リトアニア、2015年までユーロ加盟はない見通し=中銀総裁
2012年 11月 12日 21:33 JST
[ビリニュス 12日 ロイター] リトアニア中央銀行のバシリアウスカス総裁は12日、
同国のインフレ率の高さを理由に挙げ、2014年もしくは15年のユーロ圏加盟は難しいとの見解を示した。
中道右派のクビリウス首相が率いる現政権はこれまで、14年にユーロ圏入りすることは可能との立場で、
一方、野党の社会民主党のブトケビチュス党首は15年のユーロ導入を目指すと表明していた。
社会民主党は先月実施された議会選挙で勝利し、ブトケビチュス党首が次期政権の組閣を行う。
これに対してバシリアウスカス総裁は、14年、15年のどちらでも不可能かもしれないと指摘。
「最も重要なことは(ユーロ圏加盟のための)マーストリヒト条約の達成だろう。
現在、われわれはインフレの基準を満たしておらず、来年の達成も無理そうだ」
と述べた。
ユーロ圏加盟条件となる基準は通常、2年前に達成している必要があるため、
これはリトアニアが15年にユーロに加盟できないことを意味している。
総裁はリトアニアのユーロ加盟時期については予想を明らかにしなかった。
ロイター
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE8AB00820121112