9月4日(米国時間)にシリア攻撃の承認に賛成票を投じた上院議員は、
反対票を投じた議員に比べて、防衛関係の請負業者から受け取った政治
献金が平均で83%多かったことがわかった。
バークレーに本拠のある非営利の調査機関Maplightの分析によると、4日に
限定攻撃承認の採決が行われた上院外交委員会の委員17人に対して、
ロッキードマーチンやボーイングのほか、United Technologies社や
Honeywell International社といった防衛企業やインテリジェンス企業の
政治資金団体(PAC)と従業員から、総額で100万6,887ドルが渡っていた。
Maplightは、WIREDの依頼でこの調査を行った。
Maplightのデータによると、受け取った金額は、決議案の承認に賛成を
投じた委員は平均72,850ドル、反対を投じた議員は平均39,770ドルだった。
防衛業者の従業員およびPACからの寄付に関するこの分析は、2007年から
2012年までの間に、OpenSecrets.orgが追跡したデータに基づいている。
「イエス」を投じた委員の、防衛関係企業からの資金額のトップ3は、
176,000ドルのジョン・マケイン上院議員(共和党、アリゾナ州選出)、
127,350ドルのディック・ダービン上院議員(民主党、イリノイ州選出)、
101,025ドルのティモシー・ケイン上院議員(民主党、ヴァージニア州選出)
だった。
「ノー」を投じた委員のうち、防衛関係企業からの資金額のトップ3は、
86,500ドルのジョン・バラッソ上院議員(共和党、ワイオミング州選出)、
62,790ドルのマルコ・ルビオ上院議員(共和党、フロリダ州選出)、
59,250ドルのクリス・マーフィー上院議員(民主党、コネチカット州選出)
だった。
決議案の承認には、上下院の本会議の賛成が必要だ。決議案では、60日と
いう期限や、米国の地上部隊の投入の禁止などが定められている。
「シリア攻撃支持の議員」と「軍需産業からの献金」 - WIRED.jp
http://wired.jp/2013/09/11/syria-war-authorization-money/ http://wired.jp/wp-content/uploads/2013/09/kravets-chart3.gif