで止められるかは俺次第・・
235 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:24:22 ID:kp0xpNVb
俺の手はボールに触れる。だが前には落とせない。
自分でもそのボールはどこにいったのかは分からなかった。
「ピッピッ!!!」
ちっ・・入ったか。こんなに簡単にやられるとは・・
ぃょぅばかりに気をとらて、流石兄弟に警戒がいってなかったことを後悔した。
( ^ω^)「祐!!気にするなお!まだ一本だお!」
・・くそっ。
しかしそのシュートから、試合の展開を相手に握られてしまう。
<`∀´>「余裕だニダ!!」
(=゚ω゚)ノ「甘いょぅ!!」
他の二人にも簡単に決められる。二つとも取れるボールだったのに・・
その後も失策を繰り返し、前半は五対十とリードされたまま終了する。
( ^ω^)「祐・・どうしたんだお?調子悪いお」
いや、調子が悪いんじゃない・・。一度の失敗に引きずられてる。
( ^ω^)「一番最初の失敗なんてきにするなお。人間、誰でも一失敗するお
必ず追いつくから心配するなお」
ありがとう・・少し気が楽になった。だけど・・次失敗したら同じになる・・
(*゚ー゚)「祐君、ちょっと」
しぃ先生に呼ばれた。行ってみよう。
236 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:26:57 ID:kp0xpNVb
(´−`)「なんでしょうか?」
(*゚ー゚)「あなた・・最初の失敗を引きずってるんでしょ?」
(;´−`)「・・・・・」
全てお見通しって訳か・・
(*゚ー゚)「一度の失敗なんて仕方ないのよ。確かに後悔することも大事だけど、
今は勝つことが最優先なのよ。あなた一人の為に負ける訳にはいかないの」
(;´−`)「!!!」
(*゚ー゚)「・・分かったら早く切り替えなさい。チームに迷惑かけないようにね」
・・そうだな。俺一人のせいで負ける訳にはいかない!!ふぅ、楽になった。
( ^ω^)「あっ、祐、大丈夫かお?」
(´−`)「うん、大丈夫。俺一人のせいで負けるわけにはいかないよな」
( ^ω^)「失敗なんて恐れずに前向きにいくお!
さ、後半始まるお。頑張ろうだお!」
必ず逆転してくれるって信じてる。だから俺もやるべきことをやらなきゃな・・
後半戦が幕を開ける。必ず勝つぞ・・クー!!
237 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:27:50 ID:kp0xpNVb
('A`)「・・・僕が出来る事、それは一つ、あの技を使う・・」
対コッチコーチの時に使ったあの技・・
今まで一度も使っていなかった。だけど今は状況が状況だ。やるしかない。
ドクオは初め、自分の体を精一杯大きく見せ、敵陣へ向かっていく。
(=゚ω゚)ノ「させないょぅ!!」
ぃょぅが前に出てくる。ぃょぅはドクオと同じくらいの体格だ。成功するか分からない。
でも、やるしかない。多分ドクオはそう思っているはずだ。
('A`)「皆頑張ってるのに・・僕だけ、やらないわけにはいかない!!」
ぃょぅはもう目の前に居る。
(=゚ω゚)ノ「甘いょぅ!!それじゃ抜けないょぅ!!」
ぃょぅはドクオが何を仕掛けたいのか、全く分かってないみたいだ。
('A`)「今だ!!!」
ドクオは自分の体を精一杯小さくする。
(=゚ω゚)ノ「!!消えた!?」
ぃょぅは一瞬ドクオのことを見失う。これはいける・・!!
238 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:28:31 ID:kp0xpNVb
('A`)「うっ・・・!!」
ドクオはぃょぅにしがみつかれ、6メーターライン近くに倒れる。
かなり危険なプレーだった。カードはでてもおかしくない。
審判「君、イエローカード!!二分間退場!」
(=゚ω゚)ノ「!退場!?イエローは分かるけど、退場は理解できないょぅ!!」
ぃょぅは必死に訴える。そりゃそうだ、ぃょぅが二分間といっても退場したら一人人数が減り
さらにチームの柱も消えることになる。
ちなみにイエローはチーム合計2(3?)枚でると、次のカードから退場になる。
だがこのプレーはまだ一枚目だが退場。どれだけ危険なプレーかというのを物語っている。
だが、決まった判定が覆される事は無い。
ぃょぅは二分間退場。こちらには、PTが与えられた。
さて・・誰が打つのかな?
(´・ω・`)「僕が行こう。試してみたい事もあるし」
誰も文句は無い。ショボンならやってくれるはず。試したい事っつえのが何かわからないけど・・大丈夫だろう
ショボンが打つ場所に立つ。
239 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:29:16 ID:kp0xpNVb
(´・ω・`)「あの時の練習に教えてもらった事・・手首の使い方」
ショボンはどうやら、謎のおっさんに教えてもらっていた事を思い出す。
手首の使い方・・・フェイント・・・これさえ上手くいけば決められる・・。
ショボンは考えをまとめる。そして。静かに合図を待っている。
かなり落ち着いている。必ず決められる・・
決めた時の自分を頭の中にイメージする・・よし、いける!
「ピーッ!」
合図だ!!ショボンは一体どうでるのだろうか・・?
笛がなってから一秒・・まだショボンは動かない。と次の瞬間。
シュートモーションに入る!打つのか・・!ショボン!
だがそのコースはキーパーが飛ぼうとしてた方向らしい。
まずい、キーパーは動きだしている。
(´・ω・`)「・・甘い、僕が狙ってたのは君の動きさ」
フェイントだ。多分あれは俺でも引っかかる見事なフェイントだ。さすがはショボン・・
キーパーはすでに反応してしまっている。
文句のつけようのないシュートがゴールをわる。俺らは歓声を上げた。
240 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:30:35 ID:kp0xpNVb
「ナイスシュートショボン!!」
「お前、やるなあ!!」
皆から賞賛の声を受ける。ショボンは軽く頬を赤くしながら
(´・ω・`)「・・そんなことないよ」
というのが精一杯みたいだった。
このプレーが起爆剤となり、俺らは勢いに乗る。
相手の攻撃を全て見切り、俺の調子も元に戻っていた。
残り五分のところでようやく逆転に成功できた。だがまだ、油断しちゃいけないな・・
だが、チャンスはピンチへと姿を変えてしまう。
どうやら、相手側は本来の動きを取り戻し、また攻めてきた。
あっという間に一点差に詰め寄られ、残りは一分。
(;^ω^)「しまったお!!」
ブーンはかなり決まりやすい角度からのサイドシュートを外してしまった。
(;^ω^)「マズイお!!」
ダッシュでディフェンスに戻ってくる。残り時間も少ない。
ここで入れられたら、PT戦になる・・だが、流れから行って、ここで止めて勝たないと、
完全に流れを持ってかれて、負けは確定したようなもんだ。
ここは今日ミスした分、俺がなんとかしないとな・・
241 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:31:13 ID:kp0xpNVb
・・やはりここはキャプテンであり、信頼のあるぃょぅに打たせてくる・・
これはよく分からないが、確証があった。打ってくるのは絶対にぃょぅだ・・
パスが回されている。残り時間も少ない。
一度、流石兄弟が仕掛けようとしていたが、ディフェンスに阻まれ仕切り直しになる。
来い・・ぃょぅ、必ずお前がうってくるはずだ。勝負だ!!
再びパスが回される。どうやら敵も慌てていて、小さなミスが目立つ。
審判が手を上げると同時に、ラスト三十秒の声があがった。
ここでついにぃょぅにパスが回される。でも何故かぃょぅはシュートを打つかどうかためらっている。
何故だ・・何故ここでためらう必要がある?お前しかいないんだぞ・・?
(; ´_ゝ`)「ぃょぅ、打て!!ここで打てるのはお前しかいない!!
頼む!決めてくれ!!」
(´<_` ; )「そうだ、お前しかいない!!チームの命運はお前にかかってるんだ!」
それでもぃょぅはシュートをためらう。なんでなんだ!?
242 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:34:58 ID:kp0xpNVb
<;`∀´>「なんでためらうニダ!!頼む、打ってくれニダ!!」
わかってるょぅ。でもここで俺が外したら・・チームが負けるょぅ・・。
俺にはそれだけの覚悟が・・ないょぅ。
(; ´_ゝ`)「お前はこのチームのキャプテンだろ!?
皆をまとめるキャプテンなんだろ!?
だったらこれくらい平気だろ!シャキっとしろよ!!」
!!・・でも・・
(´<_` ; )「キャプテンがそんなんじゃダメだ!
ここでやらなきゃ絶対後悔する!外してもいいから打て!
俺らは何も攻めたりしない!チームだろ!?」
そうだぃょぅ。だけど・・
時は戻り、中学三年の最後の試合。
ツーアウト三塁。最終回、ここで押さえれば俺らの勝ちだ。
頼む、ぃょぅ・・
(=゚ω゚)ノ「これで・・終わりだょぅ!」
ぃょぅが振りかぶって、投げる。だがその球はど真ん中近くに投げられた。
(=゚ω゚)ノ「!!!!」
カキーン!!レフトオーバー!!ランナーは余裕でホームに帰ってきた。
あと一人で勝ちだった・・あと一人押さえてれば・・
この試合は結局負けてしまい、俺らは引退となったょぅ。
悔やんでも悔やみ切れない結果となった。
243 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:36:34 ID:kp0xpNVb
この試合があって、ぃょぅは推薦を全て蹴り、ラウンジ高校への進学を決めた。
何故左に持ち替えてたかって?それは祐に悟られないためだ。
肘を壊したと思われれば、攻められることもない。
こんな経験があって、ぃょぅはこういう寸前に弱くなってしまっていた。
ダメだ・・打てない・・ごめんだょぅ・・皆。
<;`∀´>「見損なったニダ!なんでやる前から諦めるニダ!!
そんなんじゃ何も変わんないニダ!!」
!!確かにそうだょぅ、ダメ元でもやってみなきゃだめだょぅ!!
何かやらなきゃ、何も変わらないょぅ!!
・・ん?ぃょぅの目つきが変わった・・あいつ打ってくる!!
(=゚ω゚)ノ「祐、勝負だょぅ!!!」
ぃょぅはそういうと、自分の限界シュートをゴールに打ち込んできた!!
俺はこれを止めなきゃ・・勝てない!!
そんなプレッシャーに負けそうになる。
でも・・やらなきゃ!俺が止めなきゃ!誰がやるんだ!?
244 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:38:14 ID:kp0xpNVb
・・ん?ぃょぅの目つきが変わった・・あいつ打ってくる!!
(=゚ω゚)ノ「祐、勝負だょぅ!!!」
ぃょぅはそういうと、自分の限界シュートをゴールに打ち込んできた!!
俺はこれを止めなきゃ・・勝てない!!
そんなプレッシャーに負けそうになる。
でも・・やらなきゃ!俺が止めなきゃ!誰がやるんだ!?
さすがにぃょぅのシュートは速い。しかも正確でしっかり角を狙ってきたシュートだ。
(;´−`)「くっ!!うわああああああ!!]
俺は思い切り、地面を蹴りボールへ向かっていく。
ぃょぅか・・それとも俺か・・?
くそっ!届け届け届け!!!!届いてくれ!!!
そんな俺の願いも虚しく、ボールは俺の横を通過していった。
・・終わった。ここで終わりなのか。
PT戦でも俺はもう止められるはずはない。こんな状態じゃ・・
ごめんよ、皆、ごめんよ、クー・・約束、守れなかった。
「ガァァァァァァァン!!!!」
!!
いつもとはまるで違う、凄い轟音がする。
もしや!!と思い俺はポストの方へ目をむける。
どうやらハンドの神様は最後に俺の味方をしてくれたみたいだ。
ぃょぅのシュートはギリギリ、ポストにはじかれていた。
245 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/28(火) 19:39:39 ID:kp0xpNVb
ん・・ぃょぅがこっちにやってくる。
(=;ω;)ノ「ゆ、祐。つ、つぎやる時はぜ、絶対まけないょぅ・・」
ぃょぅが声をしゃくらせながら俺に話し掛けた。こんなぃょぅ見るのは初めてだ・・
(´−`)「おれらも負ける気は無いよ。今日はいい勝負だった。ありがとう」
俺はぃょぅと握手を交わした。ぃょぅはまだ泣き止まずに去っていった。
・・よし。次も頑張ろう。ぃょぅ達の分まで・・
その後、皆はすぐに片付けをし、すぐに解散した。
ブーン曰く、早く疲れをとるお!!ということらしい。
すぐに試合だもんな・・
家に帰って、クーに。
「今日勝ったよ。危なかったけどね」
と勝利報告しておいた。
「安心したよ。報告が遅いから、落ち込んで報告できないのかと思ってたよ。
今日は早く休めよ」
「それはクーもだよw 早く風邪治してね」
数通メールを繰り返し、寝ることにした。
次の相手はまだわからないけど、勝つからな・
そう自分で誓いベットに入った。必ず・・優勝するぞ
第九話 最大のライバル 完
( ^ω^)優勝期待だお
247 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/11/30(木) 02:27:45 ID:jeUXvfM9
あぁ・・こうして始めの方をみてると、祐がなぁ、目立ちすぎで失敗だ。
続きは暇のあるときはりますね。
248 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:41:11 ID:+lA2oCjO
第十話 決勝戦
ラウンジ高校に勝った俺らは、その後名無し高校、ガチホモ高校を破り、
決勝まで駒を進めた。ニュウソク、ラウンジと隠れた強豪を打ち破った俺らにとって、
他の高校なんて敵じゃなかった。それだけ勢いに乗っていた。
そして今日当たるは、二張大学付属高校。
ここは私立で、ここらへんでスポーツ、学力の成績は一番。
向かう所敵なしの高校だ。その名は全国に響き渡ってる。
ハンドは強いのかはしらないけど・・
249 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:42:13 ID:+lA2oCjO
・・キセントリック!!エキセン・・ピッ
んん・・?よく分からない夢を見た。なんで説明なんてしてたんだ?
まあいい、今日は決勝戦だ。気を引き締めていかないとな・・
あ、ちなみに今日の高校の読みは、にちゃんと読む。
決勝もうちでやる事になった。ラッキーだね。ホームなら有利に展開を進められるよ。
とりあえず急いで準備して早めに行こう。ショボンに何されるかわからないからな・・
250 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:42:58 ID:+lA2oCjO
準備完了して、急いでしたに降りる事にした。
今日はもう夏休みも終わりかけの頃。ちゃんと宿題、課題はやってある。
そこらへんは問題ない。心配なのはブーンだな・・
部長だけど、学力は部でビリときたもんだ。困るよキャプテン・・
クーは名無し高校の時に風邪から復活して、マネさんの仕事頑張っていた。
早く治ってホントに安心した。これでクーの顔が見れる。嬉しい限りだ。
ん・・母親がコッチみてる。こっちみんな。
カーチャン「女の子のこと、考えるのはいいけどね。
早く彼女作って紹介しなさいよ。出来て黙ってたらぶっとばすからね?」
・・カーチャン、最近恐いよ・・
カーチャン「じゃあ試合頑張ってきなさい?今日勝てば優勝でしょ?
必ず勝ちなさい。カーチャン見に行きたいんだけど忙しくてね・・」
なんか、見られるのも恥ずかしいので、ホッとした。
よし・・頑張るぞ!自転車に乗って、学校に向かう。
251 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:44:03 ID:+lA2oCjO
学校に行く途中、ブーンにあって一緒に学校に行ってる。
ブーンは今日ツンよりも早く出てきたらしい。あいつもショボンの存在が気になるから。という事だった
やっぱ同じだよね・・
(^ω^)「今日勝ったら優勝だお!僕らの最強街道まっしぐらが始まるお!」
な〜に房臭いこと言ってんだか。こいつは・・
(;´−`)「・・まあな。今日は確実に勝とうな。かっこいいプレーとかいらないからな」
(^ω^)「大丈夫だお!今日はブーンの必殺技が炸裂するお!だから必ず勝つお!」
・・結構ぶっ飛んだこと言ってるけどいいか。やる気はあるんだし。
(^ω^)「祐・・?祐!!どうしたんだお?ボーッとして
おにゃのこのことでもかんがえてたのかお?フヒヒ」
この笑い方キモいんだよなぁ。いつもは普通なのに、女の子関連になると絶対こうなるんだよな。
良く考えたら、俺はブーンのおかげでハンドボールを始めたんだよね。
(´−`)「ブーン、ありがとな」
俺はそういうと、なんか恥ずかしくなった。だから、チャリのスピードを上げた。
(;^ω^)「あ、祐!まつお!!」
・・今日は勝てる!そんな感じがしてきたよ。
252 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:46:43 ID:+lA2oCjO
学校に到着した。今日は早めにきたから、いつもより静かだな。
(;^ω^)「フー・・だお。祐、チャリこぐの速すぎだお」
(´−`)「あぁ、ごめんな?でも遅刻したらマズイじゃん」
明らかに照れ隠しの、ありえない理由を挙げるとブーンは・・
(;^ω^)「?今日の祐はどこか変だお。」
(´−`)「俺はいつも変だからきにすんな」
とりあえず、部室のカギを取って、部室を開ける。
今日は一番乗りだ。ショボになんかされなくてすむよ。
数分後、部室の扉が開く。
ξ゚ー゚)ξ「おはよー!!あら、あんた達珍しく早いわね」
(*^ω^)「キャー!ツン変態だお!僕が着替えてる時にはいっt・・うぐッ!」
ブーンは軽く腹を殴られた。
ξ#゚听)ξ「・・誰もあんたの着替えなんて見たいと思わないわよ」
(;^ω^)「うぅ・・軽い冗談ですお。ごめんなさいお」
全く・・朝から夫婦喧嘩もいいとこですね。あなた達。
253 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:53:50 ID:+lA2oCjO
ξ゚ー゚)ξ「祐、他のみんなはまだなの?」
(´−`)「うん、今日は俺らが一番乗りだよ。
この前一番最後だったからね、早めにきたんだ」
ξ゚ー゚)ξ「フーン・・ブーンと祐にしてはいい心がけじゃない
これからも早く来なさいよ?」
今までわるうござんした・・これからは早く来ます。必ず・・
(´・ω・`)「やあ。おっ、祐とブーン、珍しく早いじゃないか」
おっ、噂のショボが来た。今日は文句なしだよね?
(´・ω・`)「うん、今日は上出来だね。これからそれを続けてくれ。
それでこそキャプテン、副キャプテンだね。あ、プギャーが来てないな。
あいつは・・ウフフフフ」
ゾクゾクゾク!!嫌な寒気だ・・いつもよりも数倍。プギャー、早く来ないと・・ヤバイって。
とりあえずメール送っとく。
「早く来い。ショボンに掘られんぞ」
これで、プギャーは速攻で来る!!問題ない!今日も安心して過ごせるよ・・
ん・・?誰か来たよ。
254 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:55:12 ID:+lA2oCjO
|┃≡
|┃≡
ガラッ.|┃≡
.______|(;^Д^) < 遅くなってすいませんプギャー!!!!
| と l,)
______.|┃ノーJ_
プギャー・・俺がメールしてから五分とたたずにやってきた。
(´・ω・`)「プギャーか・・まあ今日のところは許してあげる。
次から気をつけてね」
(;^Д^)「ハイ、ハイ!!!!すいません!!!」
流石に必死だな・・当たり前だ。俺も必死になるもんよ。
ん、プギャーが俺の方へやってくる。
(;^Д^) 「知らせてくれてありがとう・・」
凄い切実にお礼言ってきた。珍しいな・・まあ、アレがかかってりゃあな。
255 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:55:56 ID:+lA2oCjO
他の皆も集まり始めていた。ん〜クーがまだ来てない。
なにしてんのかな?また風邪引いたとかじゃないよね?
とりあえず準備は終わった。みんながグランドに出ようとしたとき・・
|┃≡
|┃≡
ガラッ.|┃≡
.______|川 ゚ -゚)
| と l,)
______.|┃ノーJ_
256 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:56:58 ID:+lA2oCjO
クーだ。何も言わずに部室に入ってきた。
さすがクー・・度胸あるなぁ。
クーは速攻で準備を終わらせて、
川 ゚ -゚) 「さあ、グランドにでようか」
・・ある意味スゲー。
皆はすぐグランドにでて、準備を始める事にした。
相手はあの二張。例え、無名のハンド部でも二張のハンド部。
油断するわけにはいかない。必ず勝って優勝するからな・・
今日はコート数が少ない。準備はすぐに終わった。
(^ω^)「じゃあ、まだ時間あるから、各自でアップしてくれお!
体温まり次第ボール使った練習を始めるお!」
俺はストレッチを重点的にやった。怪我する訳には行かないからね。
ん・・?クーが俺に話し掛けてきた。
川 ゚ -゚) 「今日の調子はどうだ?」
(´−`)「ん〜まだなんとも言えないかな。多分いけるよ」
川 ゚ -゚) 「そうか、今日の試合はきっとキーパーが大事になる
頑張ってくれ」
ありがとうクー。俺はその言葉で更にやる気がでた。
必ず勝って優勝だ・・!ん、皆アップし終わったみたいだな。
257 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:58:01 ID:+lA2oCjO
うん、皆ロングシュートうまくなってるね。
これなら何とかなるかもね・・
おっ、二張高校の奴らが来たみたいだ
どんな奴らかな・・
俺らは彼らを見たとき、言葉を失った。
( ・ω・)
ノ'⌒` ´⌒ヽ
( ,、 ゚ 人 ゚ノ'ヽ
/( ノヽ ミ 仝ミ/>' 〉
\`ξ~~~~~~~ヽ´
|__/__|
( , ノ( 、 ノ
| / | /
(__) (__)
まさにこんな感じの奴らがいっぱいですよ・・
258 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:58:40 ID:+lA2oCjO
とりあえず、シュート練習が終わり、しぃ先生から集合がかかる
(*゚ー゚)「スタメン発表するよっ!!今日勝てば優勝だからがんばってね!」
おっ、しぃ先生も気合充分だな。
(*゚ー゚)「マッチョが何よ!あなた達はこれまで頑張ってきてるわ!
まけるはずないのっ!」
ちょっと暴走気味だけどいいか・・
サイド( ^ω^) 45(´・ω・`) センター(^Д^) 逆45('A`)
逆サイド(゚∀゚) ポスト(^∀^) キーパー(´−`)
最近、スタメン発表するのが意味ないような気がするけど、気にしないでおこう。
259 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:59:14 ID:+lA2oCjO
ブーンの思考回路
今日は勝つんだお!マッチョがなんだお!ガタイがなんだお!
僕たちの敵じゃないお!
皆も、モチベーション高いみたいだから問題ないお!!
あ〜早く試合したいお!楽しみだお!!
ブーンはどうやらやる気満々みたいだ。
俺はその姿からブーンの様子を察知した。
今日勝てれば、ブーンもキャプテンとしての自信が更にでるだろう。
ん・・?相手にブーンに似てる奴がいる。
< ^ω^>
顔が妙に角張ったブーンって感じだな・・
体格はまるで違うけど・・
プレーは見ないことにした。見ると自信がなくなる気がするから。
260 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 15:59:57 ID:+lA2oCjO
< ^ω^>
顔が妙に角張ったブーンって感じだな・・
体格はまるで違うけど・・
プレーは見ないことにした。見ると自信がなくなる気がするから。
とりあえず試合まで、気持ちを集中させるか・・
ふー・・瞑想ってちょっといいかも。ハマる〜
ん・・目の前に誰かいる。目を開けてみようかな。
川 ゚ -゚) 「何してるんだ?」
クーが俺の顔を覗き込んできた。うわっ、近い・・俺は思わず顔を赤面させる。
(*´−`) 「あっ、め、瞑想をちょっとね・・」
川 ゚ -゚) 「効果あるのか?まあ頑張れよ」
(*´−`) 「うううう、うん。あ、ありがとう」
ヤベェ、動揺しまくってる。絶対顔赤くなってるよ。ばれてなきゃいいな・・
その姿を見てブーンが近くに来た。
261 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:00:37 ID:+lA2oCjO
( *^ω^)「ハハーン・・祐はクーがすきなのかお?」
小声で俺にそういってきた。
(*´−`) 「そっ、そんなこと・・」
( *^ω^)「そんな動揺しなくてもいいお、頑張るお。応援するお!!」
(´−`) 「・・・・・うん」
あ〜あ・・バレた・・。まあいいか、その内話す気でいたし。
それよりも今は試合に集中しなきゃな・・
ガチムチな奴らが集合してる、先生までガチムチだ。
スゲー高校・・あの体、羨ましいな。
川 ゚ -゚) 「私はあんなのタイプじゃないがな」
ξ゚听)ξ「そうね、私もタイプじゃないわ」
女性陣からの反応はイマイチだった。かわいそうに・・
そういや、あそこのマネージャーは・・?ちょっと探してみた。
^>ω<^
いた。可愛い顔してるけど・・男だ。残念・・
さて、そろそろ試合だ。切り替えなきゃな!
262 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:01:14 ID:+lA2oCjO
( ^ω^)「今日の相手はマッチョばっかだお!!
捕まらないようにきをつけるお!素早さで勝負するんだお!」
恒例の最終ミーティングだ。ブーンは珍しく適切なアドバイスしてる。
(゚∀゚)「じゃあブーンいつもの頼む!」
( ^ω^)「わかったお!」
( ^ω^)「それじゃあ・・いくおー!!!!!」
一同「ワァァァァァァァ!!」
今日は皆、いつもより元気だね!さあ、いくぞ!!
そういやぁ・・あのガチムチと相手のマネさん、どことなく似てる・・
兄弟かな?まあ今はそんなことどうでもいい。
相手からの攻撃でゲームはスタートした。
・・トロトロパス回ししてるなあ。パスカットを狙っているのか、プギャーが浮きながらディフェンスしてる。
マッチョはのろま・・?
そしてプギャーは相手に一瞬のスキを見つける。
(^Д^)「今だ!!!」
263 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:01:45 ID:+lA2oCjO
(^Д^)「もらった!!!」
プギャーが一人で走りだす。マッチョ達は
「しまった!」という顔をしてプギャーを追いかける。
だが足が遅い。ドスドスした感じの走り方で、とてもプギャーには追いつけなかった。
(^Д^)「もらった!」
プギャーとキーパーは1対1になるも、プギャーはキーパーの弱点を一発で見切る。
足元に思い切りシュートを打った。キーパーも鈍いのか、ボールに反応しきれずに
あっさりとゴールになった。
(^Д^)9m「なんだこいつら・・プギャー!!!!」
キーパーは怒り心頭だ。プギャーは相手を怒らすのが得意みたいだね。
264 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:03:23 ID:+lA2oCjO
その後、プギャーは何度もパスカットを成功させ、どんどん得点を重ねていく。
なんだ、表紙抜けだな・・
<;^ω^> 「ハァハァ」
もう疲れてる。疲れんの早すぎだろ・・
俺の考えは確信に近くなってきた・・もしかしてこいつら・・
(*゚ー゚)「タイムアウト!」
前半十分の時点でしぃ先生がタイムアウトを使う。話す内容は何となくわかるけど・・
(*゚ー゚)「彼ら・・とても決勝まで上がって来れるような実力校じゃないわ・・
明らかに、弱いもの・・
彼らに絶望を感じさせるくらい攻め続けなさい!」
しぃ先生のその言葉、プレーヤーにとっては、死ね!といってるようなもんである。
( ^ω^)「わかりましたお!皆!彼らをボコボコにするお!」
一同「オッケイ!!!!!」
ブーンはそんなことを言われてもキャプテンらしくみんなをまとめていた。
タイムアウトが終わる。今日は俺の出番、少なそうだな・・
タイムアウトの後、プレーヤーは終始攻め続けた。
あれよあれよと得点を重ねていく。
なんでこいつらが出てきたんだ・・?ホントに。
でもブーンは・・
( #^ω^)「痛いお!」
( #ω^)「痛いお・・!」
( ##ω;)「痛いお・・・」
相手チームから、捕まり続け、ボロボロになっていた。
265 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:03:54 ID:+lA2oCjO
後半も終始プレーヤーたちは攻めに攻め続けた。
もうあちらのチームは息消沈、唯一入ったのは、
一番マッチョが打った一本だけである。
・・今までで一番楽勝な試合っぽいな。
人間やっぱ体格だけで決まるもんじゃないよね。
少し自信がついた。現にこのマッチョチームをKOしようとしてるしね。
266 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:04:35 ID:+lA2oCjO
残り一分・・俺は今日完全に暇になった。
なぜかって?全くシュートが来ないから。
あ〜あ・・あくびが出ちゃうよ。決勝戦とは思えない。
野球部とは天と地の差だな・・
あ、残り一分だ。俺らの攻めだけで終わるんd・・
あれ?相手が速攻してきてるよ。最後の見せ場到来!!
( ^ω^)「祐、最後はかっこよく決めてお!」
任せとけ!!
相手は初心者丸出しの構えでゴールに向かって打ってきた。
焦ってるらしく、ギリギリまで近くにこなかったので、止めるのはかなり簡単だった。
(´−`) 「ラスト!速攻!!」
俺はボールを思い切り前にだす。マッチョ達はもう体力がなくなってる。
あっさり速攻のパスも通り、簡単にゴールを決めた。
ピッピー!!試合終了!!
俺らはなんと32対1という大差でこの試合をしめくくったのだった。
267 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:05:54 ID:+lA2oCjO
「ありがとうございました!!!」
(*´・ω・`)「さあ、あなたの名前を教えてもらおうか・・ハァハァ
もうこうなるとショボンはだめだ。とりあえず名前を言ってもらわないと・・
< ^ω^> 「サムソンだを・・それじゃあさらばだを・・」
この大差で負けて、相当がっくりしてるみたいだ。
なんでこいつらが上がってきたのか、調べてもらおう・・。
俺らはついにやったんだ!小さな地区大会だけど優勝したぞ!!
( *^ω^)「やったお!優勝だお!」
ブーンはとても喜んでいた。
( *;ω;)「おっおっおっ・・ようやく結果がでたお。
皆のおかげでここまでこれたんだお・・」
あぁ〜うれし泣きしちゃってさ〜
ξつー゚)ξ「グスッ」
そこにはもらい泣きしてる人がいて・・たまらんね、この空気。
(´−`) 「バカ!その涙はまだ取っとけって!」
(゚∀゚)「そうだよ、この先まだ、県大会があるじゃない」
(^Д^)「なくのはまだ早い!プギャー!!」
( *;ω;)「そうだったお・・」
( *つω;)
( ^ω^)「よし!でも今日は皆でお祝いだお!!!」
そうこなくっちゃ!!!
268 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/01(金) 16:06:55 ID:+lA2oCjO
皆で受賞式に出た後、カラオケとか、色んな場所にいって楽しんだ。
どうやら、二張高校は、ハンドで試合に出るのは初めてだったらしく、
試合の登録にいったとき、
「あの二張高校かい!こりゃ大変だ!」
みたいなことになって、最初から決勝のシードになってたらしかった。
・・下手に有名だと大変だよね。
・・もう夜か。皆でどれだけ騒いだんだろうな。
あう・・頭がガンガンする。
もう帰らないと・・いや、その前にクーに言う事がある。
帰り道、皆と別れた後、クーとこっそり会っていた。
今日気が付いたこと・・俺はクーのことが好き。
その感情が分かってしまったから、もう耐える事は出来ない。
(´−`) 「・・話が、あるんだ」
第十話 決勝戦 完
269 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 12:56:09 ID:aA3lZ874
第11話 覚悟
こんな夜は全てをなげだしても、君に会いたい。
会えたら何を話そう・・?
って今は目の前にいるんだけどね。
川 ゚ -゚) 「今日の試合、本当におめでとうだったな。
感動したよ」
(´−`) 「俺もだよ。中学の頃、優勝とか体験してなかったから」
川 ゚ -゚) 「これからもこの調子でいけるといいな
・・ところで話とは何なんだ?」
キーター・・よし、言うぞ。言うぞ・・
270 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 12:56:39 ID:aA3lZ874
(´−`) 「・・クー、俺らが初めて話した時、覚えてる?」
川 ゚ -゚) 「あぁ、覚えてるよ。祐、なんか緊張してたな」
(´−`) 「うん、俺、女の子と話したこと、あんまりなかったから・・
でも、理由はそれだけじゃない」
・・沈黙が流れる。俺、こういうの初めてだから耐えられないよ。
川 ゚ -゚) 「・・他の理由とは?」
(´−`) 「その時は良くわからなった。だけどなんか胸の奥が
キュンってなるって言うか・・良く分からないけど・・」
(´−`) 「きっと、その時からもう、この感情は生まれてたんだとおもう」
・・しばしの沈黙。俺は、なかなか次の言葉が言い出せない。
・・・かれこれ、もう沈黙が続いて五分程経つだろうか。
俺の意気地なし!なんでここから先の言葉が言えない?
クーはその間、黙って俺の方を向き、待っててくれた。
だけど、そのくっきりした目を見ると、何故か言いたいことは心の奥底に隠れてしまう。
・・ちくしょう、ちくしょう、俺の意気地なし。
この言葉を一体何度頭の中で繰り返しただろうか。
まるで、待ちくたびれたかのように、クーが口を開く。
271 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 12:57:46 ID:aA3lZ874
川 ゚ -゚) 「言いたい事があるなら・・はっきり言ったらどうだ?
男の子だろう・・?」
俺はその言葉でハッとする。そうだ、女の子を待たせちゃいけない・・
俺は立派な男だから・・
(´−`) 「お、俺は・・」
川 ゚ -゚) 「俺は・・・?」
(´−`) 「お、俺は・・クーのことが・・」
その先の言葉がどうしても出てこない。
女の子を待たせちゃいけない・・いけないのに。
俺は何やってんのかな・・もう言うしかない。
(´−`) 「おおお、俺は、クーの事が・・好きです」
言ってしまった・・もう戻れない。
その時の俺にはその後の沈黙がとても長く感じられた。
・・一体何分の間だったんだろうか。
俺はその間ずっと、なんて大それた事をしたんだろうと思ってた。
でも不思議と後悔はしていない。
もしダメでも、これからもきっと仲良くやっていける・・
だからそんなに心配する必要ないって・・
でも体は正直だ。ずっと心臓がドキドキしてる。
クーが静かに口を開いた。
272 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 12:58:32 ID:aA3lZ874
川 ゚ -゚) 「その言葉・・嬉しいよ。
でも祐、お前に私を受け入れる覚悟はあるのか?」
一瞬、何のことかわからなかった。
そんな覚悟、あるからこんな事を言ったんだ。
でも不思議とその言葉は俺の口からは出てくれない。
何故だ・・何故言えない?何故一言「大丈夫」って言えない?
川 ゚ -゚) 「ふう・・じゃあ私の話をするとしようか
他人に聞かせるのは初めてだな・・」
クー 幼少期
私の親父は、ギャンブルとか賭け事、お酒が大好きで・・
私と母親はまるでどうでもいいという態度をいつもとっていた。
「酒もってこい!酒!」
「もうウチにはそんなお金残ってないのよ・・」
「うるせえ!もうこんな家出て行くからな!離婚だ離婚!」
・・そういうと父親は家から出て行き、二度と帰ってこなかった。
私は母親との二人暮しになった。その頃からだろうか。あまり笑わなくなったのは。
273 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 12:59:13 ID:aA3lZ874
「クーちゃん・・ごめんね。お母さんが不甲斐ないばっかりに・・」
お母さんは何も悪くない・・。悪いのはあのお父さんじゃないの・・?
なんでお母さんが泣くの・・?
私まで悲しくなっちゃうよぉ・・。
母親はこの頃から、働き出した。でも、当時はまだまだ女性差別の残ってる時代。
かなり苦労してたみたいで、いつも疲れていた。
私は私で、小学校に進学したけど、両親の問題もあってか、
どんどん暗い性格になっていた。
友達なんて自分から作れない。心から笑えない・・
時にはいじめのターゲットにもなったりした。
なんで私がこんなに不幸にならなきゃいけないの・・?
・・私は何故生きてるんだろう?こう思う時もよくあった。
274 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 12:59:52 ID:aA3lZ874
結局小学校では何一ついい事なく卒業したんだ。
そして私は中学校に入学した。
全く期待なんてしていない。まだあのつまらない生活が待ってるんだろう・・
こんな性格が嫌いで、死にたくなった
そんな時だった・・あの子が話し掛けてくれたのは
「同じクラスなんだ〜ヨロシクね」
この子のおかげで私の人生は変わった・・
この子のおかげで、私は笑う事を思い出した。
楽しいこと、悲しい事、ドキドキする事、そして恋愛・・
中学で今までできなかった事が出来る様になった。
毎日が楽しみになった。それまでの暗い日々が嘘のようだったんだ。
その子とは三年間ずっと仲良くした。喧嘩もしたけれど・・
それでもその子との生活は大切な思い出だ。
今は学校が違うけど時々遊んだりしてる・・
275 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 13:01:05 ID:aA3lZ874
川 ;-;) 「それでも・・昔のことを思い出すと辛くなる。
こんな心の傷を持つ私を受け入れる覚悟があるのか・・?」
クーはいつのまにか泣いていた。
今の俺にできる事。それは・・
俺は・・俺は・・いつの間にかクーを抱きしめていた。
川 ;-;) 「!」
(つ−`) 「グスッ・・そのくらいの覚悟、あるからこうして告白したんだよ
過去にどんなことがあってもクーはクーだよ。
そんなクーを俺は好きになった・・絶対・・後悔させないから」
川 ; -;) 「祐・・」
(つ−`)「だから・・俺と付き合ってくれ。絶対、絶対に後悔させないから」
俺がそういうとクーは静かに頷いた。
そして、静かに目を閉じた。
俺はその気持ちにこたえるように、ゆっくりとキスをする・・
このとき誓った。クーを必ず幸せにする。と・・
もう夜も遅い、俺はクーの家までクーを送っていった。
川 ゚ -゚) 「今日はありがとう。気をつけて帰れよ」
もういつものクーだ。安心した
(´−`) 「うん、それじゃあ明日ね」
そういって俺は家に帰った。星が・・綺麗だったな
276 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/02(土) 13:03:06 ID:aA3lZ874
一方、他の所では・・
('A`)「す、スキです!突き合ってください!!」
・・ドクオが誰に告白したか、それは皆さんの想像にお任せするとしよう。
そろそろ夏休みも終わる。
そこには、自分の存在を考える、一人の若者がいた。
(;^∀^)「何で俺ってハンド部にいるんだっけか・・?」
貞治である。彼、一応主要メンバーなのに目立ってない。
(;^∀^)「このままハンド部にいて、埋もれるのも嫌だなぁ・・
元々他の部活したかったけど、なんか強制的にいれられたし・・
いい機会かもしれない・・良く考えてみよう」
・・どうやらいい事ばかりが続く訳ではなさそうだ。
彼の真意は一体どこにあるのだろうか。
第11話 覚悟 完
277 :
私事ですが名無しです:2006/12/03(日) 06:25:52 ID:sZMkrhG5
278 :
私事ですが名無しです:2006/12/04(月) 07:00:24 ID:SEudbVUl
279 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 09:33:52 ID:ZjBKfm9P
はい、まとめてもらってたんです〜
いつ言おうか迷いました。申し訳ないです。
まとめサイト見てくれれば話は分かると思うんで、
21話から投下しましょうか??それとも11話から・・
wktkしてくれてありがとうございます!
頑張ります!
280 :
私事ですが名無しです:2006/12/04(月) 12:52:34 ID:SEudbVUl
12の方からがいいです(^O^)
てか言っちゃってスイマセンね(´・ω・`)
281 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:20:02 ID:iSjesNA3
了解です。それじゃ、十二話だけ貼っていきます〜
282 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:21:33 ID:iSjesNA3
第十二話 新学期
I wanna be a VIP star 君w・・・カチ。
ん〜眠いお・・まだ夏休みだお。もう一度寝るお・・。あれ、そしたらなんでアラームなんかかけたんだお?
まあ細かいことは気にしないお・・おやすみだお。
ん、ドアが開く音がするお。こんな朝早くから誰だお・・
まだ夏休みで部活も休みなんだお・・
カーチャン「ブーン!いつまでねてんの!起きなさい!!
今日は新学期が始まる日でしょ!?」
( ^ω^)「え、違うお、今日はまだ休みだお・・」
カーチャン「いつまで寝ぼけてんの!携帯で見れば分かるわよ!」
・・携帯、携帯。あったお!ええと、今日は・・
(;^ω^)「九月一日・・・ヤバイお!今日、新学期じゃないかお!
カーチャンごめんお!今すぐ起きるお!!」
僕は焦ったお。まさか今日が新学期とは予想GUYだお・・
283 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:22:46 ID:iSjesNA3
そういや、僕はいつから肉親からブーンって呼ばれるようになったんだお?
多分ツンが僕を起こしに入ってくるとき、いつもブーンっていうからだお。
僕は急いで準備をして、下に降り朝飯を食べるんだお
( ^ω^)「ハフッ!ハフハフッ!ハムッ!」
カーチャン「きめぇwwwwwwww」
( ^ω^)「ちょwwwwそれじゃ行ってくるお!」
カーチャン「ちょっと!弁当忘れてるわよ!ホントおっちょこちょいね・・」
あっ、そういや今日は部活があるから、弁当必要だったんだお。
ブーンは弁当を貰い、急いで外にでた。
ブーンは自転車に乗ってるとき、考えていた。
・・まさか、祐が付き合い始めるとは意外だお。ちょっと焦ったお。いきなりメールが来て、
「ブーンありがとう。俺クーと付き合う事になった。ブーンのおかげだよ」
なんて来たから僕はベットから転がり落ちたお。
「これからが大事だお、彼女大切にするんだお!」
って返信しておいたお。うん、我ながらあれはファインプレーだったお。
・・僕はどうするべきなんだお。最近悩んでるお。
ツンのこと、スキだけど・・すぐには踏み出せないお。
284 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:23:36 ID:iSjesNA3
まあ、僕は焦ることないお。ゆっくりいくんだお。
おっ、もう学校だお。考えごとしてるとつくの早いお。
今日も一日頑張るお!!!
教室に入ろうとすると、クーと祐が廊下で話してたお。祐が僕にきがついたお。
(´ー`) 「お、おはよう。ブーン」
川 ゚ -゚) 「おはよう」
・・なんか祐が妙にニヤニヤしてて気持ち悪かったお。まあ、いいお。彼女出来ればそんなもんだお。
キーンコーンキーンコーン
あ、早く教室入らないと遅刻だお。
285 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:24:17 ID:iSjesNA3
ξ゚听)ξ「あらっ、おはよう、ブーン」
( ^ω^)「おはようだお」
ツンはいつ見ても可愛いお。思わず見つめてしまったお。
ξ///)ξ「な、なによ。見つめないでよ」
ツンが赤くなってたお。可愛いお。
(*^ω^)「・・・・・」
ξ///)ξ「・・・・」
この状態が十秒くらい続いたお。
ガラッ!僕は思わずその音で目をそちらに移してしまったお。
(´∀`)「皆、おはようモナー。久しぶりだモナー
夏休みは楽しめたモナ?部活に明け暮れた人、バイトに明け暮れた人
さまざまだと思うけど、今日から切り替えて頑張るモナ」
モナー先生、ホントに久しぶりに見たお。
(´∀`)「あ、それと、ハンド部が大会で優勝したみたいじゃないか
おめでとう」
僕らハンド部は思わず赤面してしまったお。
(*^ω^)「あ、ありがとうございますお」
(´∀`)「これからも頑張るモナ!それじゃ、これからLHR始めるモナ!」
今日は退屈な一日になりそうだお・・
286 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:24:57 ID:iSjesNA3
グー・・グー・・グー・・g・・・
(´―`) 「おい、ブーン、起きろ」
(‐ω‐)「もう少しだけ寝かせてお・・」
バシッ!!!
(#^ω^)「痛いお!!祐、何すんだお!!」
(´―`) 「もう放課後だよ。お前、良く寝てたな。
早く弁当食って、部活いくぞ」
もう放課後かお?いつの間にねてたんだお・・まあいいお。早く弁当食うお!
( ^ω^)「ハフッ!ハフハフッ!ハムッ!!」
川 ゚ -゚) ξ゚听)ξ(´―`) 「きめぇwwwwwww」
(^ω^)「ちょwwww今日二回目だお!言われるの・・」
軽くショックだお。おいしそうに食べてるようにみえるはずだお・・
弁当も食べ終わり、皆で軽く雑談をしていた。
祐・・見せ付けてくれるお。僕の前ででデレデレしちゃうなんて・・
ξ#゚听)ξ「・・・・・・」
ツンも明らかに不愉快そうだお。この二人、相当なバカップルになる可能性があるお・・
287 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:25:48 ID:iSjesNA3
(´―`) 「ん・・?もう時間か、行くか!」
川 ゚ -゚)「そうだな。行こうか」
この二人・・部活行く時まで一緒かお。冗談じゃないお・・
ξ゚听)ξ「・・ハァ。あの二人、おあつい事・・
しばらくずっとあのままよ?やんなっちゃう・・」
( ^ω^)「確かにだお・・。まあいいじゃないかお。好きにやらせてあげるお」
・・僕って大人だおね?
