【ワシントン=芦塚智子】
米国務省のヌランド報道官は11日の記者会見で、イラン産天然ガスをパキスタンに輸出する
パイプラインの起工式が開かれたことについて「この計画が実際に前進すれば、制裁の引き金に
なるという深刻な懸念を持っている」と述べ、パキスタンへの制裁発動の可能性もあると警告した。
パキスタン側に制裁の可能性と懸念を明確に伝えてきたとも説明。
米国がパキスタン国内の発電所の近代化やダム建設など、同国のエネルギー需要を満たすための
代替計画を支援していると強調した。
一方で「このパイプライン計画の発表は過去に10回か15回ぐらい聞いてきた」とも語り、
実際に完成するかどうかを見極める考えを示した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1200I_S3A310C1EB1000/