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私事ですが名無しです:
発射
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(三);(三)==r─、|
{ (__..:: / ノ′
. ', ==一 ノ
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rー―__―.' .-'' 々i
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ノ _ー ̄_ ̄)', ・ ∴.' , .. ∧_∧ ∴.'.' , .
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.{ _.ト、 }_, -'' ̄ = __――=', ・,' .r⌒> _/ / ・,' , ・,‘
'、 >.ト. ' _~"" -- _-―  ̄=_ )":" .' | y'⌒ ⌒i .' . ’
' .,,_ ___ ノ-^-,,, _―  ̄_=_ ` )),∴. ). | / ノ | ∴.'∴.'
―= _ ) ̄=_) _), ー' /´ヾ_ノ
_ _ )= _) ,./ , ノ '
= _) / / / , ・,‘
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'´ ` 、 ユルシテ アゲテネ...
l ̄ ' //リl ! l i .
く_ '_彡〃/‐リノ ノ!リ |!i l|i| !
/ i l iイ,ィ'"i゙ f'!ヽlil|l ノ . . / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
く. /l l il l l トr1 ,ljl , lリi| < いきなりこおねいちゃん、傲慢だから♪
んl l i|li !、`"´ lフ ".イ|l li \________________
l | li|l |!l.i r_ ´|l |l l|i . _ 、、
l | リ,.´ヽ!ヾ 、__!j ヽ. ' '´ ヽ'.〉 この度はバカニュースの一部のスレッド及び、
i i /'´ ,  ̄ ヽ ' /` '´過去の友人も含め雑談スレを利用している皆様を、
i ir // i / , 不快な気持ちにさせて誠に申し訳ありません。
l,' ヽ._/ ヽ l /私の不注意な発言やスレ立てが元で、殺伐とした議論を起こし、
荒らしすら来る始末。誠に申し訳ありません。
これ以降は皆様の雑談スレ、ネタスレ等に入り込み
自分を売り込み他人を罵倒するような態度は慎みたいと思います。
バカニュースの暗黙のルールに従いながら、
皆様の信頼を再び得る覚悟で御座います。
平にご容赦下さい。
いきなりこ n('ヮ'n*) ◆NARIKOi2G2
,.,.,.,.,.,.,.,..,.,.::::::::::::::::::::::::::::::
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||/ ,,,,_ ,,,,,,_ヾ|:::::::::::::::::::::::::
||=(三)=(三)=|:::::::::::::::: おっ、また
|{ :::(__..:: |:::::::::: おいらのスレ
|', ー=ー ',ノ:::::::::: 増えてるさ・・・
| ヽ___ /::::::::::
{ヽ,__ ):::::::
| ヽ /::::::
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|=(へ)=(へ)=| ドゥクドゥーン!!!
{ :::(__..:: |
', ー=ー ',
ヽ___ /
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●●● ブチュッ
●● ●● ● ●● ブリュブリュッ
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|=(へ)=(へ)=| 君たち、時間の空費は
{ :::(__..:: | やめたまいさ〜
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(ぃ9 _つ
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| ___OO___OO キモいぜ! i⌒i__ ┌─┐...|
|(_____)(___ )_l⌒l(⌒( ̄ ___)│12│...|
|(__ __) ノ ノ(_ ヾノ~| .(__)└─┘...|
| ノ / / ./( O ,-, )ノ ノ__ 三|三|- |
| ( _ ノ ( __ ノ \__ノ ( _ ノ(___(___)ノ| ̄| .|
| 「激闘!東京ビックサイト」の巻  ̄~ .|
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| ┃トヽ:;:;:;:;:;:;:;//\_____ノ⌒ヽ, ( ,--、_ ┃ |
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| 応援ヨロシク!./ ̄ ̄ ̄ ̄\ ア ニ メ 化 決 定!|
| / ̄\( 人____)テレビ東京系列 |
| , ┤ ト|ミ/ ー◎-◎-) 深夜0時25分〜 .|
| | \_/ ヽ (_ _) ) .|
| | __( ̄ |∴ノ 3 .ノ ファンの要望に応えて |
| | __)_ノ ヽ ノ | ̄| あの デブおた君が |
| ヽ___) ノ )) ヽ.|∩| アニメで登場だ! .|
|______________________|
|三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三|
,.,.,.,.,.,.,.,..,.,.
