◆The US War against Iraq The Destruction of a Civilization By James Petras 21 Sep 2013‐E
『アメリカの対イラク戦争‐文明の破壊』
http://www.informationclearinghouse.info/article23342.htm アメリカ人為政者は、植民地支配を強化するために、全ての独立したイラクの民間人の反体制派を、
永遠に沈黙させようと決意していた。市民社会運動指導者の、選択的暗殺を実行するために、彼らは
シーア派聖職者や、スンナ派の暗殺者への資金供与に向かい、クルド人のペシュメルガ部族軍司令官
たちの何千人もの民間傭兵と契約した。
アメリカは、ほぼ全てが『シーア派武装集団』から構成される、総員20万人のイラク植民地傀儡軍を
生み出し訓練したが、宗教的でなかったり、スンナ派やキリスト教の背景をもっていたりする、経験
豊かなイラク軍兵士を排除した。
アメリカが訓練し、資金援助をした暗殺部隊と、その傀儡イラク軍強化の、ほとんど知られていない
結果が、その教会が爆撃され、指導者たちや、司教や知識人、学者や科学者が暗殺される、あるいは
亡命を余儀なくされ、強制移動させられてしまった。
古代からの、イラク人キリスト教徒の事実上の破壊だ。
非宗教的な民族主義や、「反英国・反君主制主義者運動」の歴史的な発展の上で、イラク人キリスト
教徒が主要な役割を演じていたことを、アメリカと、そのイスラエル人顧問たちが十分にわきまえて
いた事と、アメリカ占領後の最初の一年間での、影響力が大きい勢力の彼らの抹殺は、偶然ではない。
このアメリカ政策の結果は、大半の非宗教的で、民主的・反帝国主義の指導者たちや運動を抹殺し、
自分たちの“民族的・宗派的”協力者の殺人ネット・ワークを、イラクにおける長期的なアメリカの
植民地駐留を維持する上での、競合相手のいない“パートナー”として提示するという事なのだ。
自分の傀儡を権力に付けておけば、イラクは他の“ドミノ”(シリア、イラン、中央アジアの共和国)
を、戦略的に追求するための出発点として使えるのだ。