ようやく、部室についた。カギを取りに行って、部室を開ける。
数分後・・皆もやってきたお
(´・ω・`)('A`)「やあ」
(゚∀゚)「おっぱいおっぱい!」
(^Д^)「プギャー!!」
相変わらず、ジョルジュは変態で、プギャーは元気だお。
あれ・・?一人居ないお。貞治・・?どうしたんだお?
ん・・電話がかかってきたお。誰からだお・・??
288 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:27:31 ID:iSjesNA3
(^∀^)「あ、ブーン?」
貞治からだったお。
( ^ω^)「どうしたんだお?早く部活くるお」
すると、貞治は少し黙り込み、こういった。
(^∀^)「・・話があるんだ。悪いんだけど、俺のクラスまできてくれないか?
重大な相談があるんだ」
嫌な予感がするお・・。貞治、なんかあったのかお?
(´―`) 「おい、ブーン、誰からだ?」
(;^ω^)「ごめんだお。ちょっと貞治が話があるみたいなんだお
僕はちょっと行ってくるから、祐、プギャー、先に練習始めててお」
(^Д^)「あっ、!ブーン!」
僕はブーンをしながら急いで貞治のクラスにむかったお
( ^ω^)「遅くなってスマンだお!!」
僕は貞治のクラスにやってきたお。もう貞治以外は誰も居なかったお。
(^∀^)「あっ、ブーン。とりあえず座ってよ」
・・どこか貞治の雰囲気が違うお。やっぱり何かあるのかお?
( ^ω^)「・・それで、話ってなんなんだお?」
貞治はしばらく沈黙を守っていたお。
彼は、重たい口を開きゆっくりと語りだす・・
ん
290 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:30:56 ID:iSjesNA3
^∀^)「・・なぁ。俺の存在ってなんなのかな?」
(;^ω^)「・・・・・?」
僕は一瞬、貞治のいってる事が、理解できなかったお。
(^∀^)「・・俺は、途中から入ったから、なかなか皆のなかに溶け込めなかった。
今でも正直、微妙な時もある。
試合でも大して活躍してない。いつも他の六人が居れば勝てる。
俺なんか必要ない・・試合のたびに思うんだ」
( ^ω^)「・・・・・」
貞治がそんな風に思ってたなんて予想外だお・・
いつもニコニコして、明るい貞治が・・
貞治はそんなブーンの様子を気にすることもなく、続きを語りだす。
291 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:31:31 ID:iSjesNA3
(^∀^)「元々、俺には他に入りたい部もあった。
でもなんか知らんが、無理矢理ハンド部に入れられた。
正直、少しお前らを恨んでる面もある」
・・そんな風に思ってたのかお。
(^∀^)「だから・・優勝したのがいい機会だから、
俺のあり方を少し考えさせてもらえないか?」
(;^ω^)「貞治がそんな風に思ってたなんて・・感じてあげられなくてごめんお。
僕に貞治を止められる権利はないお」
・・そんなの当たり前だお。キャプテンなのに部員一人の様子さえわからないなんて。
292 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:32:15 ID:iSjesNA3
(^∀^)「とりあえず・・来週の県大会まで考えさせてくれ。
その間部活にはいかないと思う。
来週、ウチで行われるその試合に、俺が来なかったら・・
その時は俺はハンド部を辞めるって事で認識してくれ」
本気でいってんのかお?貞治・・
(;^ω^)「・・わかったお」
僕はその一言を言うことで精一杯だったお。
(^∀^)「それじゃあな・・」
教室から出て行く貞治。その背中は徐々に小さくなっていく。
293 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:33:22 ID:iSjesNA3
・・僕は言わなくちゃいけないことがあるお。
貞治が辞めようが、やめまいが、彼には確実に伝えなきゃいけない事・・
僕は教室から飛び出し、人目を気にせず、貞治に向かって叫ぶ。
(;^ω^)「貞治!!!!」
貞治はこっちは向かなかったが、足を止めた。
(つω`)「ハンドは・・七人揃って初めてチームだお!
・・一人でも欠けたらチームじゃなくなるんだお・・。
貞治は大切な仲間なんだお!!皆そう思ってるお!!
だから・・だから辞めないでお!!」
僕はいつのまにか涙を流していたお。
294 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:34:00 ID:iSjesNA3
(;^∀^)「・・・・・・・」
貞治は足がすくんで動かなくなった。
でもその足を無理矢理動かして、ブーンの視界から消えた。
(つω`)「うっうっ・・貞治・・!」
(;ω;)「うわああああああああん!」
人目もはばからず僕は泣いたお。それは自分の不甲斐なさから来るでもあったのかもしれないお。
僕は泣いてしまったから目が赤くなっていたお。
そんな目をこすりながら、もう一度部活へ向かったお・・。
なんて説明するべきなんだお・・?
295 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:34:52 ID:iSjesNA3
練習も終わり、皆も集合してる。あぁ・・言わなくちゃいけないんだお
(;^ω^)「貞治は・・辞めるかもしれないお。
来週、県大会にこなかったら、辞めるみたいだお・・」
皆は困惑の表情を浮かべた。
(´・ω・`)「マジか・・代わりはどうするんだい?」
(´−`)「そだな・・どうする?」
('A`)「ん・・思いつかない。なんでこんな時に・・」
皆はまるで、貞治のことを心配していないように感じたお。
代わりがいればそれでいい・・そんな薄情な考えに僕は・・
(#^ω^)「・・なんでそんな代わりとかいうんだお!!
貞治が来るって信じられないのかお!?」
・・久しぶりに切れてしまったお
(´・ω・`)「そ、そんな事言われても。来る保証はないよ」
内藤が本気で怒っている姿に、ショボンはビックリしていた。
(#^ω^)「皆がそんなに薄情な奴だなんて思ってなかったお!!!
悪いけど先帰るお」
僕はすぐ帰る準備をして、部室を飛び出した。
なんで・・なんで貞治を信じないんだお。
296 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/04(月) 13:35:26 ID:iSjesNA3
僕は家に帰って、風呂に入り、ベットにねっころがっていたお。
なんで皆にあんな事いっちゃったんだお・・凄く後悔してるお。
・・ん、携帯がなってるお。誰からだお。
「あんただけのせいじゃないわよ・・あんまり一人で背負い込んじゃだめよ」
・・ツンからだお。普段なら嬉しいはずなのに、今日は返事を返す気にならなかったお。
ξ゚听)ξ「・・・・・」
ツンはいつもならすぐ帰ってくる返事が返ってこないから心配になっていた。
僕はその日、枕を涙で濡らしたお。一日に二回もなくなんて情けないお・・
これからどうなっちゃうんだお。
第十二話 新学期 完
297 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/05(火) 23:54:49 ID:oakbjAtu
落ちそう
かわいいスレだな。
( ^ω^)オイラ愛読者だおage
300 :
私事ですが名無しです:2006/12/06(水) 23:18:31 ID:ZVP2sGaP
( ^ω^) チンポうpしていいかお?
301 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/06(水) 23:29:06 ID:rZUQFVan
こんばんわ。作者です。
今、テストに苦しめられていて続きを貼る暇がないです・・。
とりあえず明後日にはテスト終わるんで、そんくらいに続き張ります。
遅くなってすいません
302 :
私事ですが名無しです:2006/12/07(木) 07:50:52 ID:45Zj+KZV
ACOSが帰ってくるまでみんなで保守するお
303 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:26:08 ID:J9tjLwNA
もうテストだめだ・・。全部終わってら。
今日は帰りが早かったため、十三話投下しようかとおもいます。
304 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:26:40 ID:J9tjLwNA
第十三話 不安と焦燥
ブーンが居なくなった後、部室は静まり返っていた。
(´・ω・`)「確かに僕らは間違ってるのかもしれないね・・」
ショボンはそれきり何も発言しなくなる。ずっと何かを考えてる様子だった。
貞治。あいつが何を考えてるのか、ここに居る部員には少なくとも分からないだろう。
皆は本格的に路頭に迷ってしまったみたいだ。
(;^∀^)「・・・・」
俺は、家には帰らず、近くの公園で考え事にふけっていた。
(;^∀^)「なんで・・なんで?あいつらの事が気になるんだ・・
俺はもう辞めるつもりで居たのに・・」
・・ブーンのあの言葉。
ハンドは・・七人揃って初めてチームだお!
・・一人でも欠けたらチームじゃなくなるんだお・・。
貞治は大切な仲間なんだお!!皆そう思ってるお!!
だから・・だから辞めないでお!!
こいつが俺の決心をどこか鈍らせてる・・
俺には・・他にやりたいことがあるはずなのに・・
305 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:28:09 ID:J9tjLwNA
俺はハンド部に誘われた事を思い出していた。
確か・・あれは、五月の中頃・・
たまたま入学式で友達になった、他クラスのジョルジュに誘われたんだっけ・・
(゚∀゚)「なあ!貞治!お前まだ部活入ってないんだろ?
だったらハンド部入れよ!!結構楽しいぞ!!」
(^∀^)「・・うん。見学してから決めるよ」
俺はこのとき、サッカー部に入りたいと思ってた。
でもなかなか決心がつかずに、躊躇してたんだよな。
そんな時に、ジョルジュの誘い・・別に見るだけならいいかなって思ったから
その放課後、見学に行ってみたんだ。
306 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:32:29 ID:J9tjLwNA
(^∀^)「ふ〜ん・・これがハンドボールか」
(゚∀゚)「なっ!興味でただろ?入ってくれよ!」
正直、断りにくかった。俺の嫌いな部類のスポーツではなかったけど、
未経験という事もあってか不安だった。
上手くなれるのか・・それに俺は自分からそんなに話しかけないから友達も出来るか不安だった。
(^∀^)「もう少し待ってもらっていい?」
ジョルジュにはそう説明するのが精一杯だった。
俺は、サッカーかハンド、どちらに入ろうか悩んでたんだ。
一週間悩み続けた。どちらも未経験のスポーツ・・体力には自信があったからどちらもついてはいけるはず・・
サッカー部には友達はいないに等しい。ハンド部にはジョルジュが居る・・
俺はそんな考えだけでハンド部に入部をきめたんだ。
今となっては、軟弱な意志と自分の本気さがどれだけ足りなかったのかと
思い出すだけで後悔する。
307 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:36:02 ID:J9tjLwNA
(^∀^)「ジョルジュ、俺ハンド部にはいるからさ。
今まで以上にヨロシク頼むよ」
(゚∀゚)「ホントかッ!!嬉しいよ!!
今まで以上に仲良くしような!」
・・ちょっと後悔した。なんでホントにしたいことをしなかったのか。
いや、サッカーもホントにやりたいなんて思っていたのか・・?
どちらも中途半端な気持ちだったんじゃないか・・?
ブーンに「やりたい部活がある」といったけど
正直嘘だ。一刻も早くここから抜け出たいと思っていたんだ。
なんでかって?・・それは俺にも良く分からない。
自分でも理解できない事・・そんな事が起きるのは初めてだ。
俺はハンド部に入ってからポストをずっとやっていた。
皆との差を少しでも埋めようと必死だった。
先輩が引退してから試合に出してもらった時。
このときからだろうか・・俺がここから逃げ出したい。と思いはじめたこと・・
かなりのプレッシャー、俺にかかる期待。とても耐えられるものではなかった。
308 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:37:33 ID:J9tjLwNA
こんな自分が情けない、甘い人間だと痛感させられる。
今までだって、しっかり物事を継続できた事は少なかった。
失敗する度に、親や皆に何か言われる度、いつも逃げ出したいと思った。
逃げれば楽になれる・・辛い現実にぶち当たっても逃げれば・・
俺は皆が思ってるほど強い人間ではないんだ。
ただの逃げるだけの人生を送ってきた弱い人間なのさ。
今回話を持ちかけたのも、ただ自分の為、自分が苦しまないように逃げただけさ・・
・・でも、今回だけは何故か後悔の念がある。
今まで逃げることに対して後悔なんかしなかったのに。
ブーン・・俺が帰る前に言った言葉。あいつは俺のこと仲間だって認めてくれてた。
・・こんな卑怯な俺を。
胸が痛くなる。涙が出そうになる。
俺は自分の為だけに彼らを裏切ったのだ。と思う度に。
309 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:41:02 ID:J9tjLwNA
(つ∀;)「お、俺はどうすればいいんだ・・」
気が付くと俺は泣いている。なぜ悲しいのだろう。
・・いや、悲しい訳では無い。くやしいんだろう。
何に対してかは分からない。だけど・・悔しい。
でもあそこに戻ったら・・恐怖を味わう事になる・・
皆の視線、皆の期待、皆との信頼・・
俺にはそれを受け止める覚悟はない。
・・部屋に誰か来た。兄貴か?
俺は急いで涙を拭き、兄貴を部屋にいれる。
( ・∀・)「よう、今日は早いじゃんかよ」
こいつは俺の兄貴、モララー。
俺とは対照的で、一度決めた事は絶対に最後までやり遂げる。
それがどんなに辛い事でもだ。
今は大学にいって、自分の夢に向かってどんどん進んでるみたいだ。
( ・∀・)「・・また逃げ出すのか?」
310 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:41:42 ID:J9tjLwNA
(^∀^)「!!」
さすが兄貴・・全てお見通しのようだな。
( ・∀・)「お前・・なんでもかんでも逃げてりゃいいってもんじゃないぞ。
何故一つのことをやり遂げない?何が恐い?」
(^∀^)「・・・・・」
俺は何も言い返すことが出来ない。
( ・∀・)「ふぅ・・自分でも分からないってか。
まあいいけどな。だけどお前・・ここで逃げたら多分一生後悔するぞ。
これからどうするかはお前次第だけどな?
その性格が直らない限りお前は今だけでなく、人生ずっと困る事になるぞ。
いい加減・・なんとかするんだな」
そういうと兄貴は俺の部屋から出て行こうとする。
俺はそんな兄貴を呼び戻す。
311 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:43:13 ID:J9tjLwNA
(^∀^)「俺の苦労も知らない癖に・・良く言うよ」
しまった。いってしまった。
( ・∀・)「・・・お前」
兄貴がさっきと違うオーラを出している。ヤバイ・・
( ・∀・)「お前の苦労なんてたかが知れてるさ。
俺の苦労にくらべりゃ月とスッポンだ。伊達に長生きしてるわけじゃないんだ。
お前だって知ってるだろ?俺の苦労を・・」
・・まあね。兄貴は三浪してようやく、国立大学に合格した。
浪人だった頃の兄貴は本当に苦労していた。
毎日弱音ばっかり吐いていた。だけど投げ出さなかった。
312 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:44:00 ID:J9tjLwNA
俺はそれから一週間、普通に学校に行った。
部活はもちろん休んだ。どのツラ下げて出ればいいのか分からなかった。
何よりも、恐いから・・
毎日、窓からハンド部の練習を見ていた。
・・ポストの居ない練習。俺はなんだか切なくなった。
今頃・・普通に出る事なんて出来ないよ。
土曜日も練習を休んだ。
早いな・・もう明日は県大会なんだな。
俺はこのまま行かないで辞めるつもりに考えは傾いていた。
きっと誰か、俺の代わりを見つけるさ・・
そう思っていた矢先だった。メールが届く。一つはジョルジュから。
もう一通はブーンからだ。
313 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 10:50:30 ID:J9tjLwNA
「君は僕らの仲間だお。明日の試合、必ず来るってしんじてるお」
ブーン・・
「お前が居ないと俺は楽しくないよ。必ず戻って来いよな」
ジョルジュ・・俺は胸が熱くなる。
俺を必要としてくれてるんだな・・
でも、まだ行くと決めた訳じゃない。
俺は・・俺はどうするべきなんだ?
その答えを自問自答したところで答えが出てくるはずもないのだった。
俺は・・
第十三話 不安と焦燥 完
314 :
私事ですが名無しです:2006/12/07(木) 20:09:24 ID:45Zj+KZV
ACOSは高校生?ハンド部なんですかい?
どちらにも当たりますね。
現役ハンド部、高二です
316 :
私事ですが名無しです:2006/12/07(木) 21:51:42 ID:6wKH7zO1
ACOSさん、高校生活・ハンドボールガンガレ超ガンガレ(`・ω・´)
317 :
私事ですが名無しです:2006/12/07(木) 22:10:59 ID:CyX4b25j
( ^ω^)ACOS勉強がんばれお!冬休みも返上する勢いでいけお
でも小説を1番がんがれ!応援してるお
318 :
Misa:2006/12/07(木) 22:13:45 ID:GnoHOLhC
hei
319 :
私事ですが名無しです:2006/12/07(木) 22:24:35 ID:qyPIL805
俺も高2でテスト期間中だ
ACOSガンガレ
320 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 22:27:02 ID:4TOpNrBS
>>316さん
>>317さん
暖かいレスありがとうございます(つ∀`)
テストはダメです。明日の日本史オワタ\(^ο^)/
とりあえず小説と受験勉強これから頑張ります。
末長く生暖かい目で見守ってください
321 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/07(木) 22:28:14 ID:4TOpNrBS
>>319さん
テスト大変ですよね、お互い頑張りましょう!!
なんか人増えたみたいで凄くうれしいです
322 :
水漏れ:2006/12/07(木) 22:50:21 ID:APSKcJWu
トイレの水漏れを直してもらおうと頼んだら
なんと8万円!
「関東水道センター」ってとこです。
323 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:22:01 ID:ltr/lVum
第十四話 迷走
・・俺はなんてこといったんだろう。
確かに代わりは必要だったけど・・
貞治が来ないって決め付けてた・・
俺は仲間を、貞治を・・信頼していなかったんだな。
ブーンが部室から飛び出た後、俺は考えていた。
ごめんな、貞治・・ごめんな、ブーン。
324 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:22:56 ID:ltr/lVum
俺がいくら頭の中で考えても状況が変わる訳じゃない・・
そんなことは分かっている。わかってはいるけど・・
・・ん?誰かが俺の肩を叩いた。
川 ゚ -゚) 「気にするな・・祐だけのせいじゃないさ」
クー・・俺は思わず、泣きながらクーを抱きしめ、泣いていた。
皆がいるとこなのに・・
川 ;゚ -゚) 「ちょ、祐、苦しい・・」
あっ・・しまった
(つ−;) 「ごめんな・・」
俺はそれしか言えなかった。貞治・・
325 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:23:46 ID:ltr/lVum
さっきの発言をした二人は俺の涙もあってかさらに塞ぎこんでしまった。
(;'A`)(;´・ω・`)「・・・・・・・・どうすれば」
そんな悲痛な言葉にも、誰も反応できなかった。
ξ゚听)ξ「・・私、帰るね」
さすがにこの雰囲気の中にはもういたくなかったんだろうな。
ツンはすぐ準備をして部室から出て行った。
カチカチカチ
「あんただけのせいじゃないわよ・・あんまり一人で背負い込んじゃだめよ」
・・だがその返事も返ってはこなかった。
ξ゚听)ξ「・・ブーン、必ず貞治は帰ってくるわよ」
どこにその確証があるのかはわからない。
でも、そうでも思わないと、やっていけない。
326 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:26:13 ID:ltr/lVum
残された俺らはもうどうすればいいのか分からない。
川 ゚ -゚) 「祐、帰るぞ」
(´−`) 「え、あ、うん」
俺はクーと帰ることになった。
校門までの短い時間。でもその時間さえ長く感じられる。
川 ゚ -゚) 「貞治はこのチームの一員だ。
チームが大事だと思ってるなら必ず帰ってくるよ
だからメソメソするな。そんな祐は私は見たくないんだ」
・・クー。
(´−`)「・・うん。俺、貞治の事信じるよ」
・・今までちゃんと信じてなかったのに、そんな事言う資格があるのか?俺には・・
327 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:27:12 ID:ltr/lVum
川 ゚ -゚) 「それじゃ、明日な?ちゃんと元気だしてくるんだぞ。
ズル休みは私が許さないからな?」
(´−`) 「うん、大丈夫。学校にはちゃんと行くよ。心配しないで」
クー、ありがとう。少し元気でたよ。
俺はこれから、ちゃんと仲間を信じなきゃ。
仲間も信用できないクズなんかチームには必要ない・・
ましてや俺は副キャプテンだ。しっかりしなくちゃな。
あっ、そうだ。
俺は携帯を取り出し、メールを打ち始める。
「ブーン、ごめんな。あんな事言って・・」
数分後、メールが返って来た。
「もう気にしてないお。僕らが出来ることは貞治を信じて待つ事だお
明日も頑張ろうだお」
ブーン・・ありがとう。
この後、祐にまた悪い事が起きるなんて、彼には分かるはずも無い。
328 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:29:11 ID:ltr/lVum
俺は家に帰った。
(´−`) 「ただいま!」
精一杯声を出し、帰った合図をした。
でもいつものような声は聞こえない。
(´−`) 「・・カーチャン?」
俺は嫌な予感がした。
いや、買い物に行ってるだけ・・俺は自分にそう言い聞かせ、中に入った。
329 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:30:20 ID:ltr/lVum
とりあえず台所に行こう・・
ノドが乾いたからなんか飲みたい。
・・俺の嫌な予感は的中したんだ。
カーチャンが、台所に倒れてたのだ。
(;´−`) 「カーチャン!!!」
俺は急いで助けを呼んだ。カーチャン!どうしたんだ・・?
救急車が来るまでの時間が一時間、いや、二時間くらいに感じられた。
330 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:34:23 ID:ltr/lVum
ようやく救急車が来た。
(;´−`) 「カーチャン!救急車来たよ!しっかりして!」
カーチャンは返事するはずはなかった。
でも俺にできる事をしたかった。
その思いだけでひたすらカーチャンに呼びかける。
救急車が来て、乗ってからもずっと・・
カーチャン・・
331 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:40:23 ID:ltr/lVum
ようやく病院に到着し、カーチャンは病室に運び込まれる。
「君はここに座って待ってなさい!」
嫌だ。カーチャンをほっとけるはずないだろ!?
(;´−`) 「くっ・・!!」
俺は無理矢理その中に入ろうとした。
だが先生達に止められてしまった。
まさに多勢に無勢といった所か。情けない・・
結局俺は外の椅子で待つ事になった。
一体どれくらいたったんだ?
俺の時間の感覚は完全に狂っていた。
一体いつになったら終わる・・?
そう思ったとき、先生が出てきた。
(;´−`) 「先生!!カーチャンは!?」
先生は何も言わず、俯いた。
(;´−`) 「・・まさか」
俺は急いで病室の中に入っていった。
332 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:41:41 ID:ltr/lVum
部屋に入るとカーチャンは苦しそうな表情をしていた。
・・これが死ぬ前の人の様子なのか。
人が自分の目の前で死にそうになってるのを見るのは初めてだ。
しかも自分の親なんて・・まだ俺の彼女みせてないだろ?
カーチャン「あぁ、祐かい?かすかに見える・・」
カーチャンはもう目があまり見えていないようだった。
(;´−`) 「カーチャン!死ぬなよ!俺の彼女まだ見せてないよ!
まだ色んなこと、恩返ししきれてないよ!
お願いだよ、カーチャン・・元気になってよ!」
俺は必死に呼びかける。でもカーチャンは、
カーチャン「私はもうだめよ・・祐、その子と仲良くしなさいね?
まだお父さんもいる・・だから大丈夫よ。
だから・・泣かないで?」
(;つ−;) 「カーチャン・・」
なんで今日はこんなに悪い事ばかりなんだ・・。
カーチャン「それじゃ・・先に逝くわね・・?簡単にこっちに・・くるんじゃ、ないわよ・・」
そういうとカーチャンは目を閉じた。
333 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:42:15 ID:ltr/lVum
(;つ−;) 「カーチャン!カーチャン!!俺を置いてかないでよ!
カーチャン!!!!」
俺は地面に膝をつき、うなだれていた。
カーチャン・・カーチャン。カーチャン・・
カーチャン「な〜んてね!ドッキリでした!!!!」
(;つ−;) 「・・え?」
カーチャン「お前をビックリさせようと思ったのよ
いわゆるブラックジョークってやつね」
俺は全身の体が抜けていった・・ちくしょう。このカーチャンは全く・・
334 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:45:53 ID:ltr/lVum
(#´−`) 「あんまりシャレにならないドッキリするなよ!!!!
本気で心配だったんだからな!!」
俺は怒鳴った。そのくらいして当然だ!
医師の人が申し訳なさそうに俺に説明する。
医師「ごめんね・・?お母さんがどうしてもっていって聞かなかったんだ。
お母さんはただの過労だよ。1〜二週間で退院できるよ」
ああ・・良かった。安心した・・同時に怒りもまだ収まらない。
タチ悪すぎなんだよ・・ホントに。
カーチャンが妙ににやにやしてる。なんだよ・・?
カーチャン「祐、もう彼女出来たのね?
ちゃんと紹介しなさいよね?」
うっ・・しまった。そういえばそんな事言っちゃった。
(;´−`) 「わ、わかってるよ。ちゃんと紹介するから・・」
厄介な事になっちまった・・
ホントにタチの悪い冗談だ。この冗談のせいで、大事な事まで話しちゃったよ。
カーチャン「あっ、ご飯とかは自分でなんとかしなさい。
そして、明日お見舞いついでに彼女を連れてきなさい」
ちょwwwいきなりかよwwww
335 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:47:25 ID:ltr/lVum
・・少し時間もたって親父も病院にやってきた。
トーチャン「晴美!大丈夫か!?」
カーチャン「大丈夫よ、あなた・・」
トーチャン「良かった・・お前に大変な事があったらって思ったら、
仕事も手につかなかったんだ!」
・・はいはい。息子の前で見せ付けてくれますね。
あんまり調子乗ってると・・
カーチャン「あ、ごめんね、祐。祐は明日彼女とでもイチャイチャしてなさいw」
・・ぶちころすぞ。ったく・・全然元気じゃんかよ。
トーチャン「じゃあ祐、帰ろうか」
(´−`)「あ、うん」
帰りは親父の車に乗って、途中ラーメンを食べて家に帰った。
家に戻ると親父が、
トーチャン「あ、祐、俺明日から、ちょっと遠くまで仕事にいかなくちゃいけないんだ。
なんか、大きなお祭りの警備をしなくちゃいけないんだ。
だから最低でも一週間は帰れないんだ
お金は渡しておくから、これで飯はなんとかしてくれ。
ホントに悪いな・・」
ちょwマジですか・・飯、どうしようか・・?
不安はあったが、今日はとりあえず寝る事にした。
336 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/08(金) 17:48:46 ID:ltr/lVum
俺はその日、こんな夢を見た。
貞治が帰ってきて、何倍も上手くなっていた。
そして、楽々、県大会で優勝し、
全国大会で、皆で死闘を繰り広げる・・
あきらかに夢だって見てて分かっていた。
でもこれがホントになればいいな・・そう思った。
第十四 迷走 完
337 :
私事ですが名無しです:2006/12/08(金) 23:45:18 ID:BuCiEULf
J( 'ー`)し
生きてて良かった・゚・(つД`)・゚・
338 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 00:13:47 ID:izgvNDwS
続きは多分明日になります。
あぁ、今回テストヤバイな・・
339 :
私事ですが名無しです:2006/12/09(土) 00:20:42 ID:ZV4htNx+
( ^ω^)この小説は書籍化するしかないでしょお
341 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:10:35 ID:I6It2R6T
幕間投下しますが・・
これは覚悟の話と、ほとんど同じくらい自己満がひどいので、暖かい目で見てください・・
342 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:12:23 ID:I6It2R6T
幕間 ライフカード
あれから五日が経ち、もう試合前最後の練習になった。
貞治は一度も練習にこなかった。だけどきっと大丈夫。
俺はあいつを信じてる。それが俺の支えになっていた。
それより問題なのは今日の食料の確保だ。
・・その前に母親のお見舞い行かなきゃ。忙しくてなかなかいけなかったんだ。
クーには一緒にきてくれって言っておいたから問題なしだ。
343 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:18:11 ID:I6It2R6T
今日もいつもの練習が終わった。
( ^ω^)「じゃあ明日は試合だお。ポストは貞治が来るはずだから問題ないお。
じゃあ明日頑張るお!絶対勝つお!!」
明日の相手は庸行西(ひろゆきにし)高校らしい。
ここも聞いた事ないな。俺らが知らないだけか?まあ大丈夫だ!
会場はここらしいから、いつもの時間くらいで平気そうだ。
明日は二試合目だからな。
必ず勝って全国まで進んでやる!
すぐに病院に行く準備をした
(´−`) 「じゃあクー、もう大丈夫?」
川 ゚ -゚) 「あぁ、大丈夫だ。行こう。しっかり挨拶しないとだな」
さすがにクーは少し緊張気味みたいだな。まあそうだろう。
彼氏の親と会うんだからな。俺もなんか緊張してる。
川 ゚ -゚) 「なあ祐。祐の母上はどんな人だ?」
う〜ん、説明が難しいな。
344 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:23:00 ID:I6It2R6T
(´−`) 「まぁ、愉快って言葉が似合う人かな。
明るいし、多分初対面の人でもすぐ慣れるはずだよ」
川 ゚ -゚) 「ならよかった。安心したよ。
テレビで見るような、鬼姑みたいな性格の人だったらどうしようと思ったんだ」
(´−`) 「ははっ、クー面白い例え方するね」
川 ゚ -゚) 「そうか?」
最近クーの新しい特徴を見つけた。
なんか不思議な感じがする。なんだろうな?
345 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:24:20 ID:I6It2R6T
カーチャンの病室の前についた。
川; ゚ -゚) 「・・・・」
クーは緊張してるみたいだった。
(´−`) 「大丈夫だよ。気楽にね?」
川 ;゚ -゚) 「う、うん」
緊張してるクーも可愛かった。
(´−`) 「じゃあ入るよ」
ガチャ。カーチャンは暇そうに窓の外を眺めていた。
346 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:28:15 ID:I6It2R6T
カーチャン「あら、祐じゃない。ようやくお見舞いに来たのね?
父さんが忙しくてこられないから、ずっと退屈してたのよ?」
(´−`) 「ゴメンねカーチャン、忙しくてなかなかこれなかったんだ」
カーチャン「まあいいわ。許してあげる。ところで後ろにいる子、噂の彼女?」
川 ゚ -゚) 「こ、こんにちわ」
クーは軽く噛んでいた。緊張してんだな。
カーチャン「あらあら、そんなに緊張しなくてもいいのよ。
祐の母親の晴美よ。祐がいつもお世話になってるみたいで」
川 ゚ -゚) 「こちらこそお世話になってます」
カーチャン「祐、こんな可愛い彼女がいて、あんた幸せもんね」
347 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:28:47 ID:I6It2R6T
(*´−`) 「ま、まあね」
川 ///) 「・・・・・」
クーは赤くなって俯いていた。
少し雑談をした後、カーチャンが
カーチャン「祐、ちょっとクーちゃんと二人で話したいんだけどいい?」
(´−`) 「クーがいいならいいよ」
川 ゚ -゚) 「かまいませんよ」
カーチャン「じゃあ祐、あんたは適当に外で時間を潰してなさい。
しょうがない・・俺は部屋を出た後、すぐにドアに張り付き、二人の話を盗み聞きすることにした。
趣味が悪い?今はそんな事いわないでくれ。すまない。
348 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:29:17 ID:I6It2R6T
カーチャン「ごめんね。わざわざお見舞いに来てもらっちゃって」
川 ゚ -゚) 「いえ、全然です。一度お会いしてみたいと思ってましたし」
カーチャン「あら、嬉しいわね。・・クーちゃん、祐は迷惑かけてないかしら?」
川 ゚ -゚) 「はい。全然です。むしろよく助けてもらってます」
・・クー、ありがとう。いつも俺が相談ばっかなのに。
カーチャン「そう、ならよかったわ。・・クーちゃん?」
川 ゚ -゚) 「なんですか?」
何か重たい話が来る予感がする。聞いてる俺がドキドキするよ。
349 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:30:50 ID:I6It2R6T
カーチャン「女の子にこんな事言うのは気が引けるんだけどね・・」
川 ゚ -゚) 「?」
カーチャン「祐を守ってあげてね。いえ、守らなくてもいい。
少しでも長い時間、一緒に居てあげてね」
話はまだ続く。
カーチャン「あの子は昔に比べて随分明るくなったし、強くなった。
今はやる事があるからかしら?
でも、まだまだダメな所は沢山あるわ。
そんな所を支えて欲しいのよ。あなたなら出来ると思ってるわ」
川 ゚ -゚) 「・・私にそんな大きな役が務まるでしょうか?」
クーは心なしか心配そうな声を出していた。
350 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:32:22 ID:I6It2R6T
カーチャン「あら、こう見えて私はその人がどんな人なのか、
見切るのが得意なのよ?
私はあなたにあって、話して、分かったの。あなたなら祐を任せられる。
・・あなたは芯の強い子ね。それでいて優しい。人の痛みが分かる子ね」
カーチャンは話し続ける。
カーチャン「当たってるでしょ?あなたなら大丈夫。私からお願いするわ」
クーは少し頬を赤らめながらこう答えた。
川 *゚ -゚) 「そこまで言って頂けるなんて嬉しいです。頑張ります」
カーチャン「ありがとう。あの子はあなたに任せるわ
私はいつまでも傍に居てあげられる訳じゃないから。
こういう、入院しちゃう時もあるから・・。
ちょっと、内職頑張りすぎちゃったわね」
!!カーチャン内職なんてしてたのか・・。
カーチャン「あの子がハンドボール始めるって言った時、私は嬉しかったの。
自分の意志で言ったから・・。
中学時代してた野球も、少年野球してたから成り行きで。みたいな感じだったから」
カーチャン「だから少しでも祐の力になりたくて、内職始めたのよ。
でも・・少し頑張りすぎたみたい。しばらくお休みするわ」
・・だからか。すぐに道具のお金を出してもらえたのは。
俺の瞳には涙がたまってた。くそっ、最近涙腺が緩くなってるよ。
351 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:33:05 ID:I6It2R6T
川 ゚ -゚) 「晴美さんは息子思いですね。うちのお母さんと同じ感じがします」
カーチャン「ありがとう。かけがえのない息子だからね。・・さて、そろそろ入りなさいよ。祐」
ヤバッ!そういやさっき鼻すすっちゃったからバレたか。
俺は申し訳ない感じで病室に入る。
(´−`) 「カーチャン・・」
俺は感無量でなかなかお礼の言葉が出なかった。
カーチャン「お礼なんていいのよ。ちゃんとハンドボールを続けてくれるならそれでいいわ。
それより・・祐、この子を離しちゃダメだからね?」
(´−`) 「わかってるよ」
カーチャン「よし、それでいいわ!さあそろそろ遅くなるわよ。帰りなさい。
クーちゃん、祐、今日はありがとね」
川 ゚ -゚) 「いえ、機会があったらまた来ます」
俺らは挨拶をそこそこに病室を出た。
352 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:33:36 ID:I6It2R6T
病院から出るともう涼しくなっていた。
(´−`) 「・・手、繋がない?」
川 ///) 「・・うん」
俺はクーの手を握る。小さくて暖かい手。
絶対に離さない。そう心に決めた。
もう夕食の時間だったので、クーと一緒に夕飯を食べて、また歩き出す。
ようやく駅についた。
川 ゚ -゚) 「それじゃあ明日な。試合頑張ろうな」
(´−`) 「うん、気をつけてね」
クーの姿が小さくなっていく。俺も帰ることにした。
353 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 13:36:39 ID:I6It2R6T
家について、風呂に入ってベットにねっころがる。
もう試合か・・貞治、来るかな。いや、きっと来てくれるよ。でも一応で・・
「貞治、お前は仲間だ。明日来てくれるって信じてるからな」
そうメールを送っといた。
もう眠い。明日も早いから早く寝よう。
きっと試合、勝つからな。
幕間 ライフカード 完
354 :
私事ですが名無しです:2006/12/09(土) 15:51:29 ID:hIaIm7ow
クーカワユス
ACOSさんもいい恋愛するんだよ( ´ー`)
355 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 16:35:14 ID:I6It2R6T
ありがとうございます。
俺は今必死に片思い中です・・orz
今日中に続き投下しますね〜
356 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:15:33 ID:I6It2R6T
第十五話 絆
ついに県大会の日はやってきた。
ピピピピッ!!ピピピピピッ!!
(´−`)「・・ついにこの日がやってきたのか」
祐は緊張のせいかいつもより早く起床した。
(´−`)「貞治・・」
いや、緊張のせいではないみたいだ。貞治が来るかどうか、これが重要だ。
彼は考えていてもしょうがないと思い下に降りていった。
357 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:16:05 ID:I6It2R6T
彼は下に降りた。
カーチャンの居ない台所。これだけ静かなものはない。
彼のカーチャンはもう少ししたら退院できるらしいが、
(´−`)「・・寂しいなぁ」
カーチャンが居ないせいか、どこか元気が無いみたいだ。
とりあえず行く準備をして、
(´−`)「・・カーチャン。必ず勝利報告するからな」
そう誓って家を出た。
358 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:17:07 ID:I6It2R6T
今日の相手は庸行西高校。
全く名前は知らないが、弱いと決まっている訳じゃない。
やっぱり全く分からない相手と戦うのはプレッシャーは大きいし、
対策も立てられない。そんな所に、チームのメンバーは不安をもってたみたいだ。
(´−`)「あっ、ブーン」
( ^ω^)「あっ、祐、おはようだお」
ブーンもどことなく、いつもより落ち着きがないように見える。
やはり貞治のことなのか。
(´−`)「今日、勝とうな。きっと貞治もくるしさ」
( ^ω^)「そうだお!今日勝って、全国に行くんだお!」
ブーンはやる気満々だ。それとは対照的に、祐はなんだかパッとしない顔つきをしている。
( ^ω^)「ん・・?祐、なんか心配なのかお?」
(´−`)「ん、いや。別に」
しまった。見破られた?ブーンは意外に勘が鋭い。
祐は結局、学校につくまで浮かない顔をしていた。
359 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:17:46 ID:I6It2R6T
( ^ω^)「・・・?」
ブーンには何故祐が浮かない顔をしているかまでは分からなかった。
人の心というのは読めないものだ。
( ^ω^)「・・まあ、いいお」
ブーンはあまり気にしない事にしたみたいだ。
小さなことを気にしてちゃダメだお。
ブーンはそんな感じに考えてたみたいだ。
学校にも到着して、二人は部室に入る。
(^ω^)「おいすー」
(´−`)「おはよう」
ξ゚听)ξ「あら、ブーンと祐、今日も早いじゃない。よっぽどショボンが恐いのね」
(;´−`)( ;^ω^)「・・・・・」
もっともだったらしくて、二人は何も言えなかった。
ショボンはホモッ気がある。「アレ」とは何となく二人には想像がついてたみたいで、
ショボンに注意されてからすぐに改善したいみたいだった。
二人が着替えを始めると、誰かがやってきた。
ガラッ。
360 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:18:33 ID:I6It2R6T
川 ゚ -゚) 「おはよう」
( *^ω^)「キャー!!クー、Hだお!僕のはd・・」
ボコッ!!
ξ#゚听)ξ「前々から言ってんでしょ!あんたの裸なんて見たい奴いないって!」
いつかみたいにブーンは腹を思い切り殴られた。
( ;^ω^)「グフッ!ごめんなさいだお。
ツン・・いいボディーブロー持ってるお」
ブーンは痛がりなが何故か感心していたみたいだ。
川 ゚ -゚) 「ブーン、私はお前の裸なんぞ死んでも見たくないから大丈夫だ」
( ;^ω^)「・・・・・」
ブーンは痛いパンチを二発もくらってしまった。
361 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:19:07 ID:I6It2R6T
時間も少し立ち、皆集まり始めた。
(´・ω・`)('A`)「やあ」
(゚∀゚)「おっぱいおっぱい!」
(^Д^)「プギャー!!」
皆元気みたいだな。
だが何分立っても、準備の時間になっても貞治が来る様子はない。
一同「・・・・・・・・」
皆は一瞬、沈黙した。おそらく考えてる事はみな同じだろう。
( ^ω^)「まあ暗くなっても仕方ないお!準備始めるお!」
ブーンが精一杯の声で皆に声掛けた。
皆はその声を聞いてようやく我に帰ったみたいで、部室から出て行った。
362 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 17:19:49 ID:I6It2R6T
(*゚ー゚)「・・・・・・」
しぃ先生もグランドに向かっていた。
だがその足取りはブーンと同じで重い。
(*゚ー゚)「貞治君・・」
しぃ先生も顧問としての責任、生徒とちゃんと向き合ってなかった責任。
そんなことを感じていた。
(*゚ー゚)「貞治君・・ごめんね。私のせいで」
彼女も自分に責任があると感じていたみたいだ。
だがいくらそう思ったところで、誰も慰めの言葉などかけてはくれないのだった。
363 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:18:08 ID:I6It2R6T
( ^ω^)「じゃあ準備するお!」
いつも通りの準備が始まる。
だが貞治もいないことがあってか、準備にはいつもより時間がかかってしまった。
('A`)「貞治・・」
(´・ω・`)「彼はきっと来るさ。僕には感じる」
ショボンは優しくドクオの肩を叩く。
それはいつものような感じでない。ホントに優しさのみの励ましだった。
だが貞治が来る。そんな保証はどこにもなかった。
声をかけたショボン自身も、不安で不安で仕方が無かった
364 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:19:01 ID:I6It2R6T
ようやく準備が終わり、ブーンは皆を集合させた。
どうやら今日はアップを始める前にしぃ先生からの話があるようだ。
(*゚ー゚)「今日は貞治君、まだ来てないわね。彼のことは忘れなさい」
しぃ先生からの冷徹な言葉。当然皆は黙っている事が出来なかった。
(゚∀゚)「先生!!そんな薄情な!!」
(*゚ー゚)「「いつまでも考えていても仕方ないわ。
考え事なんかしてても、プレーに支障がでるだけよ。
いい?貞治君のことは今だけ忘れなさい!」
いつもより強い言葉をかけるしぃ先生に皆ビックリしながらも、
(# ^ω^)「先生・・」
ブーンは明らかに不快な表情を露わにしていた。
365 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:19:44 ID:I6It2R6T
(# ^ω^)「・・。皆アップするお」
いつもと違う、この前キレた時のブーンの様子に、
皆は少し遠慮がちにアップに向かう。
(*゚ー゚)「・・皆、許して。今の状況では満足に試合出来ないわ。
私が。私が悪役になるしかなかったの」
(*;ー;)「貞治君・・ごめんね」
しぃ先生はみなに悟られないように声を殺して泣いていた。
川 ゚ -゚) 「先生だけのせいじゃありません。
気にしないで下さい」
そんな様子もクーには見破られていた。
366 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:20:51 ID:I6It2R6T
(# ^ω^)「・・。皆アップするお」
いつもと違う、この前キレた時のブーンの様子に、
皆は少し遠慮がちにアップに向かう。
(*゚ー゚)「・・皆、許して。今の状況では満足に試合出来ないわ。
私が。私が悪役になるしかなかったの」
(*;ー;)「貞治君・・ごめんね」
しぃ先生はみなに悟られないように声を殺して泣いていた。
川 ゚ -゚) 「先生だけのせいじゃありません。
気にしないで下さい」
そんな様子もクーには見破られていた。
367 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:21:45 ID:I6It2R6T
(*;ー;)「クーちゃん。あたし、あたし・・」
川 ゚ -゚) 「今は泣いてて構いません。試合までにいつも通りに戻ってください。
先生も大事なチームの一員ですからね」
しぃ先生は顔を涙でくしゃくしゃにしながら、
(*;ー;)「そうね・・。ごめんね、クーちゃん。
頼りない先生で」
川 ゚ -゚) 「いえ、先生は先生です。先生に代わる人なんて居ません。
だから自信を持ってください。貞治くんはきっと来ます」
なんて強い子なんだろう。しぃ先生はそう思った。
私がしっかりしなくちゃね。彼女はそう思った。
(*つー゚)「ありがとう、クーちゃん。それじゃ戻りましょ」
クーとしぃ先生はベンチの方へ戻っていった。
368 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:22:25 ID:I6It2R6T
その間、プレーヤーは既にランニングを済まし、体操も終わりかけていた。
ブーンはショボンに話し掛けた。
(# ^ω^)「しぃ先生のこと見損なったお」
ブーンはまだ腹が立ってたみたいだった。
(´・ω・`)「ふぅ・・君は本当にバカだね」
その言葉にブーンは怒って反論する。
(# ^ω^)「ショボンは先生の味方かお!?最低だお!」
(´・ω・`)「先生の気配りに君は気が付かなかったのかい?
