【行方不明に】ばか広場PART１４【ならないで】

わたし、vatyaにとって、なんなのよっ！！　ねえ？　vatyaにとって、わたしはなんなの……単なる、友達なの？
ねぇ、教えてよ！！　vatyaにとって、わたしはなんなの！？　vatya、vatyaの方から、わたしに好きだと言ってくれたことないじゃないっ！！vatyaの方から、わたしを抱き締めてくれたことないじゃないっ！！
わたし、vatyaにいっぱい、アプローチしたのに……。それでもvatyaは気付いてくれなくて……。あの海辺でのことは、わたしの精一杯の勇気だったんだよ……
なのに、vatyaは答えを出してくれなかった……。わたし、怖くなった。
もしかして、vatyaは、わたしのことなんて、どうでもいいと思ってるんじゃないかって。わたしは、だから怖くなった。『好き』って一言を、vatyaに言えなくなった。だって、拒絶されたら怖いもんっ！！
わたしの気持ちは、子供の時から変わってない。だけど、vatyaの気持ちは、わたしにはわからなかった。
わたしは、vatyaの昔の思い出しかもってない。だから、vatyaとの新しい思い出を作ろうって、わたし、必死だった。わたしも昔のわたしじゃなくて、新しい自分に変わろうって必死だった。vatyaの好きな女の子になりたいって思った
でも、どんなに頑張っても、vatyaがわたしをどう思っているのかわからなかった……。わたし、こんなにvatyaのことが好きなのに……
もしかしたら、わたしのこの想いは、vatyaにとって迷惑なものなのかもしれない。そんな風に、わたしは考えるようになってきた。だから、やっぱりわたしはvatyaと友達でい続けようと思った
vatyaにとって、わたしってなんなのか……。それを考えるだけで、怖かったから。友達なら、こんな想いをしなくてもすむと思ったから……
わたし、このままでいいと思った……。わたし、このままでもいいと思ったのに……
でも、お父さんが死んで、わたしは本当に一人ぼっちになって……。そしたら、このままじゃ嫌だっていう気持ちが湧いてきて……っ
そして、やっぱりわたしは、vatyaのことが忘れられないんだって思ったの。思いが抑えられなくなってきちゃって……っ
だってvatyaは、わたしの初恋の人なんだもの……。ずっと、ずっと好きだったんだもの……

わたしは……わたしは……っ。vatyaのこと、わたし、子供の頃から大好きだった。だから子供の頃、vatyaと別れるって聞いたとき、すっごく泣いたんだよ。すっごく泣いたんだから……っ
でも、vatyaとは笑顔でお別れしたいと思って。好きだったから、vatyaにわたしの笑顔を覚えていて欲しかった。そして、いつかまた、vatyaに会えるって思って……
だからわたしは、vatyaと別れるあの時、精一杯の勇気を振り絞ったんだよ。結婚しようって約束したよね。わたしにとっては、あれは精一杯の勇気だった
もしかしたら、vatyaともう会うことはないかもしれない。でも、わたしはそうしてもvatyaが好きだった……。vatyaとの繋がりを消したくなかった……っ。だから、約束をしたんだよ。
あれは、vatyaにとって、ささいな約束だったのかもしれないけど……。わたしにとっては、とても大切な約束だったの……っ
たとえ離れてもvatyaとの関係を、唯一、繋げてくれる約束だったから……っ。vatyaがあの約束を受け入れてくれた時、わたしは本当に嬉しかった。だから笑顔で別れられたんだよ……っ
でも……。本当に長かった……。vatyaとの再会までの時間は、わたしにとっては本当に長かった……。わたしは、一生懸命にハーモニカを吹き続けた。いつか、この音色がvatyaの耳に届くんじゃないか、って……
でも、年を経るにつれて、こんなことをしても、意味がないんじゃないかって思えてきた……。だって、こんな小さなハーモニカの音色なんて、こんな大勢の人がいる世界で、vatyaの耳にだけ届くなんてありえないもの……っ
それでも、わたしはこのハーモニカにすがるしかなかった……。あの約束にすがるしかなかった。わたしにとっての、vatyaとの接点。それは、このハーモニカと、あの約束しかなかったから……っ
そして、四度目の引越しのとき……、この街に引っ越してきた時……。わたしの願いが、ようやく届いた……
夕暮れの屋上で……。vatyaが立っていた……。vatyaは最初、わたしのことがわからなかったみたいだけど……
わたしには、すぐにわかった。心臓が張り裂けそうだった。心が……飛び出しそうだった。
そして、これが最後のチャンスなんだって思った。神様がくれた、最後のチャンスなんだって。わたしの気持ちをvatyaに伝える、神様からの最後のチャンスなんだ、って……っ

だけど、vatyaは、昔と一緒で、わたしの想いには全く気付いてくれなかった。だからわたしは、vatyaに行動で知らせようと思った。わたしの想いを……
でもvatyaにとって、わたしはいつまでも、昔の幼なじみのままだった。わたしにとっては、精一杯の勇気だったのに……。vatyaはわたしのそんな心に、気付いてくれなかった……っ
だから、わたしは怖くなったの……。もしかしたら、わたしのことを、vatyaはなんとも思ってないんじゃないか……。だから、最後の賭けだった……っ
浜辺でのキス……。でもvatyaはやっぱり、何もわたしに、示してくれなかった……
わたし、本当に怖くなって……。vatyaの気持ちが、わからなくなって。だからこのまま、幼なじみの関係でいいと思った……
でも、お父さんが死んじゃって……
……わたしにだって、わかってた。vatyaが、子供の時とは違うってこと。
でも、わたしには子供の時のvatyaの思い出しかなかったんだもんっ。孝史くんとB5くんみたいに、子供の時から今まで、ずっと一緒にいられたわけじゃなかったんだもんっ
vatyaとの空白との時間……。それを取り戻そうと、わたしは必死だったんだよっ
そして、わたしも変わろうと必死だった。過去のわたしじゃなく、あたらしいわたしになろうと必死だった
そうすれば、vatyaはわたしに振り向いてくれるんじゃないか……。幼なじみのわたしじゃなくて、新しいわたしなら。vatyaは振り向いてくれるんじゃないか、って思ったの……っ
だから、髪型だって変えたんだよっ。わたしも、変わろうって……っ。昔のわたしじゃなくて、新しい自分に変わろうって。
だけど、それでもvatyaはわたしを見てくれなかった……っ。vatyaは最後まで、わたしを見てくれなかった……っ
嫌いなら嫌いって、はっきり言ってよ……っ！！　わたしに気のあるそぶりを見せないでよっ！！　今、ここで、わたしのことが好きなのか、答えてよぉ……っ
そうしないとわたし、vatyaのこと、いつまでも想い続けちゃうじゃない……っ！！　苦しいんだから……っ！！　想い続けているのは、とっても苦しいんだから……！！

(･∀･)ﾆﾔﾆﾔ