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i:::/'" ̄ ̄ヾ:::i
|/ ,,,,_ ,,,,,,_ヾ| 貴様と俺とは 同期のカタワ
|=(三)=(三)=| 同じ養護学校の 庭に咲く
{ :::(__..:: | 咲いた花なら 散るのは覚悟
', ー=ー ', 見事切りましょ 印税のため
ヽ___ /
,.,.,.,.,.,.,.,.,__
,;f::::::::::::::::::::::::::ヽ
i/'" ̄ ̄ヾ:::::::::::i
|,,,,_ ,,,,,,_ |::::::::|
(へ);(へ)==r─、|
{ (__..:: / ノ′
', ==一 ノ うわ〜今日も盛り上がってるなぁ〜
!___/
人々の口から南アフリカに対する先入観、偏見を聞き、暗い気分になると、なぜかニャウォ
老人を思い出す。彼と会ったのは四度、交わした言葉は数行ほどだ。でも、深い皺で覆われた
彼の卵形の顔、常に涙がたまったように潤んだ深みのある目が、あるとき、スッと私の前に現
れる。一七〇センチほどの上背で長い手足を揺らし、やや前屈みに歩くその後ろ姿も浮かんで
くる。
ニャウォ氏を最初に訪ねた翌朝、目を覚ました私が家の外に出ると、彼はひとり前庭で薬に
なる根菜を叩いていた。最後に訪ねた夕刻には、すじばかりの牛肉に、食べやすいようにとナ
イフで切れ目を入れながら、たき火の上に上手にのせて焼いていた。そんな場面を思い返して
いるうちに、こう思えてくるのだ。
「あの国も悪くないじゃないか」
“人々の偏見”、などは他愛のないものだ。
「南アフリカは富裕層と貧困層に分かれ、富める者はずる賢く無神経で、貧しいものはみな善
人」
というような、ついこの間までは自分にもあった思い込みだ。
では、はたして自分はそのどちらに属しているのか? そんなことを自問することもなく、
偏見を抱き続ける人々。“偏見”は富裕層ばかりでなく、貧困層と呼ばれる人々の一人一人の
生をひとまとめにくくり、埋没させてしまう。私が一人暗い気分になるのは、そんな風に思う
からだ。
一九九五年から南アフリカで暮らす間、デズモンド・ツツ、ナディン・ゴーディマをはじめ
多くの著名なアフリカ人と会うことができた。政治家や作家ら、大方の人々は饒舌だった。私
の質問を素早く察知し、長いおしゃべりを楽しむことができた。ツツ大主教など、後でテープ
を聞いてみると、わずか三十分強の会見なのに、四百字原稿用紙にして二十枚もの分量になっ
た。しかも、新聞の見出しに取りやすいような、過去にどこかでかすかに聞いたことのあるよ
うな、耳に残りやすい惹句がちりばめられていた。
でも、そうした出会いよりも、ほとんど言葉を交わさずに過ごした、隣国スワジランドのニ
ャウォ氏との時間の方がはるかに濃密に、鮮明に記憶に残っている。
アフリカを旅する際、都市を点で回っても仕方がないと思い、できるだけ庶民が乗るバスや
車、時にバイクの後ろに乗って線上を走るようにしていた。
アフリカ人たちには東洋人が物珍しいのだろう。車窓から外を眺めると、みな目を見開いて
こちらを見る。私も彼らをじっと見つめ、ほんの一瞬の記憶に留め、すぐに忘れる。
そして、行く先々で気の合う助手や案内人を探し出し、彼らと長いこと話をしてきた。実際、
それがどれだけ自分の仕事に生かされたかはわからないが、おしゃべりだけはよくしたように
思う。
だが、そんな中、なぜかはっきりと思い出すのは無口な人々だ。
国連児童基金(ユニセフ)の親善大使、黒柳徹子さんを取材するためモーリタニアの砂漠を
ランドクルーザーの車列で駆け抜けたとき、私は人々の顔を見逃すまいと、窓にへばりついて
いた。しばらく人影もない砂漠を走ったあたりで、前方に青い民族衣装の男を目にした。この
辺りの遊牧民は皆、足首くらいまである、薄い秋空のような色の衣装をまとっている。普通な
ら六台もの国連マークのコンボイが来れば、それをやり過ごすため、道の脇によけ、見上げる
ものだが、彼は虚無僧のようないでたちで黙々と砂地を歩いていた。青い衣装をなびかせ、や
やうつむき加減の険しい顔で、表情一つ変えず歩いていた。
モーリタニアから南アフリカに戻り、原稿をまとめようと記憶を探り、あれこれこねくり回
した末、結局、私は真っ先にその男のことを書いた。黒柳さんが、