先生は今の僕らじゃ試合にならない事を踏んで、自ら悪役になったのさ
それくらいも気が付かないようじゃ、まだまだ半人前さ」
369 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:23:11 ID:I6It2R6T
(;^ω^)「・・・・!!!」
ブーンは全く気が付いていなかった。
自分は本当に情けないキャプテンだ。そう思い、落胆していた。
(^Д^)「おいおい、そのくらいで落ち込まないでくれよ。
勘違いは誰にでもある。後で謝ればそれでいいさ。
今は目の前のことに集中してくれよ」
(;^ω^)「ごめんだお・・」
ブーンはなんとか気を取り戻し、練習に戻る。
キャッチボールも終わりミサイルが始まった。
370 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:23:58 ID:I6It2R6T
(´−`)「貞治が居ない穴は俺が頑張るぞ」
祐はいつもより気合が入っている。
ハンドの試合は五割方キーパーにかかっていると言っても過言じゃない。
だから祐は貞治の攻撃力が無い分、自分が止める。
そう考えていたのだろう。
(;´−`)「クッ・・」
どうも上のボールの反応がいつもより悪い。
その事もあり、祐はいつもより焦り始めていた。
(;´−`)「俺が止められなきゃ・・負ける」
彼はそんな考えに頭の中を支配されていた。
こういうマイナス思考はさらに失敗を呼ぶ。
練習はポジションシュートに移っていたが、ロングシュートに加え、サイドシュートの止める確率も低くなっている。
(゚∀゚)「・・あいつ、マズイかもしれんね」
その様子に気がついていたのはジョルジュだけだった。
ポジションシュートが終わり、ブーンは祐に話し掛けた。
371 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:24:47 ID:I6It2R6T
(;^ω^)「祐、今日調子悪いのかお?」
とブーンに聞かれても祐は
(´−`)「・・すまん」
としか答えられず、その場から水分補給に向かう。
(:´−`)「俺が止められなきゃ・・」
祐の考えは更にマイナス思考へと向かっていた。
ジョルジュは機会をうかがっていたかのように祐に話し掛ける。
(゚∀゚)「祐、あんまり気負うなって」
(´−`)「・・すまん」
祐はそう繰り返すだけ。ジョルジュはあきれたように、
(゚∀゚)「いいか、これだけは言っておく。ハンドは個人競技じゃないんだぜ?
チームでやるんだ。お前一人でやってるわけじゃないんだ。
その事、よく理解しておけよ」
そういい、ジョルジュは戻っていった。
(´−`)「・・チームプレー、か」
今の祐にその言葉はどう響いたのかは分からない。
372 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:25:28 ID:I6It2R6T
どうやら、庸行西高校が到着したらしい。
ガタイのいい人も居なければ、そんなに目立つ人もいない。
だが油断したら確実に勝てない。そう皆は自分に言い聞かせる。
そろそろスタメン発表がある頃だ。
(*゚ー゚)「皆〜メンバー発表するよ」
どことなく声に元気がないが、みなはもうあまり気にしていない。
サイド( ^ω^) 45(´・ω・`) センター(^Д^) 逆45('A`)
逆サイド(゚∀゚) ポスト? キーパー(´−`)
・・貞治がいないのでその穴をどう埋めるかがカギになる。
373 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:26:07 ID:I6It2R6T
それぞれ選手は整列し、挨拶を交わす。
「ヨロシクお願いしまーす!!」
そしていつものようにブーンの下に集合する。
( ^ω^)「今日はまだ貞治が来てないお!だから、貞治が来るまで僕らだけで頑張るお!
みんな、一人少ないからって、萎縮しちゃダメだお!!
苦しかった夏の練習を思い出して、必ず勝つお!!」
そしてブーンはいつものように気合を入れる。
( ^ω^)「VIP高校に栄光あれ!!」
一同「ワァァァァァァァ!!!!!」
失礼、夏休み中に新しい掛け声を考えてたらしい。
ブーンたち率いるVIP高校はディフェンスからのスタートになった。
374 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:27:09 ID:I6It2R6T
VIP高のディフェンスは貞治が居ないので一人分あいている。
たった六人でディフェンスするにはかなり苦しいものがある。
相手がパスを回し、仕掛ける機会をうかがっている。
祐は何か相手に違和感を覚えていた。
(´−`)「練習の時より動きがいい・・?そんなはずは」
早速相手は仕掛けてきた。45のショボンとの勝負になる。
(´・ω・`)「そんなのよゆ・・!!!」
相手は1対1を仕掛ける。速い。動きが格段に速い。
ショボンは焦る。相手は自分のポストにパスを出そうとする。
(´・ω・`)「させるか!!」
ショボンそれを食い止めようと、パスの方向に反応する。
(´・ω・`)「・・!!」
それはフェイントだった。もうショボンのスピードでも追いつけないくらいに前に進んでいた。
マズイ。これはマズイ。
375 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:28:26 ID:I6It2R6T
PT。これを止めるのは至難の技だ。
確かに祐はいつか謎のおじさんにコーチしてもらった。
だがそれでもPTを止められる確率は少ししか上がらなかった。
しかもこれは本当の試合。彼はこの試合のプレッシャーにただでさえ押しつぶされそうになっていた。
そんな時、彼の頭の中には貞治が現れた。
(´−`)「貞治、お前がくるまでなんとか押さえてみせる」
合図が出ようとしていた。
376 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:29:07 ID:I6It2R6T
仕掛ける・・!!
祐はそう思い、あらかじめ飛ぶ方を決めておいた。
が、一回目はフェイント。だが祐は動かなかった。
相手は腕を戻したかと思うと間髪いれずにシュートを打ってきた。
幸いにもボールは祐が予想した方向に飛んできた。
だがシュートが速い。しかもコースはとても厳しい上のコースだ。
(´−`)「とぅ!!」
祐はまるで特撮のヒーローみたいな声を出し、ボールに飛びついた
反応は申し分ない。後は届くかどうかだ。
(´−`)「届け・・届け届け!!!」
祐は精一杯手を伸ばす。
もう少しで自分の横をすり抜ける。祐は祈るように手を出し続けた。
だが、無常にもボールは祐の手先に触れただけで、祐の横を抜けていく。
(´−`)「ちくしょう・・」
祐はもう入ってしまったと諦めてしまった。確かにもう止め様はない。
377 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:29:43 ID:I6It2R6T
だがシューターもPTをはずしたせいか慌てていた。
祐がかなり前にきていたので、安易にループシュートに走った。
だがそのループは祐の身長では止められない位置にあった。
(´−`)「届かない!!!」
祐はそう判断し、後ろに行くボールを追っていく。
大抵はこうしても間に合うものではない。
だが祐は必死になっていた。先制点を取られる=流れを取られると感じたのだろう。
(´−`)「うおおおおおお!!」
祐はそのボールに向かって飛び込んだ。果たして間に合うのか・・
378 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:30:34 ID:I6It2R6T
祐の飛び込みも虚しくそのボールはゴールを割る。
(^Д^)「祐!気にするな!まd・・」
そのプギャーの声は審判の笛によりさえぎられた。
審判「ライン!!」
審判はしっかり見ていたみたいだ。相手は動揺してラインを見てなかったらしい。
ボールはこちらに回る。
(´−`)「よし、プギャー!!」
俺はプギャーにボールをだす。
(^Д^)「よし、行くぞ!!」
プギャー前線の味方にパスを回す。まるでさっきの分を返そうと言わんばかりに速い。
そのボールは45のショボンに渡る。
(´・ω・`) 「決める!」
ショボンは積極的にロングを狙った。この距離なら、相手に近すぎず遠すぎず丁度いい。
(´・ω・`) 「うおっ!!」
ショボンは渾身のロングを放つ。だが・・
ピッ!!
審判の笛が鳴る。
379 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:32:14 ID:I6It2R6T
審判「オーバー!!」
(´・ω・`) 「!!」
ショボンは一刻も早くディフェンスに戻るために必死だった。
オーバーとはドリブルをせずに四歩以上歩くとなってしまい、ショボンの投げた位置から相手のボールにで始まってしまうのだ。
ショボンはダッシュでディフェンスに戻ってきて、
(;´・ω・`) 「スマン皆!!!」
と謝った。冷静沈着なショボンが珍しいミスをした。
再び相手の攻撃になった。
相手は流れるようなパス回しでVIP高校を翻弄する。
いつくるのか・・いつくるのか・・。
完全に祐の意識、そして、オフェンスの意識は45、センターに行っていた。
相手はその意識を読むかのように、カットは絶対に出来ない速いパスをサイドにだした。
( ;^ω^)「しまったお!」
ブーンがシュートを防ぎに行こうとした時、相手のシューターはモーションに入っていた
この状態でディフェンスするとまたカードを貰ってしまう
(;^ω^)「祐・・ごめんだお!」
完全にシューターと祐の一対一になった。
380 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:32:56 ID:I6It2R6T
(´−`)「止めて見せる!!」
祐は勢いよく前に飛び出した。
するとシューターは多少焦りの色を見せ、ボールは祐の正面に来る。
(´−`)「うぐっ!!!」
そのボールは思い切り顔面を直撃した。
サイドにイエローがでた。ハンドは、顔、股間にシュートを当てると、危険行為としてイエローがでるのだ。
(;^ω^)「祐!大丈夫かお!?」
(´−`)「あ、ああ・・」
そうはいったものの、少し視界が見えずらくなったのを祐は感じていた。
381 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/09(土) 21:33:33 ID:I6It2R6T
まだ貞治は来ない。このまま来ないんじゃないかと皆は不安になった。
( ;^ω^)「貞治・・頼む、きてくれお!」
ブーンだけでなく、皆そう思っていた。
試合に勝つ為だけでなく、仲間として・・
そんな悲痛な願いは届くのだろうか?
勝負は後半に持ち越される・・
第十五話 絆 完
382 :
私事ですが名無しです:2006/12/10(日) 11:11:30 ID:d8L9FX4C
なんだかんだで続けてる作者は偉いな。
wktkしながら見てるよ
383 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:42:31 ID:xL8U9XTW
第十六話 貞治の決意
皆が試合をやっているその頃、貞治はまだ家にいた。
前日、行く準備もした。だけど最後の一歩が踏み出せない。
(^∀^)「俺が、行かなくても・・」
彼はまだそんな思考だった。皆が必死になっているのに。
(^∀^)「俺が・・行かなくても・・」
彼は同じ言葉を繰り返す。だが、胸騒ぎは収まらなかった。
「今やらなきゃ、後悔するぞ」
兄の言葉が頭をよぎる。俺は・・
384 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:43:10 ID:xL8U9XTW
その頃、試合はハーフも終わり、試合に入るところだった。
(*゚ー゚)「祐君が、目の辺りを怪我してるわ!
だから皆、出来る限り取りやすいボールを相手に打たせるようにして!!」
(;´−`)「みんな、スマン・・」
祐は本当に申し訳なさそうな表情だ。
(*゚ー゚)「貞治君がくるまで・・なんとか持ちこたえて!!
それと・・思い出したわ。相手の監督。
あの人は昔、オリンピックにまで出場していた選手・・荒巻さんよ」
皆は一瞬言葉を失う。そんな凄い人だったのかという感じで。
(*゚ー゚)「だけど、監督が荒巻さんだからって、相手の強さが変わる訳じゃないわ!
しっかり行きなさい!!」
メンバーは気合を入れなおす。
( ^ω^)「VIP高校に栄光あれ!!」
ブーンはそう叫ぶと、グランドに戻っていった。
貞治は必ず来る。そう信じて・・。
皆の気持ちはいつしか貞治を思う気持ちでいっぱいになっていた。
貞治のために勝つ!そんな思いで後半に臨む。
385 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:45:21 ID:xL8U9XTW
だが、後半も押されるペースは変わらなかった。
ポストが居ないので疲労はいつもよりたまりやすくなっている。
それに相手の素早さ。彼らは練習の時、実力を隠していた。
対するVIP高校はそんな様子に気がつくことは出来なかったので対応が遅れた。
これも荒巻さんの策略なのか・・
一枚も二枚も、指導者として上・・
しぃ先生はそう感じていた。自分の実力の無さを責めているようだった。
(*゚ー゚)「確かに彼らには監督は関係ない。そういったわ。
だけどあくまでそれは気休め・・。
きっと相手は、相当の練習と戦略を荒巻さんによって叩き込まれてるわ
この後半は本当に勝負ね・・」
しぃ先生は荒巻先生がまだ何か考えてるのかと思うとゾッとした。
仮に貞治が来たとしても、この試合は勝てるか分からない。
しぃ先生は珍しく弱気になっていた。
386 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:48:22 ID:xL8U9XTW
完全にVIP校は疲れが見えている。
なのに、相手は前半よりも動きが良くなっているのだ。
体力の差・・。まずここが大きく出てきた。
(; ^ω^)「はぁ、はぁ、はぁ・・」
ブーンは珍しく後半戦始めから疲労の色を見せている。
速攻をしても途中でパスを読まれ、カットされ、すぐにディフェンスに戻る。
防戦一方のVIP高校。じわじわと得点差は広がっている。
VIP高は次第に焦り始め、簡単なミスが多くなる。
パスミス、キャッチミス・・。初歩的なプレーが出来なくなっている。
387 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:49:06 ID:xL8U9XTW
後半残り十分になる。
得点は十対十八。今までに無い位得点を離されていた。
(;´−`)「これが絶対的な差なのか・・?」
成す術なく抜かれていくディフェンス。簡単に阻まれるシュート。
全て読まれている。そんな錯覚に襲われるくらい。
まだ相手は体力は余裕らしい。今までよりももっと攻撃は激しくなる。
残り五分となったとき。もう得点は十二対二十四。ダブルスコアになっていた。
VIP高に敗北の色が出始めていた。
388 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:50:32 ID:xL8U9XTW
そんな時だった。
???「お前ら、最後まで諦めるな!!」
その聞き覚えのある声に、皆はハッとした。
貞治・・?貞治が!!
(;^∀^)「皆!!スマン!!」
貞治が攻撃に参加する。皆はまだ信じられないといった様子だ。
(; ^ω^)「貞治!!来てくれたのかお!!」
思わずブーンは声をあげる。
(;^∀^)「そういう話は後だ!今はプレーに集中しろ!」
だが貞治はこの一週間練習していない。ついていけるのか。
389 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:51:13 ID:xL8U9XTW
そんな心配は無用だった。
あいつの動きは一週間前よりむしろ、洗練された動きになっていた。
相手の隙を突いたポストの位置取り。それには目を疑う。
/ ,' 3「おぉ!!」
荒巻さんも驚かすプレーだった。
(;´・ω・`)「貞治!任せたぞ!!」
ショボンは貞治にしっかりしたパスを出す。それを受け取り、
(^∀^)「お前らの気持ちは受け取った!」
思い切りシュートを放つ。
390 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:51:57 ID:xL8U9XTW
そのシュートはさながら、王さんのホームランを連想させるような・・
そんな感じのシュートだった。
キーパー「うわっ!!」
ボールはキーパーの顔面の横を通過して、あっさりゴールを割った。
(^∀^)「よっしゃああああ!!」
貞治は思い切り腕を天に突き上げた。皆もそれに呼応した。
だが、まだ大量の得点差があることには変わりなかったのだ。
VIP高は死力を尽くして闘った。
貞治がきてからみんなは集中力が回復したようで、相手にシュートすら許さなかった。
凄い気迫に相手チームは次第に押され始める。
これは能力うんぬんではない。完全に精神力の勝負になっていた。
('A`)「おおおおおおおっ!!」
ドクオは思い切りのステップシュートを相手のゴールに打ち込む。
果たしてこのシュートは相手のゴールを割れるのだろうか?
391 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:53:43 ID:xL8U9XTW
ドクオのシュートがキーパーの手に触れるか触れないか・・
皆はその瞬間に息を飲む。
バシッ!!ドクオのシュートはキーパーに後少しのところで後ろにはじかれてしまう。
その瞬間。
ピッピッピッー!!!!!!
無常にも、審判の笛が鳴り響くのだった。
試合終了・・。
スコアは十八対二六。最後の猛追も虚しく、VIP高校は初戦敗退になってしまった。
「ありがとうございました!!」
一同「・・・・・・・」
まだ皆は負けたことを信じたくは無かった。
確かに相手は強かった。
だが、今までの練習の成果がこれなのか。全てを出し切ったのに、こんな大差で負けてしまった。
そんな思いで皆はいっぱいだった。
とりあえず、相手の顧問に挨拶をしに行く。
392 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:54:29 ID:xL8U9XTW
VIP高「ありがとうございました!」
/ ,' 3「こちらこそ。ちょっと話をしてもいいかな?」
全員は黙って頷く。
/ ,' 3「君たちはほとんど未経験者だろう?まだまだ荒いところはある。
だが、センスはある。もっと磨けば必ず上手くなる」
/ ,' 3「それに・・君たち七人は強い絆で結ばれてるみたいだからね。
絶対に油断できない相手だ。次当たる時はもっと強くなっているのを期待するよ
君たちなら必ずなれるさ」
皆は敗北のショックからまだ返事は出来なかった。
/ ,' 3「それから・・しぃ先生にヨロシクな
私の話は以上だ」
そういうと彼は去っていった。
393 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:55:03 ID:xL8U9XTW
次はしぃ先生の所に集合する
(*゚‐゚)「皆は・・よくやったわ。でも相手の監督も選手が一枚も二枚も上手だった・・
これが今の私たちの実力なのよ。試合に勝つには皆はもっと頑張らなきゃいけない。
私ももっと頑張らないといけない」
皆は黙って下を向いたままだ。
(*゚‐゚)「でも・・負けちゃったけど。貞治くんは来てくれた」
(;^∀^)「皆。来るの遅くなってごめん」
(つ∀;)「踏ん切りがつかなかったんだ・・一体どんな顔して、皆と会えばいいのか。
こんな俺をまだ受け入れてくれるのか・・」
貞治は泣きながら話していた。
394 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:55:34 ID:xL8U9XTW
( #^ω^)「ふざけんなお!!」
ブーンがいきなり怒鳴り始めた。
(つ∀;)「!!!!」
(;^ω^)「心配したんだお・・?皆・・。」
( ;ω;)「貞治が辞めちゃうんじゃないかってみんな心配たんだお!?
確かに試合には勝った方がいいお!でも七人揃って勝たないと意味がないのも同じだお!
僕たちはチームなんだお!七人揃って初めてチームなんだお!」
ブーンも貞治の涙につられるかのように、泣きながら話し続ける。
395 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:56:07 ID:xL8U9XTW
( ;ω;)「だから・・今日は確かに負けたお。だけど貞治が戻ってきたから、
これからもっと練習して七人で勝てばいいお!」
( つω;)「貞治・・お帰りだお」
皆は二人の涙に誘われるように涙ぐんでいた。
(´つω;`)(;A;)「「きにすんなよ・・また皆で頑張ればいいよ」
(つ−;)「そうだよ、俺ら七人でチームなんだよ?」
(つД^)「俺は泣かないぜ!貞治、信じてたよ」
(つ∀°)「おっぱい!」
(つ∀;)「ブーン!皆!ごめんな・・。そしてありがとう」
貞治は二度とチームの皆を裏切らない。そう誓った。
こうして貞治はチームに復帰したのだった。
396 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/10(日) 21:57:54 ID:xL8U9XTW
確かに負けた事は挫折かもしれない。
でも彼らにとっては今の自分達の強さが分かった。それだけで充分な収穫だ。
貞治が戻ってきて、チームの絆も更に深まったようだ。
後はこれから練習して、もっと強くなればいい。
彼らはまだまだ先があるのだから。
( ^ω^)「じゃあ明日からまたがんばるお!」
一同「ちょwwwwいきなりですかwwwww」
第十六話 貞治の決意 完
397 :
私事ですが名無しです:2006/12/11(月) 00:32:33 ID:vKMNFgD1
,;f::::::::::::::::::::::::::ヽ
i/'' ̄ ̄ヾ:::::::::::i
|,,,,_ ,,,,,,_ |::::::::|
(●);(●)==r─、|
{ (__..:: / ノ,,...,、、.,、,、、..,_ /i
', ==一 ノ、.:、、:、.:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ i
!___/、;: ...: ,:. :.、.:',.: .:: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
何見てんのさ〜 `"゙' ''`゙ `´゙`´´
399 :
私事ですが名無しです:2006/12/13(水) 01:28:57 ID:6pHYxGLc
( ^ω^)ageておくお
( ^ω^)テスト中かな?頑張るんだお
400 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 18:24:32 ID:2dhxNtRs
すいません、昨日今日と忙しく、投下できませんでした。
もう少ししたら貼ります。
401 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:29:08 ID:2dhxNtRs
第十七話 体育祭
あの試合から二週間後、定期テストがあり、彼らハンド部は試合もあってか忙しかったが、頑張っていた。
貞治のクラス
(;^Д^)「テスト取らないと親がマジ切れるんだよ・・」
(;゚∀゚)「俺んちもだ、将来のことばっかでうるさいよ。」
もう高校生だ。一年ももう半分近くまで来ていて、それくらい言われるのも無理はない。
(;^∀^)「ホント親はうるさいよな。二人とも夢とかあるの?」
貞治が質問する。
402 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:30:04 ID:2dhxNtRs
(^Д^)「俺は・・先生とかいいかな〜って思ってるんだ。
まぁ公務員だし安定してるからな。それにハンド部とかあったらハンドに関われるし」
プギャーはどうやら、将来は安定した仕事がしたいみたいだ。
(^∀^)「ふ〜ん、いい夢もってるね。ジョルジュは?」
(゚∀゚)「俺は、おっぱい専門のAV男優だ」
二人とも沈黙する。そりゃそうだ。こんなこといわれたらなぁ。
(;゚∀゚)「ちょww冗談だよ。さすがに」
(;^∀^)「冗談でも言っちゃダメだよ・・さすがに」
(^Д^)「プギャー!!!」
ジョルジュはプギャーに馬鹿にされて少し腹を立てながら話し出した。
(゚∀゚)「俺は、お店とか出したいよね。バーとかそんな感じの・・
なんか面白そうだからさ」
ジョルジュは面白い夢をもっている。
(^∀^)「ふ〜ん・・そういやショボンも似たような事言ってたよ。
同じ夢を持ってる者同士語るのもいいかもね」
403 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:30:49 ID:2dhxNtRs
(゚∀゚)「そうなのか!!よし、今度ショボンに話してみるかな!!」
ジョルジュは凄く嬉しいみたいだ。同じ夢を持ってる人がいるからかな?
(^∀^)「結構雑談が過ぎちゃったね。じゃあ勉強に戻ろうか」
彼らは放課後まで残って勉強していた。
彼ら曰く「家にかえると絶対勉強しないから」らしい。
家には色々な誘惑があるから、それが無難だろう。
一方、ブーン達はと言うと・・
404 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:31:28 ID:2dhxNtRs
( ^ω^)「ちょwwwこの問題ワカラナスwwww」
ξ゚听)ξ「あんたってホンッッットに馬鹿ね!!!
中学の頃からずっと思ってたけど・・」
ブーンは誰でも解けるような問題に苦戦していた。
これじゃあいつになったら、できるようになるのか分からない。
('A`)「まあブーンだからね。仕方ないよ」
(´・ω・`)「そうだね、昔からウルトラバカだったからね。
濱口ともはれるんじゃない?」
ショボンのキツイ言葉にブーンは、
( ^ω^)「ショボーン」
落ち込んでいた。顔とは全く正反対だ。
405 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:32:18 ID:2dhxNtRs
(´−`)「全く、何のために勉強するのか俺には分からん。
将来の為なんだと思うけどさ。
そういや、皆は夢とかあるの?」
こちらでも夢トークが始まるようだ。
( ^ω^)「僕は超大金持ちになるお!!」
まるで小学生が見てるような夢に皆は大きなため息をはいた。
( ;^ω^)「ちょww何その反応ww」
ξ゚听)ξ「あんたじゃ無理よ」
ツンにバッサリ切られてしまった。ドンマイとしかいいようがない。
406 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:33:03 ID:2dhxNtRs
( ;^ω^)「あううう・・」
ξ゚听)ξ「まぁブーンはほっといて・・
私はCAとか憧れるわね。後は・・通訳かしら?
私割と英語とか好きなのよね。だから興味あるわ」
ツンは学年で十番以内を争う頭の持ち主だ。しかも英語に関しては目を見張る物がある。
テストだけでなく発音も完璧だ。一体どこで習ってきたのか、と聞きたくなるくらい・・
('A`)「俺は・・まだ決まらないな。なりたいものとか良く分からない。
これから探していくよ」
夢はなかなか見つかる物じゃない。今から持ってる人は凄いというべきか。
ξ゚听)ξ「ふ〜ん・・ショボンは?」
彼の夢。確かにこれは気になる。ショボンは口を開く。
(´・ω・`)「僕はね、高校卒業したら、兄貴のバーボンを手伝おうと思うんだ。
前々から兄貴がどんな事やってるのか興味があったし。
早く働きたいんだ。親にあまり迷惑もかけたくないし」
ショボンは今時珍しい親孝行な高校生みたいだ。感動した!!
ξ゚听)ξ「偉いわねぇ。ブーン、少しはショボンを見習いなさい」
( ;^ω^)「・・・・」
ブーンは皆から夢を真っ向否定されたのでかなりガックリしていたので声を出せなかった。
哀れ、ブーン・・
407 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:33:54 ID:2dhxNtRs
(´−`)「俺は警察かな。
親父がそうだから、親父に憧れてるんだ」
川 ゚ -゚) 「祐、まともな夢もってるな」
(´−`)「今までどんな目で俺を見ていた?」
祐は軽くショックを受けていた。
(´−`)「そういうクーは何になりたいの?」
ここは気になるところ。クーは少し言おうか迷っていたがゆっくりと口を開く。
川 ゚ -゚) 「具体的ではないが・・人の命を助ける仕事かな?
医者でもなんでもいいんだ。とりあえずそういう系の仕事につきたい」
ξ゚听)ξ「へ〜クー、いい夢持ってるじゃない?
頑張ってね」
川 ゚ -゚) 「いや、まだはっきりはしてないさ。でも頑張るよ」
そしてしばらく雑談が続いた後、勉強に戻る。
ブーンはずっと小声でうなりながら数学の勉強を進めていた。
408 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:34:32 ID:2dhxNtRs
( ;^ω^)「ヒイヒイ。今何時だお?」
ブーンは時計を見た。もうあたりは少しずつ暗くなっていた。
( ;^ω^)「もうこんな時間かお!皆、帰るお!」
(´・ω・`)「ホントだね。じゃあ帰ろうか」
皆は速攻で帰る準備をして、校門を出た。
もうすっかり暗い。少しずつ日が落ちるのが速くなっていた。
(´−`)「ただいま」
祐はようやく家に到着した。
カーチャン「おかえり」
祐のカーチャンはもうすっかり元気になったらしい。
を
410 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:36:24 ID:2dhxNtRs
カーチャン「そろそろテストでしょ?ふざけた得点取ってきたらぶっ飛ばすからね」
祐のカーチャンは最近言葉の使い方が荒くなっているみたいだった。
何故か?理由は知らない。
(´−`)「う、うん。わかってるよ。カーチャンはいつもうるさいからなぁ・・」
カーチャン「なんかいった?」
(´−`)「いえ、何も」
祐はビクビクしながら夕飯を済ませ、風呂に入って今日は早く寝た。
明日しっかり勉強する為だろう。
411 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:37:13 ID:2dhxNtRs
数日後・・
テストの日がやってきた。
( ^ω^)「あれだけ勉強したお!だから大丈夫だお!」
ブーンは自分を励ました。彼、根っからのプラス思考である。
そしてブーンは学校で勉強(最後の悪あがき)をするためダッシュで登校していった。
ブーンは初日の数学をひたすら勉強していたらしいが、果たして結果は出るのか?
( ;^ω^)「ふいーついたお!」
ブーンは軽く汗をかきながら、教室に入る。まだ誰も来ていない。
( ;^ω^)「よし!勉強するお!」
彼は時間を忘れるほど、数学に集中した。
412 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:38:02 ID:2dhxNtRs
また数日がたって、テストが全部返却された。
結果発表!
( ^ω^)・・・341/900 平均点35点
ξ゚听)ξ・・・814/900 平均点90.4点
(´−`)・・・486/900 平均点54点
('A`)・・・671/900 平均点74.5点
(´・ω・`)・・・759/900 平均点84.3点
(゚∀゚)・・・465/900 平均点51.6点
(^Д^)・・・712/900 平均点79.1点
(^∀^)・・・560/900 平均点62.2点
川 ゚ -゚) ・・・745/900 平均点82点
413 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:38:40 ID:2dhxNtRs
ブーンぶっちぎりの最下位である。
( °ω゜)「あうあう・・あうあう・・」
ブーンは生気を失っていた。あれだけ自信満々だったんだから当然だ。
(´−`)「へぇ〜マネさん二人は優秀だな。ブーンは・・まぁ気にするな」
祐は他に慰めの言葉が見つからなかった。ここまでヒドイとは予想GUYだった。
モナー先生が教室に入ってきた。
(´∀`)「テストはどうだったモナ?まあヒドくても気にするなモナ。
あ、放課後体育祭の種目決めがあるから、それぞれ色別に指定された場所に行くモナ!」
VIP高校の体育祭は色別対抗だ。赤、青、緑、紫に色分けされる。
ちなみに、体育祭は今から一週間後らしい。結構忙しいスケジュールだな。
414 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:39:25 ID:2dhxNtRs
ちなみにハンド部の色分けは
赤・・貞治、プギャー、ツン 青・・ドクオ、ショボン 緑・・祐 紫・・ブーン、クー
である。
ハンド部はみな、運動部という理由から、騎馬戦、リレー、綱引きetc・・などに参加させられる事になった。
(;´−`)「ちくしょー・・騎馬戦だけはしんどいから、パスしようと思ってたのに」
川 ゚ -゚) 「私たちは女だからほとんど応援だ。頑張れよ」
ξ゚听)ξ「そうよ。皆色違うけど、ハンド部は関係なく応援するわ」
( ^ω^)「よし!大活躍するお!!」
ブーンが体育祭を楽しみにしているせいかこの一週間の練習は速攻中心の練習になっていた。
( *^ω^)「僕は走る事で活躍するお!だから速攻で鍛えるお!」
ほぼブーンの私欲のための練習だったが、試合であまり速攻が使われてないという理由から、バレなかった
415 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:40:04 ID:2dhxNtRs
一週間後・・
いよいよ体育祭の日である。
ブーンは他の体育祭を楽しみにしている人同様、いつもより早く目が覚めた。
( *^ω^)「体育祭で大活躍してモテモテだお!!」
あきらかに動機が不純だった。確かにブーンは足は異常に速いので活躍は出来るだろう。
だが、あのセンスのない走り方を見られたら、確実に引かれるだろう。
なんたってブーンだもの。
彼は自分に自信いっぱいだったのでその事には気がついていなかった。おめでたい奴である。
416 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:41:52 ID:2dhxNtRs
( ^ω^)「よし!朝のアップがてらに学校まで走っていくお!!」
ブーンは帰りヘロヘロになって帰ってくることを考慮せずに走っていった。
ブーンズカーチャン「あら、あの子自転車に乗ってってないわね・・まあいいわ」
ブーンのカーチャンは大して細かいことは気にしなかった。
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!
こんな走り方だからバカにされるんだな・・
でもこうしないと速く走れないらしい。だから試合中もこの走り方だ。
正直、恥ずかしいと皆思っていたのは言うまでも無い。
417 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:42:27 ID:2dhxNtRs
( ^ω^)「学校に着いたお!!グランドで皆をまつお!!」
今日は体育祭。なので教室には入れない。
ブーンは広いグランドで一人待つ事にしたのだが・・
( ^ω^)「おっ、誰かいるお」
どうやら体育委員が準備を行っているようだった。その中には貞治がいた。
(^∀^)「おはよう、ブーン。今日は早いな」
( ^ω^)「体育祭が楽しみで早くきちゃったお。今なにしてるんだお?」
(^∀^)「今はライン引きしてたんだ。一人でやるにはちょいシンドイ」
( ^ω^)「じゃあ僕も手伝うお!皆がくるまでひまなんだお!」
ブーンは貞治を手伝う事にした。ブーンはラインカーを借りてラインを引き始める。
規制回避
419 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:43:46 ID:2dhxNtRs
だが・・そのラインはとても競技で使われるような綺麗なラインではなかった。
グニャグニャに曲がり、とても使い物にならないラインだった。
(^∀^)「・・ブーン?」
( ^ω^)「なんだお?つかれたお〜会心の出来だお!」
何度も言うが、普段のブーンは自信満々なので、決しておかしいとは思っていない。
(^∀^)「・・そう。ありがとう」
貞治は哀れみをこめて礼を言った。
( ^ω^)「礼にはおよばないお!じゃあ僕はいくお!」
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!
貞治はブーンがどこかにいくのを確認すると、静かにラインを引きなおした。
(;^∀^)「走る事以外はダメダメだな・・」
420 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:44:39 ID:2dhxNtRs
( ;^ω^)「やべーお!!モナー先生に殺されるお!走りすぎたお!」
ブーンは急いで自分のクラスに向かう。当然遅れたので目だっていたせいか、皆がブーンに注目する。
(*^ω^)「そんなに見ないでお・・エクスタシィー・・」
ブーンは自分の新しいジャンルを発見したみたいだ。
(´∀`)「あっ、内藤君遅いモナ!!」
( ;^ω^)「ごめんなさいだお。走ってたら遅れたお」
その意味不明な理由をモナー先生なりに理解し、
(´∀`)「まぁいいモナ。早く列に入るモナ」
ブーンは言われた通り、列に入っていった。
421 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:45:11 ID:2dhxNtRs
退屈な開会式も終わり、ついに競技に入る。
ハンド部は皆、ほとんどの競技に駆り出されている。
いくつかの競技がおわり、綱引きの時間になる。
最初は赤対青だ。
(^Д^)「おい!貞治!!必ず勝つぞ!!」
(^∀^)「分かってる!ショボンとドクオごときに負けはしない!!」
一方、青組では・・
(´・ω・`)「おうおう!言ってくれてるね!そう簡単には負けないさ!
こっちにはガタイMAXな先輩が揃っているからね」
('A`)「確かに・・このメンバーで負けるはずないか」
青組はマッチョの宝庫だ。ウホッ系の人にはもってこいの色だ。
毎年何組か男のカップルが出来るらしい。
先輩「そんなことよりこの俺の筋肉を見てくれ。こいつをどう思う?」
(*´・ω・`)「すごく・・マッチョです」
早速いけない世界が始まっているようだった。
422 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:45:45 ID:2dhxNtRs
青の先輩「お前らここで負けたら全員掘るからな!覚悟しろよ!」
一年の大多数は恐怖しただろう。だが、
(*´・ω・`)(*'A`)「負けてもいいかも・・」
ショボンはとにかく、ドクオまでがいけない世界に目覚めはじめていた。
パーン!!
合図の音がなる!皆はいっせいに縄へと飛び掛り、引っ張り始める。
(;^∀^)「ぐぅ・・強い!!」
やはり青はマッチョが揃っていて、かなり強い。
(´・ω・`)「余裕だな!!」
それから数秒であっという間に赤は中央のラインまで引きずられてしまい、負けが確定した。
この綱引きは一本勝負で場所替えはない。
青、綱引き決勝進出決定!!
423 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:46:22 ID:2dhxNtRs
一方、緑対紫は・・
( ^ω^)「僕がいるからには絶対勝つお!」
ブーンは気合充分だ。綱引きは一人の力だけではどうにもならないが・・
(´−`)「そう簡単には負けんよ」
川 ゚ -゚) 「祐、頑張れよ」
クーはブーンでなく祐を応援していた。
(; ^ω^)「なんでだお?」
パーン!!勝負が始まる!この二色、あちらに比べて、大きな特徴は無い。
一つ言うと、どちらの大将も少し変わっているくらいか。
勝負は接戦になる。どちらも硬直状態が続く。
424 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:47:01 ID:2dhxNtRs
だが、緑が徐々に徐々に引かれて行く。体力の消耗が緑の方が早かったようだ。
結局、時間切れで、紫の勝ちになる。
(* ^ω^)「やったお!」
川 ゚ -゚) 「チッ・・・」
クーはまるでブーンを敵のような目つきで見ていた。
(; ^ω^)「ちょwww仲間じゃないのかおwww」
紫が緑に勝ち、決勝進出を決めた。
おそらく、青が優勝だ。皆そう思っている。
425 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:47:32 ID:2dhxNtRs
が、なにか紫は異様なオーラを放っている。そのオーラ・・それは闘気だった。
青大将「ふん・・貴様もオーラをまとう程になったか」
紫大将「俺が今まで戦ってきた強敵・・彼らが俺の血を変えた!!」
青大将「シン!シンの事だな!?」
勝手な北斗ワールドが始まっている。解釈しておこう。
紫がケンシロウなら、青はジャギ。簡単に言うとそんな感じになる。
青「フハハハハハ!愛などいらぬ!!」
紫「ならば俺等は愛のために戦おう・・」
・・完全に出来上がってしまった世界だ。
426 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:48:03 ID:2dhxNtRs
(´・ω・`)「掘るならシンがいい・・」
ショボンは切実な思いを声にした。ある意味正論だろう。
これでジャギとか言われたら作者の目玉が飛び出る。
両チームが準備に入る。
( ^ω^)「北斗神拳は無敵!!」
ブーンのキャラまで変わり始めたとき、合図はなった。
全員は縄に飛びかかり、縄を引く!!
紫大将「精鋭孔!!」
精鋭孔とは、もの凄い力を一瞬手に入れる事ができるが、使ったものの命を奪う非情の秘孔!!
それを何故ついたか・・紫の大将は綱引きだけにかけていたのだ。
大将は足は遅ければ、騎馬戦に出るほどの力量を持っていない。
それなら今!と思ったのだろう。だが大将は気が付いていない。
規制回避
428 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:49:58 ID:2dhxNtRs
たかが一人が精鋭孔をやったところで、あまり実力に変わりは無い事が。
確かに完全に健康な大将だろう。もの凄い力は出ていた。アソコもバリバリだ。
だが、状況はまだ互角。
('A`)「うぬの力はその程度か!!」
ドクオはブーンに問い掛けるように聞く。
( ;^ω^)「も、もうダメだお・・のわぁ!!」
ブーンは手にこめた力を抜いてしまった。
429 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:50:47 ID:2dhxNtRs
ξ゚听)ξ「ブーン!!」
ツンは何故かブーンの名を叫んでいた。
( ^ω^)「・・・!!うおおおおおおお!!」
ブーンは一度離し掛けた手を、縄に戻す。
( ^ω^)「はぁ!!」
ブーンはある秘孔をつき、いつもより三割増しの筋肉になった。
これで紫はやや優勢になる。このままいけるか!?
青大将「まだだ!まだ退かぬ、媚びぬ、かえりみぬ!!」
青も最後の力を振り絞って縄を引く!!
勝負は全くの互角に戻った。
もう時間は少ない。タイムアップになってもおかしくは無い。
二チームは死力を出し尽くして闘った。
そして・・
ピーッ!!時間切れだ。果たしてどっちが勝ったのか。
430 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:51:27 ID:2dhxNtRs
判定の結果が出ました。判定は・・
もう紫の大将は地面に突っ伏していた。精鋭孔をついたツケが回ってきたのだ。
(; ^ω^)「頼むお!!この大将の為にも僕等に勝利を!!」
判定の結果はまだ発表されない。
ブーンはじれったそうに、判定を待っている。
判定は・・・
青!!勝利!!
大将はもう虫の息だ。何かをブーンに語りかけていた。
紫大将「どっちが勝ったんだ・・」
( ^ω^)「すみませんお・・負けちゃいましたお」
紫大将「ふふ・・そうか。俺にはもう何も聞こえん」
(; ^ω^)「・・・!」
紫大将「ブーン・・俺のかあちゃんととうちゃん、頼んだぜ・・」
紫大将「ふっ、俺かっこよすぎるかな・・」
(; ^ω^)「全然かっこよくないお」
紫大将は事切れた。どうやら気絶しただけみたいだ。
最初は青がリードを勝ち取った。
431 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:52:17 ID:2dhxNtRs
(; ^ω^)「ハッ!!ここは広いお花畑・・
しかもアソコには死んだひいひいじいちゃんが手をふってるお
おーいじいちゃーん、いまいくお・・っていくかーい!!」
ブーンは訳の分からない夢を見ていた。天国に行きかけてたんだと思う。
(; ^ω^)「ハッ!!今のは・・マズイ!騎馬戦もう組んでるお!!」
ブーンは急いで騎馬戦の方へ向かった。
だがあまりにも遅かった為、訳の分からないキモオタ達と組まされる事になってしまった。
キモオタ「ねえ、君、ハルヒ好き?」
(; ^ω^)「わけわかんねぇお・・」
432 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:52:59 ID:2dhxNtRs
結局ブーンは、一番体が筋肉質だという理由だけで上にされてしまう。
(; ^ω^)「ちぇっ、確かに上半身は裸だから、僕の絞られた体を見せつけるチャンスだお。
でも騎馬戦は殴られたりするから嫌だお・・」
最初の相手は青。早速因縁の対決なのだが、
ドクオとショボンは二人とも下だ。
そう、この騎馬戦は全学年混合なので、普通は一年が上になることはないのだ。
ブーン、やっちまったな!!!
早速騎馬戦がスタートし始めた。
(´・ω・`)「先輩・・あそこの一年を狙うべきです。ほら、あそこの少し太り気味の・・」
早速ショボンはブーンの情報を先輩に言ってる。
だがブーンはそれもおかまいなしに自信満々だ。
(*^ω^)「ふっふっふっ・・こんな時のために、必殺技を用意しているんだお」
ホントか?ブーン。
早速、ショボン、ドクオが下になっている騎馬が突撃してくる
先輩「その帽子を早くよこした方がいいぜ!!」
早速攻撃を仕掛けられた。あーっと、ブーンの脳が揺れるほどの右ストレートだ!!
(; ^ω^)「ぶふぅ!!」
ブーンはあまりの衝撃でしたに落ちそうになるが、何とか持ちこたえた。
433 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:53:37 ID:2dhxNtRs
(; ^ω^)「ここでまけるわけには・・」
そう言ってる間にも二発目が飛んでくる。
これを食らってまた揺れればもう支えきれないだろう。
(; ^ω^)「仕方が無い!使うお!マトリックス!リローデット!!」
彼は器用にに背中を後ろに持っていく。
その姿はさながらマトリックスだ。ブーンは見事に先輩の二回目の打撃をかわす。
(; ^ω^)「どうだお!!」
キモオタ「さ、支えきれない・・」
(; ^ω^)「ちょwwwこの状態で落としたら確実に死ぬお!!
絶対落とすなお!!」
キモオタ「りょ、了解・・気合入れるぞ!あーやなみ!!」
やはりオタクだ。だがその声で少し支える力が強くなる。
(; ^ω^)「ふいー助かったお・・ぶふぅ!!」
ブーンは油断していた。また先輩のアッパーが入る。ツンと同じ位強力なのを。
(; ω )「アッー!!!」
ブーンは悶絶し、気絶した。
434 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:54:28 ID:2dhxNtRs
(; ^ω^)「またここはさっきの綺麗なお花畑・・
あっ、先に居るのは死んだはずのつぶやきシローが・・おーい!!」
シロー「し、し、し、死んでないわっ!!」
(; ^ω^)「うわっ!ハアハア・・」
ξ;゚听)ξ「あっ!ブーン!よかったぁ・・」
気が付くとブーンはツンに介抱されていた。
(; ^ω^)「騎馬戦は!?」
ξ゚听)ξ「プギャー達の居る赤が勝ったわ。それより大丈夫なの?」
ブーンは今日二回目の気絶をしていたので、さすがに心配になったのだろう。
435 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:55:03 ID:2dhxNtRs
(; ^ω^)「大丈夫だお。それより・・」
ξ゚听)ξ「ん?何?」
( ^ω^)「ありがとうだお。お陰で死なずにすんだお」
ξ////)ξ「べっ、別にあんたの為じゃないんだからねっ!
ここで死人が出られたら困るから、介抱しただけなんだからねっ!」
これは明らかに分かりやすい嘘をつきますね・・
さすがはツンデレの王道、ツン!!
ま、それはおいといて・・
中間順位を発表する!!
436 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:55:34 ID:2dhxNtRs
1位 青 二位 赤 三位 紫 四位 緑
(;´−`)「げっ、俺等ビリじゃん・・」
噂によると、ビリになった色には屈辱的な罰ゲームが待ってるらしい。
1位の色の生徒には得点がつく。保健体育(保健だけ)が十になるらしい。
正直、微妙な得点である。
この順位は入れ替わることなく最後のリレーにまで持ち込まれていった。
色部リレー・・それは1位になれば、ビリでも1位に這い上がれる恐ろしい競技設定になっていた。
もちろんハンド部の男子は全員出場している。
437 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:56:27 ID:2dhxNtRs
このリレーに全てがかかっていると言っても過言ではなかった。
一人150mの勝負だ。
(´−`)「負けない!!」
緑の祐は罰ゲームもかかってか、かなり真剣になっていた。
(;^∀^)(;'A`)「負けない!!」
第一走者がスタートラインについた。
よーい・・パァァァン!!いよいよ運命の勝負が開始された!!
