パキスタン下院は16日、5年間の任期を満了し、解散した。
軍事政権が断続的に続いてきた同国で、文民政権が任期を全うしたのは初めて。
60日以内に実施される総選挙に向け、近く選挙管理内閣が発足、選挙管理委員会が投票日を正式決定する。
パキスタン人民党(PPP)主導の連立政権は、ザルダリ大統領やアシュラフ首相が最高裁から
汚職疑惑を追及されており、軍とも対立を深めたことで求心力が著しく低下していたが、かろうじて任期を乗り切った。
国内ではイスラム武装勢力によるテロが相次ぎ、治安は改善しないまま。深刻な電力不足を抱え、
経済も低迷するなど内政課題が山積しており、PPPは次期総選挙で苦戦を強いられそうだ。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130317/asi13031710050001-n1.htm