「最近の日本の男はだめね。魅力のある男が全然いなくなって」
と、日々彼女が東京で目にする携帯電話男ら電車の中の男たちの無表情や挙動を面白おかし
く話してくれたのとだぶらせて、風の中を行く男の孤高さを描いた。
私はそんな人間にひかれた。
劣等感の裏返しのように、自己の有能さを言いたがるアフリカの「民族主義者」たち。被害
者である身を訴え、あわよくば一銭でも金を出させようと躍起になるたかり屋たち。もちろん、
そうじゃない人間も大勢いたが、そんな声、声、声に時にうんざりすることもあった。私は多
分、疲れていたのかもしれない。
だからだろうか、世界がどう回っていようが、世界の中心がどこにあろうが、欲もなく静か
に自分の仕事を淡々と営んでいる寡黙な人物に心動かされた。ニャウォ氏と出会ったのもそん
なころだった。
ピンダ・ニャウォ氏は一九二八年、南アフリカとモザンビークに挟まれた飛び地のように小
さな国、スワジランド王国の南部、タガノという町の外れに生まれた。私が会ったときは六十
八歳。日本でなら老人と呼ぶには早い年齢だが、私の目には翁といってもおかしくない風貌に
見えた。
彼が生まれた村には、八二年に亡くなった国王、ソブーザ二世の墳墓をはじめ、歴代の王室
の墓があった。ソブーザ二世は一九二一年に即位し他界するまでの六十一年間、世界最長在位
を記録し続けた名君で、二百人の妻と三百人の子供を残した。その墓は小高い岩山にあり、そ
こだけ木々が鬱蒼としている。かつて村を覆った森は、材木として南アフリカに輸出され、い
まは禿げ山の平原が地平線まで続いている。
ニャウォ氏は前国王が眠る聖なる山、エンビラレニの麓に代々暮らす、墓をあずかる氏族の
一人だ。その氏族の族長の次の次、つまりナンバー3に当たる家に生まれた。
霊的なエネルギーを抱えていたと信じられているソブーザ二世の墳墓にはいまも国内の政治
家らが力を授かりにやってくる。
若い現国王が王座をついだ直後の八六年には、クーデターを謀る当時の首相が、ソブーザ二
世のパワーを借りようと右腕の遺骨を盗もうとし、逮捕されている。墓の真下、ニャウォ氏の
小屋から五〇〇メートルほどのところには軍用テントが張られ、二十人ほどの兵が警護に当た
っていた。首相はその晩、夜勤の兵隊が居眠りしている隙に敷地内に入り込み骨を盗もうとし
た。ところが、そのとき、寝入っていた兵隊たちの夢にソブーザ二世が同時に現れ「何をして
る!」と怒鳴り上げたそうだ。はっと一斉に目を覚ました兵たちが異常に気づき、墓に隠れて
いた元首相を捕らえたという逸話が残されている。
墳墓にはその後も侵入者が絶えず、九五年にはサンゴーマと呼ばれる霊媒師十人余りが、や
はり名君の骨を盗もうとして取り押さえられている。
そんな祖先の霊がさまよう地の墓守の家に生まれたニャウォ氏はいま貧しいまま晩年を迎え
ようとしている。
多くのスワジ人同様、彼も二十歳を過ぎた一九五〇年代初頭、当時はまだ産業がないに等し
かった故郷、英保護領のスワジランドを後にした。国境を越えヨハネスブルクで単身、出稼ぎ
生活を始めるためだ。ニャウォ氏は草原を何日も歩いて、アフリカ人がイゴリ(金の町)と呼
ぶ街、ヨハネスブルクに向かった。
いまも南アフリカを車で飛ばしていると、膝あたりまでの下草、フェルトと呼ばれる草原を
一人歩いていく男を見かけることがある。モーリタニアの青い民族衣装の男と同様、すぐ脇を
猛スピードで流れていく車に目をくれることもない。彼の周りだけ、たった一人の時間が流れ
ているように、男は原野を歩いていく。彼らもまた、豊かそうに見える町に出稼ぎに行くのだ
ろう。
ニャウォ氏がヨハネスブルクに出たのは、第二次大戦直後、インドをはじめ世界各地の英植
民地で現地人の民族主義が台頭しはじめる時代と重なる。南アフリカでも、英国系白人から長
年差別されてきた多数派の土着白人アフリカーナーの民族主義が急速に高まっていた。選挙を
へた一九四八年には、アフリカーナーの政党、国民党が政権を握り、九四年までこの国を率い
ることになる。
一九四八年は「アパルトヘイトの始まり」とよく引き合いに出される年だが、実際のところ、
白人以外の人種を差別する法律は十九世紀後半までさかのぼる。
一八六七年に南ア中部のキンバリーで見つかったダイヤモンドの鉱区を原住民に分け与えな
いよう、意図的に作られた「鉱山法」が人種差別法の原点といえる。このように原住民を法律
