【ウクライナ】親露派、OSCE監視員を解放[2014/06/29]

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ウクライナ:親露派、OSCE監視員を解放
解放された全欧安保協力機構のメンバー2人(右端と中央)=ウクライナ東部
ドネツクで2014年6月28日、AP
http://img.mainichi.jp/mainichi.jp/select/images/20140630k0000m030079000p_size5.jpg
ウクライナ東部で親露派武装集団に拘束されていた全欧安保協力機構(OSCE)の
国際監視員4人が28日、解放された。人質解放は、欧州連合(EU)が30日
までと期限を決めてロシアに要求した条件の一つ。ウクライナでは散発的な
戦闘も続き、対露追加制裁の可能性が高まっている。

 ウクライナ東部ルガンスク州で親露派武装集団に拘束されていたOSCEの
国際監視員4人は28日、約1カ月ぶりに解放された。東部ドネツク州で27日に
解放された監視員4人に続くもので、これで親露派に拘束されていた8人全員が
自由の身となった。ドネツク州の親露派指導者ボロダイ氏は28日、「我々は
ウクライナ政権側への約束を果たした」と述べる一方、政権側に対し停戦順守を
要求した。

 一方、ロシアと仏独、ウクライナの首脳は29日、ウクライナ東部の停戦に
ついて電話で協議する。EUは27日の首脳会議で、ロシアと親露派に対し、
正常化に向けた4条件を提示。30日までに具体的な動きがない場合は追加制裁
の検討を警告していた。毎日新聞  【モスクワ田中洋之、ブリュッセル斎藤義彦】
http://mainichi.jp/select/news/20140630k0000m030083000c.html
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 EUが求めた4条件は、OSCEによる国境管理と停戦監視▽親露派が占拠した
ロシアとの国境検問所3カ所の明け渡し▽OSCE監視員を含む人質の解放
▽和平案の実質的な協議開始。OSCEの人質は解放されたが、東部スラビャンスク
周辺の検問所では28日、ウクライナ兵3人が親露派武装勢力によって殺害された。
クラマトルスクの空港でもウクライナ兵が銃撃された。また、ルガンスク州と
ロシアとの国境検問所では散発的な戦闘があったという。

 メルケル独首相は27日の記者会見で、ロシア議会がウクライナへの軍派遣
許可を無効にした以外は「まったく進展がなく停戦がまともに実施されていない」
と批判した。

 EUは来月16日に首脳会議を開く予定で、30日までに親露派が停戦を
実施しない場合、ロシアや親露派へ経済制裁を含む追加制裁を検討することになる。