インド警察 性犯罪捜査の徹底へ
1月4日 18時27分
女性に対する性犯罪が社会問題化し、政府への反発が強まっているインドで、4日、
全国の警察の担当者を集めた会議が開かれ、性犯罪に対する捜査を徹底して行う姿勢を強調しました。
インドでは先月16日、首都ニューデリーで23歳の女性がバスの中で複数の男から性的な暴行を受けたあとバスから放り出され、
その後、死亡する事件が国内で大きな波紋を広げています。
また、北部パンジャブ州で性的な暴行を受けた17歳の少女が警察の対応のまずさから先月自殺した事件も伝えられ、
インドでは頻発する女性への性犯罪に対する怒りと、政府の対応への反発が強まっています。
こうしたなかニューデリーで、全国に35ある州や連邦直轄領の警察担当者を集めた会議が開かれ、
シンデ内相が「すべての容疑者を取り締まらなければ犯罪はなくならない」と述べ、捜査の徹底を指示しました。
また、内務省のシン次官が訓示し、被害者の女性からの訴えを速やかに受理し捜査を始めるよう指示しました。
インド政府としては、4日の会議を通じて、犯罪対策を強化する姿勢を強調し、
政府や警察に対する市民の反発を和らげるねらいもあるとみられます。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130104/k10014588971000.html