で差別し、新たな移民が自らの権限、領土を広げていくのは、十八世紀から十九世紀にかけて
勃興した大英帝国の手法そのものであり、何も珍しいものではない。
米国やカナダ、豪州、ニュージーランド、マレーシアなど、英国の息のかかった旧植民地に
はほぼ同じような法律があった。
もし帝国あるいはその臣民たちが、いくら法律をうまく操っても、植民地にある貴重なもの
を奪えないときは、戦争という手法が選ばれる。ここで「臣民」という古い言葉をあえて使っ
たのは、果敢であらっぽい英国人たちが「ビクトリア女王のため」あるいは「大英帝国のた
め」に、植民地で冒険や布教活動を自ら広げてきたという史実を強調したいからだ。特に南部
アフリカの場合、それが如実にあらわれる。
英王室や英国政府、ロンドンの金融街がまだ興味を示さなかったころから、デビアスの創設
者、セシル・ローズをはじめとする野心に満ちた英国人が、資源を探り、掘り出す事業をはじ
めようと、ひとりでアフリカに乗り込んでいった。
大英帝国の勃興は、帝国の政策、中央の指示で領土を広げたと言うよりも、こうした「ブリ
ティッシュ」を名乗る個々の移民の強い意志、本土では決して特権を謳歌することのなかった
人々の努力に負うところが大きい。
「アフリカの南端は資源の宝庫」といちはやく察知した英国が南アフリカを奪い取るために使
った最後の手段もやはり武力だった。第一次、第二次ボーア戦争(一八九九―一九〇二年)で
ある。このとき、領土の大半を英国に奪われた被害者が、いわゆるボーア人、つまり十七世紀
に移住し、自らを欧州と切り離しアフリカーナー(アフリカ人)を自称してきたオランダ系の
人々だった。
荒野に産み落とされた青い目のアフリカーナーたち。彼らの鬱屈した民族意識は、第二次大
戦後の英国の疲弊を突いて一気に噴き出した。大戦後、世界の再編が進む中、アジアの旧植民
地には民族意識と共に独立の気運が広がった。一方、中東には長年の悲運だったユダヤ人の国
家が誕生した。「民族自決」という言葉が何の疑いもなく肯定されたそんな時代、アフリカの
最南端に、アフリカーナーたちの白人国家が生まれた。「人類の頂点」を自負する英国人に長
年見下されてきた彼らが、自分たちの住む地域からビジネスまで、あらゆる特権を広げる手段
としてアパルトヘイトという思想を掲げた。
そんな五〇年代の初め、スワジランドの方田舎からヨハネスブルクに出てきたニャウォ氏の
立場は、決して晴れがましいものではなかった。六八年に繊維会社の機械オペレーターという
正規の職を得るまで、ニャウォ氏は、清掃業からボタ山の整地作業まで、できることは何でも
したという。
五〇年代はアフリカ人の民族主義も盛り上がった時代だ。南アフリカのテンブ族の首長の息
子で、弁護士から後に大統領となるネルソン・マンデラ、やはり弁護士のオリバー・タンボら
が、アフリカ民族会議の青年部をつくり、ヨハネスブルクを舞台に権利獲得の運動を始めたこ
ろだった。だが、こうしたアフリカ人の政治参加が、結果的にニャウォ氏ら近隣の外国人に職
をもたらすことになる。
職場での地位向上など、スワジ人の彼には何ら関係のない話だった。当時、やはり南アフリ
カの飛び地のような英国領レソトやスワジランド、ポルトガル領のモザンビークから労働者が
南アフリカに自由に入り込めたのは、近隣のアフリカ人の場合、会社側が安い労賃で済ますこ
とができたからだ。南アフリカの黒人よりもはるかに安い賃金で満足し、ストライキや徒党を
組んで暴力沙汰を起こしたりしない従順なアフリカ人を、鉱山や工場の経営者は求めた。
外国人であれば、労災や職業病の補償や退職後の年金、その他、社会保障を一切払わなくて
も後腐れがない。つまり、退職後、故郷に帰らせてしまえば、遠路はるばる文句を言いに来る
こともないという、企業なりの算段だった。
植民地主義的な経営を続けた南アフリカの幾多の企業がしぼりとるようにこき使っていたの
は、南アフリカの黒人といようりも、もっぱらニャウォ氏のような周辺の外国人だったのだ。
南アフリカに来てからもしつこく抱いていた私自身の先入観にこんなものがあった。
「南アフリカの社会では圧制の下、黒人同士の団結、互助精神が強い。中には部族、民族間の
齟齬もないことはないが、彼ら黒人は一くくりにまとめることができる」
そう思い込んでいた。だが、実態は違う。民族は多種多様で、たとえばズールーの中には肌
