【米国】NSA、マルウエアを大規模に活用 日本にも拠点か[14/03/13]
米NSA、中国「華為技術」に侵入し情報監視
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20140323-OYT1T00445.htm 【ニューヨーク=加藤賢治、ベルリン=工藤武人】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は22日、米国家安全保障局
(NSA)が中国の大手通信機器メーカー「華為技術(ファーウェイ)」の本社サーバーに侵入し、同社幹部の通信情報
を監視していたと報じた。
米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン容疑者から入手した2010年のNSA文書などを基に報じた。
NSAの活動は、同社と中国人民解放軍との関係を探るのが目的で、07年ごろに開始され、10年までに中国・深セン
の本社サーバーに侵入した。
一方、ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は22日、NSAが、商務省や外務省などの中国政府機関や金融機関などの
通信を監視していたほか、国家主席も盗聴の標的にしていたと伝えた。
スノーデンの最新暴露情報:NSAは中国のHuaweiをハックしている
http://jp.techcrunch.com/2014/03/24/20140323latest-snowden-allegations-nsa-hacks-huawei/ 米国家安全保障局は、中国のネットワーク機器最大手、Huawei[華為(ファーウェイ)]に侵入し、同社のソースコード
をアクセスしたと思われている。The New York Times およびドイツのSpiegel Onlineが入手した文書による。
これら最新の漏洩文書は、NSAがHuaweiに対して “Shotgun” と呼ばれる作戦を実行したことを示している。
同社は米国のCisco Systemsに続く世界第2のネットワーク機器製造業者である。
米国は長年、Huawei製品がトロイの木馬として中国政府による同社製品顧客へのスパイ行為に利用されていることを
懸念していた。どうやら米国政府は、自身によるHuawei周辺の監視作業における仲介者を排除したかっただけらしい
米国諜報機関は、メールを傍受するだけでなく、Huaweiの特定製品のソースコードも入手した、とSpiegelの記事は
伝えている。あらゆるIT企業にとっての至宝が、米国ITスパイ組織によって露わにされた。
懸念するネット市民と企業にとって幸いなことに、米国政府広報担当者がNY Timesに伝えたところによると、
スパイ行為は国家安全目的にのみ行われている。
「われわれが収集した機密情報は、競争力強化や利益増大のために米国企業に渡されることはない。
同じことを言えない国は数多い」、とホワイトハウス広報官のCaitlin M. Haydenは同紙に伝えた。
一方、この意図しない喜劇的状況を、Huaweiはしっかり理解していた。同社の広報担当者は以下の声明を
Spiegelに伝えた。
「もしそれが真実なら、米国政府がわれわれに対して行っていることは、皮肉なことに、中国政府がわれわれを通じて
行っていると、彼らが常に非難してきたことと全く変わらない。もしそのようなスパイ行為が本当に行われているのなら、
その会社は独立でいかなる政府とも特別な繋がりを持たず、その情報は広く公開され、誤報や偽情報の時代は終り
を告げることになるだろう」。
2014年 3月 23日 13:23 JST 更新
米NSA、中国首脳の情報も収集―華為技術を標的に=独誌
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303572004579456340097924408.html 【ベルリン】ドイツの週刊誌シュピーゲルは米国家安全保障局(NSA)が2009年初めに中国の通信機器メーカー、
華為技術に対するスパイ活動を行っていたと報じた。胡錦濤前国家主席など中国政府高官らの情報を狙っていた
という。
シュピーゲルは掲載予定の記事の抜粋を公表。その中で、NSAによる中国企業と中国政府高官に対する
情報収集活動について伝えた。記事はNSAの元職員エドワード・スノーデン氏から入手した文書に基づいている。
NSAが狙っていたのは胡国家首席のほか、中国商務省や外務省の高官に関する情報。銀行も対象になったが、
行名は明らかにされていない。
シュピーゲルが伝えたNSAの機密文書によると、NSAは華為技術で保存されている電子メールの情報を入手。
この中には華為技術の任正非最高経営責任者(CEO)のメールも含まれていた。
NSAはさらに、華為技術製の特定製品に関する機密情報にも入手した。華為技術に対する作戦は
「ショットジャイアント」と呼ばれ、ホワイトハウス、中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)も関与していた。
シュピーゲルの報道についてホワイトハウスに22日、コメントを要請したが、現段階で回答はない。
華為技術にもコメントを求めようとしたが、連絡がつかなかった。
シュピーゲルによると、米国家安全保障会議(NSC)の報道官ケイトリン・ヘイデン氏は個別の情報収集活動や
特定の国に対する諜報活動についてのコメントを拒否した。しかし、「米国企業の国際競争力を高めたり、
業績を引き上げたりする目的で、政府が収集した情報を米国企業に渡すことはない」と述べた。
NSAは内部文書に「首尾よく情報を手に入れている。どう使えばいいかわからないほど(華為技術に関して)
多くのデータが集まっている」と記している。シュピーゲルによると、NSAの特別班が華為技術のネットワーク
に侵入し、1400の顧客に関するリストや内部文書をコピーしたという。
米NSA、華為技術経由で中国要人の通信も監視か
http://wired.jp/2014/03/24/nsa-hacked-huawei-servers-watched-companys-executives-nyt-sources-say/ スノーデン氏が流出させた書類等に基づく報道によると、米国家安全保障局(NSA)は、中国の電気通信大手