(´−`)「もらった!!」
それぞれの走りはほぼ互角だった為か、スタートダッシュをしっかり切れた祐が先頭に立つ。
なかなか差はなくならない!
(´−`)「頼んだ!!」
祐は酒場の欽ちゃんにバトンを託す。が・・
「うええええっ!!」
欽ちゃんは二日酔いだった為、一回吐いた。そのせいでビリに転落してしまった。
めちゃめちゃ走り方はキモいがハンド部一足の速いブーンが主導権を握る。
438 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:57:02 ID:2dhxNtRs
が、
リキッド「スネェェェク!!!」
スネーク「リキットォォォォ!!」
と二人は仲間同士で殴りあいを始めたのだ。これのせいで、紫は一気にビリ候補に転落した。
その間に承太郎があっさり抜かしていった。
「やれやれだぜ・・」決めゼリフを吐きながら。
ホルホースは承太郎にはおいつけず、順位には紫以外、変動はない。
次のランナー、トキは病気だったので、吐血した。そして緑は三位に降格していた。
紫のユダがサイコクラッシャーもどきをやっていたが、結局抜かせなかった。
勝負はラストのランナーに託された。
規制回避
440 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 20:59:05 ID:2dhxNtRs
最後のランナー、大将ケン、ラオウは、
「ここで決着をつけよう」
と言わんばかりに闘気を放っていて、レースどころではなくなっていた。
DIOはDIOで、第四走者の承太郎と戦い負けていた。
「このDIOがァァァァァー!!!」
青は大将が消えてしまった。
ケンシロウとラオウも相打ちで、二人とも倒れていた。
よって、仏水が普通に走ってゴール。紫が優勝というなんともあっけない幕切れに終わった。
反則と言う事で他の色は全部同じ順位になり、結局罰ゲームをやらされるはめとなった
441 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/13(水) 21:00:26 ID:2dhxNtRs
罰ゲームの内容?それはいえないんだ。すまない。
そんなこんなで訳の分からない体育祭も終わり、
今年はもう冬にある試合だけとなった。
彼等は気持ちもリフレッシュし、この前の試合で自分の弱点も発見できた。
後は練習、試合慣れをしていけば必ず強くなれる。
(; ^ω^)「ふう、疲れたお。でも今度こそ明日から頑張るお!」
ブーンの頭の中には希望の二文字以外はなかったのだった
第十七話 体育祭 完
紫大将カッコヨス(`・ω・´)w
443 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/14(木) 01:03:15 ID:ASyEI2oy
この回を書いた時つくづく俺ってセンスないなぁ・・って感じましたorz
続きは頑張れたら明日貼ります
( 4w4)っ【444】
445 :
私事ですが名無しです:2006/12/15(金) 08:46:25 ID:0YhYuJHN
しゃおおおお南斗水鳥拳ageだおおお
( ^ω^)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
446 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 10:07:38 ID:oxkt9Z/s
うはwテストヤバスw
クラス40人中35位以下になる恐れorz塾の先生に殺される。
次かんばろ・・
続きは今日くらいになるかと・・頑張ります。
北斗有情拳!
447 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:03:53 ID:oxkt9Z/s
規制に巻き込まれましたorz
解けるまで申し訳ないですが待ってもらえると助かります
また〜り待ちますお( ^ω^)
449 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:47:01 ID:nr7jKeAR
テス
450 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:47:52 ID:nr7jKeAR
第十八話 兆し
訳の分からない体育祭も終了し、もう邪魔するものが無くなった彼等は、
練習に没頭していた。
(; ^ω^)「ハアハア・・もう一本だお!!」
今日もいつもと変わらず速攻の練習をやっていた。
しぃ先生は、速攻の強化に重点を置いていた。
確実に速攻が出来れば、九割方得点は取れる。
走れるチームほど厄介なものはない。
メンバーもメンバーでこの前の試合で体力の違いというものを実感したのだろう。
451 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:48:48 ID:nr7jKeAR
(´−`)「ブーン、行くぞ!!」
祐もここ最近はずっと速攻練習のパサーをやっていたので、スローインはこの前よりもよくなっている。
速攻は何よりもキーパーのスローが大事だ。ここがしっかり決められなければ、話にならない。
最近は少しずつ、ライナーボールで前線に投げられるようになっていた。いい兆候だ。
(; ^ω^)「よしッ!!」
ブーンは祐の投げたボールをしっかり貰い、ボールへと一直線に突撃していく。
ちなみにこの練習は攻撃のみに重点をおいた練習なのでディフェンスなどのいない、少し実践的ではない練習だ。
だが、あえてここからやらせているのだろう。
基礎が出来てなければ話にならない。
452 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:50:42 ID:nr7jKeAR
(; ^ω^)「おっ!!」
ブーンは思い切りキーパーのいないゴールへシュートを打ち込んだ。
だがやはりキーパーが居ないのでどうしても狙いが甘くなる。
(*゚ー゚)「何回言ったら分かるの!!内藤君!!
そんなシュートじゃ実戦では入らないわ!しっかり想定しなさい!!」
しぃ先生もあれから気合が入っているのか、注意の仕方も厳しくなっている。
(; ^ω^)「くっ・・!!はいだお!!」
ブーンはしっかり受け答えをし、またスタート地点に戻り、
(; ^ω^)「もう一本だお!!」
納得の行くまで練習を続けるのだった。
453 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:53:25 ID:nr7jKeAR
そんなブーンの性格を皆理解してるので、何も言わず他の練習に取り組んだり、見守ったりしている。
(゚∀゚)「あいつもよくやるよなぁ。そこがいいとこかね」
(^Д^)「そうだな、あいつ結構納得いくまでやり続けるからな
すでに速攻練習からあがっていたジョルジュとプギャーは、ブーンの様子を見守っていた。
思えば始めてまだ半年と少し。よくここまでうまくなったもんだとプギャーは思った。
だがまだまだ足りない。全国を目指すには、さらにさらに上に行かなくてはいけない。
(^Д^)「・・・・・」
プギャーは副キャプテンとして、チームの一員として、考えていた。
454 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:53:59 ID:nr7jKeAR
これからどうすればもっと上にいけるのか・・
やっぱり色々な戦術を身に付けて、試合の経験を沢山積む。
本番になれば、やはり実力と経験、戦術がものをいう。
ましてやここは高校からハンドを始めた人が多い部活だ。
例え、他の部活で色々な修羅場をくぐりぬけてきた奴がいるとしても、ここはハンド。
その経験がハンドの試合でものを言うかというと、やはり保証は無い。
(^Д^)「まずディフェンスの種類から増やすべきかな。今まで0−6ディフェンスしかやっていなかったからな。
後で提案でもしてみるかな」
経験者はやはり違う。
455 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:54:58 ID:nr7jKeAR
ここでディフェンスについて説明しておこう。
1―5 2ー4 0ー6
○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○○○○
○ ○ ○ ○ ○ ○
1―2ー3
○
○ ○
○
○ ○
それぞれ種類があるのだが、今までVIP高校がやっていた0−6ディフェンスは、
図のような感じで配置し、全体で守るディフェンスになる。
横に広がる事がしやすいため、サイドシュートなどには強くなるが、
ロングシュートは前にディフェンスが居ないので、打たれやすいという特徴がある。
なので、結構体格のいい人が多いチームが使いやすいディフェンスになる。
456 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:55:48 ID:nr7jKeAR
(^Д^)「123ディフェンスは正直難しい・・とりあえず、1−5ディフェンスからだな」
1−5ディフェンスは、上の図のように、一人が上に浮いて、ディフェンスする方法である。
上がパスカットや、ロングシュートを潰せたりできる面では優秀だが、
一人人数が減り、下は横に守れる範囲が狭くなる。よっとサイドシュートには弱くなる。
(^Д^)「色々な相手に対応する必要がある。だからやらなきゃな」
プギャーは練習が終わったらしぃ先生に提案する事にした。
次は攻撃面でのシュートの練習をする事になった。
457 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:56:28 ID:nr7jKeAR
(*゚ー゚)「ポストはバックシュート、倒れこみシュートの練習、45、センターはロング、ステップ、クイック、ブラインドシュートの練習、
サイドはサイドシュートの練習して!祐君は全部止められるようにね!」
それぞれ説明しよう。
倒れこみシュートはその名の通り、倒れこみながらシュートする事。
ポストはよく掴まれたりして、満足に普通のシュートを打たせてくれない。なのでつかまれたとき、倒れてもシュートできるようにするのだ。
バックシュートは、ゴールに背を向けて、腰のひねりと、腕の遠心力を利用してシュートを打つ事。
キーパーは予測できてないと反応の遅れるシュート。ポストが出来ると凄く強いが、
ゴールを見なくても、予測出来ないと、打つのは難しいので練習が必要だ。
ロングはその名の通り九mくらいの少し遠目からのジャンプシュートやステップシュートである。
クイックは、ハンドボールはボールを貰ってから、ドリブルしないと三歩までは歩ける。
その一歩目くらいからすぐに打ち込む、素早さのいるシュートだ。キーパーの不意をつくことも出来る。
ブラインドは敵の間からキーパーから見えないようにシュートを打ち込む。
だがこれもキーパーが見えないように、プレーヤーもゴールが見えないので練習が必要。
サイドシュートはサイドから打つシュートのことだ。
458 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:58:58 ID:nr7jKeAR
最初はサイドの練習から始まった。
ギリギリまで打つ角度を狭くし、そこから入れられるようにするらしい。
(*゚ー゚)「ブーン君がシュート入るまで、次には進まないかもね」
しぃ先生はブーンにプレッシャーをかける。このくらいでシュートが入らなくなるようでは、試合では話にならない。
(; ^ω^)「大丈夫ですお!必ず十本打つまでに決めますお!」
心強い言葉だが、本当に上手くいくかは分からない。
(*゚ー゚)「じゃあ始めて!」
ブーンはシュートを打つ体制に入る。
459 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 21:59:35 ID:nr7jKeAR
だが、思った以上に角度がない。ブーンは思い切り飛び、精一杯角度を広げようとする。
だが、
(*゚ー゚)「ラインよ!!そんな初歩的なミスしないの!!」
(; ^ω^)「はいだお!!」
ブーンはシュートを打つ事に精一杯だったせいかラインまでは目がいっていなかった。
二本目。
今度はちゃんとラインを見て思い切り飛ぶ。そして、シュートを打ち込もうとするも、
祐が前に出てきて、動揺したせいか、見事にシュートをふかしてしまった。
ちなみにふかすとは思い切りゴールの上らへんにシュートを打ち込んでしまう事だ。
460 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:03:50 ID:nr7jKeAR
(´−`)「ブーン、キーパーはちゃんと居るんだ。実戦になれば俺よりも上手い奴は沢山いるんだ。
ちゃんと、行動を把握しないと今みたいに動揺することになるぞ」
(; ^ω^)「うっ・・だお」
ブーンは今まで、キーパーがどうしてくるかなど考えないでシュートを打ち込んでいた。
だから、外れる率も高かったのだ。
特に、対アマゾンの時は5本中、一本もサイドシュートを決める事が出来なかった。
これがブーンの今の実力だ。アマゾン、いや、もう少ししたのキーパー。
祐あたりにも簡単に止められてしまう。
(; ^ω^)「しっかり相手を見て、考えなきゃいけないお」
461 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:05:37 ID:nr7jKeAR
だが、どうしてもシュートを打つとき、ブーンの頭の中は真っ白になってしまう。
普通のコースにしか打ち込めず、この後、15本くらいまでシュートをふかしたり、
祐に阻まれたりして、結局決める事は出来なかった。
(; ^ω^)「うぅ・・だお」
(*゚ー゚)「課題は再認識できた?今日はもう次に行くわ。
次の練習試合までに、改善策をしっかり考えときなさい。それじゃ、次ドクオ君!いくわよ!」
ブーンは果たして答えを見つけることが出来るのか?
ドクオは逆45だが、ステップ、ロングは日ごろから良く使っていて、
結構いいシュートを放っていた。
(*゚ー゚)「だけど・・ディフェンスに邪魔されたらどうなるかしらね?」
462 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:07:39 ID:nr7jKeAR
そう、ドクオは今までロングはディフェンスが上がってこない位置から余裕を持って放っていた。
このシュート練習には、何人かディフェンスを入れて行う。
(*゚ー゚)「ディフェンス、集合!」
しぃ先生はこっそり指示を出し、元の位置に戻らせた。
('A`)「・・?まあいいや。始めるぞ!!」
ドクオは早速シュート体勢に入るが・・
ディフェンスがいきなり上がってきて、ドクオの前に立ちはだかる。
(;'A`)「!!ちっ!!」
シュート体勢に入ってしまった。もう辞めるわけにはいかない。
バシッ!!そのシュートは見事にディフェンスにはじかれてしまった。
463 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:13:22 ID:nr7jKeAR
(*゚ー゚)「試合では相手が1−5ディフェンスや2−4ディフェンスの時もあるわ。
いつでも簡単にシュートを打たせてくれる訳じゃないわよ」
ドクオはその事をすっかり忘れていた。大体、そういうディフェンスの時はショボン、プギャー任せなので、シュートをあまり打ってなかったのだ。
(*゚ー゚)「もう少し、ジャンプシュートでロング打てるように練習しなさい。
あなたはクイックやステップは平気よ。それが課題ね」
ドクオもこの後、ジャンプシュートでシュートを打つが、あまり慣れていないせいや、ディフェンスにも阻まれる場面があり、
全くシュートが入らなかった。
(*゚ー゚)「今日は仕方ないわ。なるべく早く出来るようにね。じゃあ次はブラインドやるよ。
ドクオ君、頑張ってね。コツは相手の隙を上手く見つけて、その隙間から打つことよ」
('A`)「要は、奇襲でシュートを打てばいいのか・・」
ドクオはこういう時は冷静になる。始まってからも冷静に隙をうかがっていた。
464 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:15:39 ID:nr7jKeAR
(*゚ー゚)「試合では相手が1−5ディフェンスや2−4ディフェンスの時もあるわ。
いつでも簡単にシュートを打たせてくれる訳じゃないわよ」
ドクオはその事をすっかり忘れていた。大体、そういうディフェンスの時はショボン、プギャー任せなので、シュートをあまり打ってなかったのだ。
(*゚ー゚)「もう少し、ジャンプシュートでロング打てるように練習しなさい。
あなたはクイックやステップは平気よ。それが課題ね」
ドクオもこの後、ジャンプシュートでシュートを打つが、あまり慣れていないせいや、ディフェンスにも阻まれる場面があり、
全くシュートが入らなかった。
(*゚ー゚)「今日は仕方ないわ。なるべく早く出来るようにね。じゃあ次はブラインドやるよ。
ドクオ君、頑張ってね。コツは相手の隙を上手く見つけて、その隙間から打つことよ」
('A`)「要は、奇襲でシュートを打てばいいのか・・」
ドクオはこういう時は冷静になる。始まってからも冷静に隙をうかがっていた。
465 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:21:03 ID:nr7jKeAR
('A`)「・・そこだっ!!」
ドクオは動くディフェンスの間に隙間が出来たのを発見した。
('A`)「うおっ!!」
ドクオはその隙間に思い切りシュートを打ち込んだ。ボールは見事にその間を通過していった。
(;´−`)「ちっ!!」
祐は来る事はわかっていたものの、やはり虚を取られ、反応が遅れ、そのシュートは見事に入った。
('A`)「こいつは使えるかもな・・」
ドクオは新しいシュートを覚えたみたいだ。
その後センターのプギャー、45ショボン、逆 サイド ジョルジュはこのシュートを簡単に決めて見せた。
(; ^ω^)「ジョルジュ・・凄いお」
ブーンは軽くヤバイという感情に襲われた。
残りは貞治だけだ。
466 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:21:36 ID:nr7jKeAR
(;^∀^)「俺、普通のシュートしか打ってなかったからな。倒れこみとか出来るかな・・」
(*゚ー゚)「さあ倒れこみから始めて!!」
貞治はディフェンスに捕まりながらもパスを貰う。
(*゚ー゚)「出来るかしらね・・」
しぃ先生が心配そうに見守っている。
(;^∀^)「倒れこみ・・たおr・・ウッ!!」
倒れこみだけに完全に意識がいっていたせいで、相手に捕まってしまった。
(;^∀^)「なんとしてもシュートに行かないと!!」
貞治はディフェンスを引きずるような感じでシュート体制に入る。
だがディフェンスは普通にしても、離れてはくれない。
(;^∀^)「くそっ・・・そうだ!!」
467 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:24:09 ID:nr7jKeAR
(;^∀^)「こういう時に倒れこみがあるんだな!!よし!!」
貞治は思い切り前に倒れこむ形にシュート体勢を変え、
(;^∀^)「おらぁ!!」
思い切り前に突っ込んでシュートを打ち込む。
さすがにポストシュートを止めるのは難しいばかりか、ほとんど真ん中で打たれたので、祐には成す術がなかった。
その倒れこみシュートはあっさりとゴールを割る。
(;^∀^)「なるほど・・こういう風に使えばいいんだな」
貞治はその後、何度か倒れこみシュートを練習していた。まだ習得まではいかなかったみたいだ。
(*゚ー゚)「よし!!いいわよ!その練習、毎日やれば必ず出来る様になるわ!
じゃあ次はバックシュートやって!これ出来る様になったら大きいわよ!」
468 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:29:00 ID:nr7jKeAR
正直このシュートが一番厄介なはずだ。
ポストは貰っても、6mラインはすぐそば。
よって、45みたいに、打つ前に勢いをつけて投げられない。
よって、その場でジャンプしてシュートを打ち込まなければならないので、一瞬の筋肉がかなり重要になり、
体の捻りもかなり重要になってくる。この二点をしっかりやらないと、このシュートは思うようには行かないだろう。
最初はディフェンス入りでやると難しいはずなので、ディフェンス抜きでやる事になった。
貞治はゴールに背を向けながら、定位置に入る。
(;^∀^)「俺はあんまり筋力のあるほうじゃない。厄介だな」
貞治は自分のことを良く分かっていた。だからこそ、これは難しい。
469 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:32:36 ID:nr7jKeAR
練習が始まった。貞治はボールを貰う。
(;^∀^)「うおっ!!」
思い切り腰を回し、勢いをつける。そして捻りでボールに力をこめた。
確かにボールはゴールを割った。だが、あまりにも力の無いボールだった。
(;^∀^)「ぐ・・これじゃあダメだ」
貞治はどうすれば威力のあるシュートを打てるか悩んでいた。
そんなとき・・
(*゚ー゚)「私が手本を見せるわ。ちょっとヨロシクね」
しぃ先生が出てきた。今までプレーを見せた事のないしぃ先生がシュートを打つ。
部員全員は興味深々だった。
470 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:35:45 ID:nr7jKeAR
早速しぃ先生は位置に入り、早速始めた。しぃ先生にボールが渡る
(*゚‐゚)「こうやって打つのよ!!」
しぃ先生の顔つきが変わる。いつもの温和な顔じゃない。まさに勝負に行く顔だ。
(;´−`)「うおっ!!」
祐はそのシュートを止めるために前にでたが、それも無意味だった。
もの凄い体の使い方から生まれる球の速さ、正確さ。そしてしぃ先生の気迫。
思わず、祐はビクついてしまい、ボールから目を逸らしてしまった。
またも簡単にゴールを割られた。
(*゚ー゚)「ふぅ、祐君もまだまだね」
その細い、美しい体から一体どうやってあのシュートを打ったのか・・
メンバーには理解できなかった。
471 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 22:41:16 ID:nr7jKeAR
(;^∀^)「な、なんてシュート・・」
(; ^ω^)「ぼ、僕より球があきらかに早いお」
皆はしぃ先生の凄さに驚嘆した。
(*゚ー゚)「これでも現役時代は全部のポジションをやってたわ。
久しぶりにシュート打ったわね。
貞治君、筋肉はすぐにつかないわ。だから今は体の使い方を覚えなさい。
体の使い方さえ分かれば、私のシュートなんてすぐに超えられるわ」
(;^∀^)「・・・・・」
貞治はしぃ先生の凄さに言葉を失っていた。
472 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:05:22 ID:nr7jKeAR
(;^∀^)「な、なんてシュート・・」
(; ^ω^)「ぼ、僕より球があきらかに早いお」
皆はしぃ先生の凄さに驚嘆した。
(*゚ー゚)「これでも現役時代は全部のポジションをやってたわ。
久しぶりにシュート打ったわね。
貞治君、筋肉はすぐにつかないわ。だから今は体の使い方を覚えなさい。
体の使い方さえ分かれば、私のシュートなんてすぐに超えられるわ」
(;^∀^)「・・・・・」
貞治はしぃ先生の凄さに言葉を失っていた。
473 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:06:45 ID:nr7jKeAR
貞治はその後、何回か練習したが、やっぱり上手くはいかなかった。
(*゚ー゚)「今日やった事は一ヶ月後の練習試合までにはマスターしなさい!!
じゃないと、その後にある大会で、また同じ結果になるわ!
しっかり復習する事が重要よ!
それじゃ、トレーニングに移るわね」
VIP高に不足しているのは、やはり体力、ポテンシャル。
通用する体つきなのは、ショボンくらいなものだ。
特に祐、ブーンは体格がなさ過ぎる。この二人に重点的にやらせるみたいだ。
(*゚ー゚)「じゃあ最初は腕立て、腹筋、背筋をそれぞれ五十を二セットね。
あ、ちなみに祐君とブーン君は一セット追加ね。何故かは自分の体を見てみなさい」
(; ^ω^)「え、ジョニーはg・・」
ボカッ
(#´−`)「そういうことじゃねぇ!体格だよ!!」
ブーンは思い切り祐に殴られていた。
474 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:07:57 ID:nr7jKeAR
皆は筋トレを始めだした。
この二人以外はなかなかみんな余裕そうだ。
この二人以外は皆結構体格がいい。
こんな筋トレは楽勝みたいだ。それとは対照的で、
(;;; ^ω^)「フギギギギギ・・・」
(;;;´−`)「うああああああ・・」
二セット目の途中だというのに、既にバテていた。
ξ゚听)ξ「ったく、いつも筋トレしてないからいけないのよ」
川 ゚ -゚) 「そうだな。これを毎日やった方がいいぞ、祐。
私はそこそこ体格がいい男の方が好きだからな」
こんな様子でいわれたい放題いわれてた。
475 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:15:40 ID:nr7jKeAR
ようやく二人が終わったので次の筋トレに移るようだ。
(*゚ー゚)「じゃあ次は懸垂ね。鉄棒の方にいってね」
懸垂はかなり効果がある。筋トレにはもってこいである。
(*゚ー゚)「じゃあ今日は・・初めてだから十回ワンセットでいいわ」
それでも充分きついのだが。
皆が始めだした。やはり、ブーンはきつそうだ。祐はすいすい回数を重ねていく。
(;;; ^ω^)「な、なんで、祐そんなにできるんだお?」
(;´−`)「野球部の時毎日やってたから余裕だよ」
結局、苦戦したのはブーンだけだったらしい。
476 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:16:18 ID:nr7jKeAR
(*゚ー゚)「じゃあ今日はダッシュで終わりね。
とりあえず・・コート往復を今日は5本でいいかしらね」
80m×5本。このくらいなら余裕なはずだ。
ピッ!!どうやらダッシュが始まったみたいだ。
( ^ω^)「これなら余裕だお!!」
ブーンは思い切り飛ばしているが、このダッシュはインターバル方式で、
休める時間は1分からスタートし、どんどん短くなる。
最初は余裕だったブーンだが、三本目から疲れ始めた。
(;;; ^ω^)「ひぃひぃ・・」
(;´・ω・`)「お先に!」
あっさりショボンに抜かれ、残り二本は皆に抜かされた。
(;;; ^ω^)「あ、あうあう・・」
ブーンは終わった頃にはボロボロになっていた。
477 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:16:50 ID:nr7jKeAR
(*゚ー゚)「よし、良く頑張ったわ!ちなみにこの筋トレは二日おきにやるのでヨロシクね。
ダッシュはこれから毎日ね。週が変わる事に本数も増やしていくからそのつもりでね」
(; ^ω^)「ひぃひぃひぃ・・」
キャプテン、ブーンが一番疲れていた。正直しんどいらしい。
(*゚ー゚)「じゃあ今日は終わりね。しっかりストレッチして、来週の練習に疲れ残さないようにね」
( ^ω^)「きをつけ!礼!」
これで練習は終了した。ちなみに今日は休日練だった。
( ^ω^)「ふう・・疲れたけど、祐、ちょっと居残り練に付き合ってくれないかお?」
(´−`)「ん、いいよ。サイドシュートの練習?」
ブーンはさっきの失敗を気にしているみたいだった。
( ^ω^)「そうだお。ちょっとジョルジュに差をつけられちゃったから、頑張るお」
(´・ω・`)「それなら僕がパサーやってあげるよ」
三人は居残り練習を始めだした。ブーンはすこしでも自分のシュートを改善できるろうか・・
478 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/15(金) 23:20:48 ID:nr7jKeAR
結局日が暮れるまで練習は続いた。
途中しぃ先生がブーンにアドバイスをくれて、少しいい感じになってきた。
(;´−`)「ん、もう暗くてボール見えないよ。帰ろう」
(´・ω・`)「そうだね。そうしよう」
( ^ω^)「来週も頑張るお!!」
さっさと片付けを済まし、三人は帰っていった。
こんな感じに練習は行われていった。
一ヶ月後の練習試合までにどれだけ上手くなれるだろうか。
そして、次の大会で勝てるかどうかは彼等次第だろう。
第十八話 兆し 完
チンポうpしていい?
___
,;f ヽ
i: i _.,.,_
| ,,,,,_ ,,,,,,| ///;ト,
|r-==(三);(三) ////゙l゙l
(. ヽ :::__)..:: } l .i .! |
,,∧ヽ ー== ;. | | .|
/\..\\___ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ../ / .|
差別粉砕! Z武板Zスレ連絡会です
481 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:19:22 ID:PWGn0IOF
第十九話 土壇場のブーン
それから、彼等は同じ練習をさらにきつくして、一ヶ月練習を続けていた。
筋トレは少ししか効果がなかったみたいだが、シュート、プレー、ディフェンス能力は確実に上がっているようだ。
( ^ω^)「よし!いくお!!」
今日は練習試合前日の練習。速攻の練習もそこそこ出来る様になってきたので、
次の段階、キーパーが入っての速攻練習になっていた。
だがブーンは何故か、サイドの位置からシュートを打て!としぃ先生にいわれていたので、サイドの位置までいってシュートを打っていた。
ブーンはもの凄い速さで、コートを駆け上がる。
( ^ω^)「よし!うつお!」
祐はブーンのシュートを待ち構えている。
482 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:20:00 ID:PWGn0IOF
(´―`)「ブーンが、こういうときに打つ方向・・それは決まってる。
インは確実に狙ってこない。キーパーがいて入らないと思ってるからだ。
あいつは俺の早く動く癖も見破れてないからな」
ブーンは人のプレーを分析するのは苦手らしく、未だに祐の弱点を見破れていなかった。
それだけじゃない。今まで数々のサイドシュートを外してきている。
それはおそらく、プレッシャーに負けているからだろう。
この前のシュート練習も、しぃ先生に言葉をかけられたせいだったのか、十五本中一本もシュートが入らなかったのだ。
しかも半数はふかし。これは異常だ。
ブーンが改善すべき所、それは、プレッシャーに負けてしまう所だろう、としぃ先生は考えているらしい。
483 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:23:23 ID:PWGn0IOF
(*゚ー゚)「ブーン君は、能力はそこそこある方なのよね。シュートも悪い訳じゃないのに。
次の試合ではそれを克服させる為に、大めにパスを回すべきね」
ブーンがシュートを放っていた
(; ^ω^)「あっ!!」
またふかし。最近、実戦になるといつもこうなってしまう。
(´・ω・`)「ブーン、ちゃんと狙え!あきらかにシューターの方が有利だぞ!」
(^Д^)「お前がそこで決められないと、チームが負けるぞ!!」
( ;^ω^)「ううぅ・・だお」
チームが負ける。彼にはその言葉はさらにプレッシャーになる。
484 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:24:02 ID:PWGn0IOF
(´―`)「よくキーパーの動きを見てみな。必ず入れられるコースがあるから。
明日の練習試合で、克服出来る様に頑張れよ」
( ;^ω^)「うんだお・・」
(´―`)「ブーン、お前は下手じゃないんだから頑張れ」
ブーンはかなりのプレッシャーを感じている。
キャプテンであり、プレーヤーであり・・彼にかかるプレッシャーは大きい。
チームを担う人なのだから。
いまいちそこらへんを、祐やプギャーの副キャプテンは理解し切れてないみたいだ。
485 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:25:03 ID:PWGn0IOF
(*゚ー゚)「それじゃ明日は練習試合だから遅れないようにね!
場所は天国高校だから迷わないようね?
はい、今日の練習は終了よ〜!」
( ^ω^)「ありがとうございましたお!」
今日も無事練習が終了する。だがブーンはまだ悩んでいるみたいだ。
(´・ω・`)「まああんまり深く考えるなよ?それじゃあお先」
ショボンが帰っていく。そしてみんなも続々と帰り始め、部室に居るのはツンとブーンだけになった。
ξ゚听)ξ「ほら、何悩んでんのよ。そろそろ帰るわよ?」
( ;^ω^)「あ、うんだお」
二人は部室にちゃんとカギがかかってるかどうか確認し、学校を後にした。
486 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:26:29 ID:PWGn0IOF
ξ゚听)ξ「・・んで、何で悩んでるの?力になれるかもしれないから話してみなさいよ?」
ツンはブーンの幼馴染だ。誰よりもブーンとの付き合いは長い。
彼の表情からほとんどはどんな感情で居るのかも分かるようになった。
ブーンは口を開く。
( ;^ω^)「練習の様子を見てるとおり、僕はサイドシュートをよく外すお
原因はおそらくプレッシャーなんだお。自分で分かっていても、なかなか改善できないんだお」
これは確かに難しい悩みだ。ツンは少し間をおいて、
ξ゚听)ξ「そういう風に自分を追い詰めちゃうと、逆に失敗しちゃうものよ?
少しリラックスして、いつもみたいに普通にやれば、できるようになるわ」
そんなもんなのか。ブーンは少し考えて、
( ;^ω^)「うん。明日はそうするお」
すっきりしない顔でそういった。
487 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:27:26 ID:PWGn0IOF
ツンはそんなブーンの様子に気がつき、少し首をかしげながら、
ξ゚听)ξ「・・?まあいいわ。明日頑張りなさいよ?私もだけど。それじゃ明日ね」
分かれ道で挨拶を交わし、それぞれ自分の家に向かう。
( ;^ω^)「リラックス・・いつものプレー・・」
自分はそんな精神状況で試合に望めるか不安だ。
自分達の代になるまではそんなこと思っていなかった。
キャプテンになり、自分がチームを引っ張る立場になってから感じるようになった。
( ;^ω^)「不安だけど・・まぁいいお」
ブーンはさっさと明日の準備をし、早く寝る事にした。
488 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:28:17 ID:PWGn0IOF
( ;^ω^)「ここはどこだお?」
ブーンはハンドコートが一つしかおいてない、広い広場にいた。
とそこに、知らない人が近くにやってくる。
/^o^\「フッジサーン!!!!!!!!!」
ブーンは言葉を失った。警察にとりあえず電話しようとして、携帯を取り出した。
/^o^\「ちょwwwwやめれwww てか君ハンドやるんでしょ?ちょっと俺のチームに入ってよ」
( ;^ω^)「あうう・・」
ブーンは強制的にフッジサーン!のチームのサイドとして入る事になってしまった。
489 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:29:24 ID:PWGn0IOF
( ;^ω^)「めんどくせーお。なんで僕がこのチームに・・」
そうつぶやいた瞬間、試合は始まった。
どうやらただのゲームみたいで、十分の短い時間だ。
/^o^\「よし、負けた方は飯おごりね」
( ^ω^)「ホントかお!じゃあ負けないお!!」
試合はあっというまに流れていき、同点でラスト三十秒を向かえる。
ここでブーンチームのキーパーが、あっさりボールを止め、速攻の体制に入る。
( ^ω^)「こっちだお!!」
ブーンは既にスタートダッシュを切って、走っていた。
ボールを貰い、何故かサイドの方へ向かって走っていった。
( ;^ω^)「うっ・・僕の一本で試合が決まるお・・」
ブーンはいつものプレッシャーを感じて、打つか一瞬ためらった。
490 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:30:26 ID:PWGn0IOF
そこで目が覚める。どうやら夢だったみたいだ。
( ;^ω^)「うあ、妙にリアルな夢だったお。でもいい所で終わってしまったお」
ブーンは眠い目をこすり、いく準備を始めた。
黒い学ランに袖を通す。もう十二月だ。そろそろクリスマス。
ブーンはそんな事を考えながら、少し悲しくなる。
( ;^ω^)「まぁいいお。早く行くお」
ブーンは着替えを済まして下に向かう。
491 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:31:27 ID:PWGn0IOF
さっさと家をでた。今朝の夢がどうも頭からはなれないらしい。
( ;^ω^)「続きがきになるお・・」
何故かはよく分からない。だが気になるらしい。
ブーンはそのまま考え事をしながら、駅についた。
今日の天国高校はわりと近場にあるので、すぐつくし、結構昔からある高校だ。
場所も駅のすぐ近くという事で、今日は現地集合ということになった。
( ;^ω^)「うぅ・・緊張するお」
ブーンはいつものシュートのことを考えっぱなしで緊張していた。
「次は天国横丁〜天国横町〜」
( ;^ω^)「もうついたのかお。早いお」
緊張してるとわりと時間が過ぎるのが早く感じた。急いで電車からおりようとするも、人の大群に阻まれ、結構てこずったらしい。
492 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:32:26 ID:PWGn0IOF
ここ、天国横丁は随分昔からある商店街が名物だ。
すべての店にタイムサービスがあり、四時頃はもう主婦でいっぱいになる。
まさに激戦区といった感じだ。
他には、かの有名なラーメン屋 「総擬古」 があることでも有名だ。
豚骨なのにあっさりしつつ、なのにコクのあるスープで連日大盛況だ。
それと、
ミ,,゚Д゚彡「いらっしゃいだゴラァ!!!」
という店長の威勢のいい声でも有名である。
天国高校はその商店街を真っ直ぐに抜けた所にある。
( ;^ω^)「うへぇ・・きたねえ校舎だお」
493 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:33:18 ID:PWGn0IOF
ここ、天国高校は築三十年の歴史のある高校だ。
公立だが、頭脳優秀、部活もどの部活もそこそこ強い。
例に漏れず、ハンド部もそこそこの強さを持っている。
大会で三位や四位など惜しいところで負けてしまうチームだ。
( 'A`)「おっ、ブーン、ようやくついたか」
ドクオがブーンに声をかける。どうたら皆もうついてるみたいだった。「
( ^ω^)「おはようだお。皆早すぎだおw
それじゃあグランドに向かうお」
ブーンは軽く皆に謝罪をして、みんなでグランドに向かった。
謝罪したのはショボが恐かったからだろう。
494 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:35:11 ID:PWGn0IOF
(; ^ω^)「うへぇ・・うちより狭いお。どうやったらあんなに強くなったんだお?
全ての部活が入りきらないお」
天国高校は公立の高校の中でも結構狭いほうだ。
しかし、部活は沢山あり、この広さではとても全ての部活は入りきらない。
( ^人^ )「なんでこんなに狭いのにあんなに強い部活が出てくるのかきになるだろ?
私にもよくはわからんが、要は気持ちだと思うぞ。場所がなくなって、練習は出来る。
そういう気の持ちようと、後はやる気さえあれば勝てるさ」
知らないおじさんが話し掛けてきたみたいだ。そこそこいい話をしてきたが、
(; 'A`)「あ、あなた誰ですか?」
当然の質問だ。すると男は、
( ^人^ )「私はこの高校の校長だよ。今日は練習試合にきたのだろう?
その制服・・VIP高校だね?そして、その荷物、君たちハンド部だろう?
うちのハンド部は強いから、油断しないようにな。それじゃ」
そういうと校長は去っていった。
495 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:36:07 ID:PWGn0IOF
一同「な、なんだってー!!!」
(;^Д^)「あの人校長だったのか」
(;´・ω・`)「どうりで、普通の人とは雰囲気が違ったわけだ」
皆はビックリしていたが、疑問は一つに向けられた。
何故、休みなのに学校にいたのだろうか?
まぁ、全員深くは考えてはいなかったようだ。
次にハンドボールコートに向かった。
496 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:37:03 ID:PWGn0IOF
(;゚∀゚)「うわっ、ゴールも随分年季の入った感じだな」
さすがに三十年ともなると、ゴールもボロボロだ。
なぜ新しいものを買わないのだろうか?またそんな疑問にかられた一同だった。
( ^人^ )「きっと、大切に使ってるからだろう。
私が転任してきた頃もそのゴールのままだった。今時、古い物をずっと使ってるも珍しいと思ったよ」
(; ^ω^)「うおっぉ!!さっきの人だお。
なんで休みの日なのに、わざわざ校長先生が学校にきてるのかお?」
ブーンは思い切って聞いてみた。すると、
( ^人^ )「今日はハンド部が練習試合と聞いてね。見にきたんだ」
生徒思いのいい先生みたいらしい。するともうアップを始めていた相手チームが、
「おはようございまーす!!」
と元気のいい声で校長先生に挨拶していた。きっと生徒からも人気のある先生なんだと皆は思った
497 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:37:37 ID:PWGn0IOF
(; ^ω^)「こうしちゃいられないお!アップ始めるお!」
皆はすぐに着替えをはじめて、アップに入る。
今日のグランドは何か違う。踏み心地が非常にいい。凄くスポーツに適した土だ。
(゚∀゚)「このグランドなら今日はいいプレーが出来そうだな」
皆同じ事を思っていたようだった。
ブーンはランニング中も少し不安そうな顔をしていた。
今日の試合でちゃんとしたプレーを出来るか心配なのだ。
(; ^ω^)「いつもどおりだお・・」
それでも緊張は止まらない。ずっと心臓が高鳴っていた。
ストレッチをおえ、いつものようにキャッチボールを始める。
498 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:38:36 ID:PWGn0IOF
ブーンはどうも緊張しているので動きが固く見える。そんな姿をプギャーは見破っていた。
(^Д^)「ブーン、あんまり緊張するなよな?お前はやればできるんだからな」
(; ^ω^)「うんだお。・・あっ!ごめんだお!!」
ブーンは暴投をだしてしまった。完全にいつもと違う。いや、体の調子はいつも通りだが、
どうも精神面では優れない。プギャーはそんなブーンの様子を少し不安に思った。
(^Д^)(あいつ、大丈夫かな?あまりプレッシャーはかけないほうがいいな)
原因は判らないが、そこらへんの判断はさすが副キャプテンだ。
ブーンには非常に長く感じられたキャッツチボールも終わり、
ミサイル、ポジションシュート、逆速攻と練習を続けたが、ブーンはその間もミスを連発していた。
499 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:39:28 ID:PWGn0IOF
とりあえずアップも終わり、しぃ先生が皆を集合させた。
(*゚ー゚)「今日の相手は強豪よ!油断しちゃダメよ!
特にあの子・・凄いわよ。ちょっと見てみて」
皆の視線はしぃ先生が指さした方向に向く。
( ゚∋゚)「・・・・・・・」
全く声を出していない。プレーはまだ見てないが、ホントに上手いのかどうか皆は疑問に思った。
がその瞬間、彼は間髪居れずにロングシュートを放つ。
そのシュートはもの凄い勢いでポストに直撃して、跳ね返りゴールを割った。
一同「・・・・・・・・」
あまりの凄さに全員声を出せなくなってしまった。あのボールはぃょぅよりも速く、重たいボール。
祐はそう感じていた。
500 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:40:10 ID:PWGn0IOF
(*゚ー゚)「彼はクックル君。あまり話はしないけど、プレーはどれをみても一流よ。
身のこなし、パワー、技術・・相手にすると恐ろしい人ね。
彼は昔から結構有名な選手で、ジュニアオリンピックにも選抜された事のある凄い子よ」
そんな凄い選手だったのか、と言わんばかりの表情で皆はしぃ先生の顔を見る。
プギャーを除いて。
(;^Д^)「あいつはやばいぞ・・アマゾンよりも厄介な相手だ」
プギャーはそうつぶやいていた。やはり有名な選手らしい。
(*゚ー゚)「まぁ相手がそんな人でも萎縮しちゃダメよ!
確かにクックル君の他の選手も上手いけど、私たちはそういうチームに勝たないと、全国には進めないわ。
とりあえず、しっかり練習の成果を出しなさい。それじゃあスタメンはいつも通りね」
そういうと、しぃ先生はベンチに戻っていった。
501 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:41:26 ID:PWGn0IOF
(;^∀^)「そんな凄い人たちを相手にするのか。ちょっと不安だな」
貞治は率直に思ってる事を口にした。多分皆もそう思ってると思って。
だがブーンだけは違った。ブーンはいきなり声を張り上げる。
(; ^ω^)「そんな弱気じゃ勝てるもんも勝てないお!
今日の試合は今までの成果を試すいい機会だお!折角だから勝って、次の試合につなげようお!」
(^Д^)「まるでさっきで不安がってたブーンとは別人だな」
プギャーがそういう。だがブーンは内心はやはり自分のプレーのことで頭がいっぱいだった。
(; ^ω^)(やっぱり今日みたいな相手は失敗できないお。不安だお・・)
502 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:42:21 ID:PWGn0IOF
だが試合の時間はまってはくれない。すぐに試合開始時間がやってくる。
(; ^ω^)「じゃあ集合するお!!」
両チームがセンターラインにやってくる。
「お願いしまーす!!!」
元気のいい声が響き、集合する。
(^Д^)「今日は俺から言わせてもらう。皆それぞれ一ヶ月間練習してきた事を試せ。
特にブーンとジョルジュ。今日はお前らに沢山走ってもらうつもりだからそのつもりで」
(゚∀゚)「了解!!」
ジョルジュは元気のいい声をだす。それとは対照的に、
(; ^ω^)「・・・把握した」
ブーンは自信のなさそうな声をだす。
(^Д^)「?まあいいか、ブーンいつもの頼む」
(; ^ω^)「いくおー!!!」
一同「ワァァァァァァ!!!」
試合開始だ。VIP高はディフェンスからのスタートだ。
503 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:43:29 ID:PWGn0IOF
相手がパスを回す。まるで流れるようなパス回し。
今までのチームとは一味も二味も違う。プギャーはすぐにそう感じた。
(^Д^)(・・やっぱマズイ。このチームには勝てないな)
プギャーが珍しく弱気になっている。だが皆はそんな様子に気がつくはずも無い。
噂の彼にボールが渡る。すると、
( ゚∋゚)「・・・・・・」
彼は何も言わずにステップでロングを打ち込んでくる。
今までのシュートとは訳が違う。
(´−`)「!」
祐は全く反応出来ないまま、あっさりとゴールを決められてしまう。
504 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:44:22 ID:PWGn0IOF
(´−`)「反応すら出来なかった・・」
(^Д^)(やはりな、今日は一体何点取られるのか、それが気になるな)
プギャーはこの一本で既に、自分たちの負けを確信していた。
かなうはずが無い。彼だけでなく、周りの選手も少なくとも自分達より上。
おそらくそれは全員がそう思っていただろう。
ちなみにこの試合は練習試合なので三十分一本で終了になる。
自分達の攻撃に入っても先ほどの相手のプレーを見てしまったせいか、どこか元気がない。
思いのほか、パスも雑になっていた、そんな隙を相手に見破られ、パスカットされて相手の速攻。
相手のディフェンスが2−4ディフェンスで、わりと得意なロングシュートも封じられ、
ラスト五分まで既に2対15という大差がついていた。
505 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:45:08 ID:PWGn0IOF
だが、ブーンだけは諦めていない。いや、勝負うんぬんよりも自分のことだろう。
(; ^ω^)「なんとしても、いつもの癖を直すんだお。今直しておかないとのちのち苦労するお・・」
ブーンはプレッシャーに弱いという自分から今日こそ脱却すると決めていた。
だが速攻を貰おうにも、全く自分のチームのディフェンスは相手に通用せず、
どんどんシュートを打たれ、それを止める事もできず、速攻には持っていけなかった。
(; ^ω^)「祐、なんとか一本速攻を出してくれお・・」
ブーンの願いも届かず、結局ラスト一分まで速攻の出来る状況は整わなかった。
これが実力の差。それを嫌という程突きつけられ、VIP高は既に意気消沈していた。
506 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:46:34 ID:PWGn0IOF
既に得点は2対22。もう逆転できる得点差ではない。
仮にも自分達は前々の大会は優勝したチーム。
それが何故にこんなに離されるのか。全員は絶望にも似た感情に襲われていた。
(; 'A`)「何故・・?」
ドクオは完全に自信を無くしていた。ドクオだけじゃない、全員がそうだ。
そんなVIP高にも最後のチャンスがやってくる。
相手の45の放ったシュートが偶然にも祐の手に当たり、下にはじく事が出来た。
(´−`)「よしッ!!」
既にブーンはこのチャンスを逃すまいとスタートを切っていた。
祐はブーンに向かって速攻のパスをだす。さすがに足の速いブーンだ。
完全なワンマン速攻になった。
507 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:49:36 ID:PWGn0IOF
幸い、クックルも追いついてはいない。
しかし、ブーンはいつもの感情に襲われる。
(; ^ω^)「ここで決めなきゃ・・結局は意味ないお」
もうキーパーは目の前だ。迷ってる暇はないのに。
(; ^ω^)「うぅ・・ダメだお。打つのが恐いお」
ブーンは完全に弱気になっていた。
すると、ツンが叫びだす。
ξ゚听)ξ「そのくらいで打てないなんてこれからどーすんのよ!!
