大統領側近に汚職容疑=政権に打撃、求心力低下に拍車−インドネシア
【ジャカルタ時事】インドネシアの特別捜査機関「汚職撲滅委員会」は先週、
ユドヨノ大統領の側近で、与党民主党幹部のアンディ・マラランゲン国務相(49)=青年・スポーツ担当、当時=を
汚職事件の容疑者と認定した。
大統領を擁する民主党は、昨年から党幹部の汚職スキャンダルが相次ぎ支持率が低下。
側近の汚職容疑はユドヨノ政権にとって、さらに大きな打撃となりそうだ。
マラランゲン氏はユドヨノ氏の1期目に大統領報道官に就任。
2009年大統領選の際は、政治コンサルタントを務める兄弟らとユドヨノ氏再選に向けて奔走した「側近中の側近」で、
再選したユドヨノ氏から国務相に任命された。
ユドヨノ氏の家族にも近いとされる。
マラランゲン氏は西ジャワ州のスポーツセンター建設事業に絡み、職権を乱用し公金を不正支出させた疑いが持たれている。
建設事業費が当初計画よりも大幅に増えており、別の事件で有罪となった民主党元幹部は、
マラランゲン氏が多額の金銭を受け取ったと主張している。
同氏は「メディアで報じられている疑惑は真実ではない」と述べたが、容疑者認定後の7日に辞任した。(2012/12/09-15:30)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012120900086