http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM20018_Q4A520C1EAF000/ 米司法省は19日、米企業へのサイバー攻撃に関与したとして中国人民解放軍の当局者5人を
刑事訴追したと発表した。
王東被告ら5人は、ハッカー部隊で知られる軍総参謀部第3部の「61398部隊」に所属。
2006〜14年に米企業5社と労働組合を攻撃したとして産業スパイや商業機密窃盗など31件の罪を追及した。
代表的な手口は関係者を装った電子メールを社員に送りつける「標的型攻撃」。
社員が添付ファイルを閲覧すると、パソコンを遠隔操作される恐れがある。
この攻撃を受けた非鉄大手アルコアは08年、取引に関する数千通の電子メールを盗まれた。
アルコアの広報担当者は19日「原材料の情報は盗まれなかった」と述べた。
米鉄鋼大手USスチールは10年に社内システムの情報が流出した。
東芝傘下の米原子力大手ウエスチングハウス(WH)は4基の原子炉を中国で建設中だった10年に、
原子炉の配管などの設計情報を盗まれた。
カーニー米大統領報道官は19日の記者会見で
「オバマ大統領のサイバーセキュリティーへの懸念を反映したものだ」
と述べた。
「中国が行動を続けていることへの深まる懸念が背景にある」と指摘し、中国が攻撃を止めないことを批判した。
米政府は首脳会談などを通じて中国側に再三にわたりサイバー攻撃への対処を求めてきたが、
事態が改善しないことで起訴に踏み切った。
カーニー氏は「この件で中国政府と調整し、協力を求めた」と述べたが、関与した当局者5人を特定する際に
中国側の協力は受けていないという。
米司法省の起訴を受けて、中国政府は米中で設置したサイバーセキュリティーの作業部会を中止すると表明した。
米国務省のサキ報道官は19日の記者会見で「中国の中止決定は残念だ」と述べ、
「公開の率直な対話が最善の方法だ」と再開を呼びかけた。(ワシントン=川合智之)
>>6 フセインやラーディンすら取っ捕まえた米国が、たかが5匹のスパイを捕まえられないとでも?
世界のどこに居ようとも、アメリカの敵には必ず司法の裁きを下す。
そういう強い意志をオバマは持っているし、その辺を勘違いしない方がいい。
軍の指揮官というより法律家なんだよ、オバマは。
で、法律家には法律家の戦い方があるってことさ。