男らしくびしっと決めてみなさいよ!」
ブーンはツンの言葉でハッとした。
508 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:50:39 ID:PWGn0IOF
(; ^ω^)「確かにそうだお。ダメ元でもいいからやってみるお!!」
ブーンはシュートの体勢に入る。どうやら真っ向勝負を仕掛けるようだ。
( ^ω^)「きめるお!!」
その言葉にもう迷いはない。思い切りブーンはシュートをゴールへと打ち込む。
練習でやったようなふかしではない、いいシュートだ。
そのシュートはゴール右上に飛んでいく。だが、キーパーも反応が早い。すぐにボールへと向かっていく。
(; ^ω^)「入ってくれお!!」
ブーンはもう願うような気持ちで自分の打ったシュートを見た。
509 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:51:09 ID:PWGn0IOF
そのシュートはキーパーの右上を通過していく。
見事にブーンはプレッシャーに打ち勝って、ゴールをきめたのだ。
(* ^ω^)「やったお!!」
ブーンは自分達が負けている事も忘れ、一人で歓喜した。
だが結局追いつく事は出来ず、VIP高は大差で敗北した。
やはり現実はこうなのだ。と明らかに思い知らされた形になった。
(*゚ー゚)「これが実力よ。上には上がいるわ。今は敵わなくても後二年、しっかり練習すれば大丈夫よ。
ここは通過点に過ぎないわ」
だが、やはり皆は圧倒的大差を付けられ、がっくりしていた。
これが前後半だったら・・という考えにさえ襲われていた。
510 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:51:42 ID:PWGn0IOF
( ^ω^)「まだまだこれからだお!頑張るしかないお!!」
暗い皆とは正反対で、ブーンの気分は明るかった。おそらく自分に勝てたからだろう。
軽いミーティングを済ませ、今日は解散した。
その夜、ブーンはあの夢の続きをみた。
/^o^\「君〜決めてくれよ!」
ブーンはまた打つかどうか迷っていたが今日のことを思い出した。
( ^ω^)「男らしくびしっと決めるお!!」
ブーンが打ったシュートは見事に決まり、飯おごりの権利を獲得した。
もうブーンは迷う事はないだろう。この夢はまるで今日のことを予告していたのかもしれない。
彼等の戦いはまだまだ続く。
第十九話 土壇場のブーン 完
511 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/16(土) 21:53:16 ID:PWGn0IOF
今日はここまでです。続きはまた明日くらいに晴らせてもらいます。
512 :
私事ですが名無しです:2006/12/17(日) 08:14:01 ID:xlNikRUA
/^o^\フジッサーンage
513 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 19:26:15 ID:VB5b2LOy
テス
514 :
私事ですが名無しです:2006/12/17(日) 19:31:53 ID:4ATcbE4p
515 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:32:33 ID:VB5b2LOy
第二十話 新学期 そして・・
プギャーは対天国高校でボロ負けしてから考えていた。
(^Д^)「どう考えても、俺等が普通の練習を二年続けたところで、あのクックル率いる天国に追いつけるはずは無い」
それは仕方がないと言えば仕方が無いのかもしれない。
元からもった素質が違う。とでもいうべきなのだろうか。
(^Д^)「でも俺等の目標はあくまで全国優勝・・。
これは少し考えを改めないと絶対に無理だろうな。よし、ショボンにも相談してみよう」
プギャーはショボンに電話をかけた。何回かコールした後ショボンは電話にでる。
516 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:33:10 ID:VB5b2LOy
(´・ω・`)「やぁ、プギャーじゃないか」
プギャーはさっきまで考えていた事をショボンに相談してみる。
(^Д^)「実は・・カクカクシカジカプギャー」
(´・ω・`)「・・・なるほど。少し僕も考えてみる事にするよ。
僕等の今の実力ではおそらく、小さい大会一つ優勝する事も叶わない。
おそらく最初の大会はまぐれ、というか運が良かったんだろうな」
確かになぜ素人ばかりのチームが最初の大会で優勝できたのか。
それは運がよかったほかにも、自分達の地区はレベルが低いというのも考えられる。
簡単にいえば、自分達の地区くらいで苦戦してるようでは、話にならないのだ。
(^Д^)「じゃあ明日くらいまでに考えといてくれ。俺も考えとくからさ。
あ、後、祐とブーンにも知らせておくよ。あの二人も一応チームの核だからな」
(´・ω・`)「了解。しっかり考えておくよ」
517 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:33:51 ID:VB5b2LOy
( ^ω^)「ん、メールかお?」
その頃、ブーンにもその話についてのメールが届いていた。
(; ^ω^)「僕も実力の無さについては痛感していたお。
なにか考えとかないといけないお・・」
祐にも同じ内容が届く。
(;´−`)「いい案か・・。よし」
祐は内緒でクーにも相談してみる事にした。
彼女から来たメール、その案とは・・?
次の日、休みの日だったが、部室に集合する四人。
518 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:34:41 ID:VB5b2LOy
今のままじゃ全国出場どころか、地区大会突破さえままならないかもしれない
だから、もっともっともっと強くならなくちゃいけないんだ。
そのために皆の意見を聞きたいと思う。じゃあショボンから頼むよ」
プギャーは自分の胸の中をしっかりと話し、ショボンに意見を求めた。
(´・ω・`)「僕は・・やっぱり、今よりももっとキツイ練習をやるしかないと思う。練習試合も沢山くんで・・
その他に方法はないと思うよ。悪いけどこれしか思いつかなかった。すまない」
(; ^ω^)「僕は沢山考えたけど、思いつかなかったお。役に立てなくてすまんお」
(^Д^)「・・・そうか。じゃあ祐、頼む」
プギャーは少しがっかりしていた。もっとあっと驚くような答えを期待していたのに。
(´−`)「俺が考えたのは・・」
祐はクーにも相談して決めた意見をプギャーに話し始める。
(;^Д^)「それは・・!!」
(; ^ω^)「無茶って言えば無茶だお。でもやってみる価値はあるお」
(´・ω・`)「「確かに。試してみるかな?」
三人の意見はまとまったようだった。一体祐はどんな意見を出したのか。
時は流れ、彼等は二年になる。クラス分けは一年の頃とあまり変わりなかった。
519 :
私事ですが名無しです:2006/12/17(日) 21:34:56 ID:xlNikRUA
/^o^\やっときたーーーーーーーーどっか〜ん!!フジッサーンage
520 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:35:26 ID:VB5b2LOy
ハンド部の仮入には四人の一年生がやってきた。
( ^^)山崎渉 < ゚д゚>キムチ ( `ー´)ネーノ (`Д) たけし の4人だ。
全員ハンド経験者らしい。これは即戦力になりそうな人材達だ。
もう彼等にはチームの方針を伝えてあり、了承を得ている。
後はブーンが直接しぃ先生に話すだけだ。ブーンはしぃ先生の下に向かう。
(*゚ー゚)「あら、ブーン君、どうしたの?」
(; ^ω^)「実は・・・」
ブーンは話し合ったことをしい先生に話した。
(*゚ー゚)「そんな無茶なことを・・?でも私も今のままではいけないって思ってたの。
なんとかしてみるわ」
(* ^ω^)「ホントですかお!?ありがとうございますお!!」
やっぱりこういう時はしぃ先生は頼りになる存在だ。
一体ブーンたちが何を考えているのか。まだ分からない。
521 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:36:12 ID:VB5b2LOy
数日後・・
ハンド部はハンドコートから姿を消した。
朝練は学校でやっているのだが、放課後になると絶対に姿を消してしまう。
しぃ先生も自分の仕事をさっさと済ませると、どこかに行ってしまうのだ。
他の生徒、先生にはハンド部がどこでなにをしているのか知らない。
聞いても固く口を閉ざしたままで、何もいってくれないのだ。
彼等はその年の試合には全く出場しなかった。
他の高校もVIP高はどうしたのか?と言う疑問でいっぱいだったみたいだ。
結局、その一年間でVIP高校ハンド部の行方をつかめたものはいなかったのだ。
522 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:36:59 ID:VB5b2LOy
そして時間はあっという間に過ぎて、三年、最後の県総体の季節がやってくる頃に、
VIP高校は再び自分の高校のハンドコートへ姿を表す。
その雰囲気は一年前の彼等とはまるで別人になっていた。
全員体は昔に比べ、かなり引き締まり、顔つきもどこか変わっている。
(*゚ー゚)「ここに立つのも久しぶりよね、皆」
( ^ω^)「そうですお、全く使われなくて荒れちゃってますお」
誰もいないハンドコート。そこはミニサッカーのグランドにも使われてしまい、荒れに荒れていた。
(´・ω・`)「まぁ仕方ないよ。とりあえずグランド整備して、練習始めよう。
試合近いからね」
< ゚д゚>「そうですね、じゃあ僕等4人で準備しておきます」
もう試合は一週間前、彼等の最後の戦いが今始まろうとしていた。
523 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:37:46 ID:VB5b2LOy
彼等はまるで昔と違う雰囲気で練習を始めだす。
全く昔の初心者の面影は残していなかった。
(´−`)「やっぱ、一年のはんば山篭りと同じような練習は効果あったな」
( ^ω^)「確かにだお。それに僕等の情報が流れないように、試合は行わなかったお。
しぃ先生が頑張って掛け合ってくれた、社会人の人たちとしか練習試合してないお」
どうやら、彼等は誰も来ないような場所で練習を行っていたらしい。
毎日十時くらいまでみっちり練習を行い、休日は毎回のように社会人チームと練習試合を行っていた。
最初は大敗ばかりだったが、その内実力もつき始め、自分達の弱点も克服し、
敵いはしないものの、接戦を繰り広げられるようになった。
経験も豊富になり、もうそう簡単には動揺もしなくなった。夏に指導してもらっていた、和漢内、コッチにももう一度来てもらい、しっかり指導してもらっていた。
何故二人のコーチは自分も忙しいのに練習に付き合ってくれたのか?きっと彼等にもっと強くなって欲しいという願いがあったからだろう。
しかもVIP高の情報は全く外部には漏れていない。最後の試合にまさにかけている、と言った感じだ。
524 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/17(日) 21:38:55 ID:VB5b2LOy
彼等はVIP高で最終の調整を一週間続けて、ついに試合に挑むことになる。
全く情報がないチームと対戦するというのはなかなか厄介だ。
彼等は鬼のような強さを見せ付け、一回戦、二回戦と簡単に勝ち進む。
そして三回戦、相手はラウンジ。
かつての最大のライバルとの勝負が、今、幕を開ける。
第二十話 新学期 そして・・ 完
( ^ω^)続きが気になるお!
自演乙
527 :
私事ですが名無しです:2006/12/21(木) 01:13:05 ID:mFU606ln
( ^ω^)よろしくお願いしますお
528 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/21(木) 01:23:50 ID:IQ9Kqfkf
どうも・・作者です。
最近色々と忙しいので投下はもう少し先になりそうです。
申し訳ありません。
529 :
私事ですが名無しです:2006/12/22(金) 23:27:38 ID:1wPvbO3W
( ^ω^)もう待ちきれないおおおおお
(;´Д`)ハァハァ
530 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 01:12:29 ID:CbI+P4n0
期待してくれる人がいるのにこれ以上待たせる訳にはいきませんね・・
必ず、明日に投下します。
待たせてすいません
( ^ω^)んんもぅ!マイッチング★
532 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:33:51 ID:g5X88OXZ
第二十一話 再戦、ラウンジ高校
一、二回戦を楽々と勝ち進んだVIP高校は明日の試合へむけて、調整を行っていた。
皆動きは悪くは無い。だが、一年間の無理な練習がたたってなのか、体へのダメージは計り知れないようだ。
毎日夜遅くまで練習、そして学校もあるのだから疲労も半端ないはずだ。
( ^ω^)「みんなー!!元気にいくお!!」
ブーンは練習の雰囲気を盛り上げようとする。皆もそれに答えてか、大きな声をだす。
(*゚ー゚)「・・正直、勝ち進んでも体がどこまで持つか分からないわね。あんなに大変な練習をしてきたんだもの」
体力面での強化での毎日5〜10kmのランニング、ダッシュ、シャトルラン・・など走る事。
昔の何倍もの練習量のオフェンス、ディフェンス練習。キーパーはキーパーで自分達のトレーニングをしっかりやっていた。
体は絶対に悲鳴をあげるはずなのだ。
533 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:35:34 ID:g5X88OXZ
それなのに、
( ^ω^)「今日も明るく練習するお!!」
キャプテンのブーン、それに他の皆もまるで平気なように振舞っている。
(´・ω・`)「明日勝たないと僕等の伝説は始まらないからね。頑張ろう!!」
いや、むしろ何かワクワクしてる。そんな雰囲気さえ伝わってくる。
(*゚ー゚)「体のことはともかく、チームの雰囲気は心配なさそうね」
しぃ先生は安心した。彼等も随分成長したのね。そう思ってるはずだ。
今日の調整練習もいつものように終了する。この調子で行けば、ラウンジにも勝てるだろう。
いや、むしろ簡単に勝たなくては全国などは見えてこないはずだ。
彼等も、一度天国にボロボロにやられて、その事は分かっているみたいらしい。
534 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:37:31 ID:g5X88OXZ
一方、ラウンジ高校では、
(=゚ω゚)ノ「VIP高校は一年間姿をくらましていて、情報がまだイマイチわからんょぅ。
でも情報なんて関係ないょぅ。俺等も勝つ為の練習はしっかりしてきたょぅ」
ラウンジは練習の後ミーティングを開いていた。一年生もそこそこ入部し、バックアップには充分な人数が揃っていた。
( ´_ゝ`)「だが、奴等、一体どんなことをしてくるのか分からん。
この前一年生に偵察に行かせたんだ。そしたら確かに上手いことは上手いが、戦法はいたって普通の感じ。との事だ」
(´<_` )「さすがは兄者だな。俺が思うに、とりあえず45のショボン、センターのプギャーに警戒して、
あまり相手に多くの速攻を与えなければ、いい勝負出来ると思うのだ」
議論にも熱が入る。もうどの高校にとっても最後の大会なのだ。三年生も必死になっている。
<`∀´>「あいつら、油断ならない相手ニダ。俺等は現にあいつらに二連敗してるニダ。
今回で最後ニダ。必ず勝って次に繋げるニダ!!」
ニダーも最後の大会、しかも相手はVIP高校相手はVIP高校とあり燃えている。
(=゚ω゚)ノ「そうだょぅ。明日はなんとしても勝つょぅ!今までの分、全部返すょぅ!!」
そんなぃょぅの言葉を皆は胸に留め、ラウンジのミーティングは終了した。
この大会にかけてる思いはどちらも同じ位熱い。果たして、勝ち進むのはどちらなのだろうか?
535 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:39:10 ID:g5X88OXZ
試合当日
今日の会場はラウンジ高校になっていた。
ラウンジなら自転車でもいける距離なので、現地集合ということになった。
(; ^ω^)「うはww遅れちゃうお!!」
ブーンはいつものように朝寝坊をしてしまい、少し急いでいた。
この癖は三年生になっても変わらないようだった。
(; ^ω^)「あっ!!ツンだお!!ツン、おはようだお」
ξ゚听)ξ「あら、ブーンじゃない。今日も必死そうね」
ブーンがラウンジの近くまで来ると、ツンがいた。
ツンがいる=遅刻ではない。という方程式が頭の中にあったのでブーンは安心した。
536 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:42:24 ID:g5X88OXZ
ブーンは突然あることを思い出す。
(; ^ω^)(そろそろツンに気持ちを伝えないと、機会は無いかもしれないお)
ツンとブーンは未だに発展がなく、ブーンはもう一歩踏み出そうにも踏み出せずにいた。
ブーンは思い切って、
(; ^ω^)「ツン、この大会が終わったら大切な話をしたいんだお」
切り出した。ブーンは噛まないように必死に意識していた。
ξ゚听)ξ「分かったわ。つまらない話だったら承知しないからね」
(; ^ω^)(もう後戻りは出来ないお。できれば今回の大会は優勝して、この話をしたいお
だからこのことも含めて優勝するんだお)
ブーンはそう心に誓う。
二人は学校に無事遅れずについた。皆はもう集まっていた。
537 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:44:03 ID:g5X88OXZ
(´・ω・`)「やあ、ブーン。遅いんじゃない?
次もこうだったらアレ決定だからね?」
(; ^ω^)「ごめんなさいごめんなさい。次はもっと早くきますお」
ブーンも例外ではなくあきらかにショボンのアレにおびえていた。
しかもキャプテンなので、絶対に皆よりヒドイ目に合わされると知っていたのだろう。
(; ^ω^)「皆、ゴメンだお!それじゃあアップ始めるお!!」
全員は着替えをしてグランドに出る。
そして、元気に声を出しつつ、ランニングを始める。
( ^ω^)「VIP高!!!ファイ!!]
一同「ファイ!!ファイ!!ファイ!!」
結局掛け声は普通の感じになったらしい。チームの雰囲気は昨日の感じを保ったまま良好だ。
良く声も出ているし、動きの悪いやつはいなかった。
そんなチームの様子をみて、しぃ先生は少し安心しているみたいだった。
538 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:45:03 ID:g5X88OXZ
゚听)ξ「一体、ブーンが話したかったことってなんなのかしら・・?」
ツンは朝、ブーンに言われた事を気にしていた。
いくら考えても、ブーンが何を言いたいのかは分からなかった。
ツンは困った顔をしながらブーンを見つめていた。
ξ///)ξ「告白・・だったらいいな・・って私なにいってんだろ」
ツンは淡い期待をした。心なしか顔が赤く火照っていた。
そんな様子をブーンは全く気にしないで、ストレッチをしていた。
(; ^ω^)「痛いお・・」
ブーンはあの一年間の練習で、膝を少しいためてしまったらしい。
そんなに酷くはないが、痛むので少し大変なようだった。
(; ^ω^)「このくらいでへばったらダメだお」
体をいためてるのは全員同じ。ブーンはそう思って自分の体を動かしている。
キャプテンが弱音を吐いたらダメだとでも思っていたのだろう。
539 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 17:47:57 ID:g5X88OXZ
練習も淡々と進み、いつものようにミサイルに入っていた。
(`Д) 「先輩、今日も好調ですね」
一年の一人たけしはキーパーだったので、キーパーは二人になった。
実際、控えのキーパーが居ると心強い。自分が崩れた時に代わりに出てもらえるから。
(´−`)「・・・うん」
祐ははっきりと調子がいいとは言い切れない状態だった。
最近どうも体のキレが良くないらしい。疲れなのだろうか。
でもそんな様子を見せてはいけないと少し必死になっているようだった。
二試合目あたりからこの感覚に悩まされていた。
(´−`)(仕方ない。たけしには話しておくか)
祐はそう決めて、申し訳なさそうな様子でたけしに話しかけた。
540 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:02:52 ID:g5X88OXZ
(´−`)「たけし、今日の試合、お前にも出番が回るかも知れない。
最近体のキレが全然よくなくて、取れるボールも取れないときがあるんだ」
ブーンたちはあまり気にかけていなかったみたいだが、
祐は練習の時も、結構とりやすいロングも入れられたり、はじいても入ってきてしまう事が何度かあった。
たけしはその様子に薄々気がついてたみたいだった。
(`Д)「やっぱりですか。何となく分かってました。
任せてください。いつでも出れる準備しておきますから」
祐はそんなたけしの言葉を聞き、安心した。
(´−`)「うん、ありがとう。ごめんな。俺、不甲斐なくて」
祐は安心したと同時に自分に対する怒りも感じていた。最後の大会の前なのに、体が上手く動かないなんて、
こんなことはあってはいけないはずなのに。 不甲斐なさで祐の心は覆われていた。
541 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:05:28 ID:g5X88OXZ
それぞれ二年生のポジションは、
ネーノ・・サイド キムチ・・45(逆も出来る) たけし・・キーパー 山崎渉・・オールラウンダーだが一番は逆サイ
と、二年には頼りになる後輩が多いらしい。
ミサイルも終わって、ポジションシュートが始まる頃に、和漢内とコッチが姿をあらわした。
(><;)「危なかったんですッ!また迷うとこだったんです!
あれだけ指導しなしたんだから、せめて、全国まではいってもらわないと困りますッ!!」
( ゚д゚ ) 「・・・・・・」
こっちは何も言わずに皆を見ていた。今日はこっちみんなとは言われないみたいだ。
彼等なりの応援なのだろう。さらにメンバーの気合は増したようだった。
542 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:09:03 ID:g5X88OXZ
場所は変わり、ラウンジ側
(=゚ω゚)ノ「ん〜やっぱり以前とはあまり変わらないようにみえるょぅ。
もう俺等の方が上なんじゃないかょぅ」
( ´_ゝ`)「油断してはいけないぞ。もしかしたら実力を隠しているのかも分からん。
それにずっと姿をくらまして、試合にも出ずに練習していたんだ。絶対に侮ってはいけないぞ」
(´<_` )「そうだな兄者。とりあえず昨日のミーティングで注意した事をしっかり実戦するべきだな」
さすがに冷静な流石兄弟は相手のことをしっかりと分析しているようだ。
<`∀´>「今日は勝つニダ!絶対勝つニダ!!」
ニダーはもう理屈なしで絶対に勝つという気持ちが見えていた。
ラウンジもラウンジで雰囲気は負けていないようだ。
刻々と試合の時間は近くなる。両チームともプレッシャーに襲われているようだ。
「集合!!!」
審判の声がかかる。いよいよライバル同士の戦いが始まる。
ラウンジは今のVIP高校の本当の実力を見切れているのだろうか。
543 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:11:10 ID:g5X88OXZ
「お願いします!!!」
両チームの挨拶がコートに響き渡る。今日は和漢内にコッチが居る。
彼等はそれも意識してか、いつもの倍は声だしに力を入れている。
( ^ω^)「今までの苦しい練習、今日で無駄にするわけには行かないお!!
相手はラウンジだお!相手にとって不足なしだお!!
必ず今日勝って、次に繋げるお!!」
ブーンの話はいつになく気合が入っている。
( ^ω^)「それじゃあ・・・いくおー!!!!!」
一同「ワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
いつもより長めに気合をいれて、VIP高のメンバーはそれぞれの配置についた。
おそらく、皆思ってる事は同じだろう。
今日はディフェンスからのスタートだ。
544 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:13:27 ID:g5X88OXZ
(=゚ω゚)ノ「なっ!!」
ぃょぅに渡されようとしたパスをプギャーはあっさりと奪い、相手ゴールへ思い切りドリブルしていく。
(゚∀゚)「よっしゃ!」
プギャーからの合図を貰い、ジョルジュも既にスタートを切っていた。
ジョルジュとプギャーのツーメン速攻になる。
(;=゚ω゚)ノ「やられるわけには・・!!」
なんとかぃょぅはプギャーに追いついてた。だが、相手は二人だ。一人で防ぎきれるはずが無い。
(^Д^)「ジョルジュ!!!」
プギャーはぃょぅにつかまれそうになる寸前で、ジョルジュにパスを出す。
(゚∀゚)「任せろ!!いくぜっ!!」
ジョルジュはプギャーからのパスを貰い、真ん中まで走りこみ、キーパーとの対決に入った。
これは明らかにシューターが有利だ。ディフェンスは一人も戻って来れていない。
しかもシューターはジョルジュだ。
(゚∀゚)「俺をなめるなよ!!」
545 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:15:20 ID:g5X88OXZ
(=゚ω゚)ノ(試しにニダーにシュートを打たせてみるょぅ。確か祐はサイドシュートが苦手だったはず)
ぃょぅは相手の弱点をついていくことにした。それが賢明だろう。
攻撃に入る前に軽く皆に伝えてるみたいだ。
そしてすぐにラウンジ側の攻撃になる。
(=゚ω゚)ノ「いくょぅ!!」
ぃょぅはドクオに仕掛けにいく。思い切りひきつけて、サイドシュートの角度をあけようと考えたのだ。
('A`) 「・・!!させない!!」
ドクオはぃょぅの前に立ちはだかった。
(=゚ω゚)ノ(こいつ!!昔はここまでの威圧感を放っていなかった・・!前よりも一回りも二回りも大きく!!)
ぃょぅはドクオの威圧感に押され、一瞬動きを止めてしまう。
その様子をドクオは一発で理解し、すぐにぃょぅをつかみ、ホールディングになる。
またセットの仕切り直しだ。
546 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:17:22 ID:g5X88OXZ
ドクオにいえることは皆に言えた。
それぞれ経験豊富になっていて、試合の時にでもたいした動揺は見せなかった。
特にショボンとプギャーはヤバイ。VIP高校のメンバーでも試合中には少し恐怖を覚える。
ラウンジはそんな昔の面影など微塵も残していない強靭な相手と戦っているのだ。
(´<_`;)「どうやったら一年でここまで変われるんだ」
弟者も完全に萎縮していた。相手のセットが仕切り直しになっても、VIP高の固いディフェンスで、なかなかシュートを打てずにいる
一対一を仕掛けた所で、真ん中三人がしっかりしているので、結局ホールディングで仕切り直しだ。
審判の手が上がって、焦ってもなかなか仕掛けられずにいた。
(;=゚ω゚)ノ「仕方ないょぅ!!いくょぅ!!」
ぃょぅじは少し相手との距離が近く、思ったような助走を付けられなかったがロングシュートを放った。
547 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:25:56 ID:g5X88OXZ
('A`) 「あっ!!」
ドクオは飛ぶタイミングが遅れ、ぃょぅのシュートを防ぐ事は出来なかった。
しかし、コースは結構潰れたようだ。ぃょぅは右側を狙う事しか出来なくなった。
(;=゚ω゚)ノ「・・・!!!」
それでもぃょぅは狙っていった。彼の球は速いしコントロールもいい。今回のシュートもコースは抜群にいい。
( ^ω^)「祐!!頼んだお!!」
(;´−`)「おk!!!!」
祐はそのシュートにかなり勢いよく飛びつく。いとも簡単にそのボールは祐の手によって下にはじかれた。
(´−`)「さすがにぃょぅの球は痛いな。社会人チームほどじゃないけどな。
いくぞっ!」
すぐにVIP高は二次速攻の形になった。祐はプギャーにしっかりとパスを回した。
548 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:27:00 ID:g5X88OXZ
(^Д^)「よし、任せな!!」
凄い勢いでコートをかけて行くVIP高メンバー。
パスはあっという間に渡されていき、最終的にショボンへと渡る。
ここからなら相手を振り払ってシュートを狙いに行けるだろう。
(´・ω・`) 「よし、いくよ!!」
自分がシュートを打ちに行く立場になってもあくまで冷静だ。
ショボンも昔よりさらに、肉体的にも精神的にも成長していたのだ。ショボンはいとも簡単に相手のディフェンスを振り払い、シュートに入る。
(´・ω・`)「や ら な い か!!?」
シュートの掛け声はよく分からないものの、その威力はジョルジュにも劣らない、いいシュートだ
このシュートも相手のキーパーは動く暇も無く、入った。
その後もVIP高はラウンジを圧倒し続けて、前半終了時で、20対5という大差がついていた。
549 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:27:40 ID:g5X88OXZ
しぃ先生は全員を集合させる。
(*゚ー゚)「皆!!いい感じよ!練習の成果が充分発揮できてるわ!
後半も攻撃の手を緩めずにドンドン仕掛けなさい!!」
しぃ先生も今日の皆の動きには満足しているみたいだ。
(*゚ー゚)「んで・・祐君は交代するわよ」
(;´−`)「!!!」
祐はいかにも予想外という顔でしぃ先生を見ている。
(*゚ー゚)「理由は判ってるはずよ。あの45の子のシュートを受けたとき、
あなたはいつもの調子で反応できてなかったわ。試合続きで疲れてるんでしょう」
やはり見破られていたらしい。だが祐はここで交代したくはなかった。
550 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:29:27 ID:g5X88OXZ
(;´−`)「ここで交代するのは相手に失礼な気がするんです。ぃょぅも居るし・・
だからまだ出してもらえないですか?」
祐はしぃ先生にお願いをする。
(*゚ー゚)「でも負けるわけには行かないのよ。今の動きの悪いあなたを出していたままでは負けるかもしれないの
あなただけのワガママを通すわけには行かないのよ。分かって頂戴?」
(`Д) 「先輩、俺に任せてくださいよ。心配は無用ですよ」
二人に説得され祐は、
(;´−`)「わかりました。たけし、頼んだぞ」
何とか納得したようだ。
後半がスタートしてもVIP高の猛攻は変わりなかった。
しっかりと体力面の強化をしてきたおかげか、後半も疲れは出ていない。
むしろ動きはよくなっているといっても過言ではなかった。
551 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:30:31 ID:g5X88OXZ
最後の最後までVIP高は果敢に攻め続け、結局35対10でライバル、ラウンジに勝利した。
「ありがとうございました!!」
ラウンジ高校の三年4人は顔が涙でぐしゃぐしゃになっていた。
(=;ω;)ノ「結局最後まで勝てなかったょぅ。皆ゴメンょぅ」
キャプテン、ぃょぅは泣きながら皆に謝っていた。
( ;_ゝ;)「お前のせいじゃないさ。実力でVIP高に負けたんだ。
責任を感じる必要なんてないさ。俺はこのチームで最後までやれて、幸せだったぞ」
<;∀;>「お、俺もニダ。このチームでの三年間、楽しかったニダ。絶対忘れないニダ」
(;<_; )「俺もだ。さあ、泣いてばかりいないで、最後にVIP高にエールを送ろう」
皆は一斉にVIP高の方を向く。そして・・
552 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/23(土) 18:31:31 ID:g5X88OXZ
ラウンジ高一同「負けたら承知しねえからな!!」
エールにはなっていないかもしれないが、その言葉はVIP高の皆の心に刻み込まれたようだった。
( ^ω^)「わかってるお!必ず優勝してくるお!」
チームを代表して、ブーンがその言葉にお返しをした。
ラウンジはまた下を向いて、泣き始めた。その光景に心を少し痛めながらも、帰宅していった。
次の相手はまだ不明だが、今のVIP高ならば、どのチームでも対応できるほどの実力はもっている。
果たしてどこまで最後の大会を勝ち進むことができるのだろうか。
第二十一話 再戦、ラウンジ高校 完
553 :
私事ですが名無しです:2006/12/23(土) 23:09:41 ID:2r9kFt9f
( ^ω^)勝てお!
554 :
私事ですが名無しです:2006/12/24(日) 23:01:35 ID:aUg1vIrT
( ^ω^)小説は無理しなくてもいいから、傷を癒してくれお
ゆっくり待ってるお
555 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/24(日) 23:24:13 ID:lxdD6jHO
>>554さん
ありがとうございます。
優しい言葉でまた泣きそうになりました。
早く復活できるよう頑張ります。
556 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:29:43 ID:pp/xgCLZ
第二十二話 超えなければならない壁
ラウンジ高校に勝って波に乗ったVIP高校はその後も勝ち続け、いよいよ全国のかかった決勝戦まで来ていた。
クックル率いる天国高校は、実は他の県のため、県大会では当たる心配はないのだ。
わざわざ遠征して、しぃ先生はおそらく、前のVIP高の実力を分かってほしかったのだろう。
決勝の相手は荒巻先生率いる庸行西高校。
確かに前は貞治が途中参加だったため不利な戦いを強いられて、結局追いつけなかった。
負けたのは貞治がいなかったから。確かにそうも考えられる。だが貞治が最初から居ても勝てるかどうか分からなかった。
荒巻先生のことだ。きっとVIP高校と同じ、いやそれ以上の練習をしてきている事は間違いないはずだ。
ここに勝たないと全国への道は開かれない。VIP高はどう戦うつもりなのだろうか。
557 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:30:53 ID:pp/xgCLZ
VIP高校
( ^ω^)「皆!気合いれて練習するお!!試合はもう明日だお!!」
ブーン率いるVIP高校は相変わらずの、明るいに加え、熱血で練習をしていた。
今は逆速攻2対1の真っ最中だ。
しぃ先生が、この練習で皆確実に決められるようになれ。との事なので、少し長めの練習を行っていた。
20本連続で入れば終了だ。制限時間は15分。
だが彼等は残り時間半分過ぎでもう十九本まで迫っていた。
もう昔のプレッシャーに弱い彼等など残っていなかった。
ラストは昔逆速攻を良く外していたドクオだ。パスが渡され、ドクオはフリーになる。
558 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:32:56 ID:pp/xgCLZ
('A`)「昔のようにはならないよ」
ドクオは冷静に祐を見つめ、空いてるコースを見つける。
そこに的確にシュートを打ち込み、あっさりとゴールを割った。
正直キーパーと一対一になったら九割方シューターが有利だ。
シューターが下手ならば、キーパーにも止めるチャンスは生まれてくる。プレッシャーさえ上手くかければ止められる。
しかし相手がドクオのような試合慣れをした、経験豊富な相手になってくると、止めるのも正直難しい。
(;´−`) 「うぅ・・やっぱ止めらんね。まぁ体の動きは元に戻ったからいいかな」
祐は少し休養して体の疲れは取れたみたいだ。
メンバーの調子も悪くはなさそうだ。あっという間に練習は終了する。
559 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:33:32 ID:pp/xgCLZ
( ^ω^)「じゃあ明日は今日よりもっと気合い入れてくるお!!
今まで戦ってきたチームの為にも、必ず明日は勝って全国に進むお!!」
いつもより熱いブーンの言葉。その言葉を皆はそれぞれしっかりと受け止めていた。
話もそこそこに、全員でグランドの片付けを速攻で済まして、ブーンはすぐ帰路に向かった。
( ^ω^)「明日は庸行西だお・・でも僕等も充分練習を積んできたお。
必ず勝てるお」
ブーンはどうやら明日の試合、そして昔の練習を思い出しているようだ。
あの、普段の練習よりも数倍キツイ、あの練習の数々を。
時は十一ヶ月程前までさかのぼる。
ブーンたちはある場所で練習を行っていた。どうやら室内のようだ。
560 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:34:12 ID:pp/xgCLZ
(; ^ω^)「しぃ先生に提案したまではよかったものの・・
まさか、まさかこんなちゃんとしてるとこで出来るとは思っていなかったお」
どうやらVIP高はしっかりした場所で練習してるみたいだ。
(*゚ー゚)「ほらっ!ブーン君、余計なこと考えないの!!」
( ^ω^)「す、すいませんお」
特別な所で練習しているといっても、ランニング〜ミサイルまでの流れはいつもと変わらない。
ランニングが学校で練習していたときよりもだいぶ長めにとって、ペースも速いが。
始めこそヒイヒイ言ってた部員たちだが、慣れてしまえばもう余裕といった感じだった。
(; ^ω^)「ここからがやばいんだお・・まずは逆速攻100本入るまでなんだお」
561 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:35:27 ID:pp/xgCLZ
(*゚ー゚)「これは確実に出来なきゃ意味無いわよ。100本入れるまでは終われないわ。はい、頑張って!!」
さすが百本となると、長いし、中間らへんになってくると地味に疲れが襲ってくる。
だが手を抜いてシュートが入らないと、精神的にも辛くなってくる。だから手は絶対に抜けない。
(; ^ω^)「地味に辛いお・・あっ!!!」
ブーンは少し気を抜いてしまっていて、シュートをはずしてしまった。見事なふかしだ。
(*゚ー゚)「はいブーン君、罰として腕立て20回よ。早くやる!!」
(; ^ω^)「うっ・・はいだお」
しぃ先生ももっと厳しくやらないといけないと思い、失敗するごとにしぃ先生が罰則をつけることにしたみたいだ。
(゚∀゚)「相変わらずだな。皆に迷惑かかるから早くしろよ」
一人が失敗すればその分、練習も大変になった。いわば連帯責任のようなものだ。
562 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:36:43 ID:pp/xgCLZ
かれこれ一ヶ月このような流れを繰り返していた。
さすがに慣れと言うものもあり、彼等は百本シュートにも苦戦はわりとしなくなっていた。
この練習が終わると、次は速攻の練習だった。
ただの速攻なんてもんじゃない。3往復くらい、繰り返しで走ってシュートを決める。
ちゃんとシュートが決まらなければ、罰として、五十mダッシュを練習後に1本ごとに5本走らなければいけなかった。
それもあってかさっきの練習よりもさらに必死になって全員練習に打ち込んでいる。
キーパーはあまりにもボールが止められないので少し、ふてくされているようにも見えた。
(;´・ω・`)「ちっ!!」
珍しくショボンがシュートを外していた。これで50m走は確定してしまった。
(´・ω・`)「ショボーン」
元々少ししょぼくれた顔が更にしょぼくれていた。 だが外したのはこの一本だけで後は綺麗に決めていた。
さすがはやる時はやる男。やらないかではなくて。
563 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:38:15 ID:pp/xgCLZ
この練習も一ヶ月続けていたので全員あまり苦にはしていなかった。
少しずつだが、体力はついてきてるようにも見える。
(*゚ー゚)「じゃあ次は、シュート練習するわね。全員、いつもの位置ついて」
このシュート練習は、第十八話で行っていた練習とほとんど同じだが、
本数が増え、ノルマが出来た。ノルマを達成できないと、これも罰がある。
('A`)「ブラインドシュートの精度をもっとあg・・」
(*゚ー゚)「ドクオ君、今日のノルマあげるね。ブラインドを5本中3本決めてちょうだい。
ロングはいつも通りでいいわ」
(;'A`)「・・・・(この人、鬼だ)」
ドクオのブラインドシュートは最初こそ上手く決まったものの、その後はなかなか精度が上がらずに
ディフェンスに当ててしまったり、オーバーをとられてしまったりで上手くいっていなかった。
('A`)「今日こそは必ず成功させる・・」
564 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:39:22 ID:pp/xgCLZ
練習が始まった。
ドクオは相手の隙を探すのに必死でシュートへの意識は薄れていた。
なかなか隙が見つからず、ドクオは焦りを感じていた。
(;'A`)「くそっ、なかなか隙なんてみせてくれるもんじゃないな。
ならば・・足元から狙ってみるか。あんま時間ないし」
ドクオは数歩前に出ると、相手のディフェンスの足元の隙間にシュートを仕掛ける。
('A`)「よし、ここならいける!!」
が、そのシュートはディフェンスの足により、弾かれてしまう。
('A`)「ちょっと狙いが甘かったな」
ドクオは気を取り直して、二本目に入る。
彼は何か考えているようだ。
565 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:40:06 ID:pp/xgCLZ
('A`)「もう一度、足元だ・・今度こそ狙いは正確に」
ドクオは全神経を相手の足元に集中させ、隙が出来るタイミングをうかがっていた。
ディフェンスはドクオに対して、動きだす。その一瞬の隙をドクオは見逃さなかった。
数歩助走をつけて、
('A`)「今度こそ!!」
ドクオは思い切りよくシュートを投げ込んだ。
(;´−`) 「!」
祐はボールの出所を一瞬見失って、反応は鈍くなっていた。
コースも完全に低め、そして左ポストギリギリのコース。しっかりスライディングを覚えていない祐にとってはとても厳しいコースだ。
('A`)「入る・・!!」
ドクオはネットが揺れる瞬間を待ち望んでいた。
566 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:40:59 ID:pp/xgCLZ
ガァァァァァァァァァン!!!!
ポストにボールが当たった音がする。
(;'A`)「逆に狙いすぎたみたいだ・・」
ドクオのシュートはポストに嫌われてしまい、ギリギリで入らなかった。
('A`)「だけど、何かつかめたような気がする」
今のシュートで何かドクオはコツを掴んだみたいだ。結局5本中一本しか入らなかったが、
その一本のシュートは完璧な狙い、しかも見事な奇襲のシュートで楽々ゴールをわった。
キーパーもあっけなく見送るしかできないようなシュートだった。
('A`)「よし!あとは確実に打てるまで練習するしk」
(*゚ー゚)「残念ね、ペナルティーだわ。腹筋 背筋 腕立て30一セットね」
(;'A`)「えええええええ!!!!」
ドクオはシュートに夢中ですっかりペナルティーを忘れていたみたいだ。
(;'A`)「・・・・ウツダ」
(*゚ー゚)「なんかいった!?」
(;'A`)「い、いえ。なにも・・・」
567 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:41:57 ID:pp/xgCLZ
やはりしぃ先生にはSっ気があるらしい。
(^∀^)「うおっ!!」
このシュート練習の最後の方に、いつものように貞治はバックシュートの練習を行っていた。
一ヶ月の歳月もあってか、そこそこさまになっているが、実戦に使うまでにはまだまだ時間がかかる感じだ。
(;^∀^)「もっともっと上手くなって、チームに迷惑かけないようにしないとな」
一度チームに迷惑をかけていた貞治は、責任感もあってなのか、やる気は人一倍のようだ。
(^∀^)「まだまだだよなぁ・・もっと上手くならないと」
貞治はまだまだなバックシュートに悩まされていた。倒れこみはもうマスターしたらしい。
シュート練習も終わり、一対一、セットの練習を行う。
一つ一つの練習にかなり時間をかけていたので、あっという間に外は暗くなっていたらしい。
568 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:42:56 ID:pp/xgCLZ
(*゚ー゚)「ここは体育館だから、問題ないわね」
今までどこなのかわからなかった場所。それは体育館だ。しぃ先生の友達で大金持ちの持ち物だが。
しぃ先生はこの成金と親友だった為、練習の場所が無いと嘆いていると
「だったらうちの私設の体育館使えばいいよ。お金なんていらないよ」
と普通では考えられないような発言をした。しぃ先生は一瞬、耳を疑ったが、
(*゚ー゚)「ありがとう!使わせてもらうわ!」
何も疑いもせずと友達の好意に甘える事にしたのだ。これで他の連中にVIP高校は何をしているのか悟られなくなったのだ。
体育館はその友人の敷地内にあるのだから見つけられるはずもない。何不自由する事はなかった。
569 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:43:41 ID:pp/xgCLZ
キュッキュッという音が体育館に響き渡っている。靴の音だ。
確かに体育館は外の環境とは多少変わる。松やにも使えないので、粘着テープをつけなくちゃいけないのが面倒な所。
だが部員達は、結構体育館練習は気に入っているみたいだった。
練習に戻るが、セットに終わって今居る数で、ゲームを行い、最後に筋トレを開始した。
筋トレも回数、セット数は昔より確実に増やし、ダッシュの他に、インターバルのダッシュも加えた。
(;^Д^)「うぅぅぅ・・」
さすがにこの量はプギャーにもキツイようだった。
これを二日に一回(ダッシュや走る系は毎日)行っていたのだから、筋肉、体力がつかないはずは無いのだ。
こんな感じで、普通練習(月〜土)をこなしていったのだ。
すっかり彼等は初心者だった姿など、ここで消していたのだ。
570 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:44:26 ID:pp/xgCLZ
慣れてくるとまた量を増やし、練習を続けてかれこれ半年が経っていた。
この間に、毎日はこれなかったが和漢内、コッチもコーチをしにきてくれていた
しぃ先生が事情を話したらしい。それを聞いた二人は、
(><;)( ゚д゚ ) 「僕等も協力するんですっ!!」
とあっさりコーチを引き受けてくれた。だが彼等は普通は仕事なので、来てくれるのは休みだけだった。
それでもVIP高にとっては心強い味方に変わりはなかった。
貞治は和漢内コーチに毎日バックシュートを教わっていた。少しずつであるが、彼のシュートは形になっていっていた。
もう練習試合くらいはしてもいいじゃないか?