の色が薄く、十九世紀に侵略者のアフリカーナー、英国人と戦ったという自信から自らを優等
と考える人々が少なからずいた。
南アフリカとその周辺にいるさまざまな部族の中でも最も低く見られているのはシャンガン
またはツォンガと呼ばれる人々で、特段の理由や、はっきりとした歴史的な背景もないまま差
別されてきた。
あるとき、ズールーの知人の実家を知人ら四人で訪ねた際、村暮らしの父親が大喜びして迎
えてくれた。だが、客の中にシャンガンの青年がいるのに気づくと、彼は態度を一変させた。
そして皆がいる前で息子にこう言い放った。
「お前、シャンガンなんかとつき合っているのか……。何やってんだ、お前は」
その晩、シャンガンの男だけ、土塀の小屋の敷居をまたげず、食事も別々に与えられた。彼
はそんなことに慣れているのだろう。事情を飲み込めなかった私が「何で中に入らない」と聞
いても、おどけたふりをして、気にしている素振りをまったく見せなかった。
私はそれからしばらくして、南アフリカ北東部のシャンガンの住む村や、シャンガンばかり
が集まるソウェトの一画を訪ねたりもしたが、結局、彼らがなぜ差別されるのか理由がわから
なかった。いくつかの文献を読むと、彼らは十九世紀後半、モザンビークのインド洋沿いで大
発生したツェツェ蠅から逃れるようにして南アフリカにやってきたため、新参者、よそ者とみ
なされたという。しかし、それを言うなら、他にも新参の部族はいくらでもいる。なぜ、彼ら
だけが。
「そりゃ、やっぱり黒いからだ」
知人らが口々に言うように、彼らがズールーなどに比べ、かなり皮膚の色が濃いのが差別の
原因という見方も、まんざら的外れではないように思えてきた。
ニャウォ氏の出身部族スワジもルーツはモザンビークのインド洋沿岸で、ズールーの勃興に
伴い、追われるようにいまの高地に移り住んできた。モザンビークにはニャウォという村もあ
り、ニャウォ一家もかなり色は黒い方なので、私の目から見ればシャンガンとさほど変わらな
い。彼らはそんなことを自ら言うこともなかったが、もしかしたら、スワジもシャンガンと同
じ扱いを受けることがあったのかもしれない。
ただ五〇年代のヨハネスブルクで、スワジが少数派であったことは間違いない。ニャウォ氏
を無口にさせたのは、そんな出稼ぎ者にとって喜ばしくない環境もあったのではないだろうか。
外国人として肩身の狭い思いをした日々、あるいは、長い空腹が彼を寡黙にしてしまったのだ
ろうか。
この辺りが私がたどり着いた仮説だったが、ニャウォ氏を前にするとそんなことをぶつけて
みる気は失せていく。仮に聞いたとしても、彼は後頭部に手をやり、はぐらかすような素振り
もなく、
「さあ、どうなのか」
と答えるだけだろう。そんな気がするからだ。
ニャウォ氏は五〇年代の半ば、同郷の六つ年下の女性と結婚した。まだ、家を持てなかった
ため、結婚した直後から妻は故郷の村に残したままだった。女の子が二人続けて生まれ、六二
年に長男が誕生した。そのころ、ようやく少し蓄えができ、ヨハネスブルク南西の黒人居住区
ソウェトの外れに小さな家を買った。長男には英名をモーゼス、スワジ語の名をケレとつけた。
その後、さらにノンタンタという名の三女と男の子が生まれた。
九〇年代半ば、ソウェトで元服役囚を集めた劇団を率いていた長男ケレに私はたまたま出会
った。彼は当時、ヨハネスブルクで一番の前衛劇場、マーケットシアターで刑務所を舞台にし
たコメディを公演していた。彼が脚本を書いた作品「オーラ・マチータ」は広く評価され、ロ
ングランの公演を続けていた。
ヨハネスブルクに赴任したばかりの私は、夜中に何度か芝居を見に行ったが、ケレの芝居を
特に気に入り、楽屋を訪ねる中で親しくなり、それから、互いの仕事を手伝うようになった。
その後ほぼ五年間、私はケレと国内や周辺の国々をともに回った。ケレの父、ニャウォ氏を知
ったのも、そんな旅行の中でだった。
子供の教育などまったく考えず、第二、第三夫人や若い愛人を追う父親が多い中、ニャウォ
氏は堅い暮らしを続けた。
「自分が行けなかったので、子供だけは学校に行かせてやろう」
と、平日は繊維工場のオペレーターとして働き、週末になると妻が編んだセーターをヨハネ
スブルクの街頭で売り歩いた。
ケレが高校に入る七〇年代の後半、ソウェトは荒れ始めた。七六年、語学のみならず数学や
