【ブラジル】W杯前のブラジル、ホームレスの不法占拠が政府への圧力に…W杯を利用し、ホームレスへの住宅供給を求める左翼運動[05/14]

　「コッパ・ド・ポヴォ（民衆のカップ）」と呼ばれる貧民街に近づくと、長い竹棒を積んだ車が止まる路上に２人の男が現れた。

　竹棒はこの「仮設の貧民街」を建築する材料だ。６月に始まるサッカーのワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会のため、サンパウロ東端
に建設された「イタケロン・スタジアム」に近い空き地に、突如として黒いビニールによるたくさんの小屋が出現したのだ。

写真＝ＭＴＳＴのメンバーが、占拠した土地に仮設住居の建材を運ぶ。ここへ、イタケロン・スタジアムにより高騰した付近一帯の
住宅に住めなくなった人たちが移動してきた（６日、サンパウロ）＝ＡＰ
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　コッパ・ド・ポヴォは、貧困者に住居を与える運動を続ける左翼グループ「ホームレス労働者運動（ＭＴＳＴ）」によって軍隊のように
規律正しく組織化された不法占拠の結果として生じた。狙いは、Ｗ杯を利用し、この土地のホームレスへの住宅供給を政府に求める
ことだ。ＭＴＳＴ幹部によると、すでに4000人のホームレスがこの貧民街に移った。

　Ｗ杯の開幕戦は６月12日にイタケロン・スタジアムで予定されるブラジル対クロアチアだ。コッパ・ド・ポヴォ建設のような動きには、
ブラジル政府に対し、最も攻撃しやすい時期に最大の圧力をかける狙いがある。

■10月に大統領選

　ブラジルは10月に大統領選を控えており、政府の立場が弱い。Ｗ杯と大統領選が重なることで、ホームレス、労働組合を含めた
様々な団体の抗議活動が活発になっている。政府は、抗議グループの要求に応えるか、少しでも勢いをそぐしかない。

　ＭＴＳＴが不法占拠するのは17カ所。サンパウロ都市圏における不法占拠は最近の１年間だけで６カ所増えた。

　直近の不法占拠についてＭＴＳＴは、イタケーラ地区の家賃が上がり、貧困層が払えなくなったからだと指摘する。貧民街のコッパ・ド・
ポヴォとスタジアムは約３キロメートルしか離れていない。

写真＝３月現在のイタケロン・スタジアム。Ｗ杯の開幕試合が予定されているが、まだ完成していない（サンパウロ）＝ＡＰ
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　これに対し、イタケーラ地区当局のミゲル・レイス氏は、家賃や住宅価格が上昇した理由をＷ杯でなく、経済状況の改善に求める。

　ブラジルの社会問題は緊迫している。例えば、サンパウロの貧民街や未開発地域に100万人近くが住み、23万戸の住宅が足りない
と見込まれている。

　コッパ・ド・ポヴォには今月の土曜日の早朝、ホームレスの集団が到着すると、即座に簡易テントを建て始めた。

　15万平方メートルの土地は大きな公園に近い緑に覆われた丘陵地帯にある。破産した建設会社が所有していたが、いまでは銀行が
差し押さえている。

　権利を主張するために集まってきた貧しい人々は楽観的だ。住人の大半はフェルナンド・ハダッド市長が自分たちの主張を聞き入れる
と考えている。市長は、この土地を貧困者側に引き渡すことを検討していると述べた。

ソース（日本経済新聞、2014年５月14日付　英フィナンシャル・タイムズ紙）
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM14019_U4A510C1000000/

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ひさびさの１ゲット

２だべ

ブラジルも極左が頑張ってるのかもだ

貧乏人が子供を作るのを規制しろ

言っとくけどブラジルはルーラ政権以来ずっと他国の基準で言えば左翼政権だからな

今も与党は労働者党・民主運動党・社会大衆党
ルセフ現大統領も労働者党
若いころ武力闘争で投獄経験もある