という考えがブーンの頭によぎる。しぃ先生に相談してみる事にした。
571 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:44:59 ID:pp/xgCLZ
( ^ω^)「しぃ先生。そろそろ練習試合で経験を積むのもいいんじゃないかと思うんですお」
しぃ先生は少し険しい顔をしながらブーンに返答する。
(*゚ー゚)「それは私も考えているわ。でも・・高校相手じゃ情報が分かっちゃうわ。
私は、私たちの情報が知られるのは嫌なのよ。未知数の相手って結構恐いものよ。
だからどうすればいいのか・・」
二人は色々考えたが、いい方法は思いつかず途方にくれてしまった。そこへ、
(><)「二人とも険しい顔をしてどうしたんですかっ!!」
和漢内コーチが話し掛けてきた。ブーンとしぃ先生は丁寧に説明をした。
(><)「なるほど、それならいい案があるんですっ!!」
二人「是非、教えてください!!」
和漢内は自信満々といった顔で笑い、その案を話し出す。
572 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:45:46 ID:pp/xgCLZ
(><)「社会人チームと練習試合するんですっ!!」
二人はその案に呆気にとられた。まさか、高校生のチームが社会人となんて敵うはずがない。
(*゚ー゚)「ちょっと無理があるのでは・・?」
しぃ先生もさすがに乗り気ではない。和漢内はその自信満々な表情を全く崩さず、話を続ける。
(><)「確かに始めは全く歯が立たないと思うんですっ!!
でも確実に強い相手と戦う事によって、経験は増えるんですっ!!」
確かに無茶なような気もするが、それも一理あるような感じもする。
(><)「相手は僕に任せてくださいっ!!こうみえて、人脈は広いんですっ!!」
(*゚ー゚)「そうですか・・他に方法も無いので、お願いします!」
しぃ先生は多少渋り気味の様子だったが、承諾した。
(; ^ω^)「大丈夫かお・・?」
やはりブーンは心配しているようだった。
573 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:47:26 ID:pp/xgCLZ
ブーンはみんなにさっき話したことを報告する。
反応は予想通り、驚愕の声ばかりだったが、ジョルジョだけは
(゚∀゚)「社会人・・マネージャー・・おっぱい!!!!」
違う意味で凄く期待してるみたいだった。
次の週の日曜・・ホントに社会人チームはやってきた。
引き締まったいい体、風格。どれをとっても高校生とは訳が違った。
その日の試合はやはり大敗だった。対天国よりも得点差を離されて。
皆がっかりしていたが、しぃ先生は、
(*゚ー゚)「毎週、社会人チームと試合するからそのつもりでね」
皆はまた驚愕の表情をした。コッチコーチと全く同じ表情を。
574 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:48:29 ID:pp/xgCLZ
(゚∀゚)「マネージャー・・いなかった」
ジョルジュのがっかりようは半端なかったみたいだ。
それから本当に毎週毎週社会人チームとの練習試合が待っていた。
大敗ばかりだったけれど、その中でメンバーは社会人チームから、いいところを吸収していった。
時間はすぐに過ぎていく。練習、試合とハードになっていったが、
大会二週間前に行った練習試合では社会人チームと接戦を繰り広げるほどのチームになっていた。
(*゚ー゚)「これなら・・いけるかもね」
しぃ先生は確かな手ごたえを感じていた。それからメンバーはVIP高のコートに戻り、今にいたる。
575 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:49:13 ID:pp/xgCLZ
( ^ω^)「・・・あの一年間は練習、試合ばかりだったお
大変だったけど、悪い日々ではなかったお」
思わずブーンはしみじみとなってしまった。
そんなブーンの背中をドンッと叩く人がいた。
(; ^ω^)「だ、誰だお!?」
ξ゚听)ξ「明日の試合、頑張るのよ!!」
ツンだった。それだけ言い残して、先に帰ってしまった。きっと恥ずかしかったんだろう。
( ^ω^)「ツン・・ありがとうだお」
ブーンはその言葉に感謝しつつ、帰路を急ぐのだった。
明日の試合の壁は厚い。だが彼等VIP高校はその壁を越えなくてはならない。
第二十二話 超えなければいけない壁 完
576 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/25(月) 22:50:40 ID:pp/xgCLZ
うう・・心の傷は癒えず。
続きは明日投下します。
577 :
私事ですが名無しです:2006/12/26(火) 20:03:56 ID:+gnvKbG3
( ^ω^)無理せずがんがれお
ごめんなさい。続き投下は延期します。
無気力すぎるので・・申し訳ありません
579 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 20:54:55 ID:6BfPRXfl
第二十三話 決戦
(; ^ω^)「緊張して熟睡できなかったお」
ブーンは昨日、緊張しすぎていてすぐには寝付けなかった。
今日は決戦当日である。会場はVIP高校。
VIP高校はそこそこ試合の場所には恵まれている。きっとキャプテンのブーンの運がいいのだろう。
( ^ω^)「うん、今日も体調はばっちりだお!打倒庸行西だお!!」
ブーンは勢いよくベットから飛び出して、部屋をでようとするが・・
( ^ω^)「あ、昨日準備するの忘れてお」
彼はどこまで忘れっぽいのだろうか。ブーンはすぐに準備を終わらせて、下に降りていった。
580 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 20:56:26 ID:6BfPRXfl
J( ^ω^)し「ブーン、今日の試合頑張ってきなさいね!!
全国にいったらテレビにも映るかも知れないわ!私楽しみで!!」
( ^ω^)「カーチャン、朝からテンションたけーお」
ブーンの母はブーンにそっくりだ。芸能人で例えるならば・・特にいない。
どこにでもいる普通の母だ。だが、テレビとかそういうことには人一倍反応しやすい。
だから今も力の限り騒いでいるのだ。
(; ^ω^)「カーチャン、ハンドはメジャーじゃないから、TVには映らないと思うお
映ったとしても、大してメジャーじゃないとこだお」
J( ^ω^)し「そうなのぉ・・?残念。でも勝ちなさい!!カーチャン応援してるわ!!」
カーチャンの熱い声援を受けて、ブーンは今日は必ず勝つという気持ちが強くなった。
581 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 20:57:40 ID:6BfPRXfl
ブーンは家から出発し、VIP高へ向かう。
(; ^ω^)「・・・・・・」
頭の中はもう試合の事でいっぱいみたいだ。顔がそう物語っている。
(; ^ω^)「き、緊張するお」
いまだかつて無い緊張に襲われているブーン。今日はこんなんで試合を楽しむことなんてできるのか。
おそらくショボンなどが上手くやってくれるだろうが。
ブーンはいつもより違和感のあるチャリのこぎ方のまま、学校に到着する。
部室に向かう間もその表情は変わらなかった。
部室はもう開いていた。誰かがもう来てるみたいだ。
(; ^ω^)「ショボンじゃありませんようにだお」
ブーンは強い念を込めて、部室のドアを勢いよくあけた。
582 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 20:58:43 ID:6BfPRXfl
ブーンは家から出発し、VIP高へ向かう。
(; ^ω^)「・・・・・・」
頭の中はもう試合の事でいっぱいみたいだ。顔がそう物語っている。
(; ^ω^)「き、緊張するお」
いまだかつて無い緊張に襲われているブーン。今日はこんなんで試合を楽しむことなんてできるのか。
おそらくショボンなどが上手くやってくれるだろうが。
ブーンはいつもより違和感のあるチャリのこぎ方のまま、学校に到着する。
部室に向かう間もその表情は変わらなかった。
部室はもう開いていた。誰かがもう来てるみたいだ。
(; ^ω^)「ショボンじゃありませんようにだお」
ブーンは強い念を込めて、部室のドアを勢いよくあけた。
583 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 20:59:41 ID:6BfPRXfl
(゚∀゚)「あっ、ブーンじゃん。今日は早いじゃん?」
ジョルジュだった。ブーンは心から安心したようだ。
(; ^ω^)「ふーっ!ジョルジュかお。安心したお」
(゚∀゚)「ショボンだったら危なかったなw さあ、早く準備しよう」
今日のジョルジュはいつにも増して、やる気があるようだ。
県決勝だから、力むのも当然だろう。
(; ^ω^)「あっ、副キャプテン二人早く来ないとやられちゃうお」
ブーンがそういった瞬間、部室のドアが勢いよく開いた。
まさかショボン!?ブーンの身は硬直した。
584 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:00:49 ID:6BfPRXfl
(´−`)(^Д^)「アブねー!!!!」
副キャプテン二人組みが滑り込んできた。どうやらセーフみたいだ。
(; ^ω^)「二人とも危なかったお。早く着替えるお!!」
(´−`)(^Д^)「ラジャ!!」
二人は速攻で着替えをすませ、すぐにグランドに出れる格好になった。
これでいつショボンがきても問題ない!!
二人は完全に自信に満ちた表情になっていた。
585 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:04:13 ID:6BfPRXfl
続々と皆揃いはじめるが、ショボンはまだこない。
いつも一番か二番に集合するショボンが遅れる事は極めて珍しいので、皆少し焦った。
(; ^ω^)「ショボン遅いお・・仕方ないお、準備に入るお」
もう時間は試合時間二時間前ほどだったので、彼等はグランドに意気揚揚と向かっていく。
(; ^ω^)「ん・・?誰かもういるお」
一人で黙々と準備をしている人が居る。後ろ姿だけではまだ誰だか特定できない。
('∀`)「あれは!!」
ドクオの表情は思わず緩んだが、キャプテン、副キャプテンには寒気が走る。
そこにいた人物はこちらを振り向いた。
586 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:04:51 ID:6BfPRXfl
(´・ω・`)「やあ、皆。今日は大切な大会だってのに、出てくるのが遅いじゃないか」
やはりショボンだった。思わずブーンは口から言い訳がでる。
(; ^ω^)「い、いや!今日はいつもより早めにきたんだお!だから許してお!
僕にあっち側の趣味なんてないんだお!!!」
ブーンは何とか罰のksmsを回避するのに必死だ。それは副キャプテン二人も同じだった。
(;´−`)(;^Д^)「許してオクレ!!」
ショボンはそんな三人の様子に少し首を傾け、少し考えた後、
(´・ω・`)「・・まあ早めにきたのはホントみたいだし、君たちは許してあげるよ。
でも、ドックンはちょっと来い」
('∀`)「了解!」
ドクオは罰だというのに、元気良く受け答えをし、ショボンと一緒にどこかへいってしまった。
一同「・・・・・・・・・・」
試合前から少し嫌な気分になった一同だった。
587 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:06:09 ID:6BfPRXfl
数分後・・
(´・ω・`)「ふぅ、ドックン、君はさすがだね」
('∀`)「いやいや、ショボンの方こそ。さすがのテクニックスだ」
二人の間に何があったのかはわからない。でも顔は妙に艶があった。
(; ^ω^)「ま、まあ気を取り直して準備するお!!ショボンがだいぶ準備してくれたから早く終わるお!!」
ブーンは嫌な思考を振り払って、皆に呼びかけた。少し放心していたメンバーたちも気を取り直し、準備を始める。
準備中に貞治はブーンに近くに来た。何か話したそうな表情をしている。
ブーンはそんな貞治の様子に気がついて、話し掛けてみた。
588 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:07:11 ID:6BfPRXfl
( ^ω^)「どうしたんだお?貞治」
ちょっと貞治は照れた顔をしながらブーンに返事をした。
(^∀^)「いやぁ、ちょっと迷惑かけたことをもう一回謝りたいと思ってさ」
( ^ω^)「もう気にすることなんてないお。貞治が戻った事で充分なんだお」
(^∀^)「そうかなぁ・・。あの時、俺が教室から出ようとしたとき、俺に向かって叫んでくれた事、おぼえてる?」
(; ^ω^)「・・・・・・・・・・」
ブーンは忘れっぽいのですぐに自分の言った事も忘れてしまう。
(^∀^)「ははっ、なかなか覚えてないよな。俺はあの言葉に本当に感謝してるよ。
俺みたいなヤツを、見捨てないでちゃんと引き止めてくれてありがとうな。
この部活で、今までなかったいろいろな思い出を手に入れることができたんだ。本当に辞めなくて良かったって思ってる」
(* ^ω^)「改めて言われるとなんか照れちゃうんだお」
ブーンは軽く顔を赤く染めながら、貞治の話を聞いていた。
589 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:08:12 ID:6BfPRXfl
(^∀^)「ホントにありがとう。それだけ言いたかったんだ」
( ^ω^)「そうかお。その言葉しっかり覚えておくお。
その思い、今日の試合にしっかりぶつけてくれお」
(^∀^)「ああ、任しとけ。それじゃあな」
貞治は準備に戻っていった。その背中は随分たくましくなっている。
( ^ω^)「頑張ろうだお」
ブーンは静かにつぶやいた。その瞬間、誰かが後ろから軽く叩いてきた。
(# ^ω^)「ちょっ、なんだお!!」
(´・ω・`)「ボーッとしてた割には偉そうだね。掘るよ?」
(; ^ω^)「ひいいい!!すいませんだお!!すぐ準備に戻りますお!!」
ブーンは一目散に駆け出して、準備に戻った。今日の準備はいつもの数倍早くおわった。
朝早くから来てくれて、一生懸命準備をしてくれたショボンのおかげだろう。
590 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:09:05 ID:6BfPRXfl
( ^ω^)「ショボンのおかげもあって、練習時間がふえたお!さあすぐにアップするお!!」
リベンジということもあってか、ブーンだけでなく、全員気合は充分だった。
速いペースでランニングを始めた。
( ^ω^)「VIP高!ファイ!!」
一同「オッ!オッ!オッ!!」
ブーンはもうしっかりとキャプテンの仕事を果たしている。声の出し方も上手くなった。
( ^ω^)「これにもてこずってた昔が懐かしいお」
引退のかかってる試合だからなのか、ブーンはよく昔のことを思い出している。
一年の頃のブーンとはも別人だ。ランニングもすぐに済ませ、ストレッチ、キャッチボールといい流れですましていく。
591 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:10:25 ID:6BfPRXfl
ミサイルに入っても皆の気合の入り具合は変わらない。
打たれるシュートはキーパーがとるのも大変そうなボールばかりだ。
(;´−`) 「全く、気合を入れるのは構わないが、少しは加減してくれよ」
シュートを受けた腕をさすりながら、祐はつぶやいた。
(`Д)「いいじゃないですか。やる気のある方が楽しいですよ?」
たけしはこの感じがとても好きなようだ。
(´−`) 「まぁな。試合に勝ってりゃ、痛かったけど許すわw」
この二人もまた、今日の試合に普段よりも数倍熱い気持ちを込めていた。
メンバーの気持ちは既にひとつにまとまりかけていた。
592 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:11:56 ID:6BfPRXfl
ミサイルもそこそこに終了し、ポジションシュート、逆速攻の練習を始めてた。
ミサイルの時点ですでに庸行西高は到着していたが、VIP高は全くその姿を気にせずに練習に励んでいた。
/ ,' 3「ほぉ・・今日はいい勝負が出来そうだな」
荒巻監督は一目でVIP高に変化があったのを見切っていた。さすがは元オリンピック代表といった所か。
凄く対戦を楽しみにしているようにも見えた。やっと対等の相手と戦える。
そんな表情にも見える。
/ ,' 3「じゃあ僕等もアップを始めよう」
荒巻は部員に呼びかけた。すぐに部員は準備を始める。
/ ,' 3「一回戦は突破した。ここに勝てるかどうか、それが第二の試練だろう」
そうつぶやき、荒巻は表情を変えないまま、自分のチームのアップを眺めていた。
593 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:12:46 ID:6BfPRXfl
(*゚ー゚)「うん、今日の調子は充分ね。普段より皆体にキレがあっていいわ。
必ず、荒巻先生のチームを超えるんだから・・」
しぃ先生もこの試合にかける思いは部員と同じくらいある。
全国が目の前という事もあるし、相手が荒巻先生率いるチームだからというのもあるだろう。
(*゚ー゚)「・・必ず勝つわ。二度も同じ事は起こらないのよ」
キュッと拳を握りながら、しぃ先生は思わずつぶやいた。
逆速攻もそろそろ終わる頃だ。
そこでしぃ先生はある人影を発見する。
(*゚ー゚)「・・・ギコ君?」
594 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:14:19 ID:6BfPRXfl
( ゚Д゚) 「・・・・・」
確かにギコだった。しぃ先生は小走りしながら、ギコのいる方へ向かった。
(*゚ー゚)「久しぶりね!ギコ君!!」
しぃ先生は満面の表情を浮かべながら、ギコに話し掛けた。
(* ゚Д゚) 「ひ、久しぶりです!!しぃ先生!」
ギコは思わず、ステキな笑顔をみて赤面してしまった。
(*゚ー゚)「大学は楽しい?頑張ってる?」
( ゚Д゚) 「はい。楽しいですゴラァ!!にしても、よくここまで強くなりましたねゴラァ!!」
やはり語尾にゴラァ!をつける癖はぬけてないみたいだ。
595 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:14:56 ID:6BfPRXfl
(*゚ー゚)「大変だったけど彼等はよく頑張ってくれたわ。私の自慢の生徒よ」
自信満々の顔でギコにそういった。
( ゚Д゚) 「そうですねゴラァ!!よくこんなに上手になってくれたゴラァ!!
ところで、しぃ先生・・この試合が終わったらはなs」
( ^ω^)「しぃ先生!集合だお!!」
(*゚ー゚)「あら、ギコ君ごめんね!また後で!!」
( ^ω^)「おっ!ギコ先輩!見に来てくれたんだお!僕等の勇士見といてくださいお!」
( ゚Д゚) 「お、おう・・」
空気嫁、ブーン。ギコは仕方ないと思い直し、試合を見学することにした。
( ゚Д゚) 「まあ仕方ない。ブーンは昔から空気読むのは苦手だったもんな」
596 :
私事ですが名無しです:2006/12/26(火) 21:17:04 ID:6BfPRXfl
全員集合し、しぃ先生が話を始める。
(*゚ー゚)「いい!?今日は県決勝よ!ここで負けたら引退なのよ!!
気合はしっかり入ってるわね!?」
一同「はいっ!!!!!!!」
(*゚ー゚)「よろしい!!能力的にはもう昔闘った時ほど、大差は無いはずだわ。
あなた達はそれだけ練習してきてるから大丈夫よ!弱気にならないこと!
気持ちで負けない事!これを守れば、勝てるはずよ!!」
いつもより数段厚熱いしぃ先生の言葉に、皆は改めて気合を入れなおす。
( ^ω^)「しぃ先生、ちょっといいかお?」
ブーンがいきなり口をはさんだ。
597 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:20:33 ID:6BfPRXfl
(*゚ー゚)「ええ、いいわよ」
ブーンは少し間を空けて、ゆっくり、そして静かに語りだした。
( ^ω^)「ここまで僕等が勝ち進んでこれたのは、先輩、しぃ先生、コーチ、そしてみんなの努力のおかげだお。
皆、思い出すことはいっぱいあると思うお」
一同は少し自分達の過去についてふりかえってるみたいだ。
色々な事があった。全員表情が違う。
( ^ω^)「この三年間を無駄にしない為、目標を達成する為に、どんな強大な相手が来ても、
皆の絆があれば必ず勝てるんだお!いや、勝たなきゃいけないんだお!」
一同は軽く頷くような動作を見せた。
( ^ω^)「それと・・僕のようなキャプテンに今までついてきてくれてありがとうだお。
バカなキャプテンだったと思うお。本当に感謝してるお」
そんなブーンの言葉を聞いて、少しにやけながらショボンは言葉を口にする。
598 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:21:29 ID:6BfPRXfl
(´・ω・`)「ハハッ、馬鹿なのはいつもだろ?まだ感謝するのは早いよ。
君には最後までしっかりキャプテンの役目を果たしてもらわないとね」
その言葉につられるように、プギャーも言葉を口にする。
(^Д^)「そうだぞ!まだ試合の前なのにしんみりするのは早いんだ!」
そういうとプギャーは、
(^Д^)9m「プギャー!!!」
と対アマゾン戦の時よりもムカつくが、愛嬌のあるプギャーをした。
(^∀^)「フフッ、試合前から元気な奴等だよ」
貞治や、他のメンバー、しぃ先生もクスクス笑っていた。
(; ^ω^)「なんか急に恥ずかしくなったお。もう引退までお礼の言葉を口にしないお。
僕からはそれだけだお。今日は絶対勝とうお!!」
みんな「オーッ!!!!」
もう一度気合を入れなおし、しぃ先生からのスタメン発表に移った。
599 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:22:13 ID:6BfPRXfl
(*゚ー゚)「じゃあスタメン発表するわ!!」
サイド( ^ω^) 45(´・ω・`) センター(^Д^) 逆45('A`)
逆サイド(゚∀゚) ポスト(^∀^) キーパー(´−`)
いつも通りだ。もうこのメンバーは定着なのだろう。
(*゚ー゚)「状況によって二年生も出すから、しっかり準備しときなさい!」
( ^^)< ゚д゚>( `ー´)(`Д)「はいっ!!」
(*゚ー゚)「じゃあそれぞれ準備に戻って!今日は必ず勝つわよ!」
それぞれが自分の準備に入っていった。 ブーンは未だに緊張が隠せないようだ。
600 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:24:37 ID:6BfPRXfl
( ;^ω^)「緊張するお・・」
やはりブーンは不安な表情をしている。
ツンはそんな表情にあきれたのか、ブーンに優しく話し掛ける。
ξ゚ー゚)ξ「あんまり気負っちゃダメよ?緊張すると動けなくなっちゃうわ」
いつものトゲトゲしい口調は全く無い。
(; ^ω^)「わかってるお・・でも」
緊張するのは当然だ。全国のかかってる試合なのだから。
ツンがいきなり近くにきた。そして・・
ξ///)ξ「しっ、仕方ないわね・・」
(; ^ω^)「・・・ッ!!」
ブーンは突然の感触にビックリした。何をされたのかはわからない。
ξ///)ξ「べっ、別にブーンのこと好きだからしたんじゃないからねっ!
あんたのせいで試合に負けてもらったら困るからしただけよ!!」
ブーンは頬に残るその感触に気がつく。ツンは恥ずかしさのあまり後ろを向いてしまった。
( *^ω^)「ツン・・!ありがとうだお!」
さっきの緊張などどこかに吹き飛んでしまった。
601 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:25:47 ID:6BfPRXfl
ブーンとツンがイチャイチャしてるのを、皆見つめていた。
(*^Д^)「フゥー!!おあついね!試合前なのに見せ付けちゃってくれるよ!」
プギャーが異常に興奮していた。
(´−`) 「いいな、ブーン。クー、俺にm」
川 ゚ -゚)「だが断る」
あっさりと断られて、祐は少し落ち込んでいた。
そんなこんなでもう試合時間になっていた。
( ^ω^)「決めたお。今日勝ったら告白するんだお」
ブーンの恋も巻き込んだ、決戦が今、幕をあける。
602 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:26:35 ID:6BfPRXfl
両方のチームがセンターラインに並ぶ。それぞれの相手をしっかりと観察しているようだ。
「おねがいしまーす!!!!!!!!!」
数段気合の入った声がグランドに響き、二つのチームは自分達のコートに向かう。
( ^ω^)「僕は思ったんだお。確かに相手は統率の取れたいいチームだお。
でもそんなに抜けてる選手はいないお。同じような感じの能力の人が多いお。
だからマンツーマンディフェンスはしなくてもいいと思うんだお。
簡単にシュートを打たれない。集中力の持続。この二つを意識してほしいお」
全員が軽く頷く。
( ^ω^)「それと・・今まで練習してきた事を全部いかしてほしいんだお。
それだけだお。それじゃいくおー!!!!!!!!!」
一同「ワァァァァァァァ!!!!」
いつも通り気合を入れて、それぞれの位置につく。
今日もVIP高はディフェンスからのスタートだ。
603 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:27:18 ID:6BfPRXfl
VIP高の今日のディフェンスは0−6だ。
これはしぃ先生の意見で、ロングシュートはきっと、相手にいい状態で打たせなければ取れる。
だから今日は祐君の弱点でもあるサイドシュートに警戒して欲しい。との事だ。
ロングがしっかり止められれば、すぐに速攻にも持っていけるから有利というのもあるのだろ。
( ^ω^)「みんな気合いれるお!!」
相手がセットを組み始める。やはり決勝に上がってくるだけあるパス回しだ。全く無駄がない。
これではパスキャッチミスは期待できないだろう。
いつ仕掛けてくるのか、そのタイミングを自分の相手を見ながら、VIP高は伺っている。
604 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:28:51 ID:6BfPRXfl
VIP高のディフェンスフットワークはかなり進歩していた。
しっかりと相手についていける体力、速さ。それを身に付けたので、
もう昔のように足がもつれたりして相手にあっさり抜かれるような事はなくなった。
相手も凄く進歩したVIP高のディフェンスに、なかなか最初の一歩を仕掛けられずにいた。
45が少し勢いをつけて走りこんでるセンターに、素早いパス回しをする。
(^Д^)「来るぞ!!!」
プギャーはその雰囲気をいち早く察し、センターのディフェンスにつく。
幸いもうボールをもらった時点でゼロステップを踏んでいたので、ホールディングするのも大して苦労はしない。
(^Д^)「なにっ!!」
センターはそこから飛ぶ。シュートモーションに入った!!
(^Д^)「打たせるか!!」
プギャーは精一杯ディフェンスをする。腕を伸ばし、少しでもコースを潰す。
605 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:31:04 ID:6BfPRXfl
だが・・
(;^Д^)「バックパス!?」
なんと相手のセンターは後ろに走りこんでいた逆45にパスを出したのだ。
しっかり勢いのついた逆45は速攻でシュートモーションに入った。
(;^Д^)「くっ!!!」
プギャーは精一杯ジャンプしてシュートコースをもう一度とめにいく。
だがいかんせん、距離が離れ気味だ。さすがにあまり意味はなかった。
ビシュッ!!逆45はその走りこみの勢いもあってか、勢いのあるシュートを打ち込んできた。
あとはキーパーにゆだねられた。
606 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:31:59 ID:6BfPRXfl
シュートが打たれた瞬間、サイドの二人は速攻のスタートを切り始めた。
( ^ω^)「祐・・止めてくれお!!」
(゚∀゚) 「頼む!」
ここで止められれば、逆にカウンターを仕掛ける絶好のチャンスだ。
だが、センターの位置から打たれるシュートを止めるのは、ロングシュートの中で一番難しいといっても過言ではない。
果たして祐は最初の期待に答えられるのだろうか?
センターが打ってきたシュートは、右下ポストギリギリのシュート。
(;´−`) 「ッ!」
少し、逆方向に意識のいっていた祐は反応が遅れる。
(;´−`) 「ちっ!!」
祐は可能性にかけて、スライディングをしかけた。体は柔らかくなってたので、使うにはもう問題ない。
祐の足と、ボールの距離が少しずつ近くなっていく。届くか!?
607 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:33:34 ID:6BfPRXfl
ボンッ!!
祐の足にボールがヒットする。
(;^Д^)「止めた!!」
(;´−`) 「しまった!」
そのボールをはじいたはいいものの、勢いを殺す事は出来ず、後ろに転がっていく。
(;´−`) 「ちくしょう!」
祐が体勢を整えたところでもう遅かった。
「ピッピッピッ!!」
笛の音が鳴る。先制点はあっさりと奪われてしまう。
608 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:36:15 ID:6BfPRXfl
こちらも負けじと、華麗なパス回しを披露しつつ、機会をうかがっていく。
パスがショボンにわたった時、仕掛ける雰囲気をみせた。
(´・ω・`)(さっきはフォローが遅れてしまった。その分をここで返したい。
コッチコーチから教わった技、試してみるか)
ショボンはどうやら、今まで使わなかった秘策を試すようだ。
ゼロステップを踏むと一瞬相手の前で静止する。
('A`) 「ショボン、一体何を!?」
ドクオはその姿を見て、少し不安になった。
その不安はどうやら当たるようだ。ショボンは勢いもつけず、相手の前で思い切りシュートの構えに入った。
(;'A`) 「ショボン!!!」
609 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:38:40 ID:6BfPRXfl
相手「うわっ!!」
思い切り顔面近くでシュートモーションに入られたので少し相手がビビる。
(´・ω・`)「これを狙ってたのさ!!」
そのボールはショボンの手から離れていない。シュートフェイントを使ったのだ。
ショボンは華麗に相手を交わし、勢いに乗り、シュートの体勢に入る。
(´・ω・`)「決める!!や ら な い か!!」
いつもの掛け声とともに6メーター付近からシュートが投げ込まれる
610 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:39:48 ID:6BfPRXfl
「ピーッ!!!!!」
(´・ω・`)「なっ!!」
どうやらショボンはシュートに入るまでに歩きすぎてしまい、オーバーを取られてしまう。
(´・ω・`)「すまない!!」
( ^ω^)「すぐ戻るんだお!」
ダッシュでディフェンスに戻るVIP高陣。
だが相手の展開が早く、二次速攻であっという間にVIP高のゴールに近くにくる。
('A`)「ここでやらせたらまずい・・!!」
ドクオも一生懸命相手を追うが、かなり足が速い。
ブーンですらなかなか追いつけず、結局、相手のフリーでのシュートを許す事になった。
611 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:41:34 ID:6BfPRXfl
(´−`) 「二本も全力でやらせるかよ!!」
祐は相手の迎撃体勢に入る。だが、完全に不利であることには変わりない。
シューター有利のこの場面、一体どう勝負するのか。
(´−`) 「小細工はいらない!!真っ向勝負だ!!」
祐は相手の目の前に立ち、腕に当てにいく体勢をとる。
相手がシュートモーションに入る。ギリギリまで祐は動かない。
相手の手からボールが離れる。その瞬間と同時に、
(´−`) 「止めるッ!!」
そのボールに飛びつこうとする。体のどこかに当たってくれるのか。
612 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:42:19 ID:6BfPRXfl
だが、無残にも祐の体にボールはかすらなかった。
そのままシュートはゴールへとむかっていく。
(;´−`) 「マズイ!!」
そう焦ってもも間に合わないのは知っている。得点の笛が鳴るのを待つしかなかった。
が、次の瞬間、ボールはポストに当たる音とともに、自分の足元に転がっている。
(´−`) 「しめた!狙いすぎだな!」
シュートは左上の角にあたり、上手い具合に足元に転がっていたのだ。これなら速攻も不可能ではない。
( ^ω^)「祐!!」
ブーンが丁度いい位置にいたので、パスをだす。
ブーンはチームの期待を背に、走り出す。
613 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:43:48 ID:6BfPRXfl
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン!!!!
ブーンがあの特徴的な構えを見せ、走りこんでいく。
さすがにブーンの足に追いつけるやつはいなかった。完全にブーンの独壇場となった。
( ^ω^)「このチャンス!逃さないお!!きめるお!
ブーンが6mライン中央でキーパーと勝負!
(^Д^)「ブーン!頼む!」
プギャーの声が聞こえる。ブーンは打つ体勢に入った。
( ^ω^)「ギャリック砲!!」
本当にギャリック砲のようなシュートをゴールに打ち込む!
狙いは驚くほど完璧、そしてもともと有利という事もありあっさりとゴールを決め、同点になった。
614 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:45:20 ID:6BfPRXfl
(´・ω・`)「ブーン、よくやった!!」
ショボンからの賞賛の声をもらってもブーンは、
( ^ω^)「次がまだまだあるお!ディフェンスに切り替えるお!!」
と、先のことを見据えた発言をする。その姿に
ベジータ「あいつ・・成長したな」
訳の分からない人物がコメントしていた。
その後前半はどちらも全く譲る事の無い接戦になった。
見てるほうが思わず手に汗握る。シュート一本にドキドキするような、そんな試合だ。
前半が終了し、6対6というロースコアでハーフタイムを向かえる。
勝負は残り後半30分に託された。
勝つのはどちらのチームなのだろうか。
第二十三話 決戦 完
615 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/26(火) 21:46:01 ID:6BfPRXfl
PC開いたついでに投下しました。
続きはできれば早めに投下します。
( ^ω^)ウヒョー
617 :
私事ですが名無しです:2006/12/28(木) 23:06:56 ID:DPP5vsH+
( ^ω^)傷は癒えたかお??バイトも頑張ってお
618 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/28(木) 23:29:05 ID:/CPmV9Kf
ありがとです!!最近、製作意欲が落ち気味なので、
少し時間がかかるかと思われますが・・ご了承ください。すいません
619 :
私事ですが名無しです:2006/12/29(金) 14:11:04 ID:PpXZLNo+
(^ω^)作者さん頑張れお!!
遅くなるのはいいけど途中でやめるのは勘弁だお!
621 :
私事ですが名無しです:2006/12/29(金) 23:45:54 ID:nxW0PX4B
( ^ω^)気分が高まった時に一気に書いちゃってくださいお
622 :
私事ですが名無しです:2006/12/30(土) 15:06:35 ID:owj9DfS9
続き期待してます!!
623 :
私事ですが名無しです:2006/12/30(土) 23:52:52 ID:E8gpsnRr
( ^ω^)正月だから忙しいのかも知れないから、ゆっくり待つお
PC投稿できない・・
人大杉みたいなので、続きはもう少しお待ちを・・
近日投下予定です
626 :
私事ですが名無しです:2006/12/31(日) 18:33:04 ID:40ZcI4g1
テス
627 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:34:11 ID:40ZcI4g1
第二四話 運命の三十分
前半は終了し、全員はしぃ先生とギコ先輩の所に集合した。
(*゚ー゚)「いい!?決して得点も、内容的にも、負けてるわけじゃない!
むしろいい感じよ!こんな感じで後半も頑張りましょう!
でもシュートミスが多いのは少し気になるわ。そこに気をつけてみて!」
( ゚Д゚) 「お前等・・上手くなったな。動きが昔と別人だゴラァ!!
だが、ここで負けたら全て終わりだゴラァ!!気合入れていけゴラァ!!」
二人の話が終わる。そしてブーンが口を開く。
( ^ω^)「結束は固いお!どちらのチームも・・
小さなミスは期待しない方がいいお!完全に実力勝負だお。
後半も気を抜かずにいくお!!」
皆はまだまだ元気のいい返事をして、それぞれ休憩を取っている。
628 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:34:53 ID:40ZcI4g1
今は特に体を痛めてる者はいないみたいだ。
後半もこのメンバーで戦えそうな感じだ。
貞治だけ、なんだか冴えない顔をしているようだ。
(;^∀^)「俺だけあんまり得点に絡めなかった・・」
どうやら、活躍できずに悩んでるようだった。
誰かが貞治に声をかけた。
???「落ち込んでても仕方ないぞ!!自分のやれる事をやれ!!」
その声に貞治は顔をあげる。
(;^∀^)「・・あんた誰!?」
629 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:36:23 ID:40ZcI4g1
ベジータ「俺はブーンの親戚である、誇り高きサイや人の王子、べz」
(*゚ー゚)「ちょっと!あなた、なんですか!?関係者以外立ち入り禁止です!!
ギコ君!!」
( ゚Д゚) 「御意」
ベジータ「ちょwwwwwwはなwwwww」
ベジータは何故か、脇をくすぐられながら、外へと出されていく。
( ゚Д゚) 「このおっさん・・体臭キツイな」
ベジータ「orz」
でも貞治にはその言葉に、少し勇気ずけられたみたいだ。
630 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:38:51 ID:40ZcI4g1
(^∀^)「自分の出来る事をすればいい・・
そうだな、俺はボールが回ってきた時、確実にシュートを決めればいいんだ」
貞治の顔つきに憂いがなくなった。もう貞治は大丈夫だろう。
少しずつ、再開の時間が近くなる。
それぞれ、戦法の確認、休憩などしてる事はさまざまだ。
ギャラリーはいつのまにか増えて、ラウンジのメンバー四人も試合を見に来てくれてるらしい。
( ^ω^)「あの人達・・」
(´−`) 「ぃょぅ・・」
ラウンジ高校のメンバーは明らかに「負けたら承知しないからな」という表情でこちらを見つめていた。
改めて、今日は勝つという気持ちを強く認識した。
631 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:40:31 ID:40ZcI4g1
そろそろハーフタイムも終了する。
メンバーはブーンのところにもう一度集まる。
( ^ω^)「ラウンジ高校の人たちも今日は見に来てくれてるお!
もう一度勝つという気持ちを確認するお!!気合いれるお!!」
( ^ω^)「絶対かつお!!!」
一同「ワァァァァァァァァァァァ!!!」
その気合は前半よりもさらに勢いのあるものに聞こえていた。
運命の三十分が今、始まろうとしている。
632 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:41:39 ID:40ZcI4g1
後半がスタートする。
今回はVIP高校がオフェンスからだ。
セットを組み、敵と対峙する。
そんな時ドクオは何か考えていた。
('A`)(あれだけ練習したブラインドシュートが試せないのは嫌だな。
幸い、まだ奇襲のようなシュートは打たれていない。打つならそろそろか)
どうやらドクオはまだ完成したてのブラインドシュートを試してみるようだ。
パス回しが展開される。相手もさすがに簡単に隙を見せてはくれないようだ。
ドクオは少しずつ焦り始めていた。
633 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:42:23 ID:40ZcI4g1
(;'A`)(なかなか狙わせてくれないな・・よし)
パスは逆45のドクオに回ってくる。
するとドクオは相手のディフェンス二人の間に、ゼロステップを仕掛けたのだ。
( ;^ω^)「ちょっwwwドクオ、それはいくらなんでも無謀だお」
ブーンはドクオの意図が全く理解できずに、思わず声をかけてしまった。
('A`)(ここからだよ)
ドクオは心の中でそうつぶやき、相手をひきつける。
相手はドクオの策に上手くはまり、少しずつ距離を詰めだした。
634 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:43:09 ID:40ZcI4g1
('A`)(もう少し、もう少し・・・)
ドクオは冷静に相手との距離を図っていた。
彼はこのチームで一、二番を争うほどの冷静さをかね揃えている。
ブラインドシュートの方も、精度は高くなっていた。
('A`)(いまだ!!)
ドクオはそのディフェンス二人の間に隙を見つける。そこにめがけて、一回軽くステップを刻む。
そして、シュートを狙う。
('A`)「くらえっ!!」
ドクオのブラインドシュートに完全に奇襲されたディフェンス二人は、反応すら出来ずに
あっけなくボールを目でおいかけているだけだった。
635 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:44:51 ID:40ZcI4g1
キーパーもその奇襲作に反応が遅れ気味になっている。
ただ、打ったコースが甘めだ、あれだと取られてしまうかもしれない。
(;'A`)「くっ・・ぬかった」
ドクオ自身、それに気がついてるようで、苦悶の表情を浮かべる。
キーパーが反応を始めた。そのボールに向かって腕を伸ばし始めた。
(;'A`)「くっ・・さすがに甘いか!」
キーパーはボールを追う。そして・・
バシッ!!カァァァァァァァァン
そのボールははじかれて、ポストにあたり、前に転がっている。
('A`)「チッ!」
ドクオは軽い舌打ちとともに、ディフェンスに戻る体勢を取った。
636 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:46:59 ID:40ZcI4g1
( ^ω^)「貞治!?」
貞治はまだ相手のディフェンスラインにいる。
一体どうしたというのか。
(^∀^)「まだ終わってないだろ!?」
確かにボールは前に少し転がりながら進んでいる。
だがとても、取れる範囲にボールがあるわけではない。
それなのに何故、貞治は、諦めていないのだろうか。
(^∀^)「普通に打てないなら・・こういうシュートの仕方だってあるんだ!」
637 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:49:15 ID:40ZcI4g1
なんと貞治はそのボールに向かって飛び込んだのだ。
こういうプレーはハンドボールにはたまにあるのだ。
どうしても届かなくて、シュートを打ちたいとき、そんなときに突っ込んでボールをゴールの方向にはじく・・
だが大概そのシュートは普通のシュートに比べ大して勢いがないので、
入る確率は極めて低いのだ。
だが、貞治はその可能性にかけた。いわばギャンブルと同じような感じだ。
(;=゚ω゚)ノ「あれは・・無茶だょぅ」
(´<_`;)「確かにな。あれで入れたやつなんて見たこと無いぞ」
観衆もそう感じていたようだ。だが、貞治はお構いなしにボールへ向かう。
638 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:50:29 ID:40ZcI4g1
(;^∀^)「決める!!決めてみせる!!」
貞治は飛び、ボールに手を触れる。そして渾身の力を込めてゴールの方にボールをはじいた。
幸運な事にキーパーはさっきのドクオのシュートによって体勢が崩れていた。
なので、入る確率は通常よりも少し高い。
貞治がはじいたそのボールはゴールの角へと向かって、転がっていく。
相手も力を振り絞り、スライディングを仕掛けてくる。
どちらの執念が身を結ぶのだろう。
会場にいた全員がその様子を固唾をのんで見守っていた。
639 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:52:47 ID:40ZcI4g1
キーパーの足にボールが当たる!!
だが、当たった場所が悪かった。少しかかとの方に当ててしまったので、
ボールは後ろに転がっていく。
ゆっくり、ゆっくりとそのボールはゴールをわった。
(^∀^)「よっしゃあああ!!」
貞治の執念が身を結び、見事相手のゴールを奪う事に成功した。
前半とはまた違った流れになりそうだ。
640 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:53:44 ID:40ZcI4g1
貞治のガッツプレーによって、前半よりもVIP高は有利にゲームを進め始めたのだ。
相手も貞治の気迫によって、萎縮したのか、シュートの精度も少し落ちてきた。
(´−`) 「これぞ好機!!」
祐は相手の失投したシュートを楽々とって、速攻の体勢に入る。
(゚∀゚)「こっちだ!!」
ジョルジュが走り出している。遅れて、ブーン、ショボン、ドクオも。
(´−`) 「ジョルジュ!!」
祐は一番走っていたジョルジュにパスを出す。
だがパスは微妙にそれてしまった。これをとる事ができるか、ジョルジュ。
641 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:54:39 ID:40ZcI4g1
(;゚∀゚)「おわっと」
ジョルジュはジャンプして、なんとかそのボールを外に出さないでキャッチした。
だが、体勢を崩してしまったので、もう相手に囲まれている。
(;゚∀゚)「くうう・・」
ジョルジュはどうすればいいのか迷った。だがその時、
(^Д^)「ジョルジュ!!」
プギャーが素早いフォローにやってくる。ジョルジュはプギャーにパスを回した。
(^Д^)「任せろ!!」
プギャーはドクオ、ショボンとランニングパスを回しながら、ゴールへ突撃する。
ボールを相手から取られそうになっても、いいパスワークでドンドン回していく。
642 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:57:15 ID:40ZcI4g1
そして、九メーターライン付近まで来るが、さすがに相手も間抜けではない。
すぐディフェンスの体勢を取ってきた。だがプギャーは一瞬ブーンの方をみて、
そのまま思い切りジャンプしてシュートの体勢に入ったのだ。
(^Д^)「いくぞおおおおお!!!」
プギャーはわざとらしいほどに気合をいれた。その気合についついディフェンスは反応して、
シュートブロックに入ろうとした。
しかしプギャーは意外な方法を取った。
643 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 18:59:31 ID:40ZcI4g1
(^Д^)「ブーン!!」
プギャーはブーンの方を向き、弾丸のようなパスをだす。
ブーンはそのボールをしっかり受け止めると、
( ^ω^)「任せろお!!」
気合充分に、シュートの体勢に入る。
サイドはほぼノーマークの状況だったため、相手は慌てて、ブーンのディフェンスに入るが、
プギャーのパスが速すぎてもう間に合わなかった。
( ^ω^)「おじちゃん・・みててくれお!デスボール!!」
644 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:01:16 ID:40ZcI4g1
ベジータ「なっ、デスボールだと!?」
このシュートはベジータを逆に失望させることとなった。
だが狙いは正確、速さも充分。これは決まってもおかしくないシュートだ。
相手キーパーも必死にボールを止めにいく。だが反応が一歩遅かった。
ブーンのシュートはネットを揺らす気持ちのいい音とともに、ゴール内へ。
( ^ω^)「よし、逆転だお!!」
ついにVIP高は一点リードに成功する。
このリードを守りきる事が出来ればVIP高の勝利は確定だ。
( ^ω^)「よし!皆、もっと点差を広げて勝つんだお!!」
一同「おk!!!!!!!!!!」
少しずつだが、勝利は見えてきている。
645 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:03:56 ID:40ZcI4g1
その後後半残り五分まで得点差は変わらない状況だった。
非常に緊迫している。
ひとつのミスすら許されない、緊迫した雰囲気。
全員汗をたらしながら、一生懸命走っていた。
とここで、
(*゚ー゚)「ドクオくん、一回交代よ!!」
ドクオは目に見えるほど疲れている。ここは一回交代した方がいいと判断したのだろう。
( ^^)「ドクオ先輩、少しだけ休んでてください!!」
山崎は二年の中でおそらく一番うまい。経験豊富なので、ドクオは安心して後を任せた。
646 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:06:11 ID:40ZcI4g1
予想通り、山崎はしっかりとした活躍を見せてくれた。
だが、庸行西も黙ってみてるわけじゃない。
VIP高が疲労し始めた所を狙ってきて、半数のメンバーを変えてきたのだ。
さすがに、体力が残っているのを相手にするのは辛い。
だが、全員底力をみせ、攻撃をほとんど防いでいた。
そして試合は残り一分を向かえる。
野球はツーアウトまでわからないように、ハンドも一点差ではまだ勝負は分からない。
VIP高は庸行西の攻撃を防ぐ事ができるか。もう体力は限界がきているはずだった。
647 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:08:24 ID:40ZcI4g1
(;;^Д^)「はぁ、はぁ、奴等なんて体力してるんだ」
さすがにプギャーでさえ疲れが露わになってきた。
だが最後の一分を防ぎきれば自分達の勝ちなのだ。
ここでくじけるわけにはいかなかった。
( ;;^ω^)「みんな、頑張るお!!」
ブーンの声が聞こえてくる。メンバーは最後の力を振り絞って、ディフェンスに入る。
相手がパスを回す。少し集中力の切れてきたVIP高にとっては長いパス回しは脅威になるかもしれない。
648 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:10:04 ID:40ZcI4g1
そんなことを読んでか、わざと庸行西はギリギリまでパス回しをする。
(;;^Д^)「ちくしょう、早く仕掛けて来い・・」
あきらかに全員の集中力がかけてきている。
(;´−`) 「皆、集中しろ!!」
その言葉をかけたところでもう遅かった。
相手のポストが目の前に、ボールをもって、構えている。
(;´−`) 「!」
祐の今日の試合最後の勝負が始まる。
649 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:12:07 ID:40ZcI4g1
(;´−`) 「くそっ!!」
真正面にいたらもうどちらに打たれるか分からない。
とりあえず相手の腕を潰しにいく作戦にでる。
そのために思い切り前に突っ込んだ。
だがそれが裏目にでる。相手はボールを浮かせてくる。ループだ。
(;´−`) 「ちくしょう!やっちまった!!」
脚力を駆使し、反転し、ループシュートを取りに行くが、さすがに間に合うものではない。
(;´−`) 「ダメだ、届かない・・」
祐のキーピングもむなしく、そのシュートは入ってしまう。
これで勝負は振り出しに戻る。残り時間は30秒しかない。
650 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:14:00 ID:40ZcI4g1
( ;;^ω^)「祐!リスタだお!早く!!」
(;´−`) 「悪い!!」
素早くセンターラインにボールを出して、ブーンがもう中央に居る。
笛がなる。ブーンが走ろうとする。だが・・
( ;;^ω^)「うわっ!!」
ブーンがいきなり倒れてしまう。
(^Д^)「ブーン、どうした!!!」
( ;;^ω^)「すまん、足つったお・・」
最悪のタイミングでアクシデントが起こってしまう。
ピッピッピー!!笛の音が鳴る。スコアは同点。PT戦に入るようだ。
651 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:15:09 ID:40ZcI4g1
( ;;^ω^)「皆、すまないお・・僕のせいで・・」
ブーンはつった足を触りながら、皆に話し掛ける。
(^Д^)「きにすんな!あの三十秒じゃシュートは入って無かったよ。
とりあえずPT出来る様に早く回復に専念しろ!!!」
PT戦は絶対にミスできない、プレッシャーはかなり大きい。
シューターにかかる苦痛は計り知れないものがある。今のブーンにその大役が務まるかどうかは微妙だ。
だがブーンならやってくれるはずだ。何故かそう信じていた。
信頼 というものなのかもしれない。
652 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:17:50 ID:40ZcI4g1
PT戦の準備が出来た。
だがVIP高のブーンはまだ回復しきれていない。
ここでのルールは三人が打って、多く入ったほうの勝ちらしい。
よってシューターはショボン、プギャー、ジョルジュ そして、決着がつかなかったときに打つ四人目はブーンだ。
(^Д^)「ブーン、お前回ってくるかもしれないからしっかりな」
( ;;^ω^)「おk」
VIP高は先攻なので、一番手、ショボンが七メーターラインに向かう。
ショボンはいつも冷静だ。これを外す可能性は少ないだろう。
653 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:19:58 ID:40ZcI4g1
ライン付近でキーパーと向き合うショボン。
その眼光はもの凄く鋭い。
(´・ω・`)「必ず・・決める!!」
ピーッ!!!バスッ!!