ファーウェイ(華為技術)サーヴァーのハッキングに成功。要人等の通信を監視しようとしたという。
『New York Times』(NYT)紙は、米国家安全保障局(NSA)が中国の電気通信大手、華為技術(ファーウェイ)の
サーヴァーをハッキングしていたという記事を3月22日付けで公開した。NSAの元契約社員エドワード・スノーデン
から入手したスライドと、NSAがファーウェイのサーヴァーに侵入したと語る匿名の情報当局者との複数の
インタヴューを基にした記事だ。
米国当局は、中国人民解放軍とのつながりを理由に、2008年頃からファーウェイを米国から排除しようとしてきた
(ファーウェイの創設者は軍出身だが、同社側はこのつながりを否定してきた)。
米国当局は2008年、安全保障上の懸念を理由に、ファーウェイによる3Com社買収を阻止した。2012年には
米下院情報特別委員会が、中国政府のスパイ行為やサイバー戦争に利用される可能性があるとして同社の
製品等の利用を避けるべきとの報告書を発表(日本語版記事)。2013年には、ファーウェイ製装置の利用を
制限するよう、Sprint社とソフトバンクに働きかけた。また、韓国当局は2014年、米国政府からの要求に従って、
政府の通信について、ファーウェイの機器が使われていないネットワークを通すことに同意した(日本語版記事)。
NYT紙の記事によると、NSAによる2010年の作戦「Shotgiant」(コードネーム:リンクは漏洩した機密スライド)は、
ファーウェイが中国人民解放軍と協力している証拠を探すものだった。
記事によるとNSAは、ファーウェイの顧客をネットワークにつなぐ同社のルーターとスイッチに関する機密情報を
入手した。また、ファーウェイ幹部の通信を監視したという。
NSAとしては、敵国や同盟国がファーウェイの装置を購入した場合に米国がそのネットワークに接続できるよう、
同社のシステムに穴を開ける方法を知りたかった。(安全保障上の懸念を理由とした要求がオバマ政権からあり、
NYT紙はこの作戦の技術的な詳細については公表しない)。
NSAの対中国作戦はファーウェイに留まらない。スノーデン氏が流出させた2013年4月の書類によると、
NSAはこの年、中国の携帯電話ネットワーク大手の2つをクラックし、戦略上重要な中国軍部隊を追跡できるようにした。
流出した書類によると、ほかに中国の指導部が仕事をしている場所も主要な標的になった。中国のリーダーたちも
ほかの人々と同じように、より高速で良好なWi-Fiを求めひっきりなしにアップグレードしており、
NSAはいつも進入路を探しているという。
また、NYT紙と同様のスノーデン氏ファイルを所有するドイツの『シュピーゲル』誌も、「米国情報機関の特別部門が、
ファーウェイのネットワークへの侵入に成功し、顧客1,400件のリストや、同社製品を扱う技術者を訓練するための
内部資料などをコピーした」と報じている(同記事は、中国国家主席や、商務省や外務省の高官、銀行等を盗聴の
標的にしようとしたと伝えた)。
米NSAが華為技術の機密データ入手=米独報道
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPL4N0ML07Q20140324 [ベルリン 23日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズと独誌シュピーゲルは先週末、米国家安全保障局
(NSA)の元契約職員エドワード・スノーデン容疑者が暴露した文書を引用し、NSAが中国の通信機器大手、
華為技術(ファーウェイ) から機密データを入手し、華為幹部の通信を傍受していると報じた。 これに対し華為の
グローバル・サイバーセキュリティー・オフィサー、ジョン・サフォーク氏は23日、「報道された活動が事実なら、
われわれの企業内ネットワークに侵入し、通信を傍受した活動を非難する。企業のネットワークは常時、
さまざまな場所から探索と攻撃を受けており、これが今日のデジタル時代の現状だ」と述べ、華為の145カ国に
おける独立性とセキュリティーの運用実績を守るとロイターに語った。
ニューヨーク・タイムズ紙は、NSAが「ショットジャイアント」と呼ばれる作戦を展開していると報じた。作戦の目的
の一つは、華為と中国人民解放軍の関係を解明することだが、ほかにも華為の技術を活用し、華為が他国に
販売したコンピューターや電話回線を通じて監視を行うことも含まれるとしている。
その上でNSA、オバマ大統領の命令があればサイバー攻撃を仕掛けることも計画していたと伝えた。
同紙によると、NSAは深センにある華為の本社のサーバーへアクセスし、巨大ルーターや複雑なデジタル交換機
から情報を入手している。華為の説明ではこれらの機器は世界の人口の3分の1と接続している。
一方、シュピーゲル誌は、NSAが1400人以上の顧客名簿と技術者研修に関する内部文書をコピーしたと報道。
NSAは中国の政治指導部に対するデジタル攻撃を進めており、標的の対象には胡錦濤前国家主席や商務、
外務両省が含まれるとしている。
このほかニューヨーク・タイムズ紙は、華為が製品に「バックドア」と呼ばれる不正侵入のための「裏口」を設けると、
軍や中国政府の支援を受けたハッカーが企業や政府の機密を盗めるようになるとの米政府高官の懸念を伝えた。
これに対しサフォーク氏は「バックドア」は設けていないとした上で、ソフトウエアの設計図に当たるソースコードを
政府に渡したこともないと強調した。
中国、米NSAによる華為技術サーバー侵入・監視疑惑で説明を要求
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA2N08320140324 [北京 24日 ロイター] -中国外務省の洪磊報道官は24日、米国家安全保障局(NSA)が中国の通信機器大手、
華為技術(ファーウェイ)HWT.ULの本社のサーバーに侵入し、監視活動を行っていたという報道について、
米国に明確な説明を要求した。
同報道官はこの監視疑惑について「非常に懸念している」と述べた。
同氏は米国の他国での監視活動に関する一連の報道に触れ、「中国は既にこの問題で何度も米国に懸念を
表明している。米国が明確な説明を行い、このような行動をやめるよう求める」と述べた。