理科にまで白人言語のアフリカーンスを押しつける教育制度に反発した子供たちが、デモを繰
り広げ、黒人の子供が警官に撃ち殺された。ソウェト蜂起という事件だ。
事件に関わったのはまさにケレの世代である。彼らはすぐさま、義務教育をボイコットし、
通りにあふれだすようになった。
それを見たニャウォ氏は、蜂起で殺された子供たちと同じ年齢、十四歳になったケレをすぐ
にスワジランドに送り返し、規律の厳しい英国系の寄宿学校に入れた。
だが、思うようにはいかなかった。ケレは親元を離れたのをいいことに、学業よりも遊びに
走るようになり、高校を卒業する十八歳のとき、近所の娘を妊娠させてしまう。だが、それを
聞いてもニャウォ氏は叱りつけたりはしなかった。子供ができたのがばれて、数日間、姿をく
らまし恐る恐る家に戻ってきた息子に、彼はこう言うだけだった。
「いくつになっても、どんな暮らしをしてても、子供ができるのは悪いことじゃない。どうし
て逃げる。何から逃げる。何も逃げ回ることはない」
その後、ケレはほんのひと時、心を入れかえ、しばらくは会計士になるためのビジネス学校
に通った。そこを終えると、すぐにヨハネスブルクの鉱山の会計係の職を得たが、長くは続か
なかった。
彼に言わせれば「月給が安い上、生涯、白人の下でこき使われるかと思うと、どうも面白く
なくて」、また、かつてのようにふらふらするようになる。そして、深酒の味を覚え、風来坊
かボヘミアンのような姿で埃まみれのソウェトの通りを歩き、ある日、「俺は芸術家を志すん
だ」と言い捨て、父親のもとを去っていった。
ニャウォ氏は六十歳になった八八年、定年で引退しスワジランドの村へ引き上げた。退職金
は千五百ランド、給与四カ月分ほどだった。外国人のため、年金はなかった。鉱山に勤めた場
合、普通、退職記念に金メッキの時計をもらえるのが一つの習わしになっていたが、繊維工場
の場合、何の記念品もなかった。それでも、一つの仕事を勤め上げたことに満足だった。
ところが、時を同じくして、行方知らずになっていた長男のケレが警察に逮捕され刑務所に
送られることになった。三年の刑だった。食べるため、というよりも飲むため、あるいは本人
の当時の言を借りれば「白人に思い知らせてやるため」、当時流行のように増え始めていた自
動車の窃盗に手を染め、そのうち短銃を手に自動車を奪う強盗を働くようになっていた。だが、
それも長くは続かず、ある日、強盗未遂の現行犯で逮捕された。
ケレが真っ先に恐れたのは、父親がどう思うかだった。刑務所には来ないにしても、出所し
たとき、ニャウォ氏が何と言うか。普段が無口なだけに、その反応は息子にもまったく想像で
きなかった。
十代で同級生に子供を孕ませたときのようなことにはなるまい。何せ、自分はもう二十六歳
だ。今度という今度は絶対に怒鳴られるだろう。いや、殴られるかもしれない。あの物静かな
父親はこれまでずっと我慢してきたに違いない。普段、ほとんどものを語らないだけに、余計
に恐ろしかった。獄中でケレは、出所したときどう言い訳をしようかと考え続けた。
ところが、絶対に来ないとみていた父親がある日、面会に来た。スワジランドからわざわざ
まる一日かけて出てきたという。ケレは居留守を使いたいくらいだったが、渋々小さくなって
面会室に向かった。面会室に入ると、鉄格子の向こうから、椅子に腰掛けた父親がじっとこっ
ちを見ていた。ケレは小柄な体をさらに小さくし椅子に座った。かなりの間沈黙が続き、よう
やく父親が口を開いた。
「元気そうじゃないか」
そう言うとかすかに頬を緩め、いつもと同じ濡れたような瞳で息子を見すえた。息子は平静
を装おうとして、
「所内の暮らしはさして悪くないよ」
と嘘を喋り続けた。だが、心の中ではうなだれ、何度も謝り続けた。
「まあ、仕方がない。元気ならいい」
ニャウォ氏はこのときも寡黙なままで、それ以上のことは言わなかった。
私はこのニャウォ家について二つの誤解をしていた。一つ目はニャウォ氏の言葉についてだ
った。
最初に訪れた九七年、私を暖かく迎えながらも、ほとんど何も語らなかったニャウォ氏がそ
の晩、息子に何を話したのかを知りたくて、私は帰り道にケレにたずねた。
「俺がほとんどしゃべってただけだよ。芝居のこととか、テレビに出た話とか。あんたと出会
った話とか。一緒にモザンビークに仕事に行った話とかね」
「それで」