ショボンは笛と同時にシュートを打ち込んでキーパーの意表をついた。
そのシュートは見事にゴールだ。
(´・ω・`)「僕はこのくらい余裕に決めるさ」
憎らしいくらいクールに決めてくれた。
その後相手のシューターも楽々とゴールを決める。
二番手も二人とも簡単にゴールを決めた。
まだ同点だ。勝負は分からない。
三番手はジョルジュだ。ジョルジュはシュートはいいが、コントロールが雑な時がある。
そこが少し心配な所だ。
654 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:21:28 ID:40ZcI4g1
(゚∀゚)「任せな!!俺が華麗に決めてやる!」
こんな時でも軽い口をきいてられるとはたいしたもんだ。
(゚∀゚)「行くぜ!!」
笛の音とともに、ジョルジュはキーパーだけを見つめる。
そしてシュートを打ち込んだ。
だがそのシュートは狙いが甘すぎた。明らかにキーパーの正面だ。
(゚∀゚)「うう・・すまん」
ジョルジュはその場にがっくりとうなだれた。
祐が止めてくれるのを願うしかない。
655 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:22:00 ID:40ZcI4g1
(;´−`) 「PTなんかぶっちゃけ勘だ。考える事なんてない。自分の勘を信じるよ」
既に優勝がかかってる。だが祐は不思議と緊張はしていなかった。
いたって冷静だ。
(;´−`) 「俺が信じる方向・・それは」
ピーッ!!!笛がなり、相手がシュートに入る。
それと同時に祐は右方向に思い切りとんだ。
その勘は当たったようだ。見事にシュートを止めたのだ。
(゚∀゚)「よかった・・」
ジョルジュが安堵の表情を浮かべた。
だが次のシューターはブーン、果たしてマトモなシュートが打てるのだろうか?
656 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:22:49 ID:40ZcI4g1
( ;^ω^)「任せてくれお!僕が責任もって決めるお!!」
ブーンは少し体調は回復したように見えるが、まだまだしっかりとシュートを打てるようには見えなかった。
それでも皆は、
一同「頼んだよ!!」
その一言だけ言い残し、ブーンを七メーターラインに送り出す。
何故誰も心配する様子がないのだろうか。
ブーンならやってくれる。きっとそう信じているのだ。
( ;^ω^)「・・決めるお!!」
普段見せないようなブーンの姿。思い切りキーパーを睨みつけ、腕に力を込める。
キーパーもそのブーンの姿をみて、思わず萎縮した。
657 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:23:34 ID:40ZcI4g1
ピッー!!!!!!!
( ;^ω^)「うおおおおおおっ!!アッー!!!!」
ブーンの良く分からない気合とともに、ボールは手から離れた。
キーパーもその瞬間すぐさま反応する。
どちらも、完全とも言い切れる位のプレーだ。
ブーンのボールはゴールへと向かっていく。
だがキーパーはそのボールに触れた。
( ;^ω^)「まだだお!!」
そのボールには底知れぬ勢いがあった。キーパーの腕をはじき、ゴールへとボールが収まる。
ブーンはしっかりと、キャプテンとして、プレーヤーとして、役目を果たしたのだ。
( ;^ω^)「やったお!祐、あとは頼んだお!」
658 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:24:29 ID:40ZcI4g1
(;´−`)「大変な事になってしまった・・また勘で飛ぶしかないな」
もうこんな大舞台で、まともな神経で立っていられなかった。
限界が近い。祐はこのシュートをしっかり止められる保証なんてない。
それで彼しか居ない。信じるしかない。
(;´−`)「今回は・・左に飛ぶ!!」
ピーッ!!!!合図の笛がなる。シューターは静かにシュートの構えを取る。
そして・・打ってきた。
それと同時に祐は左に飛んだ。だがそれが裏目にでたのだ。
確かにシューターは今、左を狙っていた。
だが握力が抜けてるせいで、ちゃんと狙えずに、真ん中にシュートが飛んできたのだ。
(;´−`)「うわっ!!マジかよ!!」
祐は悪あがきをする。思い切り足を上げてボールを止めにいったのだ。
もうダメだ。とVIP高校はがっかり感を隠す事が出来ない。
659 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:25:03 ID:40ZcI4g1
その悪あがきの結果は・・
ボールが上に上がっていく。祐の真上に。
そのボールを祐はしっかりとキャッチした。
( ;^ω^)「やった・・!!やったんだお!!!!」
VIP高はついに、念願の全国への切符を手に入れたのだ。
「ありがとうございました!!!!!」
VIP高の元気のいい声がグランドに響いた。
そして、前負けた時のように、荒巻先生の所に集合する。
660 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:26:50 ID:40ZcI4g1
/ ,' 3「やあ、お疲れ様。正直、凄く悔しいよ。
でも必ず君たちは強くなって帰ってくると思っていたよ。
全国には僕等より強い奴等は沢山いる。くれぐれも油断しないようにな。
今日は楽しかったよ。ありがとう」
その後ろで生徒たちが号泣していた。全国にかけてた思いはどちらも同じくらい強かった。
( ^ω^)「きっと・・あなた達の分まで頑張ってきますお」
ブーンにはその時、その言葉しか出なかった。
その後、すぐに片付けを済まし、部室に戻ってきて、
( *^ω^)「優勝だお!!!!!!!!!!」
と皆もひっくるめて、大騒ぎしていた。
そしてその日は皆で盛大に祝勝会を行った。
661 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:27:40 ID:40ZcI4g1
楽しい祝勝会もあっという間に終わって、ブーンは家にいた。
( ^ω^)「今日は楽しかったお〜♪でも何か忘れてるような・・」
ブーンは必死に考えてた。
(; ^ω^)「あっ・・試合や祝勝会に夢中でツンに告白するの忘れたお!!」
とんでもない事をブーンは忘れていたようだ。だが、
( ^ω^)「今度でもいいお。結局全国にはいけるんだお」
と思いなおし、すぐに寝てしまった。
その頃ツンは・・
ξ#゚听)ξ「なんで今日あんなに頑張ったのに、そっちの気持ち伝えてくれないのよ!!」
家で大荒れでしたとさ。
これからどこまで勝ち進めるかが、ブーンたちの正念場。
彼等の努力は果たしてどこまで通用するのだろうか。
第二十四話 運命の三十分 完
662 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2006/12/31(日) 19:28:37 ID:40ZcI4g1
ようやく投下できた。
ただいま三十一話を書き途中です。二十五話は早めに投下します。
皆様、よいお年を・・
663 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/02(火) 09:37:22 ID:bxcpYOQZ
続きは今日あたりに・・
ヨロシクです
ごめんなさい、やっぱ延期します。
最近忙しいもんで・・
665 :
私事ですが名無しです:2007/01/03(水) 00:37:39 ID:vDu8oRIa
( ^ω^)あけおめですお!新年1発目のストーリーお!ドキドキ
666 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:40:46 ID:2jH1daBH
第二十五話 VIP高、全国へ
からくも強敵、庸行西を倒したVIP高は全国への切符を手にした。
今日は出発の日。ブーンは興奮してあまり良く寝られなかった。
⊂(^ω^)⊃「楽しみだお〜!!!」
まだ朝だと言うのに自分の部屋を走リ回っていた。
何故かといえばこの世界のハンドーボール協会は、全国まで進んだチームに、
無料で会場近くのホテルを貸してくれるらしいので驚きだ。
学校全体で応援に行くという案があったらしいが、ハンドの場所は野球ほど広くないので、
他の生徒は学校でテレビをみながらの応援になった。
667 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:41:19 ID:2jH1daBH
( ^ω^)「さて・・今何時だお??」
ブーンは携帯の時計を見て絶句した。目覚まし時計は遅れていたのだ。
幸い、今日はホテルからのバスが迎えにきてくれるので、学校集合だ。
なので間に合う可能性をブーンは信じた。
(; ^ω^)「荷物がいっぱいだお・・でも急ぐお!!」
着替えやら道具やらユニホームやらを入れたバックが非常に重たいらしく、
ブーンはひぃひぃいいながら、自分の力の限り自転車をこぐ。
(; ^ω^)「ショボンにやられちゃうお!!」
668 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:41:58 ID:2jH1daBH
一方、集合場所の学校では
(*゚ー゚)「ブーン君、遅いわねぇ・・・」
('A`)「あいつ、なにやってるんだろうな・・」
ξ゚听)ξ「どうせ寝坊よ」
ブーン以外の人は揃っていた。いや、ショボンは何故かいない。
(^Д^)「おせえなぁ・・あ」
プギャーは一度言葉を止める。向こう側にチャリでもの凄い勢いで走ってくるやつが居る。
ブーンだ。にしても急ぎすぎじゃないだろうか。40kmは出ている。
(; ^ω^)「わわ、どいてお!!!!」
669 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:42:41 ID:2jH1daBH
ブーンがもの凄い勢いを緩めないまま、突っ込んでくる。
ハンド部全員の目はブーンに目を奪われる。
(´−`)「危ないぞ!!」
そんな声も虚しく、
ガッシャァァァァァァァァァァァン!!!!
もの凄い音を立て、壁に激突する。その音ともに全員がブーンに駆け寄った。
ξ;゚听)ξ「ちょ、大丈夫!?」
そのツンの言葉にもブーンは返事をしない。全国の前なのにとんだ災難だ。
果たしてブーンの安否は!?
670 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:43:26 ID:2jH1daBH
(; ^ω^)「ふぅ、あぶなかったお」
ξ;゚听)ξ「ブーン!!!」
何故かブーンはすぐ近くの昇降口から出てきた。
(^Д^)「な、なんでそこからでてきたんだよ・・」
当然の質問だ。いくらなんでも昇降口の方に飛んだとしても、勢いで怪我は防げない。
( ^ω^)「ブーンは一瞬空をとんだんだお!!」
あまりにぶっとんだ答えに皆はあきれ果てて、
(*゚ー゚)「じゃ、揃ったからいきましょうか・・・」
ブーンの相手をせずに次々とバスに乗り込んだ。
(; ^ω^)「ちょ、まってお!!」
ブーンはその後を追う。自転車が使えなくなったのは言うまでもない。
671 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:44:10 ID:2jH1daBH
( ^ω^)「楽しみだお!楽しみなんだお!!」
朝の事件などすっかり忘れて、バスの中で朝のように、かなりの勢いで騒いでるブーン。
まぁ、全国大会だし、楽しみなのは仕方がないだろうが。
前の方に座ってたツンが凄い形相で、ブーンを呼んだ。
ξ#゚听)ξ「・・・ブーン」
( ^ω^)「なんだお?」
ξ#゚听)ξ「黙れ」
(; ^ω^)「・・・・・・・」
ツンから、重い言葉をぶつけられ、ブーンはあっさり黙ってしまった。
さすがはツン。彼等の将来はかなり予測しやすいだろう。
( ^ω^)やったー生遭遇だお
673 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:44:49 ID:2jH1daBH
ブーンが黙ってから数分後、バスガイドの人からの挨拶が始まる。
|゚ノ ^∀^)「こんにちわ〜」
まるで子どもの番組の冒頭でされる挨拶に、皆は拍子抜けする。
|゚ノ ^∀^)「あれ?挨拶が聞こえないなぁ・・・まぁいいわ。
私が今日皆様のガイドをします、レモナっていいます!ヨロシクね☆」
最近のギャルのような話し方にさらに拍子抜けをする。
だがその中で、
(*^Д^)「・・可愛い」
プギャーは少なくとも好感をもったらしい。
674 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:48:23 ID:2jH1daBH
|゚ノ ^∀^)「えっとぉ、全国大会の会場があるFOX県まではここから一時間くらいかかるんで、
のんびり過ごしていてくださいねぇ」
FOX県。わりと都会で生活しやすい県である。またあの有名なぼるじょあの出身地でもある。
FOX県のまたの名を
「ハンドの聖地」
というのは言わずと知れた事である。全国の強豪たちがここを目指し、戦うのだ。
まさに野球で言う甲子園といった所だ。
(; ^ω^)「あ、そういえばショボンは・・」
朝心配していた事を思い出し、あからさまにヤバイ!という顔でしぃ先生に話し掛けてみた。
675 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:50:40 ID:2jH1daBH
(*゚ー゚)「ショボン君なら、お兄さんと一緒にこっちに向かってるそうよ」
ブーンは一気に安堵の表情を見せた。
(; ^ω^)「あ、安心したお。掘られずにすんだお・・」
(*゚ー゚)「・・・?」
しぃ先生は幸い何のことは分からなかったらしい。
ブーンはビクビクした様子から普通の状態に戻り、
ゆっくりとした足取りで席へ戻った。
( ^ω^)「でもわざわざなんでお兄さんと・・?」
ブーンは少しひっかかったような、そんな気分だった。
676 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:52:40 ID:2jH1daBH
ただ座ってるだけの車内。それがブーンにとっては非常に苦痛のようだ。
( ^ω^)「退屈だお・・」
ブーンはあまりにも退屈だった。目的地まではまだ三十分はかかるだろう。
なにかないか・・と考えていると、観光バスならではの考えが浮かぶ。
( ^ω^)「バスガイドさん!カラオケとかついてるのかお?」
|゚ノ ^∀^)「レモナって呼んで☆ありますよ〜」
ブーンは意気揚揚と、
( ^ω^)「カラオケやろうお!」
と皆に提案した。一同も暇を持て余していたらしく、あっさりと承諾した。
677 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:54:01 ID:2jH1daBH
ξ゚ー゚)ξ「でも発案者のブーンから歌ってね?」
(; ^ω^)「お・・・?」
実はブーンは昔から歌はドヘタだった。小学生の頃、歌のテストでクラス全員から爆笑されたのはまだ記憶にのこってるらしい。
今も提案したけど誰かしら最初に歌ってくれるだろうと思っていたので意表を突かれた。
(; ^ω^)「お・・でもブーンはうt」
ξ゚听)ξ「なんか文句あんの?言い出しっぺ」
この言葉で最初に歌おうと思っていたジョルジュも発言をやめた。
ツンはブーンの歌の下手さは良く知ってる。だからこそあえて最初に歌わせようとしている。
さすがはどSといったところだ。
678 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:55:07 ID:2jH1daBH
(; ^ω^)「・・・わかったお。レモナさん、マイクとリモコン貸してお」
|゚ノ ;^∀^)「大丈夫?一気に顔色悪くなったわよ?」
レモナは元気のなくなったブーンを少し心配した。
その様子に少しプギャーがやきもちを焼いている。
|゚ノ ^∀^)「じゃあ私が一緒に歌ってあげるわ!」
ブーンはレモナの突然の言葉に少し戸惑いながらも、さすがに一人で歌うのは嫌だと思って
(; ^ω^)「お願いしますお!」
と、あっさりと助けを求めた。
|゚ノ ^∀^)「任せて!私カラオケマスターだからなんでも歌えるわ。だからブーン君の好きなの入れていいよ」
カラオケマスターとは何なのか?まぁふれないでおこう。
679 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:57:33 ID:2jH1daBH
レモナと一緒に歌う事になったので、出来るだけデュエットがいいと思い、
デュエット曲に絞って曲探しをした。その間も、
(^Д^)「いいなぁ・・ブーンのヤツ」
プギャーは羨ましがっている。どうやらかなり好感をもっているようだ。
(; ^ω^)「う〜ん、これで平気ですかお?」
|゚ノ ^∀^)「うん、大丈夫よ」
ブーンが入れた曲は何故か「恋愛革命21」だった。
実は普段あまり曲を聞かないブーン。テレビで聞いたこの曲が妙に印象に残ったのでこれを選択したようだ。
〜♪
イントロが流れ出す。ブーンは頭の中が真っ白になる。
680 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 03:59:08 ID:2jH1daBH
|゚ノ ^∀^)「恋をして〜♪」
( ^ω^)「う〜ベイベ!!!」
|゚ノ ^∀^)「仕事して〜♪」
( ^ω^)「う〜ベイベ!!!」
|゚ノ ^∀^)「歴史刻んだ地球♪♪」
( ^ω^)「フゥー!!!!!!!」
いつのまにかサビに入るまでで自然体に戻っていた。
レモナの歌がかなり上手いこともあってか、あっていう間に恥ずかしさは消えたみたいだ。
そして、曲は終了する。皆から歓声が上がる。
681 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:01:03 ID:2jH1daBH
(* ^ω^)「レモナさん、ありがとですお!!助かりましたお!!」
|゚ノ ^∀^)「それならよかった♪」
ブーンは完全にレモナに助けられる格好になった。
それにデュエットをしたせいかもわからないが、少し仲良くなったようにも見えた。
そんな二人の姿に、
ξ#゚听)ξ「・・・・・・」
(#^Д^)「・・・・・」
この二人は終始嫉妬心を剥き出しにしていた。ツンはカラオケが終わって、ホテルにつくまでかなり不機嫌だったらしい。
(; ^ω^)「なんでツン怒ってるんだお?」
まだまだ乙女心の分からないブーンだった。
682 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:01:42 ID:2jH1daBH
|゚ノ ^∀^)「皆さん!これから宿泊予定のホテルに着きましたよ〜!」
カラオケが終わって、少しウトウトしてる部員たちがその言葉で一気にたたき起こされる。
目の前に広がるホテルは、軽く20階立てを越える凄く大きい、綺麗なホテルだ。
(* ^ω^)「おっおっおっ!!早くいくお!レモナさんガイドありがとうだお!!」
|゚ノ ^∀^)「こちらこそ♪また会えればいいね♪」
(* ^ω^)「きっと会えるお!!それじゃだお!」
ブーンはバスからはんば飛び降りるような格好で降り、ホテルの玄関までダッシュで向かっていく。
(´−`) 「あいつ、張り切ってるなぁ・・」
ブーンに続き、部員が続々と降りていく。最終的に何故かプギャーだけは車内に残っていた。
どうやらレモナに用があるみたいだ。
683 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:03:42 ID:2jH1daBH
|゚ノ ^∀^)「どうしたの?皆もういっちゃったよ?」
その言葉を聞いてもプギャーは動かない。何か口をもごもごさせている。
|゚ノ ^∀^)「・・・?」
レモナは?マークを頭の中に浮かべる。一体なんなのかな?とでも思っているのだろう。
(^Д^)「あ、あの・・よかったら・・」
|゚ノ ^∀^)「よかったら?」
プギャーはその先の言葉を言おうかまた迷った。だがもう言うと決めたらしくひるむ様子はない。
684 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:04:40 ID:2jH1daBH
|゚ノ ^∀^)「どうしたの?皆もういっちゃったよ?」
その言葉を聞いてもプギャーは動かない。何か口をもごもごさせている。
|゚ノ ^∀^)「・・・?」
レモナは?マークを頭の中に浮かべる。一体なんなのかな?とでも思っているのだろう。
(^Д^)「あ、あの・・よかったら・・」
|゚ノ ^∀^)「よかったら?」
プギャーはその先の言葉を言おうかまた迷った。だがもう言うと決めたらしくひるむ様子はない。
(^Д^)「あ、アドレスを教えてもらえませんか?」
プギャーは少し迷いながらも、言った。あぁ、俺は大それたことを言ってしまった。
無理だろ・・という考えが頭によぎる。だがレモナの返答は、
|゚ノ ^∀^)「そんなことで迷ってたんだ♪いいよ、教えてあげる☆」
あっさりと承諾した。プギャーはあまりにも呆気なかったので、一気に緊張の糸が切れてしまった。
|゚ノ ^∀^)「君の視線、気が付いてたよ♪他の部員さんには秘密だからね?はい、アドレスと番号♪」
(*^Д^)「あ、ありがとうございます!今度送ります!!」
見ていたことがばれてたのは恥ずかしかったが、アドレスと番号が分かった事が凄くプギャーにとっては嬉しくて仕方がない。
685 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:05:36 ID:2jH1daBH
(;^Д^)「あ、ヤバイ!!」
皆がホテルの中に入っていってしまったのを見て、慌ててレモナに挨拶をして、
プギャーはバスから降りていく。
|゚ノ ^∀^)「ふふ、可愛いなぁ♪実は結構タイプだったから嬉しい♪」
プギャー、言って正解だったみたいだ。
その後妙にプギャーが妙にニヤニヤしていたのはこれのせいだろう。
係員に部屋まで案内される。いつのまにかショボンも合流していた。
部屋割りはそれぞれ、
501号室 ブーン 貞治 祐 502号室 ドクオ ショボン
503号室 ジョルジュ プギャー 504号室 二年生全員 505号室 マネさん しぃ先生
このホテルには大浴場からレストラン、マッサージ、ゲーセンとサービスが充実している。
686 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:06:42 ID:2jH1daBH
(* ^ω^)「綺麗なホテルだお!練習終わったら大浴場にいくんだお!」
(´−`)「そうだな、皆誘って行ってみるかな」
(^∀^)「お二人さん、話も良いけどすぐ練習始まるよ?早く準備していこう」
(´−`)「そういえばそうだな、よし行こうか」
三人はすぐに準備を済ませて、練習場に向かう。
ホテルの庭にハンド専用コートがいくつもあるのだからビックリだ。
その設備は余裕でVIP高を超える。VIP高一同は呆気に取られたがすぐに練習を始める。
今日は明日の試合に向けての調整練習だったので、皆楽にこなしていた。
あっという間に練習は終了し、晩飯を食べてハンド部一同は大浴場へと向かう。
687 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:07:39 ID:2jH1daBH
このホテルの大浴場は露天風呂、サウナ完備でしかも温泉だ。
いたれつくせりのこの設備。無料で泊まれるのだからこんなにいい事はない。
メンバーは風呂につかり、今日の疲れを癒す。体を洗ったくらいになってブーンはショボンに話し始めた。
( ^ω^)「ショボン、明日勝てるかお・・?」
ショボンははんばその言葉を無視するかのように、
(´・ω・`)「それより俺の一物を見てくれ。こいつをどう思う」
(*'A`)「凄く・・大きいです」
いつのまにかドクオが返答を返していた。さすがはこの二人、息はピッタリみたいだ。
( ^ω^)「・・・・・・・」
ブーンは言葉を発することが出来ずに風呂から上がっていく。まるで見てはいけないものを見たような感じで。
688 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:08:42 ID:2jH1daBH
一方、女湯では・・
川 ゚ -゚) 「たまには人と風呂に入るのも悪くは無いな・・」
ξ゚听)ξ「そうね・・少し恥ずかしいけどね」
するとクーはいきなりツンの胸を凝視し始めた。
ξ///)ξ「なっなによ」
川 ゚ -゚) 「私より小さい・・揉むと大きくなるらしいぞ。私が揉んであげよう」
ξ///)ξ「ちょ、やめてよ、あんッ」
まるでエロゲでありそうなことが行われていたようだ。
しぃ先生がいなくてが不幸中の幸いだろう。
689 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:10:04 ID:2jH1daBH
風呂に入ってからしばらくして、もう寝る準備まで出来た部員がミーティングの為
マネさんとしぃ先生の所に集合する。初戦の相手がわかったらしい。
(*゚ー゚)「明日の相手はカレッジ学園付属高校よ。どうやらハンド部には、運動センス抜群の留学生がいるみたいね。
名前はビコーズ君・・だった気がするわ。
情報によると、彼のロングシュートはかなり厄介みたいね。
他のメンバーも能力的に充分優れてるけど、ここで負けちゃダメよ。
まだ一回戦よ。ここで勝てれば波に乗れるはずよ」
メンバーは無言で頷いた。
(*゚ー゚)「じゃあ寝る前にしっかりストレッチして明日に疲れを残さないようにね。
それじゃ解散!!」
それぞれのメンバーが明日への思いを胸に部屋に戻っていく。
690 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/03(水) 04:10:45 ID:2jH1daBH
寝る前、ストレッチをしながら、ブーンの部屋の三人は明日に向けての話をしている。
( ^ω^)「ついに明日だお・・必ず勝つんだお!!」
(^∀^)「気合入ってるな、あんまり気合いれて空回りしないようにな」
(´−`)「そうだな、まだ一回戦だしかk」
祐が話し終わる直前におかしいな奇声が聞こえてくる。
「アッー!!!!」
三人はお互い顔を見合う。すぐになにが起こったのか理解したようだ。声が聞こえたのはドクオとショボンの部屋だったから。
三人はその声から逃れるように、ベットに入って、睡眠に入る。
( ‐ω‐)「必ず・・勝つんだお」
ブーンは寝言すらも明日の試合モードみたいだ。
全国一回戦。彼等VIP高はどこまで勝ち上がることができるか。悲願の優勝を達成する事はできるのだろうか。
第二十五話 VIP高 全国へ 完
( ^ω^)インターハイもガンガレお
(´・ω・`)・・・
693 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 12:54:28 ID:lUxK5Z1Z
続きはその内・・貼れたら今日です。
694 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:12:55 ID:lUxK5Z1Z
第二十六話 全国の壁
( ‐ω‐)「zzzz・・・」
朝7時頃。まだ皆ぐっすりだ。全く起きる様子はない。
今日は一回戦の日だ。相手はカレッジ学園付属高校。
強さは全国区では並〜少し上くらいの実力だ。
だが全国で並。という事はかなり強いチームといっていいだろう。
これまでも何度も全国大会に出場し、そこそこの成績を残しているので、実力は確実にある。
ここでVIP高がカレッジを打ち崩せなければ、所詮そこまでのチーム。
第一の壁を打ち破ることができるか。
695 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:14:48 ID:lUxK5Z1Z
‐ω‐)「・・・・・お」
ブーンが目を覚ましたみたいだ。まだ意識は起きたばかりでしっかりしていない。
( ‐ω^)「今・・何時だお?」
ブーンは自分の携帯を開いた。目の前の時間にブーンは、
(; ‐ω^)「あ、朝飯七時半だから皆を起こすお」
アラームをかけて忘れたのが響いたらしい。
( ^ω^)「おい、二人とも起きるお!!」
(^∀^)「ううん・・」
貞治が目を覚ます。しかし祐はなかなか目を覚まさない。ブーンはあきれて、祐の体を思い切り揺さぶった。
696 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:16:01 ID:lUxK5Z1Z
(# ^ω^)「おい!!祐!起きるお!!」
なかなか起きないので体を揺らし続ける。あんまり激しくゆらしたので、
(´−`)「・・・・!!」
ドスンッ!!ブーンによってベットから落とされてしまった。勢いよく背中から落ちていく。
それでようやく祐は目を覚ました。
(´−`)「いてて・・ベットから落ちたのか。二人ともおはよう」
(; ^ω^)「お、おはようだお。早く朝食いくお」
祐は何故ブーンと貞治が変な顔をしてるかなんて分かるはずも無かった。
697 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:19:00 ID:lUxK5Z1Z
食事会場
( ^ω^)「はふっはふはふっハム!!!」
一同「きめぇwwwwwwww」
(; ^ω^)「ちょwwwみんなでそれはないお」」
ここ、ホテルVIPSは設備だけでなく、食事も充実している。
50種類くらいのバイキング、高級食材を沢山使っている。
ここにただで泊まれるというのだから、これほど嬉しいことはない。
(´・ω・`)「・・うまい。料理の参考にさせてもらうよ」
料理にうるさいショボンの舌もうならせる味なようだ。
おいしく料理をいただき、VIP高は決戦の舞台へと出ようとしている。
メンバーはこれまでのさまざまな事を思い返しながら、現地へと向かう。
それぞれの顔つきは県大会の時より更にたくましくなったようにも見えた。
698 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:20:18 ID:lUxK5Z1Z
少し歩いた所にある。大きなハンドボール会場。
室内で、普通の体育館より数倍広く、いくつものコートが並んでいる。
観客席もちゃんと設備されている。まさにハンドボールのために作られた体育館。
( ^ω^)「ここが・・ハンドボールの聖地かお」
少しブーンは感動した。自分達がこのコートに立てるとは夢にも思っていなかったから。
だが自分が思っていた以上に凄い設備に少し戸惑い気味だ。
(^Д^)「そりゃあ全国大会が行われる場所だからな。あんまり力むなよ」
プギャーがすぐにフォローに入る。ブーンの性格を踏まえた上でのフォローだろう。
( ^ω^)「大丈夫だお!緊張はしてないお!むしろwkwkしてるお!」
幾度となく同じような境遇におかれてきたブーンはそう簡単に緊張しなくなっていた。
これも三年間の成果だろう。昔の姿は微塵も無い。
699 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:21:37 ID:lUxK5Z1Z
(^Д^)「あんなに頼りなかったブーンがこんなに成長するなんてな」
初め、本心はブーンがキャプテンじゃまずいんじゃないかと思っていたプギャーも
今では信頼出来る、しっかりとしたキャプテンになったブーンに向かって、小さい声でつぶやいた。
( ^ω^)「じゃあ早く準備して練習始めるんだお!早く体温めるんだお!!」
その言葉に全員は待ってましたといわんばかりの動きでランニングを始める。
( ^ω^)「VIP高ーッ!!ファイ!!」
まだ人の少ない体育館にブーンの声と部員の声が響き渡っている。
県大会のときよりも更に気合の入った声。きびきびした動き。
全国にはいってからもなお、VIP高は進化を続けている。
700 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:23:33 ID:lUxK5Z1Z
VIP高がストレッチを終えた頃くらいにカレッジ学園はやってきた。
随分遅い到着だ。公立校など眼中にない。まるでそんな感じに。
その中に一際、目立つ人物をブーンは発見した。
( ∵)「・・・・・・・・・」
無言でこちらの練習を見るその表情。何か他の選手とは違う雰囲気を漂わせる。
180cmはあろうかという巨体、私立だというのに茶色い髪。鍛えられている筋肉。
その外見から見るものをアッといわせるような・・そんな感じだ。
(; ^ω^)「あいつ・・一体なんだお」
ただならぬ雰囲気を感じ、ブーンは彼を見続ける。
彼はブーンの視線に気が付いたのか、目があってしまった。
701 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:25:49 ID:lUxK5Z1Z
( ∵)「・・・・・・・・・」
どちらも目を逸らさない。すると彼は不敵にニヤリと笑い、目を逸らした。そのまま自分のチームの練習に加わっていった。
(; ^ω^)「・・ただもんじゃないお」
ブーンは彼の目を見たときに直感的にこいつはヤバイと感じたようだ。
ここは全国だ。彼のような選手はまだまだ沢山いるはずだ。
こんな所でへこたれてちゃ始まらない。
( ^ω^)「いつまでも考えちゃいられないお」
そう言ってブーンは自分の気持ちを切り替えようとした。
しかし底知れぬ不安を拭い去る事はできなかった。今まで感じた事がない。強い不安・・
規制回避
703 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:27:45 ID:lUxK5Z1Z
試合時間は少しずつ近くなるのに比例してブーンの不安も大きくなる。
ポジションシュート、逆速攻でもその不安のせいか普段やらないミスを何個かしてしまう。
(^Д^)「・・・?」
プギャーはそのブーンの様子の異変に少し気が付く。だが何故なのか分からないのでまだ話し掛けないとにした。
幸い他のメンバーの調子はいい。試合前だがいつものとおりしっかりとした自分のプレーが出来ている。
(*゚ー゚)「調子はいつも通りで安心ね。後は相手・・」
しぃ先生もあの茶髪の生徒の様子をうかがっている。事前の情報はいくつかわかっていたので、
すぐに彼が要注意人物だと理解する。
704 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:29:17 ID:lUxK5Z1Z
全く無駄のない動き。高い打点から打ち出される威力のあるロングシュート。
そしてあの恵まれたポテンシャル。
(*゚ー゚)「これは・・だいぶ厄介な相手になるかもしれないわね。
うちのディフェンスがどれだけ機能するかによって勝利は左右されるわ」
冷静な分析力、さすがはしぃ先生だ。頭の中で模擬戦を展開している。
(*゚ー゚)「きっと彼のポジションは45かセンター・・
ショボン君とプギャー君がカギになるわ」
あの二人はそのことに気が付いてるか。おそらく頭の回転の速い二人だ。
薄々気が付いてはいるだろう。
しぃ先生も試合前にこんなに不安感を抱くのは初めてみたいだ。それだけこのチームにいる彼の存在は大きい。
705 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:31:51 ID:lUxK5Z1Z
一通りアップも終わり、メンバーはしぃ先生の所に集合する。
相変わらずブーンだけ浮かない表情をしている。さっきのことがやはり気になっているみたいだ。
(*゚ー゚)「スタメン発表する前に、いくつか話しておくわね」
一同はそのしぃ先生が漂わせるいつもと違う雰囲気のせいか、黙って頷く。
(*゚ー゚)「皆も分かっているように、あの長身、茶髪の人がチームの軸ね
情報通り彼のロングシュートは強力な上に正確ね。まさに全国レベルの選手よ。
ショボン君とプギャー君がどれだけ頑張れるかで彼の仕掛けられる回数も変わるわ」
プギャーとショボンは軽く頷いた。
(*゚ー゚)「ディフェンス方式は2−4ディフェンスで行くわ。
出来る限り彼のロングを防いで。他の選手も確かに上手いけど、そんなに脅威ではないわ」
706 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:33:00 ID:lUxK5Z1Z
(*゚ー゚)「サイドシュートが打たれやすくなっちゃうけどそこは、
ディフェンスが何とかしてとりやすい角度で相手に打たせて。祐君はそれをしっかり止められるようにね」
しぃ先生の指示にも熱が入る。
(*゚ー゚)「最後に・・気持ちは絶対に相手に負けちゃダメよ。
相手は何度も全国に出てきている強豪だけど、自分達の気持ち次第でなんとかカバーできるはずよ
じゃあ、声だししましょうか」
ブーンが集合の円の中央に入りしゃがむ。そして今の自分の思いを少しずつ語り始める。
( ^ω^)「情けない話だけど、正直あいつと目が合ったとき、死ぬかと思ったお。あいつはヤバイ選手だお。
あいつは出来る限りみんなで潰すんだお。しっかり声を回すんだお。それが上手くいけは勝機は見えるはずだお」
一同は静かにブーンの話を聞く。
( ^ω^)「僕等だって仮にもここまで勝ち抜いてきたチームだお。
その意地にかけて負けるわけにはいかないお!今まで戦ってきたチームのためにも頑張るんだお!!」
707 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:35:35 ID:lUxK5Z1Z
( ^ω^)「今日は必ず勝つんだお!いくお!!」
一同「オーッ!!」
試合前のモチベーションは最高潮へと達している。ブーンの不安も声だしのお陰でふっとんだみたいだ。
今日は調子の悪い選手、精神的に問題のある選手はいない。
試合に臨む万全の体制に調整が出来たみたいだ。
( ^ω^)「かつおー!!!」
そんな感じで騒いでいるVIP高を噂の彼は冷たい目つきで長めていた。
( ∵)「ふん・・所詮あのくらいのチームなんだな」
まるで少し期待した俺が馬鹿みたいだというふてぶてしい態度だ。
708 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:36:37 ID:lUxK5Z1Z
チームメイトA「おい、ビコーズ、練習再開すんぞ」
Aはビコーズに練習再開を促す。するとビコーズはあきらかに不機嫌そうな表情で、
( ∵)「俺に指図すんじゃねぇ」
あくまで反抗的な態度でAに返答する。
A「なんだと!上手いから調子乗りやがって!昔からチームの輪を乱すことばっかしやがって!もう我慢できねぇ!」
Aは今までも幾度となく同じ事を繰り返してきたビコーズに対しての怒りが爆発した。
思い切り胸倉を掴む。一斉に会場にいる人たちは彼等に目を向けた。
( ∵)「おい・・お前ごときで勝てると思ってんのかよ」
ビコーズはそういうと胸倉を掴んでいた彼の手を簡単に振り解き、前に思い切り突き飛ばした。
A「うっ!!」
思い切り押されて倒されるA。すぐにチームメイトがやってきて彼を心配する。
( ∵)「ははっ、ざまぁねぇな。もう少し実力つけてからにしろよ。俺がいないと試合にすらかてねぇ癖に。
お前等は俺の引き立て役にすぎねぇのさ。おとなしくパスでも回してな」
ひどい言葉の数々をチームメイトに投げつけ、ベンチに戻っていくビコーズ。
その姿をAは唇をかみ締めながら見る事しか出来ない。肩が震えている。
A「クソ野郎が・・」
少し目に涙を溜めながら、そういうしかAには出来なかった。
709 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:38:53 ID:lUxK5Z1Z
そんなAをマネージャーが優しく慰める。
綺麗な黒の長髪が印象的な綺麗なマネージャーだ。
('、`*川「あんまり落ち込まないで・・A君は頑張ってるわ。
きっとビコーズ君も分かってくれるわ」
A「・・ありがとう。じゃあ戻ろうか」
('、`*川「うん。元気だして」
Aとマネージャーはゆっくりとベンチに戻っていく。その姿さえビコーズは気に食わないようだ。
( ∵)「なんであいつにあんな可愛いマネージャーが・・一年の時からずっとそうだ。
何故俺になびかん。あいつよりカッコいいしハンドもうめえのによ」
今の彼にAの魅力を見切ることなど出来るはずも無いだろう。
なぜならビコーズは自分しか見れていないからだ。他人を見る気など全くない。
その相手の様子を見ていたブーンたちは、
(; ^ω^)「今日は生きて帰れないかもしれないお・・」
(;^Д^)「おい、あんまり不安になること言うなよ。あいつを防ぐのは俺らなんだぜ?」
すっかり意気消沈していた。しかし、
(*´・ω・`)「・・・・・・・・」
ショボンだけは違う。あんな男と戦えるなんて夢のよう。そんな恍惚とした表情でずっとビコーズを見ている。
(; ∵)「・・・!?」
どこからかの熱い視線にさすがにビコーズもビビッたようだ。さすがはショボンのウホッな視線だ。
710 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:40:41 ID:lUxK5Z1Z
(*゚ー゚)「じゃあスタメン発表するからもう一回集まって!!」
すぐに全員駆け足で集まってくる。
サイド・・( ^ω^) 45・・(´・ω・`) センター・・(^Д^) 逆45・・('A`) 逆サイド・・(゚∀゚)
ポスト・・( ^∀^) キーパー・・(´―`)
いつも通りのベストメンバーだ。二年生もいるので控えの層は厚い。
(*゚ー゚)「じゃあ試合始まるわ!集合の準備して!!」
一同「合点承知!!」
両方のチームがダッシュで中央ラインに集合した。
「おねがいしまーす!!」
全国一回戦が今始まろうとしている。
その頃・・VIP高では
生徒A「おっ、移ってるよ!あいつら!!」
生徒B「ホントだ!勝てよ!!ハンドボーってどんなか分からんけど!」
生徒C「勝ち続けてくれりゃ、授業潰れるからなww」
それはもう大騒ぎになっていた。視聴覚室にわざわざ全員を集合させて応援しているのだから。
それぞれ思ってる事が全然違うのは言うまでもない。
校長室
/^o^\「フッジッサーン!!じゃない!早くテレビつけろ!教頭!!」
教頭「は、はい!ただいま・・」
TVをつけると、今にも始まりそうな試合に早速息を呑むフッジサーン。
/^o^\「やはり・・あの夢は暗示だったんだ。ブーン君と若い頃の僕がハンドをする夢・・
久々にVIP高ハンド部の黄金期到来だな。フッジサーン!!」
彼は凄く興奮していた。その様子を教頭は少し冷たい目でみていた。
711 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:42:22 ID:lUxK5Z1Z
VIP高はブーンの周りにあつまり最終ミーティングを始めた。
( ^ω^)「今日は大事な一回戦だお!ここでまけたらおわりなんだお!
