★★★★★★不思議な体験★★★★★★

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727私事ですが名無しです
これは、私が予備校生の頃の不思議な体験です。

私は学生会館の4階に住んでいて、その頃は、夏期講習の時期でした。
夏期講習を終え、学生会館に戻り、しばらく勉強をしていましたが、息抜きにと思い、
ベランダに出ました。時刻は午後6時。夏なのでまだ薄明るい時間です。
下を見ると、やっと車が一台通れるくらいの道路が一本走っています。
もちろん車はほとんど通りません。
ふと見ると、その道路の向こう側から、ものすごい勢いで女性が歩いてきます。
まるで待ち合わせに遅刻しそうで、急いでいるかのように見えました。
しかし、その女性は、学生会館前までくると突然立ち止まりました。
「こんなところで待ち合わせ?」私は不審に思いました。
彼女は全身黒のワンピース(袖が長いので喪服のようにも見えました)に、髪の毛は
後ろで束ね止めている状態。顔は4階からなので識別できませんでしたが、年齢不詳
といった感じでした。
私は不審に思いながらも、しばらくその女性眺めていると、ふと道路の反対側から叫び声が聞こえてきました。
私の学生会館のすぐ隣のアパートからです。このアパートは外国人労働者専用のアパートらしく、
よく声は聞こえてきますが、言語はまったく聞き取れません。
その日もなにやらもめているようです。
しばらく見ていると、中から女性が叫びながら飛び出してきました。泣いているようです。
手には、なにやら大きな荷物を二つほど持っています。
すぐに男性も飛び出してきました。男性もものすごい勢いで怒っています。
「ケンカ別れか・・・」私はそう思いました。結局、その中国人と思われる女性は、
中国人と思われる男性に、強引に部屋に連れ戻されていました。
女性は激しく抵抗していましたが、手に持っていた荷物を道路に放り投げる
形で、部屋に入っていきました。
728727:04/05/18 10:06 ID:Os9ypx6B
そしたらです、さっきの黒いワンピースを着た女が走り始めました。
で、中国人女性の放り投げた二つの荷物を手に取ると路地裏に隠れていきました。
ちなみに、道路からは死角に入り見えない場所ですが、幸い、学生会館の4階からは
見える場所でした。
女性は鞄の中を漁り始めました。しばらく漁り続け、一枚の白いTシャツを取り出すと、
それを着始めました。
黒いワンピの上から白いTシャツ。その姿は完全に不自然でした。Tシャツを着終わると
女は何事もなかったかのように、その大きな鞄を二つ持ち、そそくさと路地裏の奥へと
消えていきました。

729727:04/05/18 10:19 ID:Os9ypx6B
次の日も夏期講習です。
私は、同じ学生会館に住んでいる友達と一緒に予備校に向かいました。
予備校までは電車で通っています。
私は、駅のホームまで来ると、その友達に昨日目撃した体験談を一部始終
話しました。
予備校が終わり、またその友達と帰ってきました。学生会館に帰る途中、
「あ、俺コンビニに寄ってくから、先に帰ってて」と友達に言って、私は
コンビニに入りました。しばらく立ち読みをしていると、私のすぐ隣で
立ち読みを始める女性がいました。チラっとその女性を見ると、すっごい
美人でした。年齢は27〜28歳といったところでしょうか。
「あぁ〜、綺麗だなぁ。一度でいいからこんなお姉さんとエッチしてみたいものだなぁ」
なんて思いながら、なにか不自然なことに気が付きました。
真夏なのに黒いドレス。長袖。そして足元はアディダスの白いスニーカー。
明らかにおかしい。髪の毛は後ろで束ねているのはタイプなんだが・・・・・
っておい!昨日、鞄盗んでった女じゃん!
730727:04/05/18 10:35 ID:Os9ypx6B
しかし、私はどうすることもできず、ドギマギしていると、女はパピコ(アイス)
を買ってコンビニから出て行きました。
「ここで、逃すわけにはいかない!」
私は、まるで自分が探偵にでもなったつもりで彼女の後を追いかけました。
しかし、彼女はまるで薬でもしているかのように、フラフラ歩いていました。
昨日とは大違いの速度。
途中、公園のベンチに腰掛け、パピコを食べている彼女。私も気づかれないように
公園の脇で見張っています。彼女がまた歩き始めました。もちろん私も後を追います。
しかし、彼女が角を曲がったところで見失ってしまいました。
「撒かれた!!」私は悔しくてなりませんでしたが、学生会館にもどり、友達に今日、
また彼女に遭遇したことを伝えました。

私 「いやぁ〜、また出くわしちゃったよ。結局は撒かれちゃったんだけどね。いやしかし、昨日と
   同じ格好してるんだもんなぁ」
友人「どんな格好してたの?」
私 「全身黒の喪服みたいなワンピ着ててさぁ。しかも髪型も一緒。後ろで束ねてるんだ。
   んで、顔は、めっちゃ美人だったよ」
友人「・・・(顔面蒼白)もしかして、そいつ白いアディダスのスニーカー履いてなかった?」
私 「え?なんで知ってんの?」
友人「そいつ、今日駅のホームでその話してた時、お前のすぐ後ろにいたぞ」