「ああ、ミスター・ニャウォはただ黙って聞いていただけだ……。ミスター・ニャウォはあま
り喋らないから、昔から」
ケレは父親のことを人に英語で説明するとき、「ミスター・ニャウォ」と呼ぶ。普通なら
「マイ・ファーザー(俺の親父)」と呼ぶところだが、刑務所で心を入れ替え、「二度と犯罪に
は手を染めない」と誓ったころから、こんな呼び方をするようになったという。そして彼自身、
獄中劇の成功でそれなりに名をあげ、芝居づくりばかりでなくソウェトでの更生活動にも関わ
るようになってからは、ますます、父親を身内としてでなく、ひとりの人間として尊敬するよ
うになったという。
あるとき、ケレはこんなことを言った。
「ミスター・ニャウォは何も話さない。でも、彼は大方のことはわかっているし、見通してい
るんだ。まったく教育を受けていないからクレバーとは言えないけど、ミスター・ニャウォは
ソロモン王と同じ、ワイズ・マン(賢者)なんだ」
そのケレが、前夜の話についてこう言った。
「そうだ、ミスター・ニャウォは寝る前にこう言ってた。『自分の目標があるならそれを追え
ばいい』『ただ、いつでも他人を尊重しろ』。それと、あんたのことについて、『あの男はお前
のブラザー(兄弟)みたいなものだ。だから、どんなことがあっても面倒を見てやれ』と言っ
てた」
私はその言葉をありがたく受け取った。だが、時間がたつにつれ、次第にそれを悪く解釈し
始めた。それは、まだニャウォ老人の経歴も何も知らないころのことだった。彼の暮らしぶり
があまりに貧しいので、何か援助を求めているのではないかと思ったのだ。
しかし、最初に私がニャウォ氏に心惹かれたときと同様、その後も彼の態度は何一つ変わら
なかった。彼を前にすると、なぜだか、金銭だの、損得といったことがまったく頭の中から消
えてしまう。なのに、私は、アフリカで感じた様々な被害者意識から、しばらくは悪いほうに
誤解していた。
二つ目はケレに対する誤解だった。あるときまで、ケレが私の仕事を手伝ってくれるのはビ
ジネスと割り切ってのことではないかと、思っていた。しかし、後にわかったことだが、彼は
私が紹介した日本人が私の倍の日当を払っても、気が合わなければ、働こうとしなかった。
「お前に頼まれたから、他の日本人と働いているけど、もう勘弁してほしい」
そんなことを何度か聞かされた。多くの貧しいアフリカ人がそうだった。彼らはパンのため
に働くような人間ではなかったのだ。好きな相手以外の人間のために働くことは、どんなに金
を積まれても耐えられない。そんな人間だったことに随分後になってから気づいた。
晩年という年になり、ニャウォ老人はひどい不幸を抱えることになる。
ケレの妹でただ一人両親と暮らしていたノンタンタが急死してしまう。ノンタンタ。最期ま
で両親と同居し、ニャウォ氏が最も可愛がっていた三女は九九年、赤ん坊を産んだ数ヵ月後、
容態が悪化し、バスで三時間かかる首都の病院に送られた。
赤ん坊の父親は、村に近いタガノの町に来た通りすがりの運転手だった。いつもニャウォ氏
の世話をし、ほとんど家を離れなかった彼女はある夕暮れ、友人と連れだって町に行き、その
晩は遅くまで帰らなかった。
「結核らしい」
ケレに言われた私は、ケレと警察官をしている弟と三人で彼女の病院を訪れた。大部屋の女
性病棟はとても暗かった。カーテン代わりの麻の布が窓に張られていた。部屋の床にはベッド
を借りられない病人で埋め尽くされ、その間を縫うように歩いていくと、具合の悪そうな女性
たちが私の体に触れるかのように、すがる目でじっと見上げた。
ようやく部屋の奥にたどり着くと、ノンタンタがベッドに横たわっていた。近づくと、男た
ちの訪問に気づき、体をゆっくり起こした。
その顔。あまりの変わりように私は声もなかった。健康そうな丸い頬はげっそりとこけ、小
麦色という言葉がふさわしかった肌は光の加減もあるのか、灰色に見えた。ずっと臥せってい
たのだろう。ぼんやりとした目で訪問者が私だと気づいた彼女は、ぱっと目を見開きこう言っ
た。
「まさか、あなたが来てくれるなんて……、思いもしなかった」
彼女はもう長くない。そう直感した私はノンタンタがいじらしくなり思わず右手を握りしめ
た。すると、それはとても小さく、冷たかった。
初めて会った夏、南アフリカまで帰る私たちを国境まで送りに来たときの姿を思い出した。
国境の緑の平原に白いワンピースがよく映えていた。都会から来た、どこか知らない外国から