気合いれていくお!!」
一同「オーッ!!!」
( ^ω^)「それじゃあ・・VIP!VIP!VIP--ッ!!」
一同「ファイッ!!オッー!!」
掛け声も全国仕様になっていた。少し観客の視線に彼等は緊張しながら、ディフェンスについた。
( ∵)「ははっ、だせえな」
対するカレッジは集合すらしていない。ビコーズははんば彼等を馬鹿にしている。
そのビコーズにAは近くにいき、こうつぶやいた。
A「あれが本当のチームなんだよ。お前にはわかんないだろうがな」
( ∵)「あぁ!?」
A「今日試合やってみれば分かるさ。七人全員でやってるチームがどれだけ強いかってな
うちのお前だけの攻撃じゃ通用しねぇよ」
( ∵)「ザコは黙ってな。負けるはずはねぇんだよ」
二人はいまだ険悪なまま、攻撃の位置へと入っていく。
ピーッ!!そしてゲームは始まった。
もはや全国まで来ると、綺麗なパス回しなど当たり前のようだ。
712 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:43:11 ID:lUxK5Z1Z
( ∵)「ほらっ、さっさと俺にパスだしなよ。お前らに決めれるはずないんだよ」
ビコーズはなんどもその言葉を繰り返す。
彼は仲間をなんだとおもっているのか。ブーンの頭の中にそんな考えがよぎる。
Aは少し迷った挙句、ビコーズへとパスを出す。
( ∵)「おせぇよ、馬鹿が」
ビコーズはボールを貰うやいなや、ロングを狙いに行く。だが・・
(^Д^)「行かせないぞ!」
上に浮いていたプギャーがビコースの目の前に立ちふさがる。
距離が近くなってしまったビコーズ。これでおもったようにシュートは打てない。
(^Д^)「これじゃお前でも流石に打てないだろ?」
プギャーはさぞ自慢げにビコーズに問い掛ける。
自分が上手くいかなかったときほど、こういう表情をされると腹が立つ物だ。
だがビコーズはいたって冷静だ。
( ∵)「あまいんだよ」
ビコーズはその振り上げた腕をプギャーの目の前に思い切りおろす。
(^Д^)「うわっ!!」
あの巨体からこの攻撃。ビビるなといわれる方が無理があるだろう。プギャーは思わず反射的に目をそらしてしまう。
713 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 13:45:12 ID:lUxK5Z1Z
( ∵)「バーカ」
プギャーが目を逸らしてるうちに、速攻でプギャーを抜くビコーズ。
( ∵)「こういうプレーもあると頭にいれとけや、ボケ」
(´・ω・`)「ボケは君の方さ」
ショボンは素早くプギャーのフォローに入っていた。ビコーズはその事に全く気が付いていなかったので、
はんば奇襲のような形になっていた。
(; ∵)「・・くっ」
少しシュートに行こうか悩んでる隙に、ショボンにつかまれる。
( ∵)「ちっ!!」
そのままシュートに行こうとするも腕を潰されているので行きたくてもいけない。
その場はあっさりと仕切り直しとなった。
(; ∵)「まさかこの俺が止められるとは・・滅多に無い事が起こってやがる」
県大会までは彼のスピードやテクニックについていけるものは少なく、
滅多に止められることもなかったのだ。
( ∵)「こいつら・・ボコボコにしてやんよ」
今まで自分が積み立ててきた自信がいきなり崩されそうになった。
ビコーズはそんな気がしてたまらない。
だからこそここがボコボコにしてやるとういう意識が強まってしまったようだ。
(;´・ω・`)「なんだ・・?あいつの感じが少し変わったぞ」
その少しの変化をショボンは見逃さない。
何かが起こる。ショボンにははっきりとそう感じられた。
今までなかった何かが・・
第二十六話 全国の壁 完
今日はここまでです。
頑張って新しいの更新しないとなぁ・・
715 :
私事ですが名無しです:2007/01/04(木) 16:41:10 ID:PIEcLD3Q
( ^ω^)いつも乙だお!
716 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 17:43:38 ID:lUxK5Z1Z
第二十七話 ビコーズの恐怖
( ∵)「俺を怒らせたことを後悔させてやる・・」
ショボンの感じたこいつの気の変化。先ほどとは違う、攻撃的なオーラを出している。
(;´・ω・`)「・・あれはマズイかもしれないな」
はっきりとショボンは恐怖を感じる。あれが本当のビコーズの姿・・
(;´・ω・`)「プギャー!!あいつを全力で止めに行くぞ!一人じゃ無理だ!」
(;^Д^)「お、おう!!」
普段見せないショボンの態度に、プギャーは慌てて追撃体勢を取る。だがそれも無駄になるかもしれない。
717 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 17:44:23 ID:lUxK5Z1Z
( ∵)「たかが俺より格下の選手が二人集まったくらいで俺を止められるなんておもうんじゃねーぞ」
二人が前に立ちふさがろうともビコーズは躊躇する姿をまるで見せてこない。
そのプレーには自信が満ち溢れている。逆に二人が躊躇してしまう。
(;´・ω・`)「くそっ、こいつどこからそんな自信が・・」
ショボンがそうつぶやく間に既にビコーズは目の前にいた。
( ∵)「遅すぎなんだよ」
(;´・ω・`)「くっ!いかせない!!」
ショボンは思い切り腕を伸ばしたが、素早すぎて触る事すら出来なかった。
718 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 18:01:34 ID:lUxK5Z1Z
(;´・ω・`)「スマン!プギャー、任せた!」
(;^Д^)「そう簡単にやらせねーよ」
プギャーが思い切り前進し、ビコーズの前に入ろうとするが、
( ∵)「おめーじゃ俺は止められない」
いきなりビコーズはシュート体勢に入る。プギャーは、
(;^Д^)「なっ!!」
少し反応が遅れたが、シュートをつぶしにいこうとする。
その瞬間、プギャーの顔面の横をもの凄い速さでボールが抜けて行った。
(;^Д^)「は、反応できなかった・・シュートが出てくるまではしっかり見ていたのに」
( ∵)「俺のシュートは日本一なんだよ」
確かに日本一といっても過言ではない球速、コントロール。プギャーの顔の横を確かに通ったが、
少しホップアップして、ゴールの左上を襲うシュートとなった。
(´―`)「普通じゃボールがホップするなんてありえない・・」
ビコーズが打ったシュートに少し圧倒されている祐。他のメンバーも同じくだ。
(´―`)「でも止めなきゃ!うおっ!」
祐がジャンプして反応を始めたその時にはもうボールはゴールを割っていた
719 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 18:04:14 ID:lUxK5Z1Z
(´―`)「・・・・・・・・」
(;´―`)「・・・・・・・・」
あまりの速さに一瞬言葉を失う祐。無理も無い。
(´―`)「なんて速さだ・・こんなシューターがいるなんて」
さすがに圧巻された様子だ。
( ^ω^)「祐、今のは仕方ないんだお!いい状態で打たせてしまったからディフェンスのせいだお」
祐はそのブーンの言葉に疑問を持つ。
(´―`)(いや、あの時の体勢は決してよくなかった。プギャーが前進してきたことよって、
距離が近くなっていて充分な助走がなかったからな・・こいつはやばいぞ)
だはあえて、今は言わないことにするようだ。
(´―`)「はい、ボール!!」
先ほどのことは考えないようにしてボールを中央ラインまで返す。
(´―`)「頼む、流れは今のプレーで相手に行きかけてる。取り戻してくれ・・」
凄まじいプレーを見せられたせいもあるか、VIP高は自分達でも気がつかないが、気合が少し失せている。
( ^ω^)「切り替えていくお!!」
ブーンの元気のいい声を聞いて少し元に戻るチーム。
このままではマズイということは全員わかっていた。
なかでもショボンは頭の中でなんとかビコーズを止める方法を編み出そうとしている。
この試合はビコーズ次第で勝つか負けるかになってくるだろう。
720 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 18:20:54 ID:lUxK5Z1Z
ビコーズはシュートをいれ自分のコートに戻る途中、
( ∵)「おい、A。どこがいいチームなんだよ。いつも通りのザコじゃねえか。
目まで腐りはじめてるのかよw」
さっきAに言われたことがよっぽど気に食わなかったのか、反論していた。自分のプライドというのがあったのだろう。
だがAは表情を全く変えずに、
A「これから分かるさ。チーム全体でプレーしてくるまとまったチームの恐ろしさがな。
お前じゃ絶対通用しなくなるよ。仲間を信頼してないお前には絶対理解できないだろうよ」
( ∵)「なんだって?お前、頭おかしくなったのか?まぁいいよ。
今日も俺一人の活躍でいつもどおり勝ってやるからさ」
Aは今度は薄ら笑いを浮かべて、
A「絶対無理だよ」
そういい自分のポジションに戻っていった。
( ∵)「あのヤロー・・調子乗りやがって。お前の思い通りにはならない。
俺がいるからな」
相変わらずな自分が一番な態度でビコーズも自分のポジションへと戻っていった。
ビコーズはこの後、VIP高の本当の実力を垣間見ることになるとは知りもしないで。
721 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 18:22:32 ID:lUxK5Z1Z
ピーッ!!
VIP高のオフェンスになる。彼等の士気はもう回復していた。
( ^ω^)「プギャー・・さっきいってたこと、ホントに仕掛けるのかお」
プギャーはゴールが入った時点でブーンにあることを提案した。
ブーンはその提案を承諾しようか悩んだのだが、プギャーを信頼して、
( ^ω^)「頑張ってさっきの分を返すんだお」
笑顔でそういった。プギャーは少し複雑そうな表情を浮かべていた。
( ^ω^)「僕はプギャーを信頼していればそれで大丈夫なんだお」
ブーンがそうつぶやくと同時に、パス回しが開始される。
722 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 18:23:04 ID:lUxK5Z1Z
(^Д^)「ふん、たかがお前一人をぬくなんてワケないよ、愚か者」
( ∵)「なんだとぉ!!」
プギャーはビコーズを挑発し始める。一体何が狙いなのか。
(^Д^)「自分一人のワンマンプレーなんて通用するとおもうn」
(^Д^)「うっ!!」
かなりの速さでつかまれた。動こうにも全く動けない。
( ∵)「あんまり行き過ぎたこと言わないでほしいな。この程度なのにな」
(^Д^)「黙ってろよ、下手くそ」
ピーッ!!仕切り直しの合図の笛が鳴り、もう一度パス回しに戻る。
( ∵)「あの野郎・・」
ビコーズは完全に頭に血が上ってしまっている。
723 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/04(木) 18:26:43 ID:lUxK5Z1Z
今日はホントにここまでで・・
724 :
私事ですが名無しです:2007/01/05(金) 16:15:44 ID:Xa06N3Jw
( ^ω^)どんな行動にでるお!?
725 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:38:10 ID:5PEfOTiF
プギャーはもう一度ショボンの方を向いて合図を出す。
ショボンは少しだけ間を空けたが、しっかりと頷いた。
相手側では興奮しているビコーズを落ち着けようとBが話し掛ける。
B「お前、何言われたかしらんが落ち着けよ」
( ∵)「うるせぇ、お前は黙ってればいいんだよ」
Bはこんな様子のビコーズにあきれて物も言えなくなった。
こいつに何か言っても無駄なんだなと悟った。
この行動が自分自身の首をしめていることに完全に気がついていないらしい。
726 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:39:45 ID:5PEfOTiF
そしてもう一度攻撃に戻る。
先ほどと全く同じ戦法で攻めて来たVIP高。
( ∵)「二度も同じ事が通用すると思ってんのか。このダボハゼ」
(^Д^)「その言葉、そのままお返しするよ」
プギャーが何を考えているのかは自チームは全てお見通しだ
その策略に見事にはまっているビコーズをみていると、思わず吹き出しそうになってしまう。
(^∀^)(こいつ・・実は馬鹿なんじゃないかw)
貞治はビコーズを頭の中で笑いながら、プギャーの作戦を実行する為動きはじめる。
(^Д^)「おら、早くかかってこいよ。ダボハゼちゃん♪」
(^Д^)(もう少しだ・・早くかかってこい!)
( ∵)「あったま来た。お前殺すわ」
ついにビコーズは頭に血が上り、周りを見ずにプギャーに突進してくる。
(^Д^)「これを待ってたんだよ、貞治!!」
(^∀^)「任せろ!」
プギャーは軽く横にステップを踏み、凄い速さで動いてきた貞治へパスを回した。
相手は急いで貞治を止めにかかる。だが、貞治の動きがあまりにも速かった為、
既に貞治はシュートモーションに入っていた。これではどうしようもない。
727 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:40:42 ID:5PEfOTiF
(^∀^)「今まで練習して習得したバックシュート!名付けて霊丸だ!!
決めるぜ!!」
貞治は今までずっとバックシュートの練習をかかさずにやってきたお陰で、
しっかりとしたシュートを打ち込めるようになった。
貞治はキレのある体の動きで勢いをつけつつゴールの方へ体を向けた。
(^∀^)「食らえ!霊丸ッッ!!」
霊丸という名に見劣りしないそのシュートは一直線に相手のゴールを襲っていく。
キーパー「こんなんとれねぇよ!」
ポストから打ち出されるシュートでキーパーがおびえる程の威力。止められるはずもなかった。
ピッピッピッ!!
これで試合は振り出しだ。
A「チームプレー、そして弱点を突かれるほど恐いものはない。少しは見習ったらどうだ」
そのままAはセンターラインへと走っていった。
( ∵)「・・・・・・・・・」
完全にやり込められた。ビコーズはかなりのショックを受けていた。
今までは何でも自分が一番で、相手にこんな事をやられた事の無かった彼の事だから、ここまでショックなのだろう
それのせいか次の攻撃も、その次の攻撃もビコーズは関わってくることがなかった。
728 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:41:37 ID:5PEfOTiF
(^Д^)「まさか精神的な攻撃がここまで効果を発揮するとは思っていなかったな。
あそこまで勢いを失うなんて」
(´・ω・`)「今がチャンスだね。ドンドンたたみかけてゴールを奪うんだ」
VIP校にチャンスが到来した。ビコーズがちゃんと機能していないカレッジなど大した事はない。
今まで練習してきた色々なパターンの攻撃を駆使し、ドンドン得点を奪っていく。
ビコーズはまださっきの事を気にしていて、普段の十分の一の程度の力しか出せていない。
( ∵)「この最強の俺がなんで・・」
さっきはぬかれなかったプギャー、ショボンにも簡単にかわされていく。
完全に動きが止まってしまっているビコーズ。
( ∵)「・・・」
言葉すらでなくなった。勢いがついたVIP高の攻撃はとどまる所を知らず
前半を15対7という結果で終了する。
やはりビコーズがいなければ普通に勝てるチームだと言う事が判明している。
(*゚ー゚)「皆!いい感じよ!後半もこの調子で行きなさい!
でもビコーズ君がいつ調子を取り戻してくるか分からないわ!警戒は怠らないようにね!」
しぃ先生の言葉にも気合が感じられる。メンバーはその気合に呼応するように返事をした。
(*゚ー゚)「いい返事よ!それじゃ後半まで体を休めて!」
それぞれが休憩に消えていく。
729 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:43:11 ID:5PEfOTiF
その頃、カレッジでは・・
A「おい、ビコーズ。どうしたんだよ。完全に本調子じゃないじゃんかよ 」
( ∵)「・・・・」
A「おい!」
( ∵)「うるせぇ!黙ってろ!!」
なおもビコーズはメンバーに冷たい。ふと、マネージャーがやってくる。
( ∵)「なんだよ、ペニサス」
黒髪が印象的な綺麗なマネージャー。彼女はペニサスという名前らしい。
('、`*川「ビコーズ君がなんで調子悪いのかは私にはよくわからないけど・・
もっと仲間を信頼した方がいいと思うよ」
( ∵)「仲間ァ?なんでこんな下手糞な奴等を信用なんてしなくちゃいけないんだよ?
こいつらは俺のための引き立て役なんだよ」
ビコーズは仲間を仲間とは思っていない。少しでも仲間と思っていればこんな言葉は出てこないはずだ。
A「お前!マジでいい加減に・・」
Aがビコーズに掴みかかろうとする。だがそれはペニサスによって止められる。
('、`*川「暴力なんてダメよ」
A「うっ・・ごめん」
( ∵)「女に止められてやんのww」
Aはその言葉にわざと反応はしなかった。ペニサスはまた話しはじめる。
730 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:43:58 ID:5PEfOTiF
('、`*川「引き立て役って言うけど・・チームの皆は少なくともあなたを信用してなきゃパスやシュートなんて打たせないわ。
皆はあなたのこと信用してるからこそ、頼りにするのよ」
('、`*川「それなのにあなたが皆を信用しなくてどうするの?
自分だけの失敗、自分だけの成功、勝利じゃないのよ?団体競技、ましてやハンドボールは」
( ∵)「たかが高校からマネージャー始めた女にハンドボールの何がわかんだよ。
てめーは黙ってスコアブックでもつけてりゃ・・」
パシンッ!!ビコーズはペニサスに頬をはたかれる。
一瞬何が起こったのかビコーズや部員は分からなかった。
('、`*川「あんまり馬鹿にしないで。私は私なりに頑張ってるのよ。
これだけ言ってもわからないの?それなら後半も同じね。せいぜい頑張って」
冷たい言葉をビコーズに投げかけ、そのままベンチへと戻っていくペニサス。
731 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:44:52 ID:5PEfOTiF
( ∵)「・・・あのクソ尼がァ。ふざけやがって」
叩かれた頬を擦りながら、そうつぶやいた。だがさっき言われた事はあながち間違っちゃいない。
( ∵)(もっとこいつらを俺は信用するべきなのか・・?俺よりずっと下手糞で期待に答えてくれないこいつらを?)
ビコーズはAやペニサスに言われた事を思い出して少し考えた。
昔からハンドボールが人一倍上手かったビコーズ。それ故に他のチームメイトなど眼中になかった。
自分が活躍すればそれで勝てるから。そういう考えで今までやってきた。
だからいきなりそういわれても、すぐに変えることなんて出来やしない。
( ∵)「ふん、俺は俺のやり方なんて変えない。このままやってやるよ」
そういうと同時にハーフ終了の合図が出る。それぞれのチームの選手がグランドへと向かっていく。
ビコーズもその選手たちについて、グランドに出た。
732 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:46:15 ID:5PEfOTiF
後半になってもVIP高の勢いは止まらない。
ビコーズは調子は戻ったものの、前半よりもさらに動きがよくなったVIP高に翻弄され続ける。
( ∵)「お前等ァ!!」
思い切り勢いをつけて全力でプギャーを止めに行くビコーズ。
(^Д^)「ドクオ!!」
( ∵)「なっ!!」
ドクオがパスを貰う。体勢を整え直す。狙っている。その様子は全員わかったようだ。
それを阻止しようと相手がディフェンスしにくる。
('A`)「甘いな、俺は常にその瞬間を狙っているんだよ」
( ∵)「ブラインド・・!!」
ドクオは前の試合でも披露した全く隙の無いブラインドシュートを打ち込んだ。
相変わらず、そのシュートは一瞬ディフェンスの足によって隠れるので一歩反応は遅れるようだ。
キーパー「なんだ、一瞬消える・・」
キーパーはかなり反応が遅れている。ここまで遅れているともう防ぎ様が無い。
綺麗にゴール。どんどん得点差は離れていく。
(; ∵)「なんで俺が・・ここまでボロボロにやられてるんだ?」
県大会も決勝まで余裕で勝ち進んだこの俺がどうしてまだ聞いた事もないチームに・・
733 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:47:23 ID:5PEfOTiF
(; ∵)「ちくしょう!」
もう多少ヤケになりはじめてきたビコーズがロングシュートを仕掛けてきた。
ピーッ!!オーバー!!
(; ∵)「何故だ・・」
ビコーズは少しずつ集中力も奪われてきているようだ。
そのボールを素早くドクオが取り、すぐパスの準備をする。
( ^ω^)「ドクオッ!!」
(; ∵)「!」
( ∵)「くそっ・・七人と俺じゃ勝てるはずが無い。
くそっ!!」
ビコーズは空を仰いだ。この速攻はもう止められないのか。
A「そんな簡単に諦めんじゃねーよ!!」
(; ^ω^)「おっ!?」
Aがいとも簡単にパスカットに入った。
( ∵)「A!!」
A「忘れたのかよ。俺がパスカットが得意な事をさ。ほれ、ビコーズ!」
Aはすぐに前線にパスを出す。ビコーズはそのボールをがっちりと受け止める。
( ∵)「うおおおっ!!」
簡単に切り込んでいく。VIP高ディフェンスは速攻に行きかけてたこともあってかディフェンスがしっかりしていない。
ビコーズのポテンシャルがあれば崩す事は容易だった。
734 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:48:41 ID:5PEfOTiF
だが最後の壁、ショボンが立ちふさがる。
(´・ω・`)「簡単にいかせはしないよ」
(; ∵)「ちぃ!!」
近くで見るショボンは自分と同じくらい、いやそれ以上にも見えた。
その威圧感に押され、動けなくなるビコーズ。しかし、
B「こっちだ!ビコーズ!!早く!」
( ∵)「!!」
つい声のする方向へパスをだした。Bはそのボールを受け取り、6mラインの近くでシュートを放った。
B「ちょっとは俺らの事も信用しろよな!!」
735 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:49:19 ID:5PEfOTiF
(;´―`)「なにっ!!」
ビコーズまでは及ばないが充分威力のあるボール。
それを6m、しかも真正面から打ち込まれては止め様が無い。
祐は精一杯反応するがやはり止められない。
(;´―`)「すまん!皆」
(; ^ω^)「今のは仕方ないんだお!気にするなお!」
でもこのプレーで絶対流れは相手側に傾く。しぃ先生はそう悟っていた。
ビコーズが精神的に完全復活。そして前半よりもいいチームワーク。
厄介な感じになるわね・・と少し困った表情を浮かべていた。
736 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:50:03 ID:5PEfOTiF
(; ∵)「なぁ・・お前等」
AとB「ん、なんだよ?」
(; ∵)「その・・俺の足引っ張るなよ!!」
ビコーズは素直にお礼が言えなかった。自分を助けてくれたチームメイトなのに。
だが二人はそのビコーズの表情から何が言いたいのかは完全に悟ったみたいだ。
二人は少しニヤニヤした。
(; ∵)「な、なんだよ!!」
AとB「なんでもねーよ。次も俺らを使えよな?遠慮せずにさ」
( ∵)「・・・おう」
ビコーズは仲間の大切さにようやく気が付いたようだ。これも成長だろう。
しぃ先生の予想通り残り15分の時点でカレッジは勢いを取り戻した。
ビコーズの精神的な復活もあるが、なにより相手が全体で攻め込んでくる事によって、
更に勢いを増している。点差はドンドン追いつかれている。
さすがにVIP高も焦りを隠す事が出来なくなってきた。
後半残り一分。この時点でまだVIP高は二点勝っていた。
だがカレッジの勢いは全く衰えない。むしろ増している。
勝利の女神が微笑むチームは一体どちらになるのか。
737 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:51:08 ID:5PEfOTiF
未だ、カレッジの攻撃は続く。だが二点差は埋まらない。
次第にビコーズ、A、Bなどは焦り始めてきた。
( ∵)「くっ・・!!」
A「ここはお前に任せる!ビコーズ!外してももう後悔はしない!
俺らはチームだ!頼むぞ!」
( ∵)「この俺を・・今までお前等を馬鹿にしてきた俺を・・。
チームのメンバーとして認めてくれてたなんてな」
A「当たり前だよ!頼む!」
ビコーズはAからがっちり受け取る。
( ∵)「最後は俺の得意なロングで占めさせてもらうぜ・・」
738 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:51:45 ID:5PEfOTiF
ビコーズは最後のシュートを打つために勢いを付け始める。
少しずつ勢いがついていくたびに、昔のことを思い出す。
チームメイトをずっと馬鹿にし続け、一人で奮闘していたあの頃。
今となっては愚かだが、懐かしい過去になっている。
今日の俺はもうその時とは違う。仲間の為に最後に決めてみせる・・!
そんな気合がビコーズから感じられる感じがする。
( ∵)「うおおおおおっ!」
ビコーズが最後のシュートを打つ体勢に入る。それを止める為に祐も追撃体勢に入った。
ビコーズは一矢報いることが出来るだろうか。 ビコーズが飛び、そのボールが手から離れる。
さっき受けたシュートよりも更に速く、そして狙いも正確だ。
(;´―`)「これを止めなきゃ、完全に勝った気がしないんでな・・」
祐もそのボールに合わせ、今日一番の反応をみせる。
その手がボールの近くによっていく。
( ∵)「頼む!入ってくれ!!」
どちらのチームの思いが勝るのだろうか。観客もその瞬間を固唾を飲んで見守っている。
739 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:52:31 ID:5PEfOTiF
(;´―`)「・・・くそっ」
ビコーズのシュートは見事にゴールをわった。ビコーズは思わず叫ぶ。
( ∵)「やっt」
ピッピッピッー!!
それと同時に試合も終了した。結果は二四対二十三。
VIP高は初戦を何とか僅差で勝った。
「ありがとうございましたー!!」
VIP校の挨拶だけが体育館へ響いていった。
すぐにVIP高は帰る準備をして、
( ^ω^)「速く明日の為に休むんだお!!」
というブーンの声とともにさっさと会場を後にしてしまった。
残ったのはカレッジだけになった。
740 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:53:28 ID:5PEfOTiF
少し沈黙が続いた後に、ビコーズがチームの皆に向かって話しだした。
( ∵)「・・すまなかった。Aが言ってた事ようやく理解できた。本当に申し訳なかった」
A「もうきにすんなよ。最後の最後で気が付いてくれてよかった」
( ∵)「なんてあやm」
('、`*川「もういいよ!過ぎた事なんて!」
ペニサスが声を張り上げる。その様子に皆ビックリした。ペニサスは話し続ける。
('、`*川「・・やっとチームが一つになったんだね。私、嬉しくて・・」
ペニサスは泣きながらそういった。その涙につられてか、皆涙を流して、お互いを誉めあった。
この日、初めてカレッジは本当のチームとなった。
( ^ω^)リアルタイムで読んでますお
742 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:55:09 ID:5PEfOTiF
からくも一回戦を突破したVIP高は完全に浮かれていた。
(* ^ω^)「このまま優勝までまっしぐらだお!!」
それぞれの部屋で騒ぎ散らして、しぃ先生に説教を食らっていた。
(*゚ー゚)「全く・・皆浮かれすぎよ!!」
しぃ先生が少し不機嫌になって、部屋でゴロゴロしてるときに、次の相手が決定した。
(*゚ー゚)「・・・!!ここは」
(*゚ー゚)「本当に厳しい相手に当たっちゃったみたいね」
しぃ先生はがっくりした様子でそう呟く。一体当たった場所はどこか?
VIP高の三年間の中で一番厳しい戦いが迫ってきているようだ。
第二十七話 ビコーズの恐怖 完
743 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 19:55:41 ID:5PEfOTiF
今日はここまでです。
遅くなってすいませんでした。作者も色々と忙しくて・・
744 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/07(日) 21:09:47 ID:5PEfOTiF
>>741さん
ありがとです。読んでくれる人がいるとホントにやる気が出ます!
続きも頑張りますので・・ヨロシクです。
745 :
私事ですが名無しです:2007/01/08(月) 19:24:48 ID:e210jLUx0
746 :
私事ですが名無しです:2007/01/08(月) 21:28:56 ID:Maf3pVT00
( ^ω^)人間なにかしら影響を受けているものだお。
続き楽しみにしてるお。
>>745さん
ご安心を・・俺は最初にこっちでハンドの話を作ってて、少ししてVIPに移動して
続きを書いてこっちに貼りつけてたもんで。
748 :
ACOS ◆LqO35B0I.2 :2007/01/08(月) 23:29:59 ID:YXS2wmMMO
ちょい本人証明で
749 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/08(月) 23:32:06 ID:YXS2wmMMO
VIP投下時に使ってるトリです。
オムさんのとこのハンドの作品と見比べてくれれば分かるはずです。
絶対疑われると思ってたんで証明しときます。
750 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/08(月) 23:37:00 ID:YXS2wmMMO
なんで、自分の作品を貼ってるだけなんで・・
長々と失礼しました、続きは貼れたら明日貼ります。
では、次からACOSに戻ります。
751 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:00:56 ID:u7la7kzp0
やっぱトリチェンジでこれで行きます。本物なのであしからず・・(元ACOS)
では続きはります。
752 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:02:29 ID:u7la7kzp0
第二十八話 最強の敵
???「次の相手はVIP高ですか・・意外です」
誰も居ない一人の部屋。そこである男が対戦表を見て呟いている。
目がパッチリしているのがとても印象的だ。
???「でもどこが出てこようと、僕等の勝利には影響しません。わかってるんです」
そういうと不敵な笑みを浮かべる。この男、一体何者なのだろうか。
その頃、VIP高はというと・・
しぃ先生が対戦相手を見てガッカリしている時、ブーンがツンを外へ呼び出していた。
言う事は一つに決まっているらしい。少しブーンの手は震えていた。
753 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:03:37 ID:u7la7kzp0
ξ゚听)ξ(ブーンったら一体なんなのかしら・・こんな時間に呼び出して)
ξ///)ξ(もしかして・・!!)
ツンはその先を想像して顔を真っ赤に染めている。これこそ乙女だ。
肝心のブーンはと言うと、ずっと震え気味で緊張している。
(; ^ω^)(あうう・・簡単にいえるはずないお。どうするべきなんだお・・)
いざ言おうと決意はしたが、さすがに本人を目の前にすると切り出せないらしい。
二人が立ち止まってから少し静寂が続く。
次第にツンはブーンがなかなか話してくれないのでイライラしてきているらしい。
754 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:05:35 ID:u7la7kzp0
(; ^ω^)(なんて言えばいいんだお?俺の為に味噌汁を作ってくれ?結婚してください?
うう・・どれもなかなか言い出せるもんじゃないお)
ブーンは困って空を見上げた。今日はいい天気だったので星が一面に広がっている。
ξ゚听)ξ「・・星が綺麗ね」
ブーンにつられるようにして見上げた星空があまりにも綺麗だったので思わずそう呟いた。
(* ^ω^)「確かにだお。こんなに綺麗に星空を見上げたのは久しぶりだお」
( ^ω^)(そういえば・・昔もこんな事あったんだお。あれは確か・・)
( ^ω^)「覚えてるかお?昔夏祭りに二人で行った時のこと・・」
思わずそう呟いた。あの時も同じくらい星が綺麗で今でも忘れる事はない。
755 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:09:37 ID:u7la7kzp0
ξ゚ー゚)ξ「ええ、良く覚えてるわ。あの時は二人とも小さかったよね。
二人だけであの御祭の人ごみを歩くのが大変だったよね」
どうやらツンもその時の事をしっかりと覚えていたみたいだ。
(* ^ω^)「ツンの浴衣姿・・可愛かったお」
ξ///)ξ「い、いきなり何言い出すのよ。は、恥ずかしいじゃない。・・でもありがと」
( ^ω^)(そういや、あの時手を繋いだのも初めてだったお。ツンはどことなく恥ずかしそうな表情で僕の事みてたんだお・・)
( ^ω^)(その時からなのかもしれないお。僕がツンの事意識し始めたのも・・)
ブーンはつい感傷に浸ってしまった。懐かしい小さい頃。二人とも若かった。
756 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:11:09 ID:u7la7kzp0
( ^ω^)「ツン・・・」
ξ゚听)ξ「なっ、何よ」
ブーンはついに決意を固めたみたいだ。その表情から伺える。
ツンもそのブーンの口から出る言葉の為に心の準備をした。
( ^ω^)「ツン・・僕は・・」
ξ゚听)ξ「僕は?」
だがそこでブーンの言葉は一度止まる。ブーンが告白する事は人生で初めてのことだ。
ノドが乾き、冷や汗が出てくるブーン。だがツンは何も言わずにブーンを見つめ続けていた。
757 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:12:14 ID:u7la7kzp0
( ^ω^)(ここでいわなきゃ男じゃないんだお・・)
ξ゚听)ξ「・・・・」
ツンは以前黙ったままだ。
( ^ω^)(・・いうお!!)
( ^ω^)「ツン、君のことが好きなんだお!この答えは全国終わってから聞かせて欲しいんだお!!」
あまりに恥ずかしかったのか、それだけ言うと自分の部屋に向かって走り去ってしまった。
ξ///)ξ「・・馬鹿ね」
ツンは照れながら走っていくブーンを見つめていた。
758 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:14:06 ID:u7la7kzp0
( ;^ω^)「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
(´―`)「おい、どうしたんだよブーン」
もの凄い勢いで自分の部屋に戻ってきたブーンを不思議に思って、祐はブーンに話し掛けた。
(; ^ω^)「な、なんでもないんだお!寝るお!明日の為だお!」
ブーンは速攻でベットに入るとすぐに眠りに入った。今日の恥ずかしさを早く忘れたかったのだろう。
二人「???」
祐と貞治は頭に?マークを浮かべたままでなにかスッキリしないようだった。
だが、すぐに二人も眠りに入った。
759 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:16:00 ID:u7la7kzp0
(* ^ω^)「やったお!全国優勝なんだお!!僕もこれで有名人だお!!」
ブーンの周りに色んな人が寄ってきてサインをせがまれる。
人たち「ブーンさーん!サインくださーい!!」
(* ^ω^)「待つお待つお、皆にサインあげるから慌てないでくれお!」
するとしぃ先生がよってきて、
(*゚ー゚)「さすがブーン君ね、あなたはチームの鏡よ」
ツンもやってくる。
ξ゚听)ξ「ブーン!好きよ!」
(* ^ω^)「僕もなんだお!!」
二人が見つめあい、キスをしようとする・・
だが残念ながらそこでブーンの目は覚めてしまったようだ。
760 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:16:53 ID:u7la7kzp0
(; ^ω^)「なんでこんないいとこで目がさめちゃうんだお・・」
ブーンが時計を見るとまだ六時。だが目は冴えてしまっていて、二度寝は出来そうに無い。
(; ^ω^)「仕方ないお。ホテルの中探検でもしてみるかお」
部屋のカギをもって、着替えもし準備万端だ。
( ^ω^)「じゃあいくお!!」
気合充分にホテルの中を散歩を始めた。まずは自分達の階を一周してみる事にした。
(; ^ω^)「さすがに面白くないお。ロビーにでもいってみるかお」
ブーンはエレベーターを使ってロビーまで降りてみた。
761 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:19:06 ID:u7la7kzp0
( ^ω^)「いつ見ても綺麗なロビーだお」
綺麗な装飾をされたロビー。まだまだ建物も衰えを感じさせない。
大きなお土産屋。豪華なレストラン、そしてこの階に大浴場もある。
(; ^ω^)「やっぱ誰もいねーお。仕方ないから風呂でも入りにいくお」
あまりにも人がいなくて探検も飽きたブーンは大浴場へと向かう事にした。
( ^ω^)「大浴場にきたはいいものの・・やっぱ知り合いはいないみたいだお」
さすがに朝早い。皆も試合の疲れがあってか、まだ寝ているだろう。
人がいないことをいい事に、タオルを肩にかけ、ジョニーを丸出しで風呂へと向かった。
762 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:21:46 ID:u7la7kzp0
( ^ω^)「ふぅーいい湯だお!!」
誰も居ない広い大浴場に入ってブーンは開放感を感じていた。
(* ^ω^)「誰もいないから泳ぐんだお!!」
ブーンは泳ごうとして、温泉に顔をつけ目を開けた。その瞬間、
( ;ω;)「目がぁぁぁぁぁぁ!目がぁぁぁぁぁ!!」
ブーン自身ここの風呂が温泉だった事を忘れていた。温泉が目に入ると非常にしみる。
( ;ω;)「ぁぁァああぁ!!!」
もの凄い奇声を上げて、目をすぐに洗って大浴場を出て行ってしまった。
763 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:23:06 ID:u7la7kzp0
( ^ω^)「散々な目にあったお・・部屋にでも帰るお」
時計を見るとまだ6時半過ぎ。朝食までに時間はあまりまくっていた。
エレベーターに乗るためにロビーの方へ戻ると、そこに新聞を読む見覚えのある姿があった。
( ^ω^)「しぃ先生!おはようございますお!」
(*゚ー゚)「あら、ブーン君、おはよう」
( ^ω^)「そういえば、昨日、今日の相手を聞き忘れてましたお」
あまりに昨日焦っていたので聞かずに寝てしまったブーン。
その言葉を聞くとしぃ先生は少し顔をしかめた。そして質問に答える。
764 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:24:12 ID:u7la7kzp0
(*゚ー゚)「今日の相手は・・全国の常連でもあり、毎年必ず優勝争いに食い込んでくる所・・。
ピンキー高校よ。名前こそふざけてるけど、強さは本物よ」
(; ^ω^)「そうなんですかお。厄介な奴等が来てしまったお」
(*゚ー゚)「今日の試合は今までで一番辛い戦いになるわ。しっかりね」
ブーンは少し意気消沈してしまったが、それを悟られないように、
(; ^ω^)「任せてくださいお!」
元気にそう言って自分の部屋に戻っていった。だが緊張と不安の色を隠す事は出来ず、
試合前の練習になるまでずっと今日の試合について考えごとをしているみたいだった。
765 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:25:48 ID:u7la7kzp0
(; ^ω^)「相手をまだ見てないからわからないけど・・今日は勝てるのかお」
既にアップも終了し、ポジションシュートに入っている。
だが変わらないその心配そうな面持ちに絶えかねてジョルジュが声をかけた。
(゚∀゚)「あんまり緊張すんなよ。相手がどれだけ強くても俺らは俺らのプレーをしてればいいんだよ」
(; ^ω^)「わかってるお。でもどうしても不安な気持ちが出てきちゃうんだお」
まぁ無理も無いかもしれない。最強の相手とあたるのだから。
(゚∀゚)「あんまり気負うんじゃないぞ。思い通りのプレーが出来なくなるからな」
そういってジョルジュは逆サイのシュートに戻っていった。
(゚∀゚)(緊張で押し潰されそうなのはお前だけじゃないんだぞ。ブーン)
ジョルジュもまたブーンと同じような心境だった。
766 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:26:49 ID:u7la7kzp0
そんな時、ピンキー高校が到着した。ブーンは一発で相手の要注意人物が誰だか分かった。
( <●><●>)
あの目の大きさ。そして雰囲気。誰もが分かる人物だろう。
( <●><●>)「この高校がVIP高ですが。もう実力は見切っています。勝つことはわかっています」
早速の勝利宣言だ。さすがに腹が立ったのか、
(#'A`) 「ふざけた事を・・」
ドクオがいつもとまるで違う雰囲気を出しながら怒っている。
(´・ω・`)「まぁまぁ。ドックン、落ち着いて」
ショボンになだめられて、ようやく落ち着いたようだ。
(*゚ー゚)「はーい!ポジションシュート終わったし、集合してー!!」
しぃ先生の声が聞こえ、全員が駆け足でそちらへ向かっていく。
767 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:29:25 ID:u7la7kzp0
(*゚ー゚)「今日の相手、ピンキー高校はおそらく今大会のチームの中でかなり上の方に位置するチームよ。
ちょっと練習を見てみましょうか」
ピンキーは既にシュート練習を始めていた。VIP校一同はその姿を食い入るように見つめていた。
( <●><●>) 「・・・・・っ!!」
噂の選手がシュートの番のようだ。彼は仲間からパスを貰ってすぐさまシュートの体勢に移った。
そして・・
(´―`)「っ!消えた!?」
彼の手からボールが離れると同時にボールが消える。すぐにゴールの方を見てみるとそのボールは枠の中にもう収まっていた。
768 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:30:09 ID:u7la7kzp0
他の選手も上手で全体的に均整の取れたいいチームだった。
一同「・・・・」
思わず言葉を失うVIP高一同。ここまで凄いチームを見たのは初めてかもしれない。
ブーンの目はそう物語っているように見える。
(*゚ー゚)「どんな相手かはもうわかったでしょ?ここはかなり強いわ。
向こうの雰囲気に飲み込まれて自分のプレーが出来なくなったらだめよ」
まだ全員は衝撃が大きかったのか、頷くことしかできない。
(*゚ー゚)「じゃあスタメンはいつも通りね。それぞれ準備に入って」
いつもよりも少しベンチは元気の無いように見えた。
769 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 18:33:39 ID:u7la7kzp0
( ^ω^)「・・・・・・・」
ブーンは黙って考え事をしている。
( ^ω^)(ここでこのチームに負けるなら、僕等の三年間は所詮その程度だってことだお
全ての実力を出し切って、絶対に倒すんだお。相手がどこだろうと関係はないんだお)
ブーンはどうやらさっきの不安は払拭していたみたいだ。
( ^ω^)「よし!!」
ブーンは勢いよく立ち上がり、準備を始めた。
それぞれの選手がどういう心情でいるのかはブーンには分からないが、
これから盛り上げればそれでいいとブーンは思った。
VIP高の今までを賭けた、最大の戦いが今始まろうとしている・・
第二十八話 最強の敵 完
770 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 21:17:28 ID:u7la7kzp0
今日はこれで投下おしまいです。
読んでくれてる人、ありがとうございます!
771 :
私事ですが名無しです:2007/01/09(火) 21:18:36 ID:qJiqvQ170
( ^ω^)こっちがお礼言いたい位ですお
772 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/09(火) 21:33:39 ID:u7la7kzp0
>>771 俺の作品、見ててくれてほんとに嬉しいです。感謝しています。
読者さんがいてくれると、作品製作にも意欲がでます。
vipのスレが落ちてる・・・
774 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/10(水) 20:54:45 ID:kmPfwhQaO
また立てますので御心配なく・・
776 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/11(木) 20:33:06 ID:/DEAjUPe0
第二十九話 嫌な予感
いよいよ試合は始まろうとしていた。VIP高は最後の集合に入る。
( ^ω^)「皆が今、どんな思いでいるかは僕にはわからないんだお。
でもこれだけは言っておくお!僕等は全国優勝が目標なんだお!ここでは絶対負けられないお!」
いつも以上に気合の入るブーン。皆もその様子に負けていられないのか、
一同「オーッ!!!!」
ブーンに呼応するように、声を出した。その声だしはまるで動物の雄叫びとほとんど変わらないものだった。
しかし、皆の気持ちは一つに固まっていた。必ず勝つ。その気持ちだけで充分戦える。例え相手が強豪だろうと。
777 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/11(木) 20:34:32 ID:/DEAjUPe0
「集合!!」
審判の声がかかり、VIP高、ピンキー高が自分達独自の声出しをしながら中央ラインへと集合してくる。
ブーンはあの凄まじい選手を目の前にした。やはりキャプテンのようだ。人望はどれくらいあるのか分からないが、能力的には充分通用する。
( <●><●>) 「・・・・・・・・」
かなりの威圧感を放つこの選手。
(; ^ω^)「・・・・・・・・・・・」
思わず後ろに後ずさりしたくなるブーン。だがそこはしっかりと耐えた。お返しにブーンは、
( ^ω^)「・・・・・・・」
睨んでおいた。だがいつもと顔が大して変わらないから、相手は睨まれてるとは思っていないだろう。
「おねがいしまーす!!!!!!」
お互いの礼が、人も少しずつ集まり始めた会場へと響き渡った。観客は試合が今か今かという感じでコートを見つめていた。
VIP校はいつものとおり全員、ブーンの周りへ集合した。ブーンが話し始める。
( ^ω^)「今日の相手のキーマンはあの出目金だお!あいつをしっかり皆で見るんだお!他のメンバーも見劣りしないくらい上手なんだお!
しっかり声回しをして、連携を図るお!そんでチャンスがあったらドンドン出来ることを仕掛けていくんだお!」
今ではしっかりとしたアドバイスが出来るようになったブーン。しっかりとチームの核としての役割を果たしている。
( ^ω^)「それじゃあ!いくおー!!!!!!!!」
一同「ワァァァァァァァァァ!!!!!」
いつも通り張りのある声を出して、オフェンスの準備に取り掛かる。今日はVIP高、珍しくオフェンスからのスタートとなる
いつもジャンケンに負けるブーンが、珍しく勝ったというのでオフェンスを選択したらしい。最初から幸先のいいスタートというべきなのか。
778 :
◆gk43jgqTBM :2007/01/11(木) 20:35:48 ID:/DEAjUPe0
ピーッ!!!試合開始の笛の音がなる。VIP高、この試合をしっかりとものにし三回戦へと駒を進める事が出来るだろうか。ちなみに三回戦を勝ち進めば準々決勝に進める。
だがその前にこの強敵を倒さねば先には進めない。
(; ^ω^)「全く・・厄介な奴等に当たってしまったもんだお」
ブーンは一度深呼吸をし、覚悟を決める。
( ^ω^)「よし!いくお!」
ブーンはサイドの位置へとかけていった。既にパス回しが始まっていた。今日は展開の速いパス回しで、相手を翻弄していくようだ。
だが待ちきれないと言わんばかりに、プギャーがセンターの出目金に勝負を仕掛けていった。
(^Д^)「さぁ、実力を見せてもらうぞ!!」
プギャーは聞こえる声でそう言って、ゼロステップを踏み、出目金の目の前へと出て行った。だがプギャーはすぐに何かの異変に気が付く。
779 :
◆gk43jgqTBM :
(;^Д^)「な、なんだこいつ。俺より少し身長が高いだけなのに、凄く大きく見える。俺の目がおかしくなったのか・・?」
錯覚ではないのだ。プギャーの目には確かに出目金が大きく見えている。彼のオーラがそう見せている。
全国にいつも出てくる経験豊富な奴ほどやっかいなものはない。プギャーは困惑し動けない。
(;^Д^)「うっ、うわっ!!」
出目金は真っ直ぐにプギャーに突っ込んできて、掴んできた。プギャーは身動きがとれずパスを回す事さえもままならない状態になった。
ピーッ!!ホールディングになり、プレーが一度中断される。プギャーがセンターの位置へと戻っていく。
(;^Д^)「俺は今日、一番厄介な奴を相手にする事になってしまったな」
このチームはただでさえ穴が無い。しかもこの最強の選手がいる。どうやって打ち下せばいいのか、プギャーの思考回路ではまだ答えが出てこない。
かつてこれほどの相手とまだ戦ったことがないのだから。