米国により経済制裁が科されているキューバを旅行中の歌手ビヨンセさんと
ラッパーのジェイ・Z(Jay-Z)さん夫妻について、米共和党のキューバ系議員2人が
5日、渡航許可が下りているのかを尋ねる質問状を送った。
米財務省の外国資産管理局(OFAC)に書簡を送ったのは、フロリダ州選出の
イレアナ・ロスレティネン、マリオ・ディアスバラート両下院議員で
2人ともキューバ系米国人だ。
国民に対する人権侵害があるとして、米国務省に「テロ支援国家」の4か国の一つに
指定されているキューバ。
2議員は、「米国の法律では『観光』によるキューバでの金融取引を許可することを
禁じている」と指摘し、夫妻がキューバ渡航のために付与された許可証について尋ねた。
結婚5周年を祝いキューバを旅行中のビヨンセさんとジェイ・Zさんは4日、
ユネスコの世界遺産に登録されている首都ハバナを観光した。米ポップス界の
ビッグカップルを一目見ようと大勢の人々が集まり、周辺は一時大騒ぎとなった。
米国民は政府の特別な許可を受けた場合以外、キューバを訪問したり、キューバで
金銭を使うことは認められていない。
法律違反を犯した場合には、最高で禁錮10年または25万ドルの罰金が科される。
しかし実際には年間数千人の米国民が第3国経由でキューバを無許可で訪れており、
米国に帰国した後も自分の違反行為を吹聴しない限り、問題視されることはほぼ皆無だ。
ソース・画像は
http://www.afpbb.com/article/entertainment/music/2937709/10542666