来た、兄の特別な友人と少しでも一緒にいたい。彼女からは、そんな気持ちがあふれていた。
もしかしたら、いや、多分、南部アフリカで流行する疫病かとも思ったが、私はケレにもニ
ャウォ氏にもあえて病名を聞かなかった。それを聞いたからといって、治るというものでもな
い。
三ヵ月後、彼女の葬式に行くと、ニャウォ氏は、女性たちの泣き声に囲まれ、棺に右手をの
せていた。横顔をみると、涙は見せていなかったが、明らかにうなだれていた。
ケレと私の方に来たニャウォ氏は私の姿を見ると、珍しくほんの少し感情を露にした。表情
は変わらないものの、彼の方から私に握手を求めてきたのだ。それまで、そんなことはなかっ
た。
なぜ、こんなに涙が出るんでしょう。そう告げると、ニャウォ氏はただうなずいていた。そ
して彼の目はいつも通り少し濡れていて、深い水の底を見るようだった。そして、やはり何も
言わなかった。
言葉を残すこと、記録することが歴史であるなら、あえて言葉を残さない歴史もあっていい。
名もなく消えていく個人が何一つ言葉を発しなくても、残った者の心に言葉以上のものを残す
からだ。
ニャウォ氏の小屋に行ったある日本の三十代の友人が、こんなことを言っていた。
「子供たちは裸足で遊び回り、孫たちは老人を敬い……。日本にもついこの前まであんな暮ら
しがあったのになあ」
その言葉を聞いて、援助に疑問をはさむ人の言葉をすぐさま連想した。
「援助など押しつけですよ。先進国の論理で彼らの価値観を変えてしまうんですから」
そのとき、私はこんな風に答えた。
「でも、援助される側は選ぶことができない。日本人はかつての貧困といまの暮らしの両方を
知っている。でも彼らはいまの貧しい暮らししか知らない。このまま、富を知らずにいろ、貧
しいままでいろというのは、やはりフェアじゃない」
でも、私は間違っていた。
なぜなら、一度貧しさから抜け出した者たちは、もうかつての貧しかった時代には戻れない
からだ。再び金銭を失い貧しくなることはできる。でも、それはかつての状態に戻ることでは
ない。貧しかったときにあったはずの何かは、もういくら手を伸ばしてみても、追いかけても、
取り戻すことはできない。損得を考えながら、自分たちが捨ててきたもの。それは、すっとど
こかに消えてしまう。一度捨ててしまえば、それはもう選び取ることなどできないのだ。
ニャウォ氏に会ったそのときから、彼の存在そのものに惹かれたのは、彼にはまだ、その何
かがあると感じたからだろう。自分にはもうない何かが。
ノンタンタの葬儀の翌朝、小屋の外に出ると、ニャウォ氏は朝もやの中、ひとりで畑仕事を
していた。私を見ると、「おお」と言い、鍬を休め、少し何か考えているようだった。うつむ
き加減になり、右手の甲と手のひらを交互に見るような動作をしている。
いよいよ、ニャウォ氏は何か言ってくれるかもしれない。私はすがるような思いで、彼の言
葉を待った。すると、彼は珍しく、少し長めの言葉をつないだ。
「今朝は冷える……。ヨハネスブルクはもっと寒いだろ。やはり、こっちの方がいい」
ニャウォ氏はまだしばらく手の甲を見つめていた。私は、次の言葉を待った。だが、ニャウ
ォ氏はそこまで言うと、その言葉をかみ締めるかのようにこちらを見つめ、再び畑仕事に戻っ
ていった。
差別さ〜
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KATAWA
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/孕/二 。 −
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o孕o三 @孕@三 o孕孕孕o三 __
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o孕o三 ||(___)/ ̄ ̄
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/孕/二 o孕o三 ◎ ̄ ̄ ̄ ̄◎ o孕o三
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o孕o三 o孕o三 @孕@三
ゼッターは死なず
62 :
私事ですが名無しです:
死なないの?