ジャーナリストも起草に参加=新メディア法で評議会設立−ミャンマー
ミャンマーで制定に向けた作業が続けられている新しいメディア法に、
民間のジャーナリストが起草段階から関与することになった。
政府は従来、議会に法案を提出した後に内容を公表するとしていたが、
8月末の内閣改造で就任したアウン・チー情報相は方針を転換。
ジャーナリストらからなる「新聞評議会」を設立し、草案策定を委託した。
ミャンマーの著名ジャーナリストで評議会副議長に就任したソー・テイン氏によると、
評議会メンバーは裁判官出身のキン・マウン・エイ議長を含む計29人。
うち10人は情報省が指名した学者らだが、残りはジャーナリストが占める。
前情報相のチョー・サン氏は、ジャーナリストを統括する団体としての評議会設置を提案していた。
同氏は強硬な保守派で、ジャーナリストが集会などで反体制的な演説をした場合、
当局に通報するよう評議会に義務付ける規定などを設けていたことから、強い反発を受けていた。
ソー・テイン氏らは今月2日、就任したばかりのアウン・チー情報相とヤンゴンの国営テレビ局内で会談。
同相は前任者の提案を撤回した上で、「皆さんの意見を聴きたい」と述べ、
ジャーナリストに法案作成段階から関与するよう求めた。(2012/09/25-14:32)
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2012092500549