イスラム諸国でつくるイスラム協力機構(OIC)は15日、シリアの国民に対する虐殺や
非人道的行為に強い懸念を表明し、同国の資格停止を発表した。
サウジアラビアのオベイド・マダニ外務担当国務相によると、OICは2日間の首脳会議を経て、
シリアの国としての結束やすべての暴力行為の即時停止の重要性を確認、OIC加盟国としての
資格停止を決めた。加盟57カ国のうちイランとアルジェリアの2カ国は反対に回った。
OICのイフサンオール事務局長は今回の決定について、シリアのアサド政権による
国民の殺害を容認しない姿勢を示すものだと説明。国連安全保障理事会に対しては、
より強硬な決議の採択を促した。複数の加盟国から軍事的介入を支持する意見が出たことも
明らかにした。
一方、国連の国際調査委員会は15日、シリア政府軍と反体制派の双方が戦争犯罪を
犯しているとの報告書をまとめた。この中で政府軍とシャビハについて、殺人、拷問、
戦争犯罪、国際人権規約違反などの人道に対する罪を犯していると指摘。
一方、反政府武装勢力についても、殺人や拷問などの戦争犯罪を犯しているとした。
ただしその頻度や規模は政府軍と民兵組織には及ばないとしている。
反体制派のシリア国民評議会によると、北部アレッポのトルコとの国境に近い地域では、
政府軍の砲撃で40人が死亡、40人が行方不明になった。捜索のための機材はなく、
がれきを素手でかき分けて生存者を探す作業が続けられているという。
ソースは
http://www.cnn.co.jp/world/35020514.html?tag=cbox;world