301人が死亡したトルコの炭鉱の爆発事故で、捜査当局は炭鉱を運営する
会社の幹部3人を業務上過失致死の疑いで逮捕し、会社の安全対策の実態について
捜査を進めることにしています。
トルコ西部のソマ炭鉱で13日に起きた爆発事故では301人が死亡し、
トルコの炭鉱事故としては過去最悪の惨事となりました。
18日、トルコの検察当局が記者会見し、これまでに炭鉱を運営する会社の幹部ら
25人を拘束して事情聴取を行い、このうち安全管理の責任者ら3人を業務上
過失致死の疑いで逮捕したことを明らかにしました。
今回の事故を巡っては、炭鉱内に作業員が避難するための必要なスペースが
設けられていなかったほか坑道の天井部分の強度が十分でなかったなどとして
会社側の安全対策の不備が指摘されています。
これに対し、会社側は16日に開いた記者会見で「トルコ国内では最高レベルの
安全対策を取っていた」などとして過失はなかったとの認識を示しており、
検察当局は会社の安全対策の実態について捜査を進めることにしています。
事故のあと、トルコでは炭鉱を運営する会社に加えて政府も安全対策を怠って
いたなどとしてエルドアン政権に対する批判の声が上がっていて、各地で抗議
デモが起きるなど混乱が続いています。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140519/k10014539151000.html