イラク:爆弾テロ相次ぐ 28人が死亡、96人負傷
【テヘラン鵜塚健】イラク各地で先月31日、主にイスラム教シーア派住民を狙った爆弾テロが相次ぎ、
AFP通信によると、計28人が死亡し、96人が負傷した。
シーア派を重視するとされるマリキ首相に対し、スンニ派の一般住民の反発が強まり、先月末から各地で大規模デモが発生し、
宗派間の緊張が高まっている。
テロは、今月3日のシーア派の宗教行事のため中部の聖地カルバラやナジャフに移動中の巡礼者やシーア派住民を標的にした。
犯行声明は出ていないが、宗派対立をあおるスンニ派の過激勢力によるテロとみられる。
シーア派に属しスンニ派排除を強めるマリキ首相に対しては、
先月下旬からスンニ派住民が多い中部ファルージャなどで退陣を求める抗議デモが続き、28日には数万人規模に達した。
シーア派内でも反米急進派でマリキ政権に批判的な宗教指導者サドル師は1日、スンニ派のデモ隊と連携する考えを示し、
政治対立に発展している。
毎日新聞 2013年01月02日 18時57分(最終更新 01月02日 20時07分)
http://mainichi.jp/select/news/20130103k